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みすど!

憂「純ちゃん、誕生日おめでとー!」

梓「おめでと純、今日はおごりだから食べて食べて」

純「じゃあさっそくひとつ……なんか悪いね、ありがと二人とも」ヒョイパクッ

梓「ほんとだよ、新入生の勧誘で忙しいのに……」

純「んぐ。新入生かー。けいおん部、新入部員入ってくれるかなー」

梓「勧誘始めたばっかりだし、新歓ライブも来週の月曜日だから、まだ……まだだいじょうぶだよ!」

純「ジャズ研は見学の子たちがたくさん来てるみたいでね、忙しそうだよ」

梓「うぅ、うちのなにがダメなんだろ……」

憂「梓ちゃん、きっとだいじょうぶだよ、お姉ちゃんも応援してくれてるし」

梓「唯先輩が応援してくれてる、って……それなんの根拠にもなってないよ憂……」

純「はい梓、暗い雰囲気出さないの。せっかくのわたしの誕生日なんだから!」

梓「そうだね、ごめんごめん。……"せっかくのわたしの誕生日"って、自分で言うことじゃないよ純!」

純「そうそうその調子、梓はそうじゃなきゃね」

憂「あっ、なんか今の純ちゃん大人っぽいね!」

純「ん、そうかな? ……まぁわたしも今日で18歳だし!」

梓「純ももう18歳かぁ、ていうか誕生日早いよね」

純「クラス替えしたばっかで周りとあんまり仲良くなってないころに誕生日迎えるから、こうやって祝われたりすることって珍しいんだよ」

憂「始業式とかぶってるんだもんねー」

純「あ、大人っぽいといえば……梓、澪先輩の誕生日知ってる?」

梓「え? えーっとたしか一月だったかな?」

純「ふむふむ……。じゃあ澪先輩とも一月まで同い年だ、なんかオトナになった気分!」

梓「たった三ヶ月の差でここまで……」

純「梓ー、うるさいぞー」

憂「そういえばわたしは純ちゃんとはほとんど一年くらい離れてるんだね」

純「憂は222だからー、二月二十二日だったよね! まだまだ憂は子供だねー」なでなでー

憂「えへへ、純お姉ちゃんだね!」

純「ふふーん、梓も今日から半年間は、わたしのほうがお姉さんだから、そういうことでよろしくっ」

梓「お姉さんって……」

純「純お姉さんって呼んでみな? 梓」

梓「じゅ、純お姉さんって…………にあわないよ純」

純「なにー? 年上をもっと敬いなよ」

梓「だって純だし」

純「なにさそれー」ぶすー

憂「まぁまぁ梓ちゃん、今日ぐらいは純ちゃんを敬ってあげようよ」

純「うんうん、憂、いいこと言うね。今日はわたしを敬ってもらいたいね!」

梓「えー? 純を敬う……かぁ……うーん…………」

純「ほら、日ごろの感謝とか、ない?」

梓「日ごろの感謝……」

梓「……純、純は本当にいい友達だよ」

純「え、うん」

梓「けいおん部にだって入ってくれたし、ほんとに感謝してる」

純「ま……、まぁわたしは約束守る女だからね!」

梓「ジャズ研だって、部員ともめたんでしょ? 兼部ってことになってるけど……」

純「……それは、梓のためだから別に……」

梓「ううん、そう簡単にできることじゃないよ」

純「そうでもないって……」

梓「純、いつもありがとね、……純のこと好きだよ」

純「あ、あの…………うん///」

憂「梓ちゃん……」

純「どっ、ドーナツもう一個もらうね!///」ヒョイパクモグモグ

梓「……っ……!」プルプル

純「あっ///」

梓「………ぷっ、あははは! 照れてる純きもーい!」

純「ちょっとー! なにそれ梓ー!//」

憂「梓ちゃん、今のはちょっといじわるだよー」

梓「ごめんごめん、でも純、感謝してるのは本当だよ」

純「素直にいいなよ……ちょっと感動したのに」

憂「あれは梓ちゃんなりの照れ隠しだよ、純ちゃん」

純「あっ、そうか」ポンッ

梓「ちっ、ちがうもんっ!///」ガタッ

純「隠すな隠すなー。いやぁ、梓はかわいいなー。んーほれほれ純お姉さんがいい子いい子してやろう」なでなでー

梓「うぅうう……、憂、余計なこといわないでよ……」

純「墓穴を掘ったね梓、録音しておきたいからもう一回言ってよ」

梓「いわない! もう純のこと褒めない!」

憂「喧嘩になるんだからそろそろやめなよ、ね? 二人とも」

純梓「ごめんなさい」

純「……しかしわたしも晴れて18歳だよ、夜遊びしても補導されないよ」

憂「だめだよ純ちゃん」

純「いやしないけど、門限あるしね……。あ、あと車の免許も取りにいける」

梓「受験もあるのに……」

純「えー……、じゃあじゃあ……えっちなビデオ借りれるとか?」

憂梓「だめ」

純「なにもできないじゃん!」

梓「純はまだまだ子供だからダメ」

憂「うん、純ちゃんはまだまだ子供だよ」

純「そんな……大人になれたと思ったのに」

梓「純には落ち着きが足りないよね」

憂「そうだね梓ちゃん、もっとおしとやかにならなくちゃ」

純「!……澪先輩のように!」ガタンッ

純「梓、憂……わたし、今年はオトナになろうと思う!」じゅーん!

梓「へー、具体的に何するの?」

純「……例えば、恋愛とか?」

梓「恋愛……、アテあるの?」

純「いやいや、来るべきその時のために準備しておくのが大事でしょ。憂、ちょっと付き合って」

憂「えっ、純ちゃんっ?///」

純「いや、その……、恥ずかしがらないでよ恥ずかしい……///」

憂「だ、だって……///」

純「ちょっと練習に付き合ってもらうだけだって! そういう意味じゃなく!」

憂「なんだ……」シュン

梓「憂、なんでちょっとがっかりしてるの……」

純「ということで、憂」

憂「は、はい」

純「恋人役お願いね」

憂「恋人役……わかったよ!」


純「……う、ういさん」

憂「は、はいっ……」

純「……え……っと……//」ドキドキ

憂「うん…………//」ドキドキ


純憂「……………………///」


梓「……とりあえず手ぐらいつなぎなよ二人とも……」

純「いや、意識するとはずかしいっていうか……///」

憂「うん……///」

梓「純も憂も、まだまだ子供だね……」


純「……そういう梓はどうなのさ」

梓「さすがに二人みたいにはならないよ」

純「じゃあやってみてよー」

梓「い、いやいや、恋人みたいなことするのはやっぱふたりっきりでじゃないと……、わかってないなぁ純は」

純「じゃあ今度梓とふたりきりになったら、梓お姉さんのお手本を見せてもらおうかな?」

憂「あ、じゃあわたしもー」

梓「……まぁ覚えてたらね」

純「逃げる気だ」

憂「梓ちゃんずるーい」

梓「う……とにかく! 純にはしばらく恋人できなさそうだね」

純「そんなっ」ガーンッ

憂「そ、そんなことないよ純ちゃんっ」

純「ういー……梓がいじめるー……」

憂「だめだよ梓ちゃん、今日は純ちゃんの誕生日なんだから」

梓「あはは、つい。純ってなんかいじめたくなるよね」

純「ひどいっ! 梓の鬼! わたしの味方は憂だけだぁー……」ひしっ

憂「よしよし純ちゃん、落ち込まないで」なでなでー

梓「え、なにこのアウェー感」


憂「梓ちゃん、謝るなら今のうちだよ」

梓「ええー……ごめん純」

純「……ふんっ」ぷいっ

純「……うい…………こしょこしょ」

憂「なになに……? ……梓ちゃん、純ちゃんは心がこもっていないと申しております」

梓「直接言えばいいのに……なにそれ」

純「こしょこしょ」

憂「うん……うん……、梓ちゃん、純ちゃんはいまとても悲しんでいます。梓ちゃんに誠意を見せてもらいたいそうです」

梓「誠意……例えば?」

純「こしょり」

憂「フレンチクルーラーもってきて」

梓「なっ……!」

憂「じゅ、純ちゃんが言ったんだよ?」

純「んふー」モグモグ

梓「こ、この……甘え上手の末っ子上手め……」

純「てへ」

梓「そうやってふざけるところも子供っぽいんだってば」

純「いやむしろそこがわたしのチャームポイントだったりしない?」

憂「こしょこしょ話してきた純ちゃんはすごいかわいかったよー」

梓「わたしにはすごい憎たらしかったけど」

純「可愛さあまって憎さ百倍ってやつ?」

梓「そういうことにしといて」

純「素直じゃないなー、比べて憂は素直で可愛いねー。ほれ純お姉さんがなでなでしてやろうー」なでなでー

憂「えへへー」

梓「それ流行らせたいの……?」

純「純お姉さんだからね」

純「そういえば」

梓「どうしたの急に」

純「今年から三年生じゃん、だからさ、もしかすると……ゴールデンチョコパンとかも入手難度低くなったりするんじゃないかな!」

憂「三年生教室から購買近いもんね」

梓「ゴールデンチョコパンかぁ、一日限定三本だっけ」

純「よゆーよゆー、もうこれから毎日ゲットするよ!」

梓「太るよ」

純「……やっぱり毎日食べるのはありがたみがなくなるから週イチにしておく」

憂「うふふ、そうしたほうがいいね」

純「一年生の頃は手すら届かなかったゴールデンチョコパンももう……、わたしもやっぱり大人になっちゃったんだなー」

憂「もう高校三年生だもんね」

梓「あっという間だよね、高校生もあと一年しかないんだ……」

純「その分こうやって、いっぱい遊ぼうよ、ね?」

梓「純……」

憂「そうだね純ちゃん!」

梓「そのためにもまずは新入部員を獲得しなくちゃだね!」

梓「……ゴールデンチョコパンのくだりからでちょっとしまりがないけど、新歓ライブ頑張ろう、二人とも!」

純「にひひ、部長らしいじゃん梓」

憂「うん、がんばろー!」

――――――――
――――

純「――と、おしゃべりしてる間にドーナツなくなっちゃったね」

梓「あれ? いつの間にか外真っ暗になってる」

憂「おしゃべりに夢中で全然気づかなかったねー」

純「そろそろお暇しよっか、梓、憂、今日はありがとね、誕生日会開いてくれて」

梓「ううん、ドーナツおごったくらいだし」

憂「誕生日プレゼントも用意してあげられなかったし……」

純「プレゼントなんていらないよ、二人がこうやって祝ってくれるのが一番嬉しいからさ」

梓「あはは、ちょっとクサいよ? 純」

純「こういうことをサラッといえるのもオトナでしょ?」

梓「どうかな」

純「そうだ、このあと時間ある? ちょっと三人で買い物しない?」

憂「買い物?」

梓「そういってプレゼントねだるんじゃ……」

純「違うってば。なんか三人でおそろいのもの買おうよ、新学期も始まったし、新生けいおん部の誕生日でもあるじゃん?」

純「あっ、ほら「けいおんぶ」キーホルダーみたいにさ。あれ、憧れてたんだよねー」

憂「あ、それいい!」

梓「じゃあどこへいこうか、この時間だとー……」

純「考えてる時間がもったいないよ、歩きながら決めよ」

梓「そうだね、じゃあ、でよっか」

―――――
――


純「じゃあー、どこに行こうか、とりあえずそこのデパートはいってみる?」

梓「たしか雑貨屋あったよね」

純「なに買うかは、もうその場で決めちゃおう、ノリで!」

梓「変なもの買おうなんていわないでよ」

純「んー? 猫耳とか?」

梓「猫耳はもういいの!」

純「へへ、あーずにゃーん?」

梓「もう、じゅん!」

純「かかってこーい、18歳と17歳の格の違いを見せてやるっ!」

梓「なにをー!?」

憂「うふふふ」ニコー

純「あれ? どうしたの憂、楽しそうじゃん」

憂「うん。部活って、楽しいなって」

純「ん、そういえば憂はずっと帰宅部だったもんね」

梓「わたしも憂が入ってくれて嬉しいよ」

憂「えへへ、ありがと梓ちゃんっ」だきっ

梓「あはは、街中だよ憂ー」

純「お? ずるいぞそこー、わたしもー!」がばっ

梓「うわっ!? ふたりとも重いってばー!」


おわり。



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最終更新:2011年04月24日 02:03