【詳細】
全体的なデザインはダブルオーに酷似したものとなっているが、これはダブルオーのフレーム設計が優秀であり、あまり手を加える必要がなかったため。
一方で頭部デザインやカラーリング等は刹那が初めて乗った愛機である
GN-001 ガンダムエクシアを踏襲した仕様となっている。
ダブルオーライザー同様、「ガンダムを超える」という意味を込めて、機体名からあえて「ガンダム」を除外したネーミングとなった。
この機体に搭載されたGNドライヴはイノベイドとの最終決戦時
エクシアや
0ガンダムごと破壊されたGNドライヴに代わり、木星で新たにツインドライヴ用に開発されたもの。
そのため、2基のドライヴは起動直後から完全な同調を果たしており、ダブルオーのように外部のサポートを受ける必要もなく、ツインドライヴの性能を完全に発揮することができる。
他の破壊されたGNドライヴの代わりも作られていたのだが、もともと製造に時間がかかる
太陽炉は2年の間では複数の生産が難しく、この機体に搭載するもののみが完成している。
本体の胸部と、バックパックから左側にアームで伸びるGNシールドに1つずつ内蔵しており、2基のドライヴを直結させた状態で
トランザムを発動することにより、
クアンタムシステムを発動する。
また、連結しない状態でもトランザムは使用可能となっている。
クアンタムシステムの採用により、戦うのではなく、相手と「対話」し戦いを止める、「刹那が望んだガンダム」となった。
完成が遅れたことと、刹那がELSとの対話で脳細胞にダメージを負って意識不明となってしまったことで、劇場版に新登場する機体の中では最後の登場となった。
出撃時には脳量子波によって流れ込む膨大な情報量を制御するためヴェーダの小型ターミナルがコクピットブロックに組み込まれ、ティエリアのサポートを受けることが可能になり、イオリア・シュヘンベルグが創りだした「ツインドライヴ」・「ヴェーダ」・「イノベイター」が組み合わさることで発動したクアンタムバーストはELSとの完全な対話を実現。
「対話」を終えた刹那は消滅の危機に瀕したELSの母星に赴くべくGNソードビットを用いて空間跳躍を行い、それから50年後に帰還を果たす。
【余談】
クアンタとは「クォンタム(量子)」の複数形。
MGモデルの説明書の記載によれば、対話をせずともELSを全滅させられるだけの戦闘力があるらしい。
ちなみに、ダブルオークアンタは劇場版における最終決戦がMSとELSとの戦いだったことからMSを撃墜したのは1機のみ。
しかもそれはELSに侵食され自爆を選択したパトリック・コーラサワーの乗るGN-XⅣであり、刹那の愛機だったエクシアが初の武力介入においてターゲットに選ばれたのもコーラサワーの乗るイナクトだったことを考えると感慨深いものがあるだろう。
刹那にしろ、コーラサワーにしろお互いに面識はないため、作中では単なる偶然であろうが、制作陣にとっては狙ったものである可能性が高い。
最終更新:2019年11月13日 17:57