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No.15 - (2012/01/01 (日) 11:07:19) の編集履歴(バックアップ)


No.15


――――俺はただ、戻りたかったんだ。
何も知らず、平和に暮らしていたあの≪竜宮島≫での日々に。
衛が、いなくなった。咲良は、薬漬けにして生かされている。
他の奴らだって皆そうだ。
去ったもの、残るもの、それだけの区分しかない、歪な俺たち。
それでも何故空は蒼く在り続けるのだろう。
何故その下の俺たちが同じようにいられないんだろう。

だからあの神父ってー奴が何企んでいようが俺は、扉を進む方を選んだ


――――私には、戻りたい場所などない。
誰も、いなくなった。この世界にはこの島だけ。
唯一他の人間だったおじいちゃんは餓死で死んでしまった。
もう、何もいらない。
ならせめて、今後の世界が幸せに満ち溢れますように。

私は崖から身を投げた――――




「問おう、汝が我が主か?」
「あ、あのうさんクセー神父が行ってたの本当なのかよ……!
「……説明は聞いていたか?」
「一応は」
「ならば簡単だ。私は貴様のしもべ。さらにその右手の令呪を使えば強制命令を発動させられるが、私は貴様の目的次第では極力力を合わせるつもりだ」
「それでそんなのが25組みいて殺し合い、か……」
「怖気付いたか?」
「怖くないってほうが無理じゃねーかよ。ま。俺の願いはあんたに伝わっただろう?」

こんな状況でも竜宮島でもやることは変わらない。

楽しく皆で竜宮島で過ごせる世界だ。


「で、一応あんたの願いってなんなんだ?」
「よくわからない。この異世界の中で見つかるといいな」


【参加者No.15 近藤 剣司@蒼穹のファフナー】
【サーヴァント:セイバー(セリス@FF6】
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