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馬鹿と天才は…… - (2013/03/27 (水) 10:51:30) の1つ前との変更点

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*馬鹿と天才は……  ◆i7XcZU0oTM ---- (はぁ……どうして、こんなことに……)  ……まさか、あんな奴の言いなりにならなければならないなんて。  屈辱ではあるが、あれ――――A-10神を破壊する術が現時点では何も無い以上、どうしようもなかった。  あれを破壊しうる力を持つ武器……対戦車砲でもあれば、グダグダ言われる前に破壊していただろう。  でも、そんな物はなかった。結局、従うしかない。  こんな物で立ち向かっても、ダディクールみたいに頭を撃たれて死ぬだけだ(こいつは死ななかったが)。  どっちにしろ、今は……表面上だけ、A-10神に従っておこう。  そう思い、僕は病院を離れたのだが……。 「工場はこっちの道で合っているのだろうか? 標識も何も出てないが……」 「ええ、そうですね……」  離れたら離れたで、今度はこいつがついてくる事になった。  僕の少し前を、テクテクと歩いている奴……ダディクール。  妙にイラッと来る笑顔と、何とも言えない空気感のおかげで、ただ歩くだけより、余計に疲れる。  邪魔な奴だ……。全く、どうにかできないものか……。  ――――待てよ。  さっきは、たまたま妨害が入ったから上手く行かなかったけれど、今ならいいんじゃないか?  丁度いい事に、辺りには誰もいない。  ここならうまく行く……。そう思った時。 「そうだ、ライト君だったか? ちょっと、これを見てくれないか」  急に振り返り、地図を指差し何やら僕に尋ねて来た。  ……チッ、もう少しだったのに。  まあ、当の本人は僕の行動に全く気が点いていないようだったが。 「……どっちがいいと思う?」 「何がです」 「工場に行くと決めたはいいが、工場は2つあるようなんだ。どちらに行こうか迷ってしまってね」  確かに、地図には工場が2つ載っている。  ……砂糖工場と、ただ「工場」と記されているだけの工場。  何故、こんな所に砂糖工場が……。 「……武装を探すのなら、こっちの……E-4の工場に行くべきですね」 「そうか。……だが、こちらの砂糖工場も調べてみないかい」 「どうしてです? 砂糖工場なんか調べても……」 「もしかしたら、役に立つ物があるかもしれないだろう? 地図によれば、砂糖工場の方が近いし。  念の為に、行ってみようじゃないか」 「…………分かりました。一応、行くだけ行ってみましょう」  まあ、もしかしたら、この状況を打開出来る何かがあるかもしれない……。  それを考えると、調べるのも悪くはない。……A-10神を倒すほどの物が、ないとは言い切れないし。  それに、あまりA-10神の武装になるものを、早く見つけられても、それはそれで困る。  武装を見つければ、間違い無くダディクールがA-10神に持って行こうとするだろうし。  ……とにかく、今は行ってみることにするか。 ◆ 「よいしょ……っと……」  門を乗り越え、砂糖工場の敷地内に侵入する。  最初は、門が施錠されていたせいで、何らかの警備システムがあるのではないかと疑っていたが……。  ダディクールが全く警戒せずに門を乗り越えて、何も無かった事から、特に何かある訳では無いと悟った。  ……地味に、始めてこいつが役に立った瞬間だった。 「どうした、もう疲れたのかい? 若いのに体力無いんだな」  悪いが、僕はお前と違って慎重なんだよ。  考えも無しに突っ込むほど、愚かじゃない。 「さあ行こう。工場内を調べるんだ」  ……いつからお前が主導権を。  まあいいさ……今は、従っておこう――――演じるんだ。従順な男を。  有能なメンバーを、集めるまでは。 「どうした、行かないのかい」 「……今行きますよ」  そう言って、僕らは工場の入り口へ近づく。  ……しかし、ダディクールは扉を開けようとしない。何故だ。  そう思っていると、奴は僕に、何かを期待するような目で見て来た。  まさか、僕が代わりに開けろって言いたいのか?何で僕がそんなことを。  こうやって見ただけでは分からないが、もしかしたら……殺し合う気のある奴が、いるかもしれない。  そのリスクがあるのに、碌に武器もないこの状況で、僕にやれと言いたいのか。  ……眉間を撃たれても死なないような、お前が行けばいいんじゃないのか? 「…………僕が開けるんですか?」 「そういう訳じゃない。ただ、俺が開けるってのが、ちょっと躊躇われるだけさ」  それって、結局の所「やりたくない」って事じゃないか……。 「だから、頼むよ」 「……」  どうしようもないな、こいつは。 「分かりました、僕が開けますよ……」 「助かるよ」  くそっ……。  出来る事なら、舌打ちでもしたいくらいの、最悪な気分だ。  しかし、言ってしまったものはどうしようもない。  スタンガンを手に、できるだけ警戒してドアノブを捻り、ドアを押し開ける。 「…………」  ……中はひんやりとした空気で満たされている。  誰も、いないのか?いや、それはまだ分からない。  どうやら、ここは倉庫だったようだ。  コンテナやら何やらが大量に置かれている。 「……誰もいないようです。ダディクールさん、先に行って下さい」 「ああ、分かった」  何者かに襲い掛かられてもいいように、ダディクールを先に行かせる。  ……何で、こういうのは普通にやるんだ。  ただ扉を開けるより、こっちの方が危険なはずだろう。  ……まあ、こいつならちょっとやそっとじゃ死ななそうだが。  そうこうしている内に、バタバタとダディクールは中に入っていく。  少しは警戒しろよ……。 「…………誰もいないな」  そんなこと分かってる。  お前みたいにバタバタと入っていけば、そうなるだろう。  命を狙う誰かがいたなら、その時点で襲われるだろうし。  とにかく、今の所人はいないようだ。……また、こいつが役に立ったな。  それでも、一応身構えて倉庫に入る。  入った後に、後ろ手で扉を閉めて、ついでに施錠しておく。  建物はこれだけじゃない。他にも入り口はありそうだが、とりあえずはこれでここからの侵入を阻止出来る。  もちろん、力ずくで壊されてはどうしようも無いが。  この扉は鉄製のようだし、そう簡単には破られはしないだろうけれど。  ……A-10神みたいな化け物が来なければの話だが。 「さて、ここからは二手に分かれてここを調べよう」 「えっ、二手に別れる? ……それは、同意しかねますね」  流石に、これには異を唱える。  こんな状況で、単独行動なんて出来るはずがない。  特に、ろくな武器も持たない現段階では。 「どうしてだい。二手に分かれて調べた方が、早く調べられるだろう」 「何でって……こんな状況で、1人で行動するなんて危険すぎるでしょう」 「大丈夫だ。この分だと、ここに人はいなさそうだしな」  そう言って、グッと親指を立てる。  こいつのこの自信はどこから沸いてくるんだ。 「そんなこと、まだ分からないじゃないですか」 「…………仕方無いな。そこまで言うなら、一緒に調べよう」 「……」  これじゃ、まるで僕が駄々をこねてるみたいじゃないか。  僕は間違ってないって言うのに。  ……全く、何なんだ、こいつは。 #aa(){{{     /\___/ヽ    /''''''   '''''':::::::\   . |(●),   、(●)、.:| +   |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|  .   |   `-=ニ=- ' .:::::::| +  <さあ行こう。時間は有効に使いたいからね。    \  `ニニ´  .:::::/     + ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、. :   |  '; \_____ ノ.| ヽ i     |  \/゙(__)\,|  i |     >   ヽ. ハ  |   || }}} 「……はい」  ……。  我慢だ、我慢しろ。  ――――でも、そろそろどうにかしないとな。 【D-4・砂糖工場・倉庫/一日目・黎明】 【夜神月@AA(DEATH NOTE)】 [状態]:健康、ダディクールにイライラ [装備]:スタンガン@現実 [道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、zip画像ファイル@画像も張らずにスレ立てとな [思考・状況] 基本:殺し合いからの脱出 1:出来ればダディクールを排除したい……早い内に 2:脱出目的を持つ参加者か、A-10神を倒せる善良な参加者を探す 3:一応、ダディクールと共にA-10神が使える兵器を探す 【ダディクール@AA】 [状態]:眉間に銃痕(絆創膏で処置)、クール [装備]:なし [道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品0~2、ファービー@現実 [思考・状況] 基本:クールに行くぜ 1:砂糖工場を探索して、A-10神が装備できる兵器を見つける 2:常にクールなダディを貫く ※バカに付ける薬@コピペを消費しました ※何故か生命力が異常に高いです。決して不死身ではありません |No.32:[[やる夫のドキドキパニック]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|No.34:[[こんな加賀は嫌だ! ~安価でトランスフォームする~]]| |No.32:[[やる夫のドキドキパニック]]|[[投下順>00~50]]|No.34:[[こんな加賀は嫌だ! ~安価でトランスフォームする~]]| |No.23:[[バカとノートと機関銃]]|夜神月|No.:[[]]| |No.23:[[バカとノートと機関銃]]|ダディクール|No.:[[]]|
*馬鹿と天才は……  ◆i7XcZU0oTM ---- (はぁ……どうして、こんなことに……)  ……まさか、あんな奴の言いなりにならなければならないなんて。  屈辱ではあるが、あれ――――A-10神を破壊する術が現時点では何も無い以上、どうしようもなかった。  あれを破壊しうる力を持つ武器……対戦車砲でもあれば、グダグダ言われる前に破壊していただろう。  でも、そんな物はなかった。結局、従うしかない。  こんな物で立ち向かっても、ダディクールみたいに頭を撃たれて死ぬだけだ(こいつは死ななかったが)。  どっちにしろ、今は……表面上だけ、A-10神に従っておこう。  そう思い、僕は病院を離れたのだが……。 「工場はこっちの道で合っているのだろうか? 標識も何も出てないが……」 「ええ、そうですね……」  離れたら離れたで、今度はこいつがついてくる事になった。  僕の少し前を、テクテクと歩いている奴……ダディクール。  妙にイラッと来る笑顔と、何とも言えない空気感のおかげで、ただ歩くだけより、余計に疲れる。  邪魔な奴だ……。全く、どうにかできないものか……。  ――――待てよ。  さっきは、たまたま妨害が入ったから上手く行かなかったけれど、今ならいいんじゃないか?  丁度いい事に、辺りには誰もいない。  ここならうまく行く……。そう思った時。 「そうだ、ライト君だったか? ちょっと、これを見てくれないか」  急に振り返り、地図を指差し何やら僕に尋ねて来た。  ……チッ、もう少しだったのに。  まあ、当の本人は僕の行動に全く気が点いていないようだったが。 「……どっちがいいと思う?」 「何がです」 「工場に行くと決めたはいいが、工場は2つあるようなんだ。どちらに行こうか迷ってしまってね」  確かに、地図には工場が2つ載っている。  ……砂糖工場と、ただ「工場」と記されているだけの工場。  何故、こんな所に砂糖工場が……。 「……武装を探すのなら、こっちの……E-4の工場に行くべきですね」 「そうか。……だが、こちらの砂糖工場も調べてみないかい」 「どうしてです? 砂糖工場なんか調べても……」 「もしかしたら、役に立つ物があるかもしれないだろう? 地図によれば、砂糖工場の方が近いし。  念の為に、行ってみようじゃないか」 「…………分かりました。一応、行くだけ行ってみましょう」  まあ、もしかしたら、この状況を打開出来る何かがあるかもしれない……。  それを考えると、調べるのも悪くはない。……A-10神を倒すほどの物が、ないとは言い切れないし。  それに、あまりA-10神の武装になるものを、早く見つけられても、それはそれで困る。  武装を見つければ、間違い無くダディクールがA-10神に持って行こうとするだろうし。  ……とにかく、今は行ってみることにするか。 ◆ 「よいしょ……っと……」  門を乗り越え、砂糖工場の敷地内に侵入する。  最初は、門が施錠されていたせいで、何らかの警備システムがあるのではないかと疑っていたが……。  ダディクールが全く警戒せずに門を乗り越えて、何も無かった事から、特に何かある訳では無いと悟った。  ……地味に、始めてこいつが役に立った瞬間だった。 「どうした、もう疲れたのかい? 若いのに体力無いんだな」  悪いが、僕はお前と違って慎重なんだよ。  考えも無しに突っ込むほど、愚かじゃない。 「さあ行こう。工場内を調べるんだ」  ……いつからお前が主導権を。  まあいいさ……今は、従っておこう――――演じるんだ。従順な男を。  有能なメンバーを、集めるまでは。 「どうした、行かないのかい」 「……今行きますよ」  そう言って、僕らは工場の入り口へ近づく。  ……しかし、ダディクールは扉を開けようとしない。何故だ。  そう思っていると、奴は僕に、何かを期待するような目で見て来た。  まさか、僕が代わりに開けろって言いたいのか?何で僕がそんなことを。  こうやって見ただけでは分からないが、もしかしたら……殺し合う気のある奴が、いるかもしれない。  そのリスクがあるのに、碌に武器もないこの状況で、僕にやれと言いたいのか。  ……眉間を撃たれても死なないような、お前が行けばいいんじゃないのか? 「…………僕が開けるんですか?」 「そういう訳じゃない。ただ、俺が開けるってのが、ちょっと躊躇われるだけさ」  それって、結局の所「やりたくない」って事じゃないか……。 「だから、頼むよ」 「……」  どうしようもないな、こいつは。 「分かりました、僕が開けますよ……」 「助かるよ」  くそっ……。  出来る事なら、舌打ちでもしたいくらいの、最悪な気分だ。  しかし、言ってしまったものはどうしようもない。  スタンガンを手に、できるだけ警戒してドアノブを捻り、ドアを押し開ける。 「…………」  ……中はひんやりとした空気で満たされている。  誰も、いないのか?いや、それはまだ分からない。  どうやら、ここは倉庫だったようだ。  コンテナやら何やらが大量に置かれている。 「……誰もいないようです。ダディクールさん、先に行って下さい」 「ああ、分かった」  何者かに襲い掛かられてもいいように、ダディクールを先に行かせる。  ……何で、こういうのは普通にやるんだ。  ただ扉を開けるより、こっちの方が危険なはずだろう。  ……まあ、こいつならちょっとやそっとじゃ死ななそうだが。  そうこうしている内に、バタバタとダディクールは中に入っていく。  少しは警戒しろよ……。 「…………誰もいないな」  そんなこと分かってる。  お前みたいにバタバタと入っていけば、そうなるだろう。  命を狙う誰かがいたなら、その時点で襲われるだろうし。  とにかく、今の所人はいないようだ。……また、こいつが役に立ったな。  それでも、一応身構えて倉庫に入る。  入った後に、後ろ手で扉を閉めて、ついでに施錠しておく。  建物はこれだけじゃない。他にも入り口はありそうだが、とりあえずはこれでここからの侵入を阻止出来る。  もちろん、力ずくで壊されてはどうしようも無いが。  この扉は鉄製のようだし、そう簡単には破られはしないだろうけれど。  ……A-10神みたいな化け物が来なければの話だが。 「さて、ここからは二手に分かれてここを調べよう」 「えっ、二手に別れる? ……それは、同意しかねますね」  流石に、これには異を唱える。  こんな状況で、単独行動なんて出来るはずがない。  特に、ろくな武器も持たない現段階では。 「どうしてだい。二手に分かれて調べた方が、早く調べられるだろう」 「何でって……こんな状況で、1人で行動するなんて危険すぎるでしょう」 「大丈夫だ。この分だと、ここに人はいなさそうだしな」  そう言って、グッと親指を立てる。  こいつのこの自信はどこから沸いてくるんだ。 「そんなこと、まだ分からないじゃないですか」 「…………仕方無いな。そこまで言うなら、一緒に調べよう」 「……」  これじゃ、まるで僕が駄々をこねてるみたいじゃないか。  僕は間違ってないって言うのに。  ……全く、何なんだ、こいつは。 #aa(){{{     /\___/ヽ    /''''''   '''''':::::::\   . |(●),   、(●)、.:| +   |   ,,ノ(、_, )ヽ、,, .::::|  .   |   `-=ニ=- ' .:::::::| +  <さあ行こう。時間は有効に使いたいからね。    \  `ニニ´  .:::::/     + ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、. :   |  '; \_____ ノ.| ヽ i     |  \/゙(__)\,|  i |     >   ヽ. ハ  |   || }}} 「……はい」  ……。  我慢だ、我慢しろ。  ――――でも、そろそろどうにかしないとな。 【D-4・砂糖工場・倉庫/一日目・黎明】 【夜神月@AA(DEATH NOTE)】 [状態]:健康、ダディクールにイライラ [装備]:スタンガン@現実 [道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、zip画像ファイル@画像も張らずにスレ立てとな [思考・状況] 基本:殺し合いからの脱出 1:出来ればダディクールを排除したい……早い内に 2:脱出目的を持つ参加者か、A-10神を倒せる善良な参加者を探す 3:一応、ダディクールと共にA-10神が使える兵器を探す 【ダディクール@AA】 [状態]:眉間に銃痕(絆創膏で処置)、クール [装備]:なし [道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、ランダム支給品0~2、ファービー@現実 [思考・状況] 基本:クールに行くぜ 1:砂糖工場を探索して、A-10神が装備できる兵器を見つける 2:常にクールなダディを貫く ※バカに付ける薬@コピペを消費しました ※何故か生命力が異常に高いです。決して不死身ではありません |No.32:[[やる夫のドキドキパニック]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|No.34:[[こんな加賀は嫌だ! ~安価でトランスフォームする~]]| |No.32:[[やる夫のドキドキパニック]]|[[投下順>00~50]]|No.34:[[こんな加賀は嫌だ! ~安価でトランスフォームする~]]| |No.23:[[バカとノートと機関銃]]|夜神月|No.61:[[最高に『廃!』ってヤツだ!]]| |No.23:[[バカとノートと機関銃]]|ダディクール|No.61:[[最高に『廃!』ってヤツだ!]]|

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