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まず、少なくとも今回に限って、ブレーキピストン・プライヤーはあまり役に立たなかった。プライヤーを寝かせ、その片面、先端部についている滑り止めで、ピストンを内側からグリップする仕組み。ピストンの抜ける向きとプライヤー本体が垂直をなしているので、正直、力の入れようがない。ゆでたイイダコの頭から棒が一直線上に伸びてる仕組みの方が、どう考えても力を加えやすいはずだけど。。。作りにくいのかな?そんなことないと思うが。
ピストンを両方出してしまった失敗、そしてその対処法。
そもそも私が聞いていたやり方(方法A)。
- ピストンを取り外す。
- ダストシール、ピストンシールを外す。
- ピストンを再度装着。
- ディスクブレーキセパレーターやタイラップで固定。
- エア抜き。
- 他のピストンを出していく。
まさにこんな感じ。
ただピストンを下手に両方出してしまった場合、この方法は使えない。というのも、VFRのFキャリパ間の隙間は28mm、ピストン長は22mmあり、つまり片側が6mm以上出てしまえば取れない道理。またFキャリパは合わせ貝のようになっており、2つに割ってしまうと油の通り道の密閉がなくなる。油圧がかけられないので、ピストンは外せない。
このままではにっちもさっちもいかないわけで、何とか横着考えてみました。現状、

というわけですが、間にゴムを挟んでピストンの可動範囲を確保しつつ、片側(図の左側)だけに油圧をかける。確実に片側は外れることになる。

ホームセンターの家具コーナーで、一巻き(巾 約5cm x 長さ 約1m)300円ほどで売っているゴムバンドを使用。厚さも各種あるが、今回は別の用途を考えて購入したもの(厚さ 約1mm)だったので、実際には13枚重ね(ベム好きです)。

このあと前に書いたように、ダストシール、ピストンシールを外しピストンを再度装着して。。。というわけで何とか分解、成功。

今回の経験をふまえ、対向型のピストンを外す最も効率的かつ簡単なやり方(方法B)は、
- ピストン(前図の左側)を固定する。
- 他方のピストン(前図の右側)を油圧で取り外す。
- キャリパの合わせ部分にゴムを挟み込む。
- エア抜き。
- ピストン(前図の左側)を油圧で取り外す。
だと思われます。
方法 A だと、ダストシール、ピストンシールを外しているのでどうしてもブレーキフルードがたらたらと漏れてきてしまいますが、この方法 B であればその心配はありません。
また、この方法 B が可能かどうかは、単にピストン(前図の左側)の突出量が6mm以内に収まっているかどうかを調べればいいだけなのです。もしこの数値が現実的でなかったとしたら、一般的方法 A では外れませんので、まさに今回のような横着を考えないと無理でしょう。方法 A が一般的であるからには、方法 B も可能と言えるでしょう。
カテゴリ: [bike] - &trackback() - 2006年09月04日 17:09:38
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