《梓の研究所》


律「へ~! ここが梓の研究所か!」

唯「あずにゃん、ポケモン博士になれたんだね!」

梓「いえそんな…。私なんかまだまだ新米ですよ…」テレテレ

律「どの機械もチンプンカンプンだ!」

梓「むやみやたらと触らないでくださいよ?」

律「おっ! これなんだ!?」

唯「パソコン~!?」

キャッキャッ

梓「聞いてないし…」

紬「ふふ♪」

「ちょっとお! 何してるんですかあ!」

律「!」ビクッ

「私のパソコンに触らないでください! システムになにか誤作動が生じたらどうするんですか!!」プンプン

唯「ごめんなさいごめんなさい…」

律「…こ、この人は?」

梓「同じ研究所のショウロさんです」

ショウロ「あーっ! この人達を連れて来たの梓さんですねー!
いつもいつも部外者を連れて来てはいけないと言ってるじゃないですかー!!」がみがみ

梓「すみませんすみません…」ペコペコ

唯「部外者…」

律「博士の威厳、まるでなしだな…」

紬「ショウロさんはね、イッシュ地方のポケモン転送システムの管理者なの」

唯「ポケモン転送システム?」

律「…マサキみたいなもんか」

ショウロ「え! マサキ!?」

唯律「?」

ショウロ「マサキ…って、カントーのポケモン転送システム管理者の!?」

律「へ…? あ、はい」

ショウロ「はあ~…! マサキさん! 私、とても尊敬しているんです!!
管理人として有名で、有能で!!
なによりカッコイイですし!!」ハアハア

律(カッコイイか…? と言いたいけど黙ってよう)

唯「カッコよくな…あだっ!!」ベシッ!

律(思っても口に出すな!)ボソッ

唯「うう…」ヒリヒリ

ショウロ「マサキさんの手持ちのポケモンも素敵です~!
ロコンにナッシー、カモネギにピジョット!」ウハウハ

律(自分の世界に入った)

ショウロ「マサキさんのお友達なら大歓迎です!
どうぞごゆるりとなさってください! では私は仕事に戻ります!」タタッ

唯律梓紬「……」

律「マサキってそんなに有名だったのか…」

紬「とにかく、ムンナを回復させましょう!」


……………
…………
………
……

テンテンテコテン!

ムンナ「ムウウ!」ピョンピョン!

唯「わあ~♪ 元気になった~!」

紬「良かった~♪」

梓「…このムンナ、どうします?」

唯紬「え?」

梓「またあの人達に狙われるかもしれないですし…、放っておけませんよ」

律「…。そうだよなぁ…」

唯「あずにゃんとムギちゃんで守ってあげてよ!」

梓「え…?」

唯「研究所の中なら安全だし!」

梓「でも唯先輩…」

ムンナ「ムウウ…」ピトッ

唯「!」

律「すっかり唯に懐いちまったようだな!」

ムンナ「ムウウ♪」

唯「あ…」

紬「唯ちゃん、連れて行ってあげたら?」

梓「そうですよ! 唯先輩と一緒にいたいみたいですし!」

唯「でも…あずにゃんとムギちゃんもムンナを探してたんでしょ?」

梓「それは…」

紬「大丈夫よ♪」

唯梓「!」

梓「ムギ先輩?」

紬「私を助けてくれたポケモンから“ゆめのけむり”は貰えたから♪」

梓「そうなんですか?」

律「“ゆめのけむり”って何だ?」

梓「…だそうです! 唯先輩っ!」

律「無視か」


ムンナ「……」

唯「私と一緒に来る…?」

ムンナ「ムウウ♪」コクッ

唯「ふふ♪
…えいっ」ポン!

唯「ムンナ、ゲットだよ!」

律「やったな、唯!」

唯「うん! 出てきて、ムンナ!!」ボム!

ムンナ「ムウウ!」

唯「ニックネームをつけなきゃね…ええと…」

…………
………
……

律「それじゃあ私達はもう行くよ」

紬「せっかく久しぶりに会えたのに~」

梓「また会えますよ」

唯「うん! また会おう!」

紬「ええ」 梓「はい!」

律「それじゃあな」

唯「ばいば~い♪」

ガチャッ

律「次は“3ばんどうろ”を抜けて、“シッポウシティ”ってところに行くぞ!」

唯「どんなところかなー?
楽しみだねっ! “ムー太”!!」

ムー太「ムウウ!」

…………
………
……

《梓の研究所》


ショウロ「あれぇー? あの人達、もう帰っちゃったんですかぁ?」

紬「ええ、はい」

ショウロ「そうなんですかぁ…。残念…」

梓「ショウロさん、“プラズマ団”ってご存知ですか?」

ショウロ「プラズマ団? なんですかそれ?」

梓「イッシュ地方出身のショウロさんでも知らないのか…」

紬「詳しく調べる必要があるわね」

梓「はい」

ショウロ「私もお手伝いしますよ?」

紬「ありがとうございます♪」

梓「あ…そうだ、ムギ先輩」

紬「なあに? 梓ちゃん」

梓「“ゆめのあとち”で唯先輩に言いかけたことって何だったんですか?」

紬「へ?」

梓「澪先輩の話になった時のですよ」

紬「あ! そうだったわ!
いけない!!」

梓「え? え?」

紬「唯ちゃんやりっちゃんに伝えなきゃいけなかったのにぃ!」

梓「落ち着いてください!
何を伝えようと!?」

紬「私ね…、この前澪ちゃんを見たの…」

梓「本当ですか!?」

紬「うん…。私が“ゆめのあとち”で一人でムンナを探している時にね。
よくは見えなかったけど…、あれは確かに澪ちゃんだったわ」

梓「澪先輩が…“ゆめのあとち”に…!」

……………
…………
………
……

ヒュウウウッ…

「ご覧になりましたか?
彼女のあの楽しそうな顔…」

「……」

「あなたが行方知れずというのに…彼女は他のお友達と、あのようにのうのうと旅をしている…。
まああなたを探しているのでしょうが……、しかし、あの様子から探す気があるのか信じかねますねぇ…」

「……」

「正直のところ、あなたより他のお友達の方が大事なんですよ…、
親友と思っていたのは、あなただけだったんですよ……」

「……」

スッ……

「ねぇ…、澪さん?」

澪「……」

「…おやおや、お可哀相に……。信じていた親友に裏切られてしまい、さぞショックでしょうねぇ…」

澪「り…つ……」

「ワタクシと共に来なさい。ワタクシはあなたを裏切りはしません…」

「「あなたがその手であなたの友を傷つけるのなら
我々は“理想”と“真実”をもって、あなたの友を傷つけましょう」」

澪「……」

澪「…はい、ゲーチス様……」

ゲーチス「ふふふ…」




Episode.5 fin



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最終更新:2011年04月04日 03:08