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ひらさわけ!

唯「はーっぴばーすでぃとぅゆー」

澪「はっぴばーすでぃとぅゆー」

紬「はっぴぃーばーすでーとぅーゆぅー

律「はっぴばーすでーとうーゆー」

梓「はっぴぃばーすでぃーとぅーゆー」

憂「はっぴぃーばーすでぃーとぅーゆぅー」

みんな「でぃあーおっしゃかさまー」

純「……なにこれ」

和「今日はお釈迦様の誕生日なのよ」

純「はぁ、割とトリビアですね」

和「まあ、うちは仏教徒じゃないけど」

純「じゃないんですか!?」

和「というか、みんな仏教徒じゃないんじゃないかしら」

純「ええ!?」

唯「まあまあ、純ちゃん今日はお祝いだから細かいこといいっこ無しだよ」

純「(細かいことでもないような……)」

梓「純は座って座って、今日の主役なんだから」

純「いや、私も仏教徒じゃないし」

憂「純ちゃんは何となくお釈迦様ぽいよ」

純「初めて言われた!?」

唯「というわけで純ちゃんはお釈迦さんってぇーことで」

澪「(ごまかし方が強引じゃないか……?)」

律「(こういうドッキリは本気で驚かすと収拾が付かなくなるもんなんだよ)」

澪「(そうか……?)」

憂「お料理持ってくるね」

和「私も手伝うわ」

梓「じゃあ私も」

純「それで、お釈迦様であるところの私は何をすれば良いんですか」

紬「やっぱりためになる話かしら」

唯「あ、それならうちにごきげんようサイコロがあるよ!」

唯「なにがでるかな、なにがでるかな、それはマリア様任せよ♪」

澪「(ごきげんよう違い!?)」

純「何だろう、意外とどきどきする」

律「さってー、サイコロの目は!」

唯「はい! 今日の当たり目です!」

紬「……当たり目って何のお話をするの?」

唯「はい、じゃあ、最近の楽しかった話、略して!」

律「たのばな!」

澪「(ごまかしたー!)」

純「楽しかった話ですか……」

澪「(そして無かったことにしたー!)」

純「じゃあ、ジャズ研の話でもしますか」

唯「ジャズ研って私のクラスでも入ってる人がいるよー」

純「そうなんですか?」

唯「うん、お友達なんだー」

純「え、その人、気むずかしい先輩じゃないですか」

唯「そうかな?」

澪「唯は誰とでも友達になれるからな」

律「部活だとどんな先輩なの?」

純「すっごい上手な人ですね、その分練習にも厳しいみたいな」

澪「サバイバルみたいな?」

純「はい、サバイバルなんです、良い表現ですね」

律「サバイバルなのか……」

紬「銃で撃ち合ったりするのかしら」

澪「んなわけないだろ!」

純「ええ、殺伐としています!」

澪「んな!?」

唯「なにがでるかな なにがでるかな それはサイコロ任せよ!」

澪「ほのぼのとした話か」

律「6で深夜バスはかた号乗車か」

紬「北海道から博多までバスだけで行くのが夢だったの♪」

澪「どうでしょうじゃない、それとフェリーにも乗るぞ」

純「それで、話すのは私ですか」

唯「そうです、本日の主役ですからね!」

純「(主役が一番厳しい立場のような……)」

憂「はーい、ケーキですよー」

和「オードブルよ」

梓「飲み物ですー」

唯「来た!」

澪「唯が主役じゃないだろ!」

唯「あふん!」

純「お釈迦様ってろうそくは17本なんですかね」

和「そうよ」

澪「(何食わぬ顔で嘘ついた!)」

律「(さすがは生徒会長!)」

唯「あ、お部屋暗くしてなかったね」

憂「じゃあ、部屋暗くするね」

紬「こういうのドキドキするわね!」

梓「別の意味でこっちはドキドキしますけどね……」

純「じゃあ、消しますよ、ふぅー!」

ぱちぱちぱちぱちぱち

唯「お誕生日おめでとう!」

澪「お誕生日おめでとう!」

純「(なんだか今日は自分を祝って貰ってる気分になってきた、我ながら単純だ)」

純「あ、このケーキ美味しいー」

憂「でしょう、梓ちゃんと作ったんだよ」

純「梓すごいじゃん」

梓「まあ、私はケーキの上にいちご乗せただけだけどね」

純「私の言ったすごいを返しなさい!」

澪「何かデジャブするな」

律「まるで昨年聞いたような反応だな」

唯「なにがー?」

紬「なんでもないのようふふ」

唯「宴もたけなわになってきたところで、みんなで一芸します!」

純「え!」

梓「大丈夫だよ純、今日の主役は見てるだけだから」

憂「とっておきの隠し芸みせるからねー」

和「じゃあ私司会するね」

律「逃げるな和」

澪「……」

紬「澪ちゃん?」

澪「ダメだよムギ! やっぱり緊張する!」

紬「今日は純さんのために頑張りましょうね」

澪「むう……」

唯「じゃあ、一番はじめは私たち」

憂「唯&憂がお送りします!」

純「おー」

憂「まず私が髪をほどいてヘアピンを付けます」

唯「そして私はそれを見ています」

純「(見てるだけ!?)」

憂「そして純ちゃんには後ろを向いて貰います」

唯「はーい、純ちゃんのもこもこは可愛いですよー、はいー後ろ向きましょうねー」

純「……はあ」

唯「そしてお着替えします!」

純「(音しか聞こえないけど本当に着替えてる……)」

唯「じゃあ、純ちゃん振り返ってください!」

純「おお! 唯先輩が二人いる!」

??「さあ、どっちが平沢憂でしょうかー」

??「さあさあ、どっちが平沢唯でしょうかー」

純「むむむ……中学時代からの友人であるところの私としては正解しないとまずいですね」

??「右の平沢唯が平沢唯なのか!」

??「左の平沢唯が平沢唯なのか!」

????「さあ純ちゃん、答えをどうぞ!」

純「ようし! じゃあ、ちょっと胸が大きい右が憂!」

憂「正解! さすが純ちゃん!」

唯「正解だよー」

純「やったぁ!」

唯&憂「じゃあ、次の芸は澪&梓だよ、ちょっと待っててね!」

純「……髪をほどいた梓と、澪先輩?」

梓「違うよ、私は秋山澪だぜ」

純「だぜ?」

澪「ち、ちがうぞ、私が本物の秋山澪だぞ!」

純「いや、それは見れば簡単に分かりますけど」

梓「ふふふ、私は小学生時代の秋山澪!」

純「なんと!」

和「まあ、なんということでしょう! 小学校時代はこんなにも胸が小さかった秋山澪が数年後にはここまで成長するなんて」

純「ナレーション!?」

和「この変化について匠はこう語る」

律「はじめはー、私とそう変わらないかなって思ってたんですー」

紬「ですがー、中学に入ったときからどんどん差が付きましてー」

律「腹が立ったんで、揉みまくってたらこんなんになりました」

澪「ねつ造するな!」

律「あふん!」

和「なんということでしょうー、劇的ビフォー智代アフターは制作者の自己満足になってしまいました」

純「ぐだぐだ……あと、梓は元気だそう」

和「最後は軽音部による演奏です」

純「え、演奏してくれるんですか!」

和「なお本日は夜に演奏をするとご近所に迷惑なので、ボイパーでお送りします」

憂「近くの家にはおばあちゃんが多いからね」

純「残念なような、そうじゃなかったような」

和「ちなみに、この練習は一ヶ月みっちりやりました」

純「その間軽音部何してたの!?」

唯「どうもー放課後ティータイムでーす」

純「ごまかした!」

唯「まず一番はじめの曲は、私の恋はホッチキス!」

和「はい、以上です」

純「何かちょっと感動したのが不思議だ」

唯「いぇーい!」

澪「はぁ、緊張したな」

律「やり遂げた感があるよな」

紬「そうよね!」

梓「……喜んで良いのか悲しんで良いのか」

純「すっごいよかった、さすが放課後ティータイム!」

唯「と、喜んでくれたところで、次が最後の曲」

純「え!?」

澪「純ちゃんに捧げます」

純「(やばい、ちょっと嬉しい)」

澪「私の恋はソルティードッグ!」

律「(本当澪のセンスは独特だよな……)」

唯「はい、今度こそ終わりです!」

純「(歌詞に犬とか熊とか出たけど私ってそういうイメージなんだろうか)」

和「今ので、お釈迦さまの誕生日記念は終わりました」

憂「続きまして!」

梓「純の誕生日記念パーティの始まりです!」

純「おー」

澪「反応が薄い!?」

純「わー、わー!」

律「主役にフォローさせてどうする」

唯「というわけでこれからひとりずつプレゼントを渡していくよ」

純「皆さん渡して頂けるんですか?」

唯「ちなみに順番はちゃんとくじびきで決めてあるから心配しないでね」

純「話を聞いてもらえない……」

和「司会は僭越ながら私が担当するからよろしくね」

純「少しも僭越だと思ってなさそうな堂々とした態度での登場!?」

和「さて、トップバッターは今流行のゆるふわガール、ことぶきつむぎぃ!」

純「超ハイテンション!」

紬「これ、喜んでくれるかな、私軽音部のみんな以外にプレゼントってあんまりしたことないから緊張してるんだけど」

純「プレゼントは気持ちがこもってれば……なんですか袋」

紬「メッコールとサルミアッキと松の皮のジュースよ」

純「へぇ、何か聞いたことないですけど美味しそうですね」

紬「プレゼントで喜ばせたいんだけどって聞いたら帰ってきた答えがこれだったの~」

純「へぇ、でも量が多いみたいなので家族で頂いてもいいですか」

紬「どうぞどうぞ~」

憂「……」


――――

和「それでは本日最後の催しイベント、迷走マインド秋山澪さんの誕生日プレゼントです!」

純「迷走って……」

澪「本当にこんなプレゼントでいいのかって話だけど、梓の言を信じるよ」

純「梓のプレゼントは微妙でしたが」

梓「なんでよ!」

純「ネコミミってこれ、自分で付けてて余ってるのでしょ」

梓「鋭いね純」

純「本当にこの子が友人なのか疑問に思えてきた」

澪「それじゃあ純ちゃん行くよ」

純「行く?」

澪「(だきっ!)」

純「なん…・だと……?」

澪「ちょっと恥ずかしいけど、喜んでくれたかな?」

純「私服過ぎて意識が遠くになりすぎました」

和「それじゃあ、最後はみんなで誕生日おめでとうでしめましょうか」

「おたんじょうびおめでとう! じゅんちゃん!」



かえりみち!

憂「どうだった、今日の誕生パーティは」

純「うん、最後のサプライズが嬉しかった」

憂「恋人になった気分?」

純「いや! まあ、それほどでもあるけど……」

憂「あるんだ」

純「ありました」

憂「ああ、それと紬さんから貰ったプレゼントだけど」

純「なんだっけ、他の人からのプレゼントが多すぎてよく覚えてないけど」

憂「自分一人で処理してね?」

純「え?」

憂「大丈夫、純ちゃんなら大丈夫」

純「それ言われると不安になるんだけど」

憂「全部処理できなかったら、喫茶マウンテイン直行だから」

純「まあ、良いけど」


よくしゅうのきょうしつ!

純「憂、おはよう」

憂「純ちゃん……あれ? 幻?」

純「なんか酷い言われよう、紬先輩からもらったの全部自分で飲んだよ」

憂「え、え、あの、身体大丈夫なの?」

純「ん? うん」

憂「(純ちゃんの味覚はおかしかった)」

純「ところでさ、最後私のために歌をうたって貰ったじゃん?」

憂「ソルティドッグ?」

純「あれってさ、なんでソルティドッグなの?」

憂「ソルティドッグっていうカクテルがあるんだけどさ」

純「うん」

憂「あれってグラスの上に塩が乗ってるの」

純「塩!?」

憂「その塩が純ちゃんの髪型っぽいって」

純「!?」


 塩ってどういう事なんだろう?
 でもまあ、憧れの澪先輩に自分に向けて歌ってもらったし、最後には抱きしめてもらったし、何だかよく分からない誕生日パーティだったけど、それも軽音部らしくていいんじゃないかと思った。
 楽しい誕生日会にしてもらって、私はかなり幸せなんじゃないかと思う。もしも、来年梓しか部員がいなくなったとしたら、軽音部に入部してこのときの恩返しをしようかと思う。
 部員同士が結束しているように見えるから、なかなか中に入りづらくて、おそらく私の想像する未来はすぐに訪れるんだろうけど。

 ありがとう放課後ティータイムと生徒会長さんと憂。
 そして、誕生日おめでとう私!


 おわり。



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最終更新:2011年04月24日 01:52