3話 憂「純ちゃーん」純「ん?あぁういー」


憂「はいこれー」スッ

純「んぁ?」

憂「梓ちゃんが『聴いたら次は純ちゃんに渡して』って言ってたから」

純「お!そか。ありがと」

純「(憂からもらうときはなんでか必ず歌詞がついてくるんだよなぁ)」ジィー

純「今回どうだった?(憂から回ってくるってことは・・・)」

憂「いつも通りすんごくお姉ちゃんよかったよぉ」フンスッ

純「へぇ~じゃあ、聴くの楽しみにしとくわ(やっぱ唯先輩が歌かぁ)」

憂「うん!!楽しみにしておいて~~」ニコッ

純「ははは」

憂「あ。純ちゃん、今日はどうする?」

純「ん?あー・・・」ポリポリ

純「そだな、今日は憂ん家で大丈夫?今日『は』ってか、今日『も』なんだけどさ」

純「サンキュ。いつも悪いね。てか、憂ん家にアレこないだからおきっぱなんだけど大丈夫だった?」

憂「うん、大丈夫だったよ。私の部屋のクローゼットに隠してあるから。あそこはさすがにおねぇちゃんでも覗かないと思うし」

純「そか、よかった。けっこう触ってないから楽しみだよ~~」

憂「あ、あのさ・・・」

純「ん?」

憂「そろそろ梓ちゃんにも・・・教えたほうがいい・・・かな?」オソルオソル

純「そーだなぁ・・・」ウーン

純「まぁ、いずれは教えなきゃいけないんだけど梓は当分カラオケだから大丈夫!!!」

憂「カラオケ?1人で?」

純「そ。今、あいつにはギターの練習以上にやらなければならないことがあるんだな、これが(キリッ」

憂「?」

純「まぁ、そっとしといてやるんだ・・・うまくなってきているから・・・どうかこの調子で!!!」

憂「よくわからないけど・・・とにかく梓ちゃんはやることがあるんだね!」

純「そういうことなのだよ憂くん!!・・・さ!とにかくさっさと憂ん家いこうか~~」

憂「うん!」



=平沢宅=


ドアガチャバターン

純「おじゃましまーす」

憂「おじゃまされま~す」

憂「はい、スリッパ」トンッ

純「あ、ありがとう。さっすが主婦ですなぁ~~」

憂「んーー。ただちょっと人より家事してるだけだよ」タハハ

純「(そういう謙虚さがツボだよコノヤロウ!!)」

憂「今日はどこでする?私の部屋でもいいけど・・・」

純「そうだなぁ・・・今日は居間でしたいかなぁ・・・ダメ?」

憂「う~ん。おねぇちゃん、今日は遅いって言ってたし多分居間でも大丈夫だと思うけど・・・」

純「(唯先輩今日遅いのか・・・)」

憂「わかった。今日は居間でしようか!ちょっと部屋からもってくるから待ってて」

純「あ、いや、アレ重いし私のだからさ、私もいくよ」

憂「そう?じゃあ部屋行こうか」

純「うん」


ランランル―――――


純「さて!とってきたし!!やりますか!!!」

憂「おぉ~~!!!」



・・
・・・

純憂「ふぅ~~」

純「あ、いまのよくなかった?」

憂「うん、ちょっと、よかった・・・かも・・・」

純「ちょっとしないだけでもすぐなまちゃうもんだねぇ~。指が痛いよ」イテテ

憂「そうだね。私も自分でちょこちょこしてるんだけど、
やっぱ人と合わせるって自分1人でするのとは勝手が違うなぁって思ったよ~」

純「とかいちゃって、憂のほうが全然よくできてたじゃんかー」コノッコノッ

憂「あはは・・・そ、そんなことないよ。指がたまに動かなくなっちゃうし・・・まだまだだよ」アセアセ

純「う~ん・・・まぁ、そういうことにしておこう」

憂「あ、もうこんな時間だね・・・」

純「ほんとだ・・・時間経つのはやいなぁ~~」ウーン

憂「それだけ集中してできたってことじゃないかな?」

純「勉強もこんだけ集中できたらいいんだけどなぁー」ハァ

憂「私そろそろ夕ご飯の準備しないと・・・。純ちゃん食べてく?」

純「・・・いや、毎回悪いし今日は帰るよ(そろそろ帰ればちょうど会えるかな?)」

憂「今日はエビフライにしようかなぁ~~」チラッ

純「やっぱ食べてく」サラッ

憂「は~い」フフフ

憂「じゃあ、私準備してるから居間でゆっくりしててね」

純「らじゃーっす!」シュビシ

純「あ・・・コレどうしよう・・・」

憂「あ・・・そうだね・・・また私の部屋においとく?」

純「今日はもって帰ろうと思うから、とりあえず置かせといて。唯先輩そろそろ帰ってくるよね?」

憂「うん、そうだね。じゃあ、部屋のすみっこにでも置いとこうか」ヨイショ

純「うん、あ、自分でもってくからいいよ」

憂「そう?」

純「うん。じゃあ、おいてくるから。ちょっと部屋に入るね」

憂「あ、よかったらこっちも部屋においてきてくれたら助かるかも・・・」

純「・・・勝手に入って大丈夫かな?」

憂「多分・・・むしろこれが置いてなかったほうがちょっと困るかな」タハハ

純「あ、そうだね。じゃあ、これも置いてくるよ」ヨイショ

憂「うん。ごめんね。よろしく」

純「これくらいどーてことないよ!!じゃ、ちゃちゃ~と置いてくる」

憂「うん」

階段とんとんとん

純「・・・あれ?私エビフライに釣られた?」

純「まぁ、いいや・・・家に連絡しとこう」カチカチ

純「それに・・・帰ってくるだろうし、外で会う手間が省けていいかな」

階段とんとんとん

純「おいてきたーー」ヒトリデデキルモン

トントントン・・・カカカカカ――ジャ――キュキュキュ

純「他人の家ってなかなか落ち着かないけど」

純「憂の家の生活音って・・・なんか落ち着くなぁ~~」

ガチャ―――

純「(あ・・・帰ってきた・・・)」ピクッ

ウイータダイマー

憂「あ、おねぇちゃん帰ってきた!」

憂「おかえりーおねぇーちゃーん」トタトタトタ

アレーダレカキテルノー?ア、イマジュンチャンガキテルヨー
ソウナンダーー




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最終更新:2011年04月05日 18:41