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どあがちゃばたーん
唯「ほ!平沢唯!!ただいま帰還いたしましたっ!!」シュ
純「あ、おじゃましてます」
憂「今日は純ちゃんも一緒にごはんだよ~~」
唯「そうなんだ~~」
純「はい・・・すいませんがご馳走になりますね」
唯「あ!じゅ~んちゃん!!」
純「へ?」
唯「これをくらえーー」ペチョ
純「ぴゃ!!つめたっ!!」
唯「あ~~純ちゃんのほっぺたあったかだよぅ~~」ヌフェフェ
純「うひゃ~~!!!」ツメテー
憂「おねぇちゃーん!そろそろご飯だから先に服着替えてきてー」
唯「あ、わかったよーうい~~」スクッ
唯「じゃあ、私ちょっと着替えてくるねぇ~またあとで!純ちゃん」スタスタスタ
純「あ、はい・・・」
純「・・・」
純「(あ・・・いまだ・・・)」
かいだんとんとんとん
唯「今日はハネムーンにしようかなぁ~それともしろくまちゃんかなぁ~♪」
とんとん
唯「ん?」
純「唯先輩」
唯「あれ?純ちゃん?」ガチャ
唯「どうしたの?」
純「あれ・・・まだ着替えてなかったんですね」
唯「あ、うん。Tシャツどっち着ようか迷っちゃっててぇ~~」ヘヘヘ
純「ハネムーン・・・しろくま・・・」
唯「どっちがいいかなぁ~~」ニフェフェ~
純「ギリギリアウトでしろくまですかね?」
唯「ギリギリアウト?」
純「おっと、つい口がペロっちゃいました。なんでもないです。それより・・・」
唯「ん?なにかな?」
純「梓のことなんですけど・・・」
唯「あずにゃん・・・うん・・・まぁ、ちょっとここにおすわんなさいよ」チョイチョイ
純「あ、はい」ストン
唯「で、あずにゃんがなにかな?」ストン
純「えっと・・・」
純「梓と最近、もし私と憂と梓の3人でHTTの曲をやるとしたらどうなるのかな?って話をよくするんです」
唯「うん、それは前に聞かせてくれたね」
純「あ、覚えててくれましたか」
唯「あずにゃんのことだからね~~あと、あのパフェの大きさはいまだに覚えているよ」フフフ
純「・・・ははは。あのパフェはたしかにおおきかったですね」
唯「あのあと写真をりっちゃんに見せたら『合成だろー』って言われたもん」クスクス
純「合成って言われてもたしかに違和感ないくらいおっきかったですもんね」
唯「ね~~」
純「(は!話がずれてる!!!)」
純「あ、そ、それでですね・・・」
純「私は梓のことだから、最初はそんな話はあんまりしたくないんじゃないのかなぁーーって思ってたんです」
唯「それは・・・どうしてかな・・・?」
純「それは・・・どんなにたとえ話であっても、先輩たちが卒業した後の話みたいなことを話をするのは・・・」
純「いくら私と憂とでも嫌に思うかなって思って…」
唯「・・・」
純「なんか・・・嫌じゃないですか?先輩たちはまだ卒業してなくて、まだちゃんとここにいるのに」
純「・・・その先の話を他の誰かとするのって」
純「・・・そういうの、梓は嫌なんじゃないかなぁーーって私、勝手に思ってたんです」
唯「勝手に思ってたってことはさ・・・違ったんだよね?」
純「はい・・・私がHTTの曲を梓からかりて感想を言うようになってから・・・」
純「えっと・・・そりゃ、最初はちょっと、それとなーーく、
『私と憂と3人でやったらどうかな』っていうのを言ってて
梓もそれを気にするでもなく聞き流してたんですけど」
唯「うん」
純「最近は、私が『楽譜がみたい』って言ったら、梓のパートの楽譜だけどかしてくれたり、
『歌詞カードちゃんとほしい』って言ったら澪先輩にわざわざ頼んでくれたりとかして・・・」
唯「・・・」
純「最近は私たちに隠れて歌の練習とかしてるみたいで・・・」
純「まぁ、隠れてっていってもバレバレなんですけど」
唯「そうなんだ」
純「はい。もしかしたら・・・梓はこのまま私と憂と3人で部活してもいいと思ってるのかもしれないし・・・」
純「私も憂も・・・できたら梓と部活、できたらいいなって思ってます。先輩たちが卒業してから」
唯「・・・うん、それはいいとこだと思うな、あずにゃん、とっても喜ぶと思うよ」
純「・・・でも」
唯「でも?」
純「・・・」
純「私たち・・・まだ梓の口から聴いてないんです『私と一緒に演奏して』って」
純「『けいおん部はいって演奏して』って」
唯「・・・」
純「もしこのまま・・・梓が私たちに何らかの意思表示もなくて」
純「そのまま今の私たちの雰囲気に流されるように、私たちと部活をする気でいるんなら・・・」
純「私と憂は部活にはいりません、梓とも、」
純「今後一緒に演奏はしません!!」
唯「・・・」
純「・・・」
唯「・・・」スゥ
唯「・・・なんでそれを私に言うかな?」
純「・・・」
純「唯先輩が梓を一番大切に思ってるって私が確信してるから・・・」
純「もっと言うと、私が梓がかなしんでる顔をみたくないから・・・」
唯「それは・・・自分勝手すぎるよ・・・純ちゃん・・・」
純「それは、先輩にも言えることでしょ?唯先輩」
唯「・・・私、あずにゃんになにしてあげられるのかな?」
純「わかりません」
唯「え?」
純「私は唯先輩じゃないし梓でもない」
純「もっというと私はまだけいおん部の部員でもなんでもないんです」
唯「うぅ・・・投げっぱなしはひどいよ・・・純ちゃん・・・」
唯「・・・・あれ・・・・『まだ』?」
純「はい。『まだ』ですよ。さっき、あんなこと言っといてなんですけど」
純「私は梓のこと、信じてます。絶対誘ってくれるって。絶対、これから一緒に演奏するんだって」
純「だから、私は私なりにそのときに準備してます。もちろん、憂も」
純「だから、先輩たちは先輩たちなりに梓になんかしてください」
唯「なにかって言われても・・・」
純「今すぐに思いつかなくたって、きっとあるはずですから」
純「先輩たちじゃないと梓にしてあげられないこと、私たちじゃだめなこと、たくさんあるんです」
唯「私たちじゃないとだめなことかぁ・・・」
純「お茶の1杯だっていいんです」
唯「抱きつきでもいいかなぁ~?」
純「それはぜひともやめときましょう」キッパリ
唯「なんか言い方がひどいよ、純ちゃん!!」ガーン
純「え?あれ?ふつーに言ったつもりなんですけど、なんかすいません」アセアセ
唯「うぅ・・・・純ちゃんのくせにぃぃいいい」ガバッ
純「う、うわ!?いきなりだきついてこないでくださいよ!?」アセアセ
唯「」
純「・・・・あれ、唯先輩・・・?」
唯「・・・・ほ」
純「え?」
唯「ほんとは・・・・・・」グスッ
純「・・・・・」
唯「もうちょっと・・・いっしょにいたいよぉ・・・・」ポロポロ
唯「・・・あずにゃぁあん・・・」ポロポロ
純「・・・・」
純「・・・・」
純「・・・・そういうのを、私じゃなくて素直に梓にいえばいいんですよ、」
純「唯先輩」ギュ
~~~~
店の人「マタコイヨー」
純「」ウプッ
純「は、吐く・・・ちょっとでも歩いたら吐く・・・・」
唯「純ちゃん!!だらしないよ!!!しゃきっと歩きなさい!!!」バシッ!!
純「ぐはっ!!!ちょっと、はたかないでくださいよ!!!ホントに出ちゃいますよ!!」
純「しゃれにならないくらい今の私の半分は生クリームといちごでできてますから!!!」
純「てか、なんで同じ量食べててそんなにすっきりした顔してるんですか!?」
唯「なんだか峠をこえたらスッと楽になっちゃって」テヘペロ
純「た、たしかに途中からすごい勢いでたべてましたもんね・・・」
唯「これぞ、別腹の底力なのです!!!」ポンッ
純「別腹ってかもう、唯先輩のはブラックホールですよ・・・」
純「私は逆にコンフレークが歯茎に刺さって大変でしたけど」
唯「あ、あれは見てて痛そうだったね・・・」
純「ちょうどよくいちごが歯茎にシミテクトでした」ハハハ
純「うッ、てか、外さむっ!!!」ブルッ
唯「ほんとだねぇ。もう外もくらいや」
純「もう春なのになぁ・・・あんまり4月って感じがしませんね」
唯「そうだねぇ。でも、ちょっとだけ、風の感じは冬と違うかな」
純「・・・憂、怒ってませんか?」
唯「う~~ん。おこっって・・・る・・・かも?」タハハ
純「・・・」
純「先輩」
唯「お?なんだね後輩」
純「梓、好きですか」
唯「あずにゃん?好きだよ~~」フヘヘ
純「そか、即答ですね」
唯「純ちゃんは?」
純「もちろん、好きですよ、たまにすんごく憎たらしいですけど」
唯「えぇ~~~、ちょっとなまいきなところがかわいいんだよ~~」
純「そういうもんですか?」クスッ
唯「そういうもんです」フフェ
純「先輩ももう3年生なんですね」
唯「そうなんですよ~~3年生なんです」フンスッ
唯「純ちゃんももう2年生なんですね~~」
純「なんとか、無事、進級できましたからね~~」ハハハ
唯「これからまたみんなといろんなことが出来る1年が始まるんだなぁ~~」
唯「あずにゃんとの思い出もたっくさん増えるよ!!」
純「・・・・」
唯「ん?どったの純ちゃん?」
純「え?あ、いや・・・・その・・・・」
唯「?」
純「いちごパフェ・・・おいしかったですね、唯先輩」ニコッ
唯「うん、そうだね!純ちゃん」ニコッ
最終更新:2011年04月05日 18:43