Episode.29
《7ばんどうろ》
ブロロロ…
フウロ「あれね!」
ポロッ……
唯「!? なにか落ちてくる!」
ミネズミ「ネー!」
チュリネ「チュー!?」
モンメン「モメー!!」
ボトボトッ!
フウロ「ポケモン…!?
どうしてこんな…」
唯「! ポケモン解放だっ!」
フウロ「!」
唯「やっぱりプラズマ団だ! あの飛行機でトレーナーのポケモンをばらまいているんだよ!」
フウロ「なんてことを…」
ドサッ!
唯「またポケモンが!」
「ラー…」
唯「大丈夫?」
フウロ「ヒトモシね…」
ヒトモシ「ラー…」
唯「ずいぶんと傷ついてる…」
フウロ「あの高さから落とされたんだもの。そうなるに決まってる…。
すごくひどい真似をするのね、プラズマ団!!」
唯「ごめんね、今は回復しかしてあげられないけど…」
ヒトモシ「ラー…」
フウロ「…落ちたポケモンを一匹一匹回復させていたらキリがない。やっぱりあの貨物機を止めるべきね!
ワシボン!」ボム!
ワシボン「ワッシ!」
フウロ「あなたは“オレンのみ”をポケモンたちにあげて。頼んだよ!」
ワシボン「ワシー!」タタッ
フウロ「さあ、追いかけるよ! あの貨物機を!」
唯「フウロちゃん!
追いかけるって…相手は飛行機なのに、どうやって…」
フウロ「…私の飛行機が運ぶのは人じゃなくて物って言ったよね?」
唯「う、うん」
フウロ「なんでだと思う?」
唯「ええっと……」
フウロ「飛行機よりも人にとっては身近で手早いものがあるからだよ。それが…ひこうポケモン!
ケンホロウ!!」ボム!
ケンホロウ「ケーン!」
ポケモン図鑑『ケンホロウ、プライドポケモン
マメパトの最終進化系。オスは あたまの かざりを ゆらして あいてを いかくする。 メスの ひこう のうりょくは オスを うわまわる。』
フウロ「私のケンホロウはメス! 飛行能力についてはオスよりも高い!
あなたはケンホロウに乗って!」
唯「うん!」タッ!
唯「…あれ? フウロちゃんはどうす…うわっ!」
ケンホロウ「ケーン!!」ビュオオ!!!
唯「す、すごいスピード!!」
フウロ「振り落とされないように、しっかり掴まってて!」
唯「う、うん!
って! フウロちゃんが空中に!?」
フウロ「私は頭のプロペラがあるから飛べるの!」
唯「それなんてタケコp」 フウロ「やこド」
フウロ「とにかく、これで貨物機に対抗できる!」
唯「うん!」
ケンホロウ「ケーン!!」ビュオオ!!!!!
ブロロロ…
ミツル「あー…飛行機の操縦むずいなー」
ミツル「…ん?」
ミツル「! やべえ! なんか追いかけてきてるぞ!?
あれは…ジムリーダーとサキのいう要注意トレーナー!!」
ミツル「なんか手をうって…」グイッ
ミツル「ああやべえ!! 反対に傾けちまった!!!」
ビュオオ!!!!
フウロ「もう少しで追いつく…」
グラッ…
フウロ「え…!」
ギュオンッ!!!
フウロ「きゃあっ!!」
ドガアアアアン!!!!!
唯「なにかの建物にぶつかったよ!?」
フウロ「この建物は“タワーオブヘブン”! なんて罰当たりな…!」
唯「いったん降りよう!」
フウロ「そうね…、ケンホロウ!」
ケンホロウ「ケーン!」ビュオオ!
スタッ!
唯「」タッ
フウロ「ありがとう、ケンホロウ。戻って」シュウウッ
唯「ここが…」
フウロ「うん、“タワーオブヘブン”。
ポケモンの魂を慰める塔!」
…………
………
……
…
《フキヨセシティ・・・滑走路》
ノクタス「ノークタス!!」ドガンッ!
アララギパパ「うおっ!」
律「大丈夫ですか!」
アララギパパ「なんの!」
律「ノクタスか…。
明らかに野生のポケモンじゃないな」
アララギパパ「イッシュではみないポケモンだからな。トレーナー…いや、プラズマ団の手持ちとみて間違いはない」
ノクタス「ノークタス!!」ブンッ!
律「! ボルト!!」ボム!
ボルト「ゼブウウ!!」
ノクタス「ノークタス!!!」
ドオオオッ!!!
ボルト「ゼブッ!?」
ヨロッ…
ボルト「ゼブウッ…」
律「ボルト!」
アララギパパ「でんきタイプのゼブライカでは少々辛いものがあるな。
よし、ここは…。チャオブー!!」ボム!
チャオブー「ブー!!」
ノクタス「!」
律「ほのおタイプ!」
アララギパパ「“ニトロチャージ”だ!!」
チャオブー「ブー!!」ボウッ!
ドオオン!!!!
ノクタス「…!?」
ノクタス「ノー…」バタンッ!
律「やった…!」
アララギパパ「ざっとこんなものかな。よくやったぞ、チャオブー」
チャオブー「ブー♪」
律「これでもう安心ですね!」
…シュバッ!
アララギパパ「ぬうっ!?」ドガッ!
律「!?」
アララギパパ「ぐはっ…!」
律「な、なんだ? 外部からの攻撃! まだポケモンが…」
シーン……
律「…? なんにもいないぞ…」
アララギパパ「ぐう…」
律「! アララギ博士!!」
アララギパパ「むう、大丈夫だ。しかし…、今の攻撃はどこから?」
律「分かりません…。どこにもポケモンらしきものは見当たらないけど…」
シュバッ!
ドガッ!!!
ボルト「…ゼブウッ!?」
ズサアッ!
律「! また…!」
シーン…
律「…でも、やっぱりなにもいないぞ!」
アララギパパ「……ふむう、分かったぞ」
律「え!?」
アララギパパ「姿なき敵!」
…シュバッ!!!
アララギパパ「ツタージャ、“つるのムチ”!」ボム!
ツタージャ「タージャ!」シュルッ!
ガシイッ!!!
律「! なにかを掴んだ!!
…ピンクの……舌ぁ!?」
アララギパパ「コイツはポケモンだ!
姿を消すことができる…」
ツタージャ「タージャ!」グイッ!
「…!?」
律「!!」
アララギパパ「姿を現すぞ!
いろへんげポケモン、カクレオン!!」
カクレオン「グェーッ!!」
律「カクレオン…!?」
カクレオン「」キッ!
ブンッ!!
ツタージャ「タージャ!?」ドシャッ!
アララギパパ「力負けしたか!
律、カクレオンが攻撃をしてくるぞ!!」
カクレオン「グェーッ!!」シュバッ!
律「!!」
ボルト「ゼブウウ!」ダッ!
バチイッ!!!
ボルト「…!?」ビクッ!
律「“おどろかす”!?」
アララギパパ「いや…!」
カクレオン「」ニヤッ
ボルト「…?」
シュッ!!!
ドガアン!!!!!!
ボルト「ゼブウウ!!?」
アララギパパ「怯んだところを“かげうち”したんだ!」
ボルト「」ドサッ
律「ボルト…!」
カクレオン「グェーッ!」スタッ
アララギパパ「この戦法、そして戦意からして…このカクレオンもプラズマ団のポケモンか!」
律「いくら奇襲だからって、トレーナーもいないのになんて強さだ!」
カクレオン「グェーッ!」ギロッ
アララギパパ「…ノクタスみたいに簡単にはいかないな。
ツタージャ!」
ツタージャ「タージャ!」
カクレオン「!」
アララギパパ「“つるのムチ”だ!」
ツタージャ「タージャ!!」シュルッ!
カクレオン「グェーッ!!」バチバチイッ!!!!
ツタージャ「タージャ!?」
アララギパパ「弾かれた!?」
律「…! アララギ博士! 特性“へんしょく”だ!!」
アララギパパ「そうか! 最初に受けた“つるのムチ”で、くさタイプになっていたのか!!」
カクレオン「グェーッ!!」シャキッ!
ツタージャ「…!」
バリバリバリッ!!!!
ツタージャ「タージャ…!?」ガクッ
アララギパパ「“みだれひっかき”…!」
律「アララギ博士! くさタイプになっているなら、チャオブーで攻撃を!」
アララギパパ「いや…、チャオブーで攻撃したところでほのおタイプになって振り出しだ!」
律「じゃあどうしたら…!」
アララギパパ「ここはこうする他ない!
ミジュマル!!」ボム!
ミジュマル「ミジュマー!」
カクレオン「!」
ツタージャ「タージャ!」
チャオブー「ブー!」
律「みず、ほのお、くさ…!」
アララギパパ「この三匹なら“へんしょく”に対応できる!」
ミジュマル・ツタージャ「」メキメキ
アララギパパ「む…!」
フタチマル「タッチー!」
ジャノビー「ジャノー!」
律「進化した!?」
アララギパパ「さっきのダストダスとの激戦で、レベルが一気に上がったようだな! ちょうどいい!」
カクレオン「…」ジリ…
アララギパパ「まずはチャオブーとフタチマルで“ほのおのちかい”、“みずのちかい”だ!!」
ボオオオ!! シュワアアッ!!!!
キラアアッ!!
律「“虹”!?」
アララギパパ「これでこちらの場が有利になる!
今度はフタチマルとジャノビーで“みずのちかい”、“くさのちかい”!!」
シュワアア!! ビュワアアッ!!!!
カクレオン「…!?」ズシッ…
アララギパパ「“湿原”ですばやさが下がったところを、ジャノビー・チャオブーで“くさのちかい”、“ほのおのちかい”だあ!!!」
ビュワアア!! ボオオオッ!!!!
カクレオン「…グェーッ!?」
ボアアッ!!!!!
アララギパパ「最後に“火の海”で、チェックメイトだ」
カクレオン「」バタッ
律「すげえ…!
三タイプのコンビネーション技!!」
アララギパパ「これで流石にもう奴らのポケモンはいないだろう。
まあ念のため、三体を街に残しておくか」
律「それじゃあ…」
アララギパパ「我々も貨物機を追うぞ!!」
律「はい!!」
………
……
…
《タワーオブヘブン》
ザッザッ
唯「お墓なんだあ」
フウロ「うん。ポケモンのね」
唯「…」
フウロ(さっきのヒトモシ…、どこかで見たような気がするんだよね…)
唯「?」
フウロ「貨物機はここらへんに突っ込んだよね。もう見つかると思うけど…」
「いでで…」
唯「あっ!」
「ん?」
唯「あなたは“ちかすいみゃくのあな”のプラズマ団!!」
「チッ、見つかったか…」
ミツル「そうとも。ミツル様だ!!」
フウロ「あなたね…。私の貨物機を盗んで、ポケモンをばらまいたのは!」
ミツル「ひゃはは☆ そうだけど、なにか文句あるのかよ?」
フウロ「おおありだよ! あんなひどいことして!! 貨物機もボロボロだし!!
ダストダスを滑走路に連れてきたのもあなたでしょ!?」
ミツル「ああ、全部俺サマのしたことだ。
ダストダスで騒ぎを起こして、お前らが気をとられているその隙に貨物機を盗む! そしてトレーナーどものポケモンを解放!!
完璧な作戦だったのによ、操縦が狂っちまって台無しだよ」
フウロ「当然よ。私はちゃんと訓練してパイロットになったの! この貨物機はあなたに乗りこなせる代物じゃない!!」
ミツル「ひゃはは☆ 偉そうなこと言ってるけどよォ。あんたも十分素質ないぜェ」
フウロ「なんですって?」
ミツル「ジムリーダーの素質だよ、そ・し・つ!!
聞いてあきれるなァ。なにがジムリーダーだよ。自分の街を他人に任せっきりで、自分の貨物機が盗まれたから追いかけてきた…。
これって、あんたの事情だろ? ジムリーダーの責務、果たせてないんじゃねえの?」
フウロ「…!!」
唯「フウロちゃ…」
ミツル「ひゃはは、結局自分のことしか考えてねえんだろ?」
フウロ「う、うるさい!!」
フウロ「あなたに…なにが分かるの!?
…コアルヒー!!」ボム!
コアルヒー「アヒッ!」ダッ!
唯「ダ、ダメ! やみくもに走っちゃ…」
ミツル「ひゃはは、遅いZE☆
ロゼリア、“リーフストーム”!!!」
ロゼリア「ローゼ!!」シュッ!
フウロ「…!」
コアルヒー「!!」
ドオオオッ!!!!!!
コアルヒー「アヒーッ!?」
フウロ「きゃあ!!?」
ドサッ!!!
ミツル「ひゃはは☆ だから素質ねえっつうんだよ!
まんまと挑発に乗ってやがんだぜ!?」
フウロ「く……」
唯「大丈夫!? フウロちゃん!」
フウロ「…馬鹿みたいね。ただの言葉で無鉄砲に…」
唯「フウロちゃん…」
ミツル「ひゃはは☆ さぁて…ジムリーダーは早くも退場しそうだが、どうする?」
唯「…チー太!」ボム!
チー太「チー!」
最終更新:2011年04月05日 23:29