梓「何これ」

ある朝のことである。
カーテンの隙間から一筋の朝日が部屋に射し込んでいる。
梓は目覚めると、自分の股間に「何か」が生えていることに気づいた。

梓「こ、こここ、これ。お、おお、おちんちんだよね……」

梓の股間には、まだ産毛程度の陰毛しか生えていない。
そこに、1本の塔がそびえ勃っていた。
梓がソレを眺めたのは、父と一緒にお風呂に入らなくなって以来のことだ。

幼女梓『何これ、ふにゃふにゃしてるー』

あの時触ったソレは、まるでマシュマロのように柔らかく、それほど大きい物ではなかった。
しかし、そのとき見たものと、今自分に生えているものは明らかに違う。
そう、今現に存在しているソレは硬く、長いのだ。
これはいわゆる「朝勃ち」状態なのだが、梓はあいにくそんな知識を持ち合わせていない。

梓「ゴクリ」

唾を飲み込んだ。

梓(ちょっと怖いけど、触ってみようかな)

放っておいても埒が明かない。
少しの好奇心を胸にして、未知なる塔に挑んでみることにした。

梓「んっ」

亀頭に触れた瞬間、全身に電撃が走るような感覚を覚えた。
梓もなりは小さいが、年頃の女の子だ。
セックスについて人並み程度には知っているし、ペニスの果たす役割も知っている。
しかし、セックスをしたことは無いし、その相手も今のところはいない。

梓「あっ…ん、あっ、すごい」

快感に酔いしれて、更に亀頭を擦る。
やがて、亀頭の裂け目からカウパー液が滲み出した。

梓「うわっ、なんか出てきた。これ、何だろう……」

試しに液を舐めてみた。

梓「しょっぱいんだ。……それよりも」

梓は初めての感覚に、猿のように逸物を擦り続けた。
カウパー液が潤滑油になり、くちゅくちゅという淫らな音が暗い部屋に響き渡る。

梓「んっ、あっ…あぅっ…あんっ」

だんだん手の動きが加速していく。

梓「あうう、んあっ、あっ、あっ」

亀頭からカウパー、秘所からは愛液を垂れ流しながら喘ぐ。
その表情は大人の女のそれであった。

梓(だめえっ、手ぇ止まんないよっ)

梓「ああああっ! なんかきちゃうぅぅ!」

ビュルッ!ビュルビュルビュルッ!

反り返ったソレから、まるでシャワーのようにスペルマが噴出した。
噴出したスペルマは、一直線に顔へと向かう。
すると、まだあどけない顔が白濁色に染められる。

梓「はぁはぁはぁ。ぬるぬるする……。それにこれ、生臭いなぁ」

梓「……」

梓「……何やってんだろ」

梓は唐突に我に返った。
思考がクリアになっていくような感覚を覚える。

梓「あ、遅刻しちゃう」

ティッシュで手早く後始末をし、学校へ向かった。

その日の部活終了後


家路についた梓は保留にしていた問題について考えていた。
股の辺りがいつもとは違う塩梅で、何とも落ち着かない。

梓(ふぅ、ばれなくてよかった。でもどうしよう)

梓(お医者さんに行くのがいいのかな? 恥ずかしいけど……)

唯「あーずにゃん!」

梓「にゃっ! ゆゆゆ、唯先輩!」

突然後ろから唯が抱きついてきたので、梓はひどく動揺した。
唯の小ぶりながらも柔らかな胸が背中に当たり、女の子の良い香りが漂う。
なんでいつも以上にドキドキしてるんだろう。
梓はそう感じていた。

梓(唯先輩、良いにおい。……じゃなくて!)

梓「止めて下さいっ! 急に抱きつかないでください!」

唯「えー、スキンシップだよぉー」

梓「唯せんぱっ――」

唯のあどけない顔、ぷるんとした唇が目の前にあった。
視線が交錯する。
その瞬間、梓は自分の顔が赤くなっていくのを感じた。
同時に、自分のソレが硬くなっていくのも――

梓(なんでっ!? き、気づかれないようにしなきゃ!)

唯「んー? あずにゃん、どうしたのー?」

梓「わーわー! 何でもないです!」

唯「そっかー」

梓「ほっ……」

唯「そうだ! ねえねえ、よかったら晩御飯一緒に食べない?」

梓「えっ、晩御飯ですか?」

唯「うん、今憂からメールがあって、材料買いすぎたから誰かと一緒にご飯でもどうかなだって。あずにゃんどうかな?」

梓「私は……」

唯の無邪気な笑顔を見ると、梓は断るに断れなくなった。

梓「……両親は旅行中で明後日まで帰ってこないんで大丈夫ですよ」

唯「わーい、やったー!」

満面の笑みを浮かべる唯。
唯は梓の手を引いて走り出した。

梓(どうしよう……)

梓は泣き出したい気持ちだった。

平沢邸にて


和やかな食事の時間。
梓と平沢姉妹は他愛も無い話で盛り上がった。

唯「ごちそうさまー」

梓「ごちそうさまでした。憂の料理、すごくおいしかったよ」

憂「えへへ、お粗末さまでしたー」

唯「ねえねえ、あずにゃん。今日は泊まっていかない?」

梓「ぶっ!」

突拍子も無い唯の提案に梓は噴き出した。
この人は急に何を言い出すんだろう。
梓はそう思った、切実に。

唯「あずにゃんのお父さんとお母さん、しばらく帰ってこないんでしょ? 心配だよぉ」

憂「そうなんだ。 梓ちゃん、よかったら泊まっていって?」

梓(そんなことしたら、あれがバレちゃうかも。でも……)

平沢姉妹の笑顔に見つめられる梓。
何だかんだいって、この笑顔にはとても弱いのだ。

梓「……うん、分かった」

唯「やったー。ねえねえ、ギター教えてよ、あずにゃん!」

憂「お姉ちゃんったら、はしゃいじゃって」

平沢姉妹の喜びようとは裏腹に、梓は憂鬱だった。
どうやってごまかそうか、そればかりが心中に渦巻いていた。

食後、梓は唯にギターを教えていた。
唯も着実に上達しているが、まだ梓には及ばない。

梓「あ、先輩。ここはこうすればいいんです」

唯「えーっと、こうかな?」

梓「そうです。上手いですよ」

唯「おぉ、できた! さすがあずにゃん!」

梓(教えるとすぐに出来るようになる唯先輩の方がすごいと思うけど……)

しかし、面と向かって言うには恥ずかしい。

唯「えへへ、あずにゃん、ありがとうー!」

そう言って唯はまたもや梓に抱きついた。
梓の身長は低いので、抱きつかれると丁度唯の胸の位置に顔がくるのだ。

梓「ちょっ、唯へんぱい! くるひいです!」

唯「えへへ、いい子いい子~♪」

梓「はぅ」

唯の柔らかな胸の中で抵抗する梓。
しかし、腕力の無い梓には振りほどくことは出来なかった。

梓(また、あそこが硬くなってきた……)

唯に抱きつかれて勃起する梓。
自分はいやらしい子になってしまったのか。
そう考えたが、同時に唯のもちもちとした胸の感触を楽しんでいる自分に気がついて愕然する。

梓(私、ほんとどうしちゃったんだろ……)

憂「お姉ちゃーん、梓ちゃーん。お風呂わいたよー」

唯「はーい」

梓(た、助かった……)

そう思ったのも束の間。
唯はあっけらかんと爆弾発言をした。

唯「あずにゃん、一緒にお風呂入ろ?」

梓「っ、それだけはダメです!」

唯「えー、合宿のときも一緒に入ったからいいじゃん」

梓「ダメです! ダメです! ダメったらダメです!」

憂「お姉ちゃん、梓ちゃんに無理強いしちゃダメだよ」

梓(さすが憂! 助かった!)

唯「仕方ないなぁ。じゃあ憂、一緒に入ろ!」

憂「えっ! 私!? うーん、お姉ちゃんがいいなら……」

憂は顔を真っ赤にして返答した。
それを見て、梓はほっと胸をなでおろした。
しかし、それと同時に少し羨ましく感じている自分に気が付く。

梓(私だってこんなもの付いてなければ……。って、何考えてるんだろ)

憂「梓ちゃん、お風呂空いたよー」

梓「うん、ありがとう」

唯「憂、おっぱい成長したねぇ」

憂「お姉ちゃんのエッチ……」

梓は横目でその光景を睨みつつ、とことこと脱衣所に移動した。
着ていた服をするすると脱いでいく。
次第に女と呼ぶには幼すぎる肢体が現れた。
小さな体、白い肌、唯よりも更に小ぶりな胸、そしてプリッと引き締まった瑞々しいもも肉。
しかし、少女には似つかわしくないモノがそこにはあった。

梓(こんなのがなければ……)

梓は自分の股で自己主張をしているソレを恨めしそうに睨みつける。
しかし、自分ではどうすることもできない。

梓「はぁ」

ため息をついて風呂場に向かう。
長い黒髪、小さな体、そしてソレを丁寧に洗い、その後湯船につかった。

梓「ふぅ……」

梓「……このお湯に唯先輩が入ってたんだ」

梓「……」

梓「ちょっとだけなら……、ってダメダメっ。そんないやらしいこと……」

あの唯先輩の裸体の味が染み込んだお湯。
梓は顔、そしてソレに血が集中していくのを感じた。
端的に言えば、興奮していたのだ。

梓がイケナイ妄想をしていたその瞬間。
突如お風呂場の扉がガラッと開いた。

唯「あーずにゃん!」

全裸の唯がそこに居た。
タオルで一切隠そうともせず、だ。
小ぶりな胸が少しだけぷるっと揺れている。
少女から女への過渡期にある瑞々しい肢体である。

梓「ゆゆゆゆゆ、ゆいせんぱい! 何で来てるんですか!」

唯「えへっ☆」

梓「えへっ☆じゃないです! さっきあれほどダメだって!」

梓は咄嗟にタオルで半勃起しているソレを隠した。
これを見られると一生に関わる。
そう考えての行動だ。

梓「せっ、先輩、二回も入るとのぼせちゃいますよ? ね、出ましょう?」

唯「だいじょうぶだいじょうぶ」

梓「ちょ、ほんとシャレにならないです!」

唯「女の子同士だから気にしなーい。私も入ろっと」

ザブンと小気味良い音を立てて、唯が湯船につかった。
その瞬間、梓は股を押さえていたタオルを思わず手放してしまった。
もうだめだと頭を抱える。

唯「あずにゃんとお風呂だー。……うん?」

梓(あぁ……。終わった)

唯の目は梓のあそこに集中していた。
ぽかんとした表情である。

唯「……あずにゃん。これ、何?」

梓「私にもわかんないですよっ! 今朝気づいたら生えてたんですっ!」

梓は半狂乱に陥って叫んだ。

唯「お、おちんちん……だよね? あずにゃん男の子だったの?」

梓「違います! だから今朝気づいたら生えてたんですって!」


唯はごくりと唾を飲み込んで、梓のソレをまじまじと眺めている。
梓は顔から火が出るほどの恥ずかしさだった。
両手で顔を押えている。
やがて、唯は決意に満ちた表情を浮かべた。

唯「ねぇ、あずにゃん。触ってみてもいい?」

梓「っ! ダメです!」

唯「えー、じゃあこのこと皆にばらしちゃおっかなー?」

梓「それもダメです!」

唯「二者択一だよー。どっちか選んでね」

唯は満面の笑みで梓を見つめている。

梓(先輩に触られるなんてそんな恥ずかしいこと……。でも、みんなに知られるのはもっと……)

唯「はい、あと5秒で決めてね。ひとーつ、ふたーつ」

梓(うぅ、どうしよう……)

唯「みーっつ、よーっつ、いつ――」

梓「っっ、わっ、分かりました! ゆ、唯先輩お願いします!」

唯「何をかなー? ちゃんと言ってみて?」

梓「私の……を触ってください」

唯「何を触ればいいの? 聞こえなかったよ?」

梓「……私の、私のおちんちんを触ってください!」

梓は半ばやけくそになって叫んだ。
目尻には涙が浮かんでいる。

唯「よくできました♪ じゃあ遠慮なく触ってみよっと」

梓(うぅ、先輩に触られてる)


梓「んっ」

唯「おぉ、硬くなってるよ? あずにゃん」

梓「恥ずかしい、です……」

唯の柔らかな手が湯船の中の梓のソレを優しく撫で上げる。
あの唯先輩に触られている、そう思うと梓は胸の鼓動が高鳴るのを感じた。

唯「これがおちんちん……」ゴクリ

梓「あっ、んっ……あぅぅ」

唯「おぉ、どんどん硬くなってるよ、あずにゃん」

梓「そっ、そんなことっ、言わないでくださいっ」

唯「ねぇ、あずにゃん。腰を浮かせて、湯船の上におちんちんを突き上げてみて」

梓「いいい、嫌です!」

唯「ばらしちゃおっかなー?」

梓「あぅ。……分かりました」

梓はゆっくりと腰を浮かせた。
すると、梓の完全に勃起したソレが湯船の上に顔を出した。

梓(これ、すっごいやらしい格好……)

いわゆる潜望鏡プレイというやつである。
それを見た唯は満足いったという顔をし、いきなり梓のソレにしゃぶりついた。

唯「パクッ。あふひゃんほおひんひん……」

梓「ああっ、んあっ。うっ、ゆいせんぱぁい。何やってるんですかっ……んあっ」

唯「まへひね、いんたーねっふぉでみはの」

梓「答えに……あんっ、なって…ひゃうっ、ませんっ……あうっ」

唯は、梓の亀頭を、特にカリの部分、裏筋など、敏感なところを中心に舌をはべらせる。
まだ少女であるはずの唯の顔は女のそれへと変貌していた。
ちゅ、ちゅ、ちゅ、ぴちゃという、いやらしい音が風呂場にこだまする。

唯「ズチュルルル、ムチュウ。あふにゃぁん」

梓「うぅあっ、ゆいせんぱいっ」

唯の唾液と柔らかな舌が未成熟な梓のソレを犯していく。
未だかつて味わったことの無いフェラの感覚に、梓の羞恥心は鳴りを潜めた。
その代わりに、この快楽を続けていたいという願望が梓の心の中を支配した。


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最終更新:2009年10月16日 00:45