はじめてのゆっくりSS
ゆっくりよめないね!



ある所に変わったゆっくり魔理沙が居ました。ですが、見た目も大きさもも全く同じです。
その子はたった一つだけ変わったところがありました。そのおかげでいつも独りぼっち。
そのせいでゆっくりすることができませんでした
ですがその子は信じていました。いつか何処かゆっくりできる場所があると

―――とある森の中

「おーーいそっちに居るかーー?」
「いやーー全然いないな」
二人の男が大きな籠を背負い人里近くの林を歩いている。
「粗方ここ等辺のゆっくりを取りつくしてしまったのかね?やっぱり山狩りが効いたのかなぁ」
「まぁそうらしいな。いずれ増えるとは言え、居て欲しくもない時にたくさん居やがる癖に
こういう時に限って居ないとはな…冬になる前にできるだけ捕まえて宵越しの銭を稼ぎたいってのによ」
2人の男がため息をついてると何処からともなくか細い声が聞えてきた

「むきゅー!むきゅー!ゆっくりしんでね!」
「おい…この声」
「間違いない…ゆっくりパチュリーだ。今日はツイてるぜ」
2人の男は顔見合せると互いに頷き静かにそこへ近づいた。そして物陰から声のする方を覗くと意外な光景が目に入

「むきゅー!むきゅうー!偽ものはゆっくりはやくしね!」
ゆっくりパチュリーがゆっくり魔理沙に圧し掛かり、ゆっくり魔理沙が押しつぶされよう・・・・・と言う風には見えず、2匹でじゃれあってるようにしか見えない。
しかしゆっくり魔理沙の方はかなり衰弱してるらしく、涙とその他体液でグチョグチョになりながらも必死に逃げようともがいている
ゆっくり種の中で最弱であるゆっくりパチュリーにゆっくり魔理沙がゆっくり苛められているという何ともきみょんな光景が繰り広げられていた。

「や゛あ゛あ゛ぁー!おあちゅりー!お゛れ゛ま゛り゛さ゛いじめないでだぜー!」
「おれまりさはゆっくりしね」

男達が驚いたのはその光景でなく別の事だった。男たちは茫然と互いを見るとすぐさま我に帰り動きだした

ガボッ!
「む…むきゅ…む…」
ゆっくりパチュリーの顔面に小石がのめり込みゆっくりパチュリーあっさり息絶えた

ゆっくり魔理沙は突然の事に呆然としたが我に返り、目の前に突然現れた男達に弱弱しくか細い声でこう言った
「おにいさんたちはゆっくりできる人だぜ?」
2人の男は満面の笑みを浮かべて口を揃えてこう言った
「「ああ!できるとも」」
「やっと…おれ…ゆ…っくりできる…ぜ」
と言うとそのまま寝息を立て始めた
一人の男ゆっくり魔理沙を大事に抱えると二人は幻想郷の外れにある竹林へと向かった

..............
..........
......
...
.


一面にお花畑が広がっている。心地よい風に乗って花の香りが漂い、その中を蝶が舞う平和な光景が広がっている
そのお花畑の中に洞の空いた切り株が一つ。そこにゆっくり魔理沙が住んでいた。
物心ついた時からずっと一人ではあったが幸いにも食料とゆっくりする場所には困ることはなかった。
しかし一緒にゆっくりする相手が居なかった。ゆっくりは一部を除きを生涯の大半をゆっくりする相手と過ごす

「おれまりさもだれかとゆっくりしたいぜ!」

顔は笑っていてもどこか悲しげに呟いた。
黄昏ているとどこからともなく賑やかな声が聞こえてきた

「ゆっくりできるね!」
「ちーんぽっ!」
「むきゅう!」

ゆっくり魔理沙が近づいて見ると3匹のゆっくりが蝶をおっかけて遊んでいた。ゆっくり魔理沙にとっては初めて見る同種だった。
嬉しく思いつつも今まで孤独だったゆっくり魔理沙にはどう声をかけ良いかわからなかった

「だれかゆっくりしてるよ!」
ゆっくり霊夢が言うと他の2匹も気づいて3匹はゆっくり魔理沙の元にまる
「いっしょにゆっくりしようね!」
「ちーんぽっぽ!」
「むきゅ!」

「おれまりさもいっしょにゆっくりするぜ!」
始めて声をかけられたゆっくり魔理沙は大きな声でと叫んだ…が
その次の瞬間騒いでいた3匹が急に黙りこくり、冷たい視線を投げかけた

「どうしたんだぜ?」
「こいつまりさじゃないよ」
「むきゅ!まりさはおれなんていわないよ!」
「おれまりさだぜ!」

何度も自分はゆっくり魔理沙と訴えるが3匹は冷たい言葉を浴びせかけて否定する
「きもわちるいからゆっくりどっかいってね!」
「ゆっくりさわらないでね!」

悲しくなってゆっくり魔理沙は泣き出してしまった
「い゛っし゛ょて゛ぃゆ゛っぐでぃさ゛せ゛て゛よぉぉぉぉぉッ!!」

3匹は泣き叫ぶゆっくり魔理沙に困りはて相談し、そして霊夢が言った
「ゆっくりいうこときたらいっしょにゆっくりしてあげるよ!!」
「ほんと?ゆっくりきくぜ!!」

4匹は草原の開けた場所に出るとゆっくり魔理沙が中央に立ち、他の3匹それを取り囲むよう立った
「どうすればいいだぜ?」

そしてゆっくり霊夢が口を開いた
「ゆっくりけられてね!!」
そういうとゆっくり霊夢はゆっくり魔理沙にとびかかり弾き飛ばした

「だぜぜぜぜ!」
ゆっくり魔理沙は奇声を上げながらロケットの様に一直線に吹っ飛びながらゆっくりパチュリーの場所へ転がる
「ゆっくりとんでね!」
ゆっくりパチュリーが弾くと今度はボールの様に跳ねながらゆっくり妖夢の方へ転がる
「ちーんぽっ!」
ゆっくり妖夢は上空へと跳ね飛ばす

こうしてしばらく間3匹の間を何度も何度も弾かれ転がされた。
そのせいで地面の砂利で表皮が傷つき顔の各所から餡が滲みだしている。顔は餡と泥にまみれて真っ黒になってしまった

「ゆっくりあきたね!」
「むきゅ!」
「ちんーぽっ!」

そう言うと3匹はゆっくり魔理沙を蹴るのを止めどこかへ去ろうとした。
「ま゛って゛ぇぇぇぇ!お゛れ゛も゛い゛っし゛ょに゛ゆ゛っく゛て゛ぃし゛て゛った゛せ゛ぇぇぇぇ!」
とゆっくり魔理沙が叫ぶと

「きもちわるいからゆっくりしね!」
というとどこかへ走り去ってしまった。

..............
..........
......
...
.



「ゆっ!」
眼をうっすら開けるとそこには暖かな夕日の日差しが飛び込んできた。
眩しく一度目を閉じたがおかげで意識が覚醒した
「あらお目覚めかしら?」
ゆっくり魔理沙が声をする方を向くと銀髪の白衣を着た女性が座椅子に座りながらこちらを見ていた
「おねえさん…ここでゆっくりできるだぜ?」
「ええ…勿論よ。あなたは今弱っているからここでしばらくゆっくりしていきなさい。ご飯も持ってくるから少し待ってなさい」
「ゆっくり待つだぜ!」


―――永遠亭

「まさか本当に実在してたなんて…」

2人の男は幻想郷のゆっくり研究の権威である八意永琳の元にゆっくり魔理沙を連れてきていた

「ゆっくり俺魔理沙…とある学者がその存在を何十年も前から指摘しながらも、証明できず周囲から『新参乙!』『俄かはカエレ!』
との批判を浴びて学会を追われ失意のうちに死んだが…最期までその存在を死の床で唱え続けたと言われる伝説の種…」
「はい俺たちも初めて見た時は目と耳を疑いましたよ!」
「いやぁツチノコ発見どころの騒ぎじゃないでしょうねぇ。あ…ツチノコはもう発見されてたな」

色めき立つ3人を横目にポカンとした表情でその様子を見る鈴仙と薄笑いを浮かべながらその様子を見ているてゐ
「全くあのどこにでもいそうな饅頭のどこが凄いのか理解に苦しむわ」
「鰯の頭も信心からウサ」

「何を言ってるの鈴仙!私たちは今歴史の目撃者なのよ!いい?この事が幻想郷の歴史さえ揺るがしかねないの!!わかる!?」
「は・・・はぁ。そもそもゆっくりってつい最近出現し始めたんですよね?刻む歴史なんて…」
「アナタ?後で新薬の実験台になりたい?」
「ひッ…ひぃーーーー!なんでもありません!」



続く?



ゆっくり俺魔理沙

見た目・大きさ・生態全ては原種と変わらない突然変異種。一人称におれと語尾にだぜを使う点で区別できる。
他のゆっくりからは何故か嫌われており、ゆっくり魔理沙である事を否定されると「おれまりさだぜ!」と言うので余計嫌われるという
希少性ゆえにその価値だけは高いが滅多に見つかることはない


参考:どういう訳か愛されてるようです。アリガトね!
(注:愛でWIKI作品)
http://www33.atwiki.jp/slowlove/pages/28.html

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最終更新:2018年03月16日 21:15