感想21-01

冥契のルペルカリア

点数:28P 票数:12票 (2021-02-26) ウグイスカグラ





1-012■冥契のルペルカリア■+1 SC H1 1661
テーマを徹底的に追求するために書かれた作品だと感じました。
「I(アイ)は未来を求めない」ニクいキャッチコピーを付けたものですよ。
ルクルさんの魅力と言えばキャラクターの心理描写がひとつ挙げられると思いますが、本作でも遺憾なく発揮されていました。
劣等感や嫉妬に絶望といった負の感情をごちゃまぜにして描かれるキャラクターは闇深く歪で、
それぞれがどう思って行動しているか、そこが緻密に描かれているため非常に厚みがありました。
才能や境遇の差、努力しても報われない事なんてざらだし偶然降りかかる不幸だってある。
そんな不条理は世界に溢れていて、そして必ず向き合う事を迫られる。そこに本作のテーマはあったと思います。
カリギュラは不条理に徹底的に抗うことを選択しましたが、氷狐は何を思い、どう不条理と向き合ったのか。
読んでる最中はひたすら鬱屈としますし、読み終わった後もしばらく引きずるような引力の強い作品でした。
また、追加で語っておきたい事として、声優さんの演技が素晴らしかったという点が挙げられます。
暗い感情の吐露はどのキャラも真に迫っていて聴き入る事が多かったです。
特に御苑生メイさんの演技が凄まじく、氷狐というキャラに説得力があったのは彼女の力も大きかったのではないでしょうか。流石業界の宝は伊達じゃなかった。

個人的に本作は、ウグイスカグラにおけるルクルさんの集大成だと思います。
テーマはもちろん、キャラの関係性や物語構造にも目を向けると過去作との対比が感じられて面白いです。
私は真っ先に妃と瑠璃が頭に浮かんで思考の海に沈みました。

もし本作が初のウグイスカグラ作品で、かつ琴線に触れる部分があったという方が居たら是非過去作も触れてみて欲しいです。
よしんばそういう方が居たとして、言われるまでもない話だとは思いますが。
悲劇・絶望・葛藤が大口開けて待っていますよ。

1-062■冥契のルペルカリア■+2 SC H2 1022
ライターであるルクル氏の集大成であり、ある種究極の妹ゲー。
主人公と妹のそれこそ狂気じみた愛がこれほどまでに描写されており
こちらの心臓がぶん回されつつも感情に侵食され最期には自然と涙が出てしまうほどだった。

物語の重要な肝となる演劇要素としても素晴らしかった。
他の作品では味わえないような圧倒的な声優の演技にさらされ物語の世界に取り込まれてしまった。
普段は声を途中で飛ばしすす勧める自分が全ボイス聞いてしまうほどだった。
たった一発で作品内の雰囲気を変えてしまう力に魅了された。

またこの作品に欠かせないのは最強のサブキャラ倉科双葉の存在がある。
絶対に攻略されないキャラクターとして設計されており、物語としてもサブに徹しているが
彼女がいたからこそこの物語は成立し、彼女自身の存在が救いでもあると思っています。
その他来々や悠苑の関係性や、朧といった物語的には深く描写されないキャラまでも輝いていました。
ただ主人公はなかなかキモいです。

今までと違い演出面も向上し、誤字脱字もほとんど確認できなかったので
この調子で新作も期待して待ってます。

1-036■冥契のルペルカリア■-- S- H1 559
鬱。暗い。ドロドロして爽快さの欠片もない。万人受けしてヒットする内容ではないし、ネタがKeyの某作品まんまだという意見はわかるけど個人的には良作に入る。
演劇という書く側からしたら難しい「静」の題材をうまく「動」に落とし込めたその一点をもってしても評価されるべきだと思うし、
ぜひ読んでもらいたいという気持ちがある。
まあでも売れないなこれ。おすすめもできない。爽快さの訪れないドロドロを求めている人が多ければ、それはそれで現代の闇で問題だと思う。
一部の好きな人が持ち上げまくって小さい枠組みで評価されるくらいがちょうどいいのではないだろうか。

1-079■冥契のルペルカリア■+2 GM H3 563
キャラの心情、シナリオ、曲、声優の演技など見どころが多い作品
キャラでは氷狐の存在が良かったですね。
人の弱さに付け込んだりある時は甘い言葉で誘導したりして本音を引き出す姿はまさに天才役者だなと
この不条理な世界で嘲笑うかのような白髪赤目に見事魅入られてしまいました。
夢を追い続ける辛さ、舞台の上で爪痕を残そうともがき苦しむ演者の姿や
歪んだ愛情など重い展開が多いですが、その暗い場面で流れるBGMが
より一層切なさや絶望といった感情を煽り声優さんの演技を際立てていたように感じました。
気になっている方はぜひプレイしてほしい作品です。

1-045■冥契のルペルカリア■+1 S- H1 551
推しのウグイスカグラから出た新作。
前作パラレロの熱血路線から、水葬銀貨路線に戻った。
個人的には水葬銀貨推しなので、こちらの方が好み。
ドロドロした暗黒面の展開に定評のあるルクル氏である。

演劇物ということで、声優の演技に力が入ってたのが良かった。
めぐり関連で天兄とかジジイのエピソードはぐっと来たが、
終盤が締まらず全体としては最推しの水葬銀貨には及ばなかったという印象。
ただ、DemonsRootsを除けば昨年のシナリオでは一番好みの内容だったので、
今後のウグイスカグラの成功を祈る意味を込めて加点をつけておく。

A-011■冥契のルペルカリア■+1 S- H2 430
「そんな馬鹿げた世界は、お断りです。頼まれたって、願うものですか」

恋愛に対するアンチテーゼ作品。群像劇。
全てのキャラに物語があり各キャラの演劇に対する想いと違いが出ている。

メインキャラよりサブキャラのほうが魅力を感じるのはこのメーカーの特徴か。
その中で一番は倉科双葉。恋とは何か?幸せとは何か?答えは「脇役上等」だった。
悪魔の囁きに騙されず自ら物語を終わらせた彼女自身の決断は共感できる。

1-054■冥契のルペルカリア■+1 SC H3 426
ごきげんよう ごきげんよう わたしは愛です
愛はいます 愛はここいます 愛でした

わかる人にしかわからないジャブはともかく、ウグイスカグラの新作ですよ
処女作紙の上の魔法使いの正統後継といえるマルチバッドエンド
シアワセは虚構にしかないと言わんばかり
本当にルクルは妹に定評あるわ
でも今回は琥珀はもっとアレですね
好きなキャラは理世と双葉
でもえっちぃのはなななちゃんだとおもいますまる

1-056■冥契のルペルカリア■+2 SC H1 376
帰ってきたルクル作品。前作でもしかしてこれから毒を弱めていくのか?と思ったがそんなことはなかったですね、これからも胃が痛くなるような話を書き続けてください

好きなキャラは圧倒的に倉科双葉 運命予報で早蕨林檎が語った理想をある種体現したキャラクターであると言えると思います

相手の想いを尊重出来ないのなら、恋をすることなんて止めてしまえ! は今年一番刺さった台詞

1-032■冥契のルペルカリア■+2 SG H4 356
物語を進めるにつれ、明らかになっていく真実や情報の引き出し方がとても上手。
最初は理解出来ない登場人物の考えや行動が物語が進むにつれ、信念が明らかになり
どんどん魅力的な登場人物として描かれるのは流石ウグイスカグラと言ったところ。
演劇をテーマにしているためか、声優さんの演技が際立ってました。
早くウグイスカグラの最新作プレイしたいです。

1-067■冥契のルペルカリア■+1 SC H2 324
演出。グラフィック。音楽。これらをシナリオに上手く組み込みながらそこにCVの魅力も加えて作品の全体的な完成度を更にあげています。
ただ、完成度が高いが故に細かい部分の粗や矛盾も気になったのも事実です。
それでも、間違いなく2021年発売作品の中での完成度はトップクラスで、ライターの魂と意志がキチンと感じられる作品です。

1-028■冥契のルペルカリア■+2 SC H2 322
少し重めな話ではあるが、シナリオの完成度は2021年の中ではトップクラス。
演劇というエロゲでは割と珍しい題材ながらも、そこに懸ける登場人物たちの様々な感情の変化を丁寧にえ描けていたのではないでしょうか?
シナリオライターが燃え尽きたと言っていましたが、個人的にはそう感じられる程魂のこもった作品だと言えると思います。

1-059■冥契のルペルカリア■+1 SC H3 302
双葉のような友達が欲しい人生だった……
正直なところ体験版で最初の双葉を見て買うことを決めた作品だったので双葉がサブで攻略できなかったことに思うところはあったのですが
本編を読んでみればルートがないことも頷け納得も……いややっぱルートは欲しかったです!でもそれはキャラがブレて…いやでもしかし…




タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年01月30日 01:37
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。