(なんだこれは……?なぜ私がこのような事に巻き込まれている?)

D-7 見滝原中学校

教室内に飛ばされた鬼舞辻無惨の脳内では多数の疑問と激しい怒りが泡のように溢れかえっていた。

なぜ私がこんな所にいる?
なぜ私が家畜や奴隷のような首輪を付けられている?
なぜ完璧な存在である私が一方的に指図されなければならない?
あんな枯れ木のような脆弱な老婆風情が何の権限があって私に命令を下しているのだ?
許されない、許されるはずがない、その罪はあの老婆に限らず身内や協力者全ての命を持ってしても償い切れない。

無惨が右腕を一振り薙ぎ払うと、机や椅子は次々と砕け散り
宙を舞った破片が窓ガラスを割り、校内の外へと投げされた。
無惨の顔は茹でタコの様に赤く紅潮し、目はかっと見開いて血走っており、全身の血管がぷっくりと浮き出る程に力んでいた。

なぜ死んだ上弦共が蘇っている?
なぜ鳴女は、あの老婆に従っている?
私が鬼にしてやった恩を忘れたのか?
人の身では手に入らない強大な力と永遠に生きる事が出来る寿命を与えてやった恩を忘れたのか?

無惨が左腕を振るうと、廊下側に貼られているガラスや天井が切り裂かれて砂埃を巻き上げる。
ピクピクと無惨の体が震えている、怒りがマグマの様に湧き上がり、理性が限界寸前であった。

なぜ私の意志に反して鳴女は死ななかった?
いつから私の支配から抜け出した?
他の上弦共も同じように細工をしたのか?
全員私を裏切ったのか?
それで私の裏を掻いたつもりか?

「よくも私を裏切ったなッ!!鳴女ェェ!!」

怒りの感情を爆発させた無惨は両腕の触手を振りまわり、周囲の破壊を繰り返す。
無惨の圧倒的な力によって振るわれた暴力はコンクリートすらも豆腐のように砕く。

「裏切り者は容赦しない。珠代と同じ末路を辿らせる。
 そして……もう十二鬼月も必要無い。鬼狩り共々、私一人で終わらせる」

ロクに柱の処理も出来ない役立たずは不要。
裏切っていようがいまいが関係無い。もう上弦共には何も期待しない。
繋がりを断ち、私の意志から離れた鬼に存在価値など無い。

「ふん、殺し合いだと?くだらない」

人間が刃物や銃器を持ち出した所で、地震や台風や津波や火事に太刀打ちできるのか?
答えは否、天災の前には人は無力、それが過ぎ去るまでただ蹂躙されるのみ。

「始まるのは一方的な虐殺だ。殺し合いではない」

まるで戦場跡の様に破壊し尽くされた校舎から出た無惨は尋常なる速度で駆け出した。
全ての参加者を殺害し、くだらぬ余興を少しでも早く終わらせるために。

【D-7見滝原中学校/1日目・深夜】

【鬼舞辻無惨@鬼滅の刃】
[状態]:健康、怒り(極大)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考]
基本:全ての参加者を殺害し、神子柴と鳴女も殺害する。
1:参加者を探し、見つけ次第に殺す。
2:役に立たない上弦は不要、解体する。

※参戦時期は傷が癒え、珠代を殺害した時期からです。
※見滝原中学校は癇癪を起こした無惨によって破壊されました。




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