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本ゲームの元ネタとなっている「&bold(){北欧神話}」についての情報を置いておきます。 文献の違い・解釈の違いによって各々の認識と相違する部分があるかもしれませんが、ご了承ください。 重要な語、ゲームと関係ありそうな言葉などは&bold(){強調表示}してあります。 -タイトルにもなってるレギンレイヴはブリュンヒルデと同じヴァルキリーの一人で「神々の遺せし者」や「神々を受け継ぐ者」という意味があります。 ---- *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 始まり}}  最初の生命が生まれる以前は、世界は氷の領域と火の領域、その間にある&bold(){ギンヌンガガプ}という虚空があるのみだったとされています。  この氷の領域を&bold(){ニヴルヘイム}、火の領域を&bold(){ムスペルヘイム}と呼びます。 ムスペルヘイムによってニヴルヘイムは熱せられ、やがて雫が滴り落ちました。その瞬間に最初の生命が生まれたのです。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 巨人の誕生}}  それが邪悪な&bold(){霜の巨人ユミル}と牝牛アウズフムラ(&bold(){アウズンブラ})でした。  ユミルはアウズフムラの乳を飲んで育ちました。やがて、その足から息子を、腋の汗から男女一組の巨人を生み出しました。  そう、ユミルこそ、後に神族と最終戦争で戦う巨人たちの祖先なのです。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 神の誕生}}  一方、牝牛アウズフムラが塩気のする霜の石を舐めると、石は人の形となって、それが最初の神ブーリとなりました。  ブーリはとある巨人と交わって息子ボルをもうけ、さらにそのボルも巨人族の女と交わりました。  そうして生まれた三人の息子こそ、ヴェー、ヴィリ、そして&bold(){オーディン}なのでした。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 世界創世}}  最初の神々が生まれる中、原初の霜の巨人ユミルは着々と同族を増やし、暴虐の限りをつくすようになっておりました。  先述の三兄弟は、これを疎ましく思っていました。そして、ついに長男たるオーディンを筆頭に、ユミルを殺害してしまいました。  この時流れ出た大量の血液で、霜の巨人たちはほとんど全てが溺れ死んでしまいました。しかしユミルの孫ベルゲルミルとその妻は助かっていました。  神々はユミルの死体をギンヌンガガプに捨てました。  すると、何も無かった場所に大地が生まれ、骨が山に、血が水に、脳が雲に、頭蓋骨が天空に変じ、睫毛が&bold(){人間の世界ミズガルズ}になりました。  最後にムスペルヘイムの熱が火花を生み、星になりました。  こうして天地は確定し、ここからようやく北欧神話の本編は始まるのです。 ---- *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 世界観概略}}  さて、天地創世からしばらく経つことで、世界はようやく安定した姿になりました。すなわち、&u(){9つの世界を内包する多層世界}となったのです。 #image(北欧神話の世界観.png,width=730,height=502) #right(){※編者注:下手クソな絵なんで、もっと良い画像持ってたらどなたか差し替えておいてください}  概要を述べると、宇宙は&bold(){天上・地上・地下}の3層に分かれており、その3つの中心を世界樹とも呼ばれる&bold(){ユグドラシル}が貫いています。  また、3つの層の中はそれぞれいくつかの世界に分かれています。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 天上の層}}  天上の層には3つの世界があります。 -アースガルズ &bold(){アース神族}の世界。 オーディン、&bold(){トール}など、一般的に知られている北欧神話の神々はほとんどアース神族に属する。 また、内部に英雄の死者の館&bold(){ヴァルハラ}を擁している。 オーディンは&bold(){ヴァルキリー}に命じて、ここに&bold(){勇猛なる死者エリンヘリヤル}を集めている。 -ヴァナヘイム &bold(){ヴァン神族}の世界。 &bold(){フレイ}、&bold(){フレイヤ}、その父ニョルズはヴァン神族であった。 しかし、ヴァン神族とアース神族の抗争が終わった段階で人質としてアースガルズに渡った。 -アールヴヘイム 光の妖精たちの世界。フレイを王とする。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 地上の層}}  地上の層には4つの世界があります。 -ミズガルズ 人間の世界。 ユグドラシルのちょうど中ほどに位置し、天上あるいは地下に通じる道がある。 ミズガルズの海には&bold(){ヨルムンガンド}という、ミズガルズ全体を取り囲むほど巨大な蛇がいる。 -ヨートゥンヘイム &bold(){ヨトゥン}と呼ばれる巨人族たちの世界。 人間と神々を脅かす巨人たちが住む。 -ムスペルヘイム 火の巨人&bold(){スルト}が門番を務める灼熱の世界。最初からあった世界の一つ。 -スヴァルトアールヴヘイム 闇の妖精たちの世界。 技術に長けた小人が住み、多くの神秘的な道具が作り出された。 アールヴヘイムと同様に、フレイを王とする。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 地下の層}}  地下の層には2つの世界があります。 -ニヴルヘイム 氷と霧の世界。最初からあった世界の一つ。 創世のときよりムスペルヘイムの熱で氷が溶け出しており、多くの川がここから流れ出ている。 -ヘルヘイム 死者の世界。 いわゆる冥界であり、通常死んだものの魂はここに送り込まる。 神や巨人でさえ例外なく、&bold(){地獄の女王ヘル}の裁定を受けることになる。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ ユグドラシル}}  北欧神話を語る上で欠かせないのが&bold(){ユグドラシル}です。  世界樹とも呼ばれるトネリコの巨木で、天上・地上・地下の各層を貫き、宇宙全体を構成しています。  後に起こるラグナロクの際に、火の巨人スルトの放った炎で炎上しますが、それでもなお燃え落ちることはありませんでした。 今日はここまで。
本ゲームの元ネタとなっている「&bold(){北欧神話}」についての情報を置いておきます。 文献の違い・解釈の違いによって各々の認識と相違する部分があるかもしれませんが、ご了承ください。 重要な語、ゲームと関係ありそうな言葉などは&bold(){強調表示}してあります。 -タイトルにもなってるレギンレイヴはブリュンヒルデと同じヴァルキリーの一人で「神々の遺せし者」や「神々を受け継ぐ者」という意味があります。 ---- *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 始まり}}  最初の生命が生まれる以前は、世界は氷の領域と火の領域、その間にある&bold(){ギンヌンガガプ}という虚空があるのみだったとされています。  この氷の領域を&bold(){ニヴルヘイム}、火の領域を&bold(){ムスペルヘイム}と呼びます。 ムスペルヘイムによってニヴルヘイムは熱せられ、やがて雫が滴り落ちました。その瞬間に最初の生命が生まれたのです。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 巨人の誕生}}  それが邪悪な&bold(){霜の巨人ユミル}と牝牛アウズフムラ(&bold(){アウズンブラ})でした。  ユミルはアウズフムラの乳を飲んで育ちました。やがて、その足から息子を、腋の汗から男女一組の巨人を生み出しました。  そう、ユミルこそ、後に神族と最終戦争で戦う巨人たちの祖先なのです。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 神の誕生}}  一方、牝牛アウズフムラが塩気のする霜の石を舐めると、石は人の形となって、それが最初の神ブーリとなりました。  ブーリはとある巨人と交わって息子ボルをもうけ、さらにそのボルも巨人族の女と交わりました。  そうして生まれた三人の息子こそ、ヴェー、ヴィリ、そして&bold(){オーディン}なのでした。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 世界創世}}  最初の神々が生まれる中、原初の霜の巨人ユミルは着々と同族を増やし、暴虐の限りをつくすようになっておりました。  先述の三兄弟は、これを疎ましく思っていました。そして、ついに長男たるオーディンを筆頭に、ユミルを殺害してしまいました。  この時流れ出た大量の血液で、霜の巨人たちはほとんど全てが溺れ死んでしまいました。しかしユミルの孫ベルゲルミルとその妻は助かっていました。  神々はユミルの死体をギンヌンガガプに捨てました。  すると、何も無かった場所に大地が生まれ、骨が山に、血が水に、脳が雲に、頭蓋骨が天空に変じ、睫毛が&bold(){人間の世界ミズガルズ}になりました。  最後にムスペルヘイムの熱が火花を生み、星になりました。  こうして天地は確定し、ここからようやく北欧神話の本編は始まるのです。 ---- *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 世界観概略}}  さて、天地創世からしばらく経つことで、世界はようやく安定した姿になりました。すなわち、&u(){9つの世界を内包する多層世界}となったのです。 #image(北欧神話の世界観.png,width=730,height=502) #right(){※編者注:下手クソな絵なんで、もっと良い画像持ってたらどなたか差し替えておいてください}  概要を述べると、宇宙は&bold(){天上・地上・地下}の3層に分かれており、その3つの中心を世界樹とも呼ばれる&bold(){ユグドラシル}が貫いています。  また、3つの層の中はそれぞれいくつかの世界に分かれています。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 天上の層}}  天上の層には3つの世界があります。 -アースガルズ &bold(){アース神族}の世界。アースガルド、&bold(){アスガルド}、アスガルズ、英語でアスガード、ドイツ語でアスガルトなどとも。 オーディン、&bold(){トール}など、一般的に知られている北欧神話の神々はほとんどアース神族に属する。 また、内部に英雄の死者の館&bold(){ヴァルハラ}を擁している。ヴァルハラは北欧神話における主神オーディンの宮殿。 オーディンは&bold(){ヴァルキリー}に命じて、ここに&bold(){勇猛なる死者エリンヘリヤル}を集めている。 死すべき者たちの世界 ミズガルズの一部であるともいわれる。 -ヴァナヘイム &bold(){ヴァン神族}の世界。 &bold(){フレイ}、&bold(){フレイヤ}、その父ニョルズはヴァン神族であった。 しかし、ヴァン神族とアース神族の抗争が終わった段階で人質としてアースガルズに渡った。 -アールヴヘイム 光の妖精たちの世界。フレイを王とする。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 地上の層}}  地上の層には4つの世界があります。 -ミズガルズ 人間の世界。 ユグドラシルのちょうど中ほどに位置し、天上あるいは地下に通じる道がある。 ミズガルズの海には&bold(){ヨルムンガンド}という、ミズガルズ全体を取り囲むほど巨大な蛇がいる。 -ヨートゥンヘイム &bold(){ヨトゥン}と呼ばれる巨人族たちの世界。 人間と神々を脅かす巨人たちが住む。 -ムスペルヘイム 火の巨人&bold(){スルト}が門番を務める灼熱の世界。最初からあった世界の一つ。 -スヴァルトアールヴヘイム 闇の妖精たちの世界。 技術に長けた小人が住み、多くの神秘的な道具が作り出された。 アールヴヘイムと同様に、フレイを王とする。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ 地下の層}}  地下の層には2つの世界があります。 -ニヴルヘイム 氷と霧の世界。最初からあった世界の一つ。 創世のときよりムスペルヘイムの熱で氷が溶け出しており、多くの川がここから流れ出ている。 -ヘルヘイム 死者の世界。 いわゆる冥界であり、通常死んだものの魂はここに送り込まる。 神や巨人でさえ例外なく、&bold(){地獄の女王ヘル}の裁定を受けることになる。 *&underline(){&bgcolor(#000080){ } &bgcolor(#ddeeff){ ユグドラシル}}  北欧神話を語る上で欠かせないのが&bold(){ユグドラシル}です。  世界樹とも呼ばれるトネリコの巨木で、天上・地上・地下の各層を貫き、宇宙全体を構成しています。  後に起こるラグナロクの際に、火の巨人スルトの放った炎で炎上しますが、それでもなお燃え落ちることはありませんでした。 今日はここまで。

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