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8→0→1 完成でスーパー戦隊のブルーとピンクタイム - (2012/12/04 (火) 22:57:50) の最新版との変更点
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*8→0→1 完成でスーパー戦隊のブルーとピンクタイム ◆m8iVFhkTec
----
(あれは確か、イスラエルがレバノンへ進行してきた時だったか…、我々はその時シリア軍の下で戦っていて…)
「ちなみにさー、ドク君は受けの方が好み?」
「まだ言うかお前!…というか、なんだそのドク君って…」
(愚かなる敵軍のショット戦車たちを次から次へと撃ち抜き、結果奴らは撤退していってだな…)
「えっ、んじゃあ話を変えるよ…。えーっと、どっちかと言うと攻める方が…」
「話変わってねぇじゃねぇか!」
夜の集合住宅街を騒ぎながら歩く、二人と一台の姿があった
一人は不健康そうな色白の肌、ダルさと眠さの両立したような表情の独身ヒキニート、ドクオ
もう一人はルーズな服装にキツめの度が入ったメガネをかけた腐女子、801の姐さん
そして最後の一台は、黒光りする装甲と輝く砲身、カリスマ全開のソビエト軍主力戦車の神、T-72神
この統一感の欠片もない3人組(2人と1台)は、「ひろゆきを粛清する」という崇高な目的を掲げる、勇ましいグループ なのだ!!
……まぁ、俺は正直それほど乗り気じゃないんだがね…
さっきはT-72神の威厳と凄みに押されて力強く賛同したものの、時間が経つにつれて冷めてきた。正直マンドクセー…
一応は表向きではそんな目標で行動するものの、結局はT-72神が一人で引っ張ってる感じだ
姐さんはさっきから俺の臀部に向けて野獣の如き眼光を注いでくる。あきらめてねぇだろコイツ
おかげで俺は警戒態勢を続けざるを得ない。つまり、このグループは全く統制が取れてない
こんなグダグダなグループで大丈夫なのか? いいや、ダメな予感しかしない…
(時に諸君、君たちは既に自身の支給品は確認しておいたか?)
先程から一人で武勇伝を語っていたT-72神が、ふと思いついたように問いかけてきた
「もちろん。ここに来た時点で真っ先に確認したよ」
「あー…俺はまだだ」
「遅いよー。さっさと中身見とかなきゃダメだよ」
「ハァ? おめーが追っかけてこなきゃ、とっくに確認してたわ!!」
(801の姐さんの言う通りだ。いつ襲われるかわからない、故に武器は迅速に確認すべきだ。もっと注意せよ)
クソー、おまいら言いたい放題言いやがって…
不服こそあるが、まぁ確認するに越したことは無い。どうせ正論ですよ
しぶしぶと足を止めてデイバックを開く。俺にも拳銃とかが入っていれば心強いのだが…
…アイスピックとうまい棒が入っていた。ふざけんなチクショウ
百歩譲ってアイスピックはまだ許そう。姐さんの拳銃に比べて圧倒的に心細いが、凶器には成りうる
うまい棒? 何を考えてうまい棒が? しかもめんたい味。こんなん支給するな
他に何か無いのか…? 他に何か…
………無かった
ほかは食料、水、地図、ランタン、PDAしか入っていない
流石に落ち込まざるを得ない。なんでこう俺にはいつも不平等が回ってくるんだ
「ドク君元気だしなよ。ほら、うまい棒にも穴はあるじゃん。ね!」
「うるせぇよなんだその悲しい慰め方は! 拳銃持ってる奴に言われたくねぇ」
(そう気を落とすことはありません。わたしも弾を全部奪われているので丸腰ですよ)
「アンタの場合、キャタピラーで踏んづけるだけで十分やれるじゃねえかぁ!」
ダメだもうやってられん…余計に気分が沈んだ…
せっかくPDAがあるし、もう2ちゃんでも見るとするか…
ドクオはPDAの電源を入れ、インターネットに接続しようとした
だが、801の姐さんは画面を見て横槍を入れてきた
「ちょい待って、今メニュー画面になんか無かった?」
「お前平然と横から画面覗いてんじゃねー!」
「いやだから、あたしの方には無かったアプリがあったんだってば」
言われるがままにメニューに戻ると、『参加者位置探知機能』なるアプリケーションがあった
試しに起動させてみると、中央にマーカーらしきものが3つ置かれた簡易な地図が表示された
名前の通りだとすれば、他の参加者の位置を見ることができる機能なのだろう
おそらく、この3つ分は俺らを表している
「それがメインの支給品なんだよ、きっと。いいのを当てたじゃん~」
(なるほど…敵が近づいてきたら隠れて様子を伺うことが出来ますね…)
いや、アンタのサイズじゃ隠れられねぇだろ…
内心でそう思いながらも、面倒なのであえて口には出さないでおいた
画面に目を戻して機能を見てみると、画面下の縮尺バーをいじることで範囲を広げられることがわかった
縮尺を半径500メートルに広げたところで、2つのマーカーが目に付いた
「おい、さっそく少し離れたところに二人ほどいるようだぞ」
(ほう、でしたら積極的に接触しましょう)
…たった今、様子を伺うって言わなかったっけ? いや、別に構わないけれども…
◇
団地区域の路地を歩く二つの人影が見えてきた
ドクオと801の姐さんは息を潜めて様子を見た
なお、T-72神は少し離れた場所で待機している
曰く(いきなりわたしが行くと、相手を刺激する恐れがある)だそうだ
やがてはっきりと姿が見えてきた
一人は体格のいい男性、もう一人はごく普通のお婆さんと言った感じだ
長年引きニートやってたせいでコミュ力はあまり無いが、どちらも善良そうに見てるし大丈夫だろう…
「ねぇドク君…あれ、照英さんだよね?タレントの」
「何!?…本当だ。まさか芸能人まで巻き込まれてるとは…」
「照英さんって、結婚してたよね?既婚男性だったよね?」
「あぁ、確かな…ってお前何を考えて…」
と言ったところでドクオはゾクリと異様な殺気を感じた
殺気の発生源はもちろん801の姐さんだった
照英とドクオの姿を交互に見ると、目をギラリと光らせた
「喪男オンリーもいいけど、こっちもより『禁断の恋』って感じしない?」
「は…?いや、あの、こっちって何ですかねぇ…はは…まさかお前…」
ドクオの想像通り、801の姐さんの脳内ではカップリングのシナリオが完成していた
【毒男攻め×気団受け】
照英『や、やめるんだドクオ君!僕には妻と二人の子供がいるんだ!あぁっ!』
ドクオ『フッ、口ではそんなこと言っても、体は正直なようだな…』
照英『うあっ、そっ、そこだけは…』
ドクオ『ほらほら、俺のようなヒキニートに襲われる気持ちはどうだ?ん?どうなんだ?』
―――テ ラ モ エ ス !!―――
「ちょっ…てめぇ止め(ry ふげぇっ!?」
801の姐さんはドクオを掴み、ダンッ!と地を蹴って、照英へと飛び掛かった
照英と老婆が気付いて振り替える頃にはもう既に目の前に…!
そのまま、逃げようもがくドクオを照英へとぶん投げた
「うぐっ!?」
「ぐええぇぇ!!」
重なりあう体…まさに、既婚男性と独身男性の衝撃的な出逢い…
今、二人の顔はほんの数センチの距離…それはまるで互いの息遣いすらが聞こえるような…
「さぁ!このまま勢いでガッチュンするのだ!さぁ!」
興奮しながら嬉々として叫ぶ801の姐さん
もちろん男性陣二人は抗議の声をあげる
「ゴルァこの変態女!いきなりなんてことすんだ!!」
「い、いったいなんなんだ君らは!?」
「シチュエーション的に照英さんは受けね!よしドク君攻めるんだ!せーのっ!」
ダメだこいつ…まったく耳に入ってねぇ…
こんなときに暴走しやがって、最悪な接触になっちまった…
今度は飛んできた何かがカツーンと頭に当たった
な、なんだ…?と飛んでくる方を見ると、照英と一緒にいた婆さんが麻雀牌を俺と姐さんに投げつけてきた
「こ…これ! 照英殿から離れるのじゃ!」
痛い。地味に痛い。早く誤解を解かないとこじれる一方だ
そこで、そんなごった返した状況を沈める一喝が響いた
(落ち着きなさい!人の子たちよ!!)
\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\
(さぁ、出会い頭に暴走したことを恥じて、彼らに許しを請いなさい)
「はぁい、すみませんでした」
(私の同志が非礼を行い、申し訳ありません)
騒ぎを聞きつけてかけつけたT-72神のおかげで、その場はなんとか収まることができた
流石神だ、頼りになる。こいつになら掘られても…いや、姐さんの前でそんな冗談考えるのは止めよう…
「あっ、僕は別に大丈夫ですよ。悪気があった訳では無いようですし」
照英は親しみのある笑顔で許した。…まぁ、悪気は無くはないとは思うがな…姐さんは…
お婆さんの方は仏頂面しているが…やはりさっきのは心臓にも悪いだろうしな…
一段落着いたところで、T-72神はオホンと咳払いをして話しだした
(本題に入る。照英、そしてご婦人よ。私と共に憎きひろゆきを粛清しに行かないだろうか?
このようなふざけた殺し合いは破壊しなくてはいけない! 共に戦おうではないか!)
威厳全開で頼もしさに溢れた口調でそう言った
だが照英はT-72神の言葉に即答はせず、少し考えてから口を開いた
「えっと、僕も君たちと一緒に行動したい。…でも、僕にはひろゆきを粛清するのは無理だと思うんだ
ただのモデルである自分が武器を持って闘うなんて…やっていける自信が無いんだ
腕力はそれなりにあるけど、兵隊のような訓練はしてないし…何よりも、正直戦うのが怖いんだ…」
ため息をつきながら彼はポツリと自らの心情を明かした
T-72神はそれに対し、丁寧に、慈愛のこもった言葉で返す
(構わない。わたしは戦いを望まない者に、戦いを強制するような事はしない。
来て下さい。わたしは進んで斥候に立ち、平和を望むもの達のために戦うのだから)
「ありがとう。僕なんかが役に立つかはわからないけど…出来る限り力になりたい
…あっ、お婆さんの意見を聞いてなかったけど…大丈夫ですか?」
「…異論はない。多くの人で集まっいた方がより安全じゃからな」
照英と婆ちゃんは賛同し、彼らも粛正組の3人と共に行動をすることとなった
T-72神は、まるで同志たちの姿を見回すかのように砲身を動かすと、力強く宣言した
(決まりだ。諸君、改めてよろしく頼む。わたしたちは協力し、この殺し合いを打破して見せるのだ!)
【A-3・B-3との狭間付近の公団住宅街/1日目・黎明】
【T-72神@軍事】
[状態]:損傷無し、燃料満タン、カリスマ全開
[装備]:125ミリ2A46M滑空砲(0/45)、12.7ミリNSVT重機関銃(0/50)
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、不明支給品(1~3)
[思考・状況]
基本:人民の敵たるひろゆきを粛清し、殺し合いを粉砕する
1:801の姐さん、ドクオ、照英、麦茶ばあちゃんと共に行動。照英と婆ちゃんは保護の対象
2:弾が欲しい…。
※制限により、主砲の威力と装甲の防御力が通常のT-72と同レベルにまで下がっています。
※制限により、砲弾及び銃弾は没収されました。
【照英@ニュー速VIP】
[状態]:健康、不安
[装備]:金属バット@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、冷蔵庫とスク水@ニュー速VIP、サーフボード@寺生まれのTさん
[思考・状況]
基本:殺し合う気は無い。皆で生きて帰る
1:T-72神達について行く
2:いざ闘うとなると、やっていける自信がない…
3:きっと、誰も死なないで済むんだ……
【麦茶ばあちゃん@ニュー速VIP】
[状態]:健康、不安
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、麻雀牌@現実、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本:殺し合う気なんぞ無い
1:T-72神達について行く。
2:全く、脅かしおって…
「…何よりも、正直戦うのが怖いんだ…」
照英が自分たちに打ち明けた弱音…それがドクオの心に突き刺さっていた
………安易に「俺も闘う!」なんて言ってた俺がバカみたいじゃねえか………
照英さんも、婆さんも、さっきまでの俺らみたいなテンションとは全く違っていた
こいつらは「殺し合い」を悲しい事態として真摯に考えて、受け止めてる感じだ
…俺は深く考えることから逃げていた。自分に直面している「死」について考えることを避けていた
照英さんは違う。体格がよく、家族に恵まれた立派な男は、恐怖と向き合って答えを出しているんだ
なんか、人間としての格の違いを見せられた様な気がした
自分は彼に比べて、なんていい加減な人間なんだと痛感した
あぁ…マンドクセー…マンドクセーマンドクセーマンドクセー…
立派な人間を見ると、自分の惨めさが浮き彫りになる気がして、気分が沈む
「ドク君、せっかくいい感じの人が来たのに顔が暗くない? 気分でも悪いの?」
「うるせぇな。ほっておいてくれよ」
「あ、でもなんかその目、レイプ目みたいでそそるね…イイヨイイヨ」
うぜぇ…ホントこいつ人生楽しそうだな…
ドクオはニヤニヤする801の姐さんを冷めた目で一瞥して、ため息をついた
#aa(){{{
('A` )ハァ…
( ) ) )
||
}}}
【ドクオ@AA】
[状態]:軽いウツ状態
[装備]:アイスピック@現実
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】、参加者位置探知機能搭載)、うまい棒@現実、
[思考・状況]
基本:死にたくない。童貞と処女は死守する
1:T-72神、801の姐さんたちと行動する。
2:俺なんてどうせ…
3:801の姐さんを警戒。(貞操的な意味で)
【801の姐さん@801】
[状態]:健康
[装備]:グロック17(16/17)
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、不明支給品(0~2)
[思考・状況]
基本:生き残って同人誌を描く
1:T-72神、ドクオたちと行動。
2:機会があればドクオにホモセッ○スさせる(ドクオ×照英なんて良さそう)
【アイスピック@バトルロワイヤル】
氷を勝ちわるために使われる調理器具
原作のバトロワでは、口の中に突き立てられて殺された参加者がいるせいで、印象に残ってる人も多いのではないだろうか
【うまい棒@現実】
株式会社やおきんから発売されている駄菓子
一本十円と非常に安価で、味も多種多様
ちなみに、管理人ひろゆきの大好物でもある。味はめんたい味
【参加者位置探知機能@現実】
ドクオのPDAにインストールされている機能式支給品
地震の現在地を中心とした簡易な地図に、ほかの参加者がいる位置にマーカーが表示される
縮尺は半径50メートルから、半径500メートル(地図の1マス分が1キロと仮定して、ちょうど1マス分)まで
【麻雀牌@麻雀】
マージャンで使われるパイ
1セットまるごと揃ってるから遊べるぞ!
*8→0→1 完成でスーパー戦隊のブルーとピンクタイム ◆m8iVFhkTec
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(あれは確か、イスラエルがレバノンへ進行してきた時だったか…、我々はその時シリア軍の下で戦っていて…)
「ちなみにさー、ドク君は受けの方が好み?」
「まだ言うかお前!…というか、なんだそのドク君って…」
(愚かなる敵軍のショット戦車たちを次から次へと撃ち抜き、結果奴らは撤退していってだな…)
「えっ、んじゃあ話を変えるよ…。えーっと、どっちかと言うと攻める方が…」
「話変わってねぇじゃねぇか!」
夜の集合住宅街を騒ぎながら歩く、二人と一台の姿があった
一人は不健康そうな色白の肌、ダルさと眠さの両立したような表情の独身ヒキニート、ドクオ
もう一人はルーズな服装にキツめの度が入ったメガネをかけた腐女子、801の姐さん
そして最後の一台は、黒光りする装甲と輝く砲身、カリスマ全開のソビエト軍主力戦車の神、T-72神
この統一感の欠片もない3人組(2人と1台)は、「ひろゆきを粛清する」という崇高な目的を掲げる、勇ましいグループ なのだ!!
……まぁ、俺は正直それほど乗り気じゃないんだがね…
さっきはT-72神の威厳と凄みに押されて力強く賛同したものの、時間が経つにつれて冷めてきた。正直マンドクセー…
一応は表向きではそんな目標で行動するものの、結局はT-72神が一人で引っ張ってる感じだ
姐さんはさっきから俺の臀部に向けて野獣の如き眼光を注いでくる。あきらめてねぇだろコイツ
おかげで俺は警戒態勢を続けざるを得ない。つまり、このグループは全く統制が取れてない
こんなグダグダなグループで大丈夫なのか? いいや、ダメな予感しかしない…
(時に諸君、君たちは既に自身の支給品は確認しておいたか?)
先程から一人で武勇伝を語っていたT-72神が、ふと思いついたように問いかけてきた
「もちろん。ここに来た時点で真っ先に確認したよ」
「あー…俺はまだだ」
「遅いよー。さっさと中身見とかなきゃダメだよ」
「ハァ? おめーが追っかけてこなきゃ、とっくに確認してたわ!!」
(801の姐さんの言う通りだ。いつ襲われるかわからない、故に武器は迅速に確認すべきだ。もっと注意せよ)
クソー、おまいら言いたい放題言いやがって…
不服こそあるが、まぁ確認するに越したことは無い。どうせ正論ですよ
しぶしぶと足を止めてデイバックを開く。俺にも拳銃とかが入っていれば心強いのだが…
…アイスピックとうまい棒が入っていた。ふざけんなチクショウ
百歩譲ってアイスピックはまだ許そう。姐さんの拳銃に比べて圧倒的に心細いが、凶器には成りうる
うまい棒? 何を考えてうまい棒が? しかもめんたい味。こんなん支給するな
他に何か無いのか…? 他に何か…
………無かった
ほかは食料、水、地図、ランタン、PDAしか入っていない
流石に落ち込まざるを得ない。なんでこう俺にはいつも不平等が回ってくるんだ
「ドク君元気だしなよ。ほら、うまい棒にも穴はあるじゃん。ね!」
「うるせぇよなんだその悲しい慰め方は! 拳銃持ってる奴に言われたくねぇ」
(そう気を落とすことはありません。わたしも弾を全部奪われているので丸腰ですよ)
「アンタの場合、キャタピラーで踏んづけるだけで十分やれるじゃねえかぁ!」
ダメだもうやってられん…余計に気分が沈んだ…
せっかくPDAがあるし、もう2ちゃんでも見るとするか…
ドクオはPDAの電源を入れ、インターネットに接続しようとした
だが、801の姐さんは画面を見て横槍を入れてきた
「ちょい待って、今メニュー画面になんか無かった?」
「お前平然と横から画面覗いてんじゃねー!」
「いやだから、あたしの方には無かったアプリがあったんだってば」
言われるがままにメニューに戻ると、『参加者位置探知機能』なるアプリケーションがあった
試しに起動させてみると、中央にマーカーらしきものが3つ置かれた簡易な地図が表示された
名前の通りだとすれば、他の参加者の位置を見ることができる機能なのだろう
おそらく、この3つ分は俺らを表している
「それがメインの支給品なんだよ、きっと。いいのを当てたじゃん~」
(なるほど…敵が近づいてきたら隠れて様子を伺うことが出来ますね…)
いや、アンタのサイズじゃ隠れられねぇだろ…
内心でそう思いながらも、面倒なのであえて口には出さないでおいた
画面に目を戻して機能を見てみると、画面下の縮尺バーをいじることで範囲を広げられることがわかった
縮尺を半径500メートルに広げたところで、2つのマーカーが目に付いた
「おい、さっそく少し離れたところに二人ほどいるようだぞ」
(ほう、でしたら積極的に接触しましょう)
…たった今、様子を伺うって言わなかったっけ? いや、別に構わないけれども…
◇
団地区域の路地を歩く二つの人影が見えてきた
ドクオと801の姐さんは息を潜めて様子を見た
なお、T-72神は少し離れた場所で待機している
曰く(いきなりわたしが行くと、相手を刺激する恐れがある)だそうだ
やがてはっきりと姿が見えてきた
一人は体格のいい男性、もう一人はごく普通のお婆さんと言った感じだ
長年引きニートやってたせいでコミュ力はあまり無いが、どちらも善良そうに見てるし大丈夫だろう…
「ねぇドク君…あれ、照英さんだよね?タレントの」
「何!?…本当だ。まさか芸能人まで巻き込まれてるとは…」
「照英さんって、結婚してたよね?既婚男性だったよね?」
「あぁ、確かな…ってお前何を考えて…」
と言ったところでドクオはゾクリと異様な殺気を感じた
殺気の発生源はもちろん801の姐さんだった
照英とドクオの姿を交互に見ると、目をギラリと光らせた
「喪男オンリーもいいけど、こっちもより『禁断の恋』って感じしない?」
「は…?いや、あの、こっちって何ですかねぇ…はは…まさかお前…」
ドクオの想像通り、801の姐さんの脳内ではカップリングのシナリオが完成していた
【毒男攻め×気団受け】
照英『や、やめるんだドクオ君!僕には妻と二人の子供がいるんだ!あぁっ!』
ドクオ『フッ、口ではそんなこと言っても、体は正直なようだな…』
照英『うあっ、そっ、そこだけは…』
ドクオ『ほらほら、俺のようなヒキニートに襲われる気持ちはどうだ?ん?どうなんだ?』
―――テ ラ モ エ ス !!―――
「ちょっ…てめぇ止め(ry ふげぇっ!?」
801の姐さんはドクオを掴み、ダンッ!と地を蹴って、照英へと飛び掛かった
照英と老婆が気付いて振り替える頃にはもう既に目の前に…!
そのまま、逃げようもがくドクオを照英へとぶん投げた
「うぐっ!?」
「ぐええぇぇ!!」
重なりあう体…まさに、既婚男性と独身男性の衝撃的な出逢い…
今、二人の顔はほんの数センチの距離…それはまるで互いの息遣いすらが聞こえるような…
「さぁ!このまま勢いでガッチュンするのだ!さぁ!」
興奮しながら嬉々として叫ぶ801の姐さん
もちろん男性陣二人は抗議の声をあげる
「ゴルァこの変態女!いきなりなんてことすんだ!!」
「い、いったいなんなんだ君らは!?」
「シチュエーション的に照英さんは受けね!よしドク君攻めるんだ!せーのっ!」
ダメだこいつ…まったく耳に入ってねぇ…
こんなときに暴走しやがって、最悪な接触になっちまった…
今度は飛んできた何かがカツーンと頭に当たった
な、なんだ…?と飛んでくる方を見ると、照英と一緒にいた婆さんが麻雀牌を俺と姐さんに投げつけてきた
「こ…これ! 照英殿から離れるのじゃ!」
痛い。地味に痛い。早く誤解を解かないとこじれる一方だ
そこで、そんなごった返した状況を沈める一喝が響いた
(落ち着きなさい!人の子たちよ!!)
\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\/\
(さぁ、出会い頭に暴走したことを恥じて、彼らに許しを請いなさい)
「はぁい、すみませんでした」
(私の同志が非礼を行い、申し訳ありません)
騒ぎを聞きつけてかけつけたT-72神のおかげで、その場はなんとか収まることができた
流石神だ、頼りになる。こいつになら掘られても…いや、姐さんの前でそんな冗談考えるのは止めよう…
「あっ、僕は別に大丈夫ですよ。悪気があった訳では無いようですし」
照英は親しみのある笑顔で許した。…まぁ、悪気は無くはないとは思うがな…姐さんは…
お婆さんの方は仏頂面しているが…やはりさっきのは心臓にも悪いだろうしな…
一段落着いたところで、T-72神はオホンと咳払いをして話しだした
(本題に入る。照英、そしてご婦人よ。私と共に憎きひろゆきを粛清しに行かないだろうか?
このようなふざけた殺し合いは破壊しなくてはいけない! 共に戦おうではないか!)
威厳全開で頼もしさに溢れた口調でそう言った
だが照英はT-72神の言葉に即答はせず、少し考えてから口を開いた
「えっと、僕も君たちと一緒に行動したい。…でも、僕にはひろゆきを粛清するのは無理だと思うんだ
ただのモデルである自分が武器を持って闘うなんて…やっていける自信が無いんだ
腕力はそれなりにあるけど、兵隊のような訓練はしてないし…何よりも、正直戦うのが怖いんだ…」
ため息をつきながら彼はポツリと自らの心情を明かした
T-72神はそれに対し、丁寧に、慈愛のこもった言葉で返す
(構わない。わたしは戦いを望まない者に、戦いを強制するような事はしない。
来て下さい。わたしは進んで斥候に立ち、平和を望むもの達のために戦うのだから)
「ありがとう。僕なんかが役に立つかはわからないけど…出来る限り力になりたい
…あっ、お婆さんの意見を聞いてなかったけど…大丈夫ですか?」
「…異論はない。多くの人で集まった方がより安全じゃからな」
照英と婆ちゃんは賛同し、彼らも粛正組の3人と共に行動をすることとなった
T-72神は、まるで同志たちの姿を見回すかのように砲身を動かすと、力強く宣言した
(決まりだ。諸君、改めてよろしく頼む。わたしたちは協力し、この殺し合いを打破して見せるのだ!)
【A-3・B-3との狭間付近の公団住宅街/1日目・黎明】
【T-72神@軍事】
[状態]:損傷無し、燃料満タン、カリスマ全開
[装備]:125ミリ2A46M滑空砲(0/45)、12.7ミリNSVT重機関銃(0/50)
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、不明支給品(1~3)
[思考・状況]
基本:人民の敵たるひろゆきを粛清し、殺し合いを粉砕する
1:801の姐さん、ドクオ、照英、麦茶ばあちゃんと共に行動。照英と婆ちゃんは保護の対象
2:弾が欲しい…。
※制限により、主砲の威力と装甲の防御力が通常のT-72と同レベルにまで下がっています。
※制限により、砲弾及び銃弾は没収されました。
【照英@ニュー速VIP】
[状態]:健康、不安
[装備]:金属バット@現実
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、冷蔵庫とスク水@ニュー速VIP、サーフボード@寺生まれのTさん
[思考・状況]
基本:殺し合う気は無い。皆で生きて帰る
1:T-72神達について行く
2:いざ闘うとなると、やっていける自信がない…
3:きっと、誰も死なないで済むんだ……
【麦茶ばあちゃん@ニュー速VIP】
[状態]:健康、不安
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一式、PDA(忍法帖【Lv=00】)、麻雀牌@現実、不明支給品0~1
[思考・状況]
基本:殺し合う気なんぞ無い
1:T-72神達について行く。
2:全く、脅かしおって…
「…何よりも、正直戦うのが怖いんだ…」
照英が自分たちに打ち明けた弱音…それがドクオの心に突き刺さっていた
………安易に「俺も闘う!」なんて言ってた俺がバカみたいじゃねえか………
照英さんも、婆さんも、さっきまでの俺らみたいなテンションとは全く違っていた
こいつらは「殺し合い」を悲しい事態として真摯に考えて、受け止めてる感じだ
…俺は深く考えることから逃げていた。自分に直面している「死」について考えることを避けていた
照英さんは違う。体格がよく、家族に恵まれた立派な男は、恐怖と向き合って答えを出しているんだ
なんか、人間としての格の違いを見せられた様な気がした
自分は彼に比べて、なんていい加減な人間なんだと痛感した
あぁ…マンドクセー…マンドクセーマンドクセーマンドクセー…
立派な人間を見ると、自分の惨めさが浮き彫りになる気がして、気分が沈む
「ドク君、せっかくいい感じの人が来たのに顔が暗くない? 気分でも悪いの?」
「うるせぇな。ほっておいてくれよ」
「あ、でもなんかその目、レイプ目みたいでそそるね…イイヨイイヨ」
うぜぇ…ホントこいつ人生楽しそうだな…
ドクオはニヤニヤする801の姐さんを冷めた目で一瞥して、ため息をついた
#aa(){{{
('A` )ハァ…
( ) ) )
||
}}}
【ドクオ@AA】
[状態]:軽いウツ状態
[装備]:アイスピック@現実
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】、参加者位置探知機能搭載)、うまい棒@現実、
[思考・状況]
基本:死にたくない。童貞と処女は死守する
1:T-72神、801の姐さんたちと行動する。
2:俺なんてどうせ…
3:801の姐さんを警戒。(貞操的な意味で)
【801の姐さん@801】
[状態]:健康
[装備]:グロック17(16/17)
[道具]:基本支給品、PDA(忍法帖【Lv=00】)、不明支給品(0~2)
[思考・状況]
基本:生き残って同人誌を描く
1:T-72神、ドクオたちと行動。
2:機会があればドクオにホモセッ○スさせる(ドクオ×照英なんて良さそう)
【アイスピック@バトルロワイヤル】
氷を勝ちわるために使われる調理器具
原作のバトロワでは、口の中に突き立てられて殺された参加者がいるせいで、印象に残ってる人も多いのではないだろうか
【うまい棒@現実】
株式会社やおきんから発売されている駄菓子
一本十円と非常に安価で、味も多種多様
ちなみに、管理人ひろゆきの大好物でもある。味はめんたい味
【参加者位置探知機能@現実】
ドクオのPDAにインストールされている機能式支給品
地震の現在地を中心とした簡易な地図に、ほかの参加者がいる位置にマーカーが表示される
縮尺は半径50メートルから、半径500メートル(地図の1マス分が1キロと仮定して、ちょうど1マス分)まで
【麻雀牌@麻雀】
マージャンで使われるパイ
1セットまるごと揃ってるから遊べるぞ!
|No.30:[[Nightmare、そして現実へ]]|[[時系列順>第一回放送までの本編SS]]|No.32:[[やる夫のドキドキパニック]]|
|No.30:[[Nightmare、そして現実へ]]|[[投下順>00~50]]|No.32:[[やる夫のドキドキパニック]]|
|No.10:[[【戦車攻め?】喪男×戦車×腐女子【喪男受け?】]]|T-72神|No.50:[[心の闇]]|
|No.10:[[【戦車攻め?】喪男×戦車×腐女子【喪男受け?】]]|ドクオ|No.50:[[心の闇]]|
|No.10:[[【戦車攻め?】喪男×戦車×腐女子【喪男受け?】]]|801の姐さん|No.50:[[心の闇]]|
|No.04:[[照英がバトルロワイアルに参加させられてる画像ください]]|照英|No.50:[[心の闇]]|
|No.04:[[照英がバトルロワイアルに参加させられてる画像ください]]|麦茶ばあちゃん|No.50:[[心の闇]]|
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