純「んっ…ふ…んぁ…///」

……いつからだっけ

純「あぁん…ぅ……///」

……あんなにも、憂を意識するようになったのは

純「ひゃぁ…///んぁあ//」

……憂って、何でもできるもんね。同じ女子としては憧れるよ

純「ぁ…うぃ…憂…///」

……そんな憂のことが……好きになったのって、いつからだっけ…?

……中学の時から一緒で……気づけば、憂に憧れてて

……今じゃ…一緒にいないと寂しくて寂しくて……

純「ゃ…いくぅ…いっちゃぁ……///」

……でも…もうすぐ卒業

……ずっと一緒にいたいのに

……どうすれば……卒業した後も、一緒にいられるだろう

純「んっ…ぁ…んぁぁぁあああ////」

ビクンッ

……憂が…この気持ちを、理解さえしてくれればなぁ…

純「ん…っ…はぁ…はぁ……」

……でも、無理かな……









……学校のトイレで……オナニーしてるぐらいだし……


純「(はぁ……何やってんだろ…私)」

純「(…なんかむなしい……もう出よっと…)」

ガチャッ


純「(ふぅ…よかった、誰もいなくて)」

純「(帰ろっと……というか、普通に家ですればよかった//)」

スタスタスタ・・・




梓「………………………」



【帰り道】
純「(はぁ……もしあの声、誰かに聞かれてたらどうしよう)」

純「(まぁでも……ジャズ研の帰りで、大体6時30分ぐらいだったし、大丈夫だよね、たぶん)」


純「(あー疲れたらお腹すいちゃった。 走って早く帰ろ……)」


【次の日】
【昼休み】

憂「ねー純ちゃん、化学の課題、どう?進んでる?」

純「いや~、まだ全然だよ……実験の考察を書けって言われても…適当に本とかから探した資料をもとに自分の意見で書け、だなんて……きついって…」

憂「でも、そういうのが大事なんだと思うよー?」

純「うん…それは分かってるんだけど…どうも書き始められなくてね~」

純「梓は?どう?」

梓「………………………」

純「…………梓ぁー?」

梓「…………………ぇ……え?ご、ごめん、なんか言った?」

純「だからー、化学の課題、進んでるー?」

梓「え……あ、あぁ、もう終わったよ」

純「ぅえ!?ほんと?」

梓「うん」

純「………憂………は?」

憂「あはは……私も……終わってる…よ?」

純「ガーン!」

憂「……ま、まぁ、じ、純ちゃんなら大丈夫だよ!」

純「ぅ……そんなひきつったように言われても……ぅう…」

梓「んー、まぁ純でも、頑張ればあれくらいすんなりいけちゃうと思うけど」

純「そうすんなりいくなら問題ないんだけどね…」

憂「ぁ…ごめんね、私、ちょっとトイレに…」

純「んー、わかったー」

スタスタスタ・・・

純「はぁ~……今日中に頑張って終わらせておかなきゃなぁ…」

梓「………………………………」

純「……………梓……………?」

梓「…………あのさ、純…………」

純「………?何?」

梓「ぁー………いや、何でもないや。ごめん。」

純「……………………?」



【ジャズ研へ向かう途中】

はぁ…………今日も憂、かわいかったなぁ……//

……………はぁ………………せめて気持ちぐらいだけでも…………伝えてみようかな……

純「(いやいやでも、私が女の子好きだって知ったら、憂に当然嫌われるよね)」

………………ふぅ…………やっぱり、この気持ちはとどめておくべきかな。

別に憂とは仲が良くて、親友と呼べるくらいだし………いつか……必ず離れてしまう時が来るけど、それまで親友同士として一緒にいられれば。

…………恋人同士じゃなくても、そうならいいかな。

………………………いつか……………………………

………………………来ちゃうんだよね…………………

………………………お別れの時が……………………

………………………必ず………………………………

………………………必ず………………………………



ギリッ
純「(ジャズ研……行く気しないや……帰ろ……今日自主練だしいいよね)」

トボトボ・・・・・



【帰り道】

憂「あ!純ちゃん!」

純「え?……あっ、憂!」

タッタッタッ・・・・・

憂「あれ?純ちゃん、ジャズ研は?」

純「ぇ………あ、うん、今日、休みなんだっ!」アセアセ

憂「へぇ~そっか~」

憂「なんか、こうやって純ちゃんと一緒に帰るの、久しぶりだねっ」

純「ぁ…うん、そうだね//」

純「(うわぁー、なんかそんなこと言われると恥ずかしい……///だめだっ、普段どおり接しなきゃ!)」

純「あぁ、そういえば、この間決まった文化祭の出し物だけどさぁ……」

そうやって、テレを隠しながら、私と憂は自らの家へと向かっていった

純「あ、それじゃあ、私はここで。憂、じゃあね」

憂「あ、うん。純ちゃん、ばいばい!」




ガチャッ
純「ただいま~」

家に帰るやいなや、私は私の部屋のベッドへとうなだれた

ドサッ
純「ぅ~……まさかあんなに恥ずかしいだなんて……///」

純「前まではこんなことなかったのに……完全に憂のこと意識してる証拠だよね……///」

純「あ゛ー、いっそ告白しても……憂ならそう簡単に人のこと嫌いになりそうもないしな~」

純「まぁ………そこが……好きなんだけど…//」



【次の日】
【朝】

梓「あ、純。おはよー」

憂「純ちゃん、おはよ~」

純「あ、二人ともおはよ。」

憂「あ!純ちゃん何見てるの?」

うわぁぁ////憂の顔がこんなに近くに……//

純「え、あぁ、これ今朝買ったファッション雑誌だよ」

私、顔赤くなったりしてないかな…ばれたら恥ずかしいし…//

梓「………………………………」


キーン・・・コーン・・・カーン・・・コーン

梓「…ってあっ!席つかなきゃ!」


【放課後】

純「それじゃあ、憂、梓、私ジャズ研行くから。じゃあねー」

憂「うん。ばいばい純ちゃん」

梓「あ、私もけいおん部あるし、そこまでいっしょに行くよ」

純「ん。じゃ、いこっか」



トテトテトテ・・・・

純「どう?けいおん部は、新入部員入りそう?」

梓「ん~…何とも言えないかな。でも、今度の新入生歓迎会で必ず新入部員を獲得してみせるよ」

純「そっか~大変だねー。私が入ってあげられたらいいんだけどねー。」

梓「それは嬉しいけど…ジャズ研をやめてまでこっちに来ることは無いよ。」

純「ん~まぁね~……」

梓「……………あのさ……………」

純「……………ん?」

梓「……………率直に聞くけどさ……………」



梓「純って…………憂のこと…………好きでしょ……………?」


純「!?!?!?」

梓「(すごい動揺してるし…)」

純「っっなっ…!なにをっ…言って!」

梓「って、純、驚きすぎ!もう少し落ち着いてよ」

純「だって…いきなり梓がそんなこと言いだすから。」

梓「…最近、純って憂のことばかり見てるような気がして…」

純「いや!そ…そんなことはっ!///」

梓「顔赤くなってるよ?」

純「う…///」

梓「ほら。やっぱり…好きなんでしょ?」

純「………でも………私が憂を好きなんて、梓も変だと思うでしょ?」

梓「………別に…変だとは思わないよ?」

純「!?ほんと?」

梓「うん…まぁ…」

純「めずらしい…普通拒絶反応とか示しそうなのに…」

梓「うーん、そんなことはないけど…」

純「もしかして…梓にも好きな人がいるとか?」

梓「えぇ!?いや、そんなことはないけど…//」

純「(あやしい)」

純「って!そんなことより…なんで私が憂を好きだって気づいたの…?」

梓「え?あ、それは…」

梓「(トイレでのことはまだ伏せておこう…)」

梓「なんだか、最近純が憂と話すたびに顔を赤くしてるみたいだし」

純「えっ!(……ばれてたんだ…)」

梓「……純は、どうしようと思ってるの?憂とのこと」

純「え…それはまぁ…いつか告白はするかも…」

梓「そっか…………」

純「梓……?」

梓「ん…」

梓「はぁ……純、私が……」

純「…え?」







梓「私が………背中を押してあげるから…」


梓「諦めないで、純」

純「…え?梓?背中を押すって…」

梓「……協力してあげる。純と…憂のこと」

純「え…ほんと?」

梓「ほんと。それじゃ、私、けいおん部いくから。それじゃあね」

純「ぇ…あ…うん。じゃあ…」

タッタッタッ・・・・


純「行っちゃった…」










梓「…………………はぁ……………私何やってんだろ………………」


【純の部屋】

ドサッ
純「ふぅ~ベッドはやっぱり気持ちいいなぁ~」

純「(今日の梓……どうしたんだろ)」

純「(背中を押すって言ってたよね……)」

純「(それって……協力してくれるってことだよね……?なんでいきなり……)」

純「(う~ん…)」

純「」

純「」

純「(でもまぁ……梓なら、唯先輩繋がりで私の知らない憂のことを知ってるかもしれないし……いいかな)」


純母「純ー!ごはんー!」

純「あ!今行くー!」

梓が私に協力してくれる…………。

どうなるんだろう、私。

憂と…………付き合えるようになるのかな。

憂……!
憂……!
憂……!








純「ハッ!?」
純「………」
純「………………………え?」







純「夢?」
【第1部】終了



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最終更新:2011年03月25日 19:45