【洗濯物】


唯「白のレース」

律「……うーんムギかな?」

唯「黒」

律「……澪か?」

唯「緑の縞」

律「あれ?こっちが澪か、うーむわから……」

澪「遊んでないではやく畳めよ……」

律「ちぇっ……」

澪「ったく、人のパンツで遊ぶんじゃない!!」デコピン

律「なんでわたしだけなんですか……みおしゃん……」

唯「ふっふっふ、さぁどっちが澪ちゃんかな?りっちゃん」

澪「なんでまだ続けてるんだよぉ」

唯「明日のお弁当をつくるのはどっちかをこれで決めてるんだよ!!真剣勝負なんだよ」

澪「……あぁ、そう……」

律「ええーい、こっちの黒が澪だ!!」

唯「残念だったね、りっちゃん!! 正解はこっちの緑の縞々でした」

律「くぅー、くっそー」

唯「ふふふ、私に勝つのは10年はやいよりっちゃん!というわけで明日のお弁当はりっちゃんがよろしくね」

律「なにをー、小癪なー。……ってあれ、じゃぁこの黒は……唯のか?」

澪「……あはは、結構大人っぽいの持ってるんだな唯」

唯「うんうん、それ私のじゃないよ?私のはこの白の」

律「え?」

唯「それは憂のだよー。実は私の荷物の中に憂の下着が紛れてて、今回はそれを利用させてもらったんだよー」

律「あ、きたねー。やり直しを要求する!!」

唯「駄目だよ、りっちゃん。勝負はすでに昨日から始まってたんだよ」

澪「(いやいやいや、待った律。仮にも私達より一つしたの女の子だぞー。なのになんでそんなにさらっと……)」

澪「………」

澪「(あれ?唯とそっくりなのに、なんで憂ちゃんだとちょっと違和感が軽減するんだろう)」



【元担任襲来】


唯「ようこそー、我が家へー」

さわ子「へぇ、けっこういいところじゃない」

律「さわちゃん、一回引越し手伝いにきてたよね? なんで初めてきました感を出すんだよ」

さわ子「あの時は色々荷物があって見れなかったじゃない」

澪「あはは……とりあえずこっちにどうぞ」

さわ子「……へぇ……………」キョロキョロ

律「さわちゃん?」

さわ子「……よしっ!」グッ

紬「?」

唯「どしたの、さわちゃん?」

さわ子「いやぁ、あなたたちが男連れ込んだ形跡がなくてよかったわ」

律「………」

澪「………」

唯「?」

紬「?」

さわ子「なによう、あなたたちそんな目で」

律「……そんなに教え子に先越されるのがいやだったんだなさわちゃん……」ポンポン

さわ子「やめてー、その哀れんだ目はやめて」

澪「えっと……きっとさわ子先生ならいい相手が見つかりますよ」

さわ子「その取り繕ったような同情もやめてー」

紬「大丈夫です。先生ならいつまでもお若いでしょうから年齢は気にする必要はないです」

さわ子「……ムギちゃん」

唯「大丈夫、人間死ぬときはみんな一人だって誰かが言ってたよ」

さわ子「……うわあああああああん」

律「(うわぁ、持ち直しかけたのにとどめさしにきたよ)」

澪「(唯はたまに怖い)」



【クッション】


澪「あ、唯食べたらこっちに食器もってきて」

唯「はーい、……っとっと……」ツルッ

律「唯っ!?」

澪「おっと……あぶないなぁまったく」

唯「あれ……?目の前が真っ暗……そして柔らかい」

律「あー、そりゃ澪さんの胸クッションにしてたら柔らかいでしょうねー」

澪「………うん、唯。はずかしいからはやくどいてくれ」

唯「……!」ピコーン

澪「唯?」

唯「澪ちゃん、こんな邪悪なものもってたんだね。こんなものもってたらきっと男の子もイチコロだよ!!」

澪「いや……唯、恥ずかしいからはやく……」

唯「魔だね。もうこれは魔性だよ。魔性のクッションだよっ!!」

澪「ちょ、やめ……はやくどいてくれーー!!」

律「おーい、唯、澪が顔真っ赤でそろそろオーバーヒートするから離してやれよー」

唯「……ふぅ、危ないところだったよ。もうちょっとで堕ちるところだった」

澪「………もう……お嫁に……行けない……」

律「あーあ、とりあえず早く復活して洗い物の続きがんばってくれよ」

澪「り~つ~」ダキッ

律「あー、はいはいわかったから」

唯「……はっ!」ピコーン

律「……だいたい次やることわかったから会えて聞かないぞ唯」

唯「おーい、ムギちゃんー。ちょっとリビングまで降りてきてー」

律「(次の標的はムギか……)」

澪「もう……お嫁に行けない……」

紬「はーい、唯ちゃんなにかしら?」

唯「あーっと、こんなときに貧血がー」ヨロッ

律「結構無理ありますよねー、唯さん」

紬「あらっ?」パフ

唯「……これはまた圧倒的な破壊力。この包みこむ感じはまさに聖母だよ!!聖なるクッションだね」

澪「なんで私は魔だったんだろう……」

律「澪きっと気にしたら負けだぞ……唯は今その場のノリで生きてる」

紬「あらあら♪」

唯「ふぅー、ありがとうむぎちゃん。立派なものをありがとう」

紬「ふふっ、どういたしまして」

唯「さてと後は……」

律「さてと私は部屋にもどって勉強するかな」

唯「ふふ、りっちゃん甘いよ。澪ちゃん、ムギちゃん!!」

律「うわっ、やめろ。離せっ。二人がかりで拘束は卑怯だぞ」

紬「うふふ、ごめんねりっちゃん」ガシッ

澪「唯の行動を止めなかった律も同罪だな」ガシッ

唯「あ、でも……………」ジィー

律「………おい、やめろ。少し目線を下げたあとに、哀れんだ目でこっちをみるんじゃない」

唯「りっちゃん………」

律「あれ、なんだろう。泣きたくなってきた……」

唯「大丈夫だよっ!!りっちゃん……私は薄くたって堪能してみせるよ」

律「いや、そういうもんだいじゃないんだけど」

唯「それじゃあいただきます」フカ

律「うっ……なんかこう恥ずかしいな……」

唯「うーん………」

律「な、なんだよ。悪かったな澪とムギほどなくてっ!!」

唯「……りっちゃん意外とあるね……」

律「……へっ?」

唯「うーん、もうちょっと固いかと思ってたけど、やっぱり柔らかいね」

律「………」

唯「りっちゃん?」

律「なんて反応すればいいんだよっ!!」ポカッ

唯「あいたーっ!!」



【後輩(単独)襲来】


――リビング

梓「うわぁ、意外と片付いてますね」

律「おい、どういう意味だよ」

梓「いやぁ、だって唯先輩と律先輩がいる家ですよ?」

唯「心外だよっ! あずにゃん」

梓「あははは、すいません。つい」

澪「いや、梓……その予想はあってる」

律「なにをっー!!」

澪「だっていつもお前らが散らかしたの片付けるの私かムギだぞ。ほらこの前だって」

律「ぐぬぬ……」

唯「あぅ……」

梓「澪先輩、ムギ先輩……心中お察しします」

澪「苦労を分かってくれるのは梓だけだよ」

梓「ムギ先輩も分かるんじゃないですか?」

澪「いやムギはなんだかんだで楽しんでるから……」

梓「あぁ……」

紬「うふふ」

梓「でも、唯先輩、律先輩」

律「?」

唯「なーに、あずにゃん?」

梓「いつか琴吹家に知られたら、消されますよ?」

律「………」

唯「………」

紬「あら、梓ちゃんったら♪」

律「唯、これからはお互いにもうちょっと生活を正そうな」

唯「そうだねりっちゃん。怠けは敵だよ!!」

紬「ふふふ」



【妹の偉大さ】


――澪の部屋

梓「澪先輩の部屋は大人っぽさもあっておしゃれですね。あ、パソコンもあるんですね」

澪「なんだか、部屋をこうやって改めて見られると恥ずかしいな」

律「でも実はベッドの下とかに脱いだ衣服が……」

澪「りっ、りつー!!」

――紬の部屋

梓「ムギ先輩の部屋はなんだかすごいですね。どことなく家具から高級感が……それにこの匂いは」

紬「最近アロマキャンドルにこってるのー♪ どうかしら」

梓「はい、すごい安らぎます」

唯「ムギちゃんの部屋は眠たくなってきそうだよ……」

紬「あらっ、唯ちゃん、眠れないときがあったらいつでも来てもいいのよ」

梓「……唯先輩に眠れないときなんてあるんですか?」

律「……いまのところ見たことないな」

――律の部屋

梓「律先輩の部屋は……」

律「へっへん、どうだ」

梓「なんだか普通ですね。本音を言えば律先輩の部屋は散らかってるのかと……」

律「梓が私のことをどうみてるかがよく分かる一言だな、この」ガシッ

梓「あっー、いたたたた」グリグリ

律「どうだーこの、ごめんなさいって言えー」

梓「いたたた、ごめんなさい」

律「よろしい」パッ

梓「ほっ……でも安心しました。樹海になってなくて」

律「どういう意味だー、中野ー!!」

――唯の部屋

梓「……いよいよ唯先輩の部屋ですね」

唯「うーん、でも私の部屋も普通だよ?」

律「………」

澪「………」

紬「………」

唯「じゃぁ、どうぞ」

ガチャ

梓「………」

唯「どしたの?あずにゃん」

梓「律先輩……すいませんでした。樹海はこっちでした」

律「おう……それにしても唯……」

澪「さすがにこれはない。昨日より散らかってないか?」」

紬「唯ちゃん、昨日の夜、梓ちゃんが来るから部屋を片付けるって言ってたけどできなかったの?」

唯「えへへ、そのつい、片付けてる途中に漫画とかが出てきまして……」

梓「……なんていうかさすがに樹海は言い過ぎましたけど、さすがにもう少し片付けたほうが」

澪「うん、せめて積まれた雑誌とか漫画を片付けられれば結構見れるようになると思うんだけど」

律「ていうか、唯。机の上雑誌とかCDでジェンガみたいになってるじゃん!!」

紬「えっと、この漫画はこっちかしら?」

梓「あー、ムギ先輩、片付けちゃ駄目ですって。こういうのは本人に片付けるくせをつけさせないと」

紬「でも……」

唯「ありがとう、ムギちゃん。でもやっぱりあずにゃんの言うとおりだから自分で片付けるよっ!!」

紬「唯ちゃん、えらいわー」

梓「いやいや、あたりまえのことですって」

律「(にしても……)」

澪「(きっと家にいるころはずっと)」

梓「(憂が片付けてたんだろうなぁ……)」

唯「?」



【薄情者】


――リビング

ドタバタ

唯「ふぅ~、ようやく私の部屋片付いたよ~」

梓「あ、お帰りなさい唯先輩」

唯「あー、みんなでお茶してるー」

紬「ふふ、ちゃんと唯ちゃんのもあるわ」

唯「わーい、ありがとームギちゃん!」

澪「にしても、結構早かったな」

律「また、片付けるの中断して、別のことやってるのかと思ってた」

唯「えっへん、今日あずにゃんが泊まって行く場所だからねっ。ちょっとはりきっちゃったよ」

梓「えっ、私今日泊まりなんですか?」

唯「えっ? 泊まっていってくれないの……あずにゃん」ウルウル

梓「うっ……」

唯「明日休みだよね……あずにゃん?」ウルウル

梓「いや休みですけど………ああ、分かりました。泊まっていきます泊まらせていただきますからー」

唯「あずにゃんーっ!!」ダキッ

梓「ちょ、やめてくださいってば。唯先輩」

澪「なんだかんだいって、梓は唯に弱いところがあるよなー」

律「でも、唯の部屋って今まで散らかってたからゴキブリとかでたりしてな」

梓「やっぱり澪先輩かムギ先輩泊めて下さい!」

唯「ひどいっ!!」

律「そしてなんで私を避けたーっ、中野ー!!」


【結局】

――唯の部屋

梓「……本当にいないですよね、唯先輩」

唯「あずにゃん……さすがに私もあれがでたら、ここで眠れないよ」

梓「ですよねー。いくら唯先輩でもさすがにそこまでじゃないですよねー」

唯「あずにゃんは私のことをなんと思っているのかな?」

梓「……あはは」

唯「あっ、あずにゃん笑ってごまかそうとしてるね」

梓「いやぁ、だって」

唯「そんなあずにゃんには罰が必要だよ!!」

梓「え?」

唯「あずにゃんは罰として今夜は私の抱き枕となるのだ」

梓「えっ?えっ?」

唯「ほらあずにゃん……こっちにおいで」ポンポン

梓「……はぁ」

唯「溜息っ!?」

梓「ふふ、唯先輩はあんまり変わりませんね」

唯「それは褒められているのかな?」

梓「さぁ、どうでしょうか」

唯「あずにゃんは少し素直になったね」ギュー

梓「ちょっと、唯先輩強いですって」

唯「うーん、今夜一晩であずにゃん分を充電しないといけないから、我慢してね」

梓「なんですか、それ」

………

……


唯「すぴーzzzzz」ギュー

梓「……暑い上に苦しい……」


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最終更新:2011年04月08日 01:03