【詳細】
重粒子を蒸発させることなく質量崩壊させ陽電子と光子を生み出し、莫大なエネルギーを発生させる半永久機関。
GNドライヴとは「GUNDAM NUCLEUS DRIVE(ガンダムの中核のドライヴ)」の略称で、通称「
太陽炉」、
GNドライヴ[T]登場後は区別をつけるために「オリジナル」とも呼ばれる。
全てのガンダムタイプMSの根幹を成す動力機関であり、これを搭載していることがガンダムの持つ絶対的な優位性の根源となっている。
第3世代までは胸部に搭載されるのが基本だったが、第4世代からはそれぞれ適した位置に搭載されている。
出力の割に小型化が容易であり、排熱量も低い。故に隠密性に優れるが、製造には木星のような高重力環境と、行き帰りも含めれば約40年ほどの期間が必要であるため、量産は困難。
物語開始時点において稼働しているGNドライヴは5基のみであった。
後に木星において新たなGNドライヴが開発され、ツインドライヴ用に調整されたドライヴが
GNT-0000 ダブルオークアンタに搭載されることとなる。
技術革新が進むにつれ、製造に要する時間は減少したものの、技術的な難度は高いままである。
元々は永久機関と成り得る動力源の開発を目的とされていたが、完成したGNドライヴが発生させる
GN粒子の特性が注目されてからは粒子を有効利用するための研究が行われることになった。
オリジナルの太陽炉は淡い緑色の粒子を放出し、これをビーム兵器用に圧縮するとピンク色に変化する。
GNドライヴ[T]とは違い、ビーム兵器用に圧縮しても基本的に無害。
だが特定の条件下では毒性を持つことが研究によって明らかになっていて、外伝では実際に高濃度の圧縮粒子が原因でパイロットが死亡している。
他に、半永久的に稼動するために停止させられず、強制的に一度停止させてしまえば、二度と再稼働できなくなるという重大な欠点がある。
なお、『機動戦士ガンダム00』ではこのGNドライヴを搭載する機体を「ガンダム」と定義する。
だが当初イオリア・シュヘンベルグはガンダムが人型MSになるとは想定していなかったらしく、ファーストシーズン冒頭における演説でも「MS」などとは一言も発していない。
余談ではあるが、『ホビージャパン』2011年2月号掲載の外伝にて太陽炉の作り方が説明された。
それによると、
1.広大な宇宙空間から「トポロジカル・ディフェクト」を採取。
2.トポロジカル・ディフェクトを粒子加速器で加速させ、木星に打ち込む。
3.高エネルギーかつ高重力の環境によって、トポロジカル・ディフェクトを相転移直前まで活性化させる。これによって出来る「宇宙の卵」は原初粒子であり、光子の亜種である「GN粒子」を無限に放出するようになる。
4.「宇宙の卵」を回収して「TD(トポロジカル・ディフェクト)ブランケット」に封印し、粒子制御機能を取り付ける。
以上の工程でGNドライヴは完成するらしい。
最終更新:2024年12月13日 17:16