梓「またそれですか?幼馴染だからって彼女面するのいい加減やめてくださいよ」

梓「た だ の幼馴染なんですから」クスッ

澪「…」イラッ

澪「お前こそただの後輩のくせに」フッ

梓「…」イラッ

澪梓「…………」バチバチ

紬「二人とも無 駄 な言い争いはやめてくれる?りっちゃんにあげるお茶用意してるんだから」

澪梓「…」イラッ

澪「…大変だなぁ。餌付けしかできない奴は」

梓「きっとおやつにしか思われてないですよ」プッ

紬「あら?りっちゃんは人をおやつとしか思わないような人間じゃないわよ」

梓「あなたが人として扱う価値もないってことですよ」

紬「…言うじゃない」イラッ

梓「あぁすいません。本当のこと言われたら気に障りますよね」

紬「いいのよ、私はりっちゃんがあなたの考えるような最低な人間じゃないって信じてるから」

梓「…」イラッ

紬梓「…………」バチバチ

澪「まぁケンカすんなよ。所詮ただの同級生と後輩なんだから」

紬「あなたもね」

澪「ははっ。私はお前たちと違って…」

梓「何年も一緒にいたって言うんでしょ。はいはい、聞き飽きましたよ」

澪「…律のこと一番分かってるのは私なんだからな」ギロッ

梓「思い込みですよ」キッ

紬「いつも何年も前から一緒にいるって自慢してるけど言い換えれば何年も一緒にいるのに何もされなかったってことでしょ?」

澪「は?」

梓「ププッ!」

紬「もう見込みないわよ」クスクスッ

澪「…ちょっと二人でデートしたからって調子乗るなよ。あの日律は私を先に誘ったんだからな」

紬「…」イラッ

紬「…でも断ったんでしょう?そうやって幼馴染だからって余裕ぶってる間に他の人に持っていかれるんだから」

澪「…」イラッ

澪紬「…………」バチバチ

梓「外でやってもらえますか?デ…おっと、先輩方がいると暑苦しいんで」

澪紬「…」イラァッ

紬「あらあら、自分だけ二人で出掛けたことがないからって八つ当たりしないでくれる?」

梓「…はぁ?」

澪「そうだぞ、体の成長が貧相だからって八つ当たりするな?」

梓「…」イラァッ

梓「…随分仲良しですねぇ?肉と肉が呼び合うんですか?」

澪紬「はぁ!?」

梓・澪紬「…………」バチバチッ

ガチャ


澪紬梓「【律!・りっちゃん!・律先輩!】」パァッ

唯「めーっす」ひょこっ

澪紬梓「!?」

紬(いないと思ったら…)ギリッ

梓(律先輩と一緒だったなんて…)ギリッ

澪(なにちゃっかり腕組んでるんだよ…)ギリッ

律「もーっす!」

唯「なーっす!」

律「がーっす!」

唯「あ…あぃーっす!」

律「はい、唯負けー!」

唯「無念でござる…」アチャー

律「ふはははは!私に勝とうなぞ二時間早いのだよ!」

唯「二時間かーい!」ビシッ

唯律「はははははは!」

澪紬梓(なにキャッキャッしてんだよおおおおおおおおお!!!)

唯「…」チラッ フフンッ

澪紬梓「!」

澪紬梓「…」ギリッ

律「ムギー喉渇いたー」

紬「!あ、うん!今用意するね!(一番に話しかけてくれた!)」

澪(勘違いするなよただ喉渇いてただけなんだからな勘違いするなよ)

梓(お茶くみ係にしか思われてないくせにっ…)

唯「今日もおやつ楽しみだねー♪」

律「なー♪」

澪「…軽音部はお茶飲むところじゃないんだからな(唯の奴いつまでくっついてるつもりだ)」

梓「そうですよ!今日こそ練習しましょうよ!(離れろ離れろ離れろ)」

律「えぇー…」

澪「えぇーじゃない!」

律「唯ー澪と梓が虐めるよー!」わーん!

唯「怖いよー!」わーん!

澪(くっ…)

梓(だめだ…こうなると唯先輩が一番有利に…)

紬「……………きゃっ!」ガシャンッ

律「!ムギッ!?」ダッ

唯(あ…)

紬「ご、ごめんなさい…すぐ淹れなおすから…」

律「バカ!それより指切れてるじゃないか!」

紬「平気よ…りっちゃん」

律「平気って…」

紬「…」チラッ フッ

澪梓唯「!?」

澪(くっ…そこまで律に構ってほしいのか)

梓(メンヘラたくわんめ…)

唯(せっかくりっちゃんといちゃいちゃしてたのに…!)

律「どうしよう…絆創膏もってないんだよな…」

紬(!舐めて!こんなもんつばつけときゃ治るよって舐めて!)ギラギラ

澪「律!絆創膏もってるぞ!」サッ
梓「律先輩!私絆創膏もってます!」サッ
唯「りっちゃん!バンソーコーあるよ!」サッ

律「お、みんな乙女だなー」

澪「あ、当たり前だろ!(やった!律がもし怪我したときのためにもってたものだけどこれでもポイント稼げた!)」

梓「これぐらい当然です!(やった!律先輩がもし怪我したry)」

唯「乙女のたしなみってやつだよ!(憂~!憂が持たせてくれたバンソーコーが役にたったよ!)」

紬「…」チッ

澪梓唯「…」ふふん

律「あ、でもその前に消毒しなきゃな…」ぱくっ

紬「!!!?」

澪梓唯(あぁーーーーーーー!!!!?)

律「…」チュウチュウ

紬「あ…あ…」カァァァァァァッ

律「っ…よし。あとは…」

紬「」ボンッ!

律「!?」

紬「」プシュゥゥゥゥゥ…

律「ムギ!?ムギー!?」ユサユサ

紬「」ぐわんぐわん

澪(なんて幸せな最期なんだ…)

梓(羨ましい…)

唯(わ…私もどっかケガしてみようかな…)ごくり…

コンコン ガチャッ

和「律いる?」

律「お?どしたー?」

和「どうしたって…書類よ。今日が提出期限よ」

律「え…そんなのあったっけ?」

和「もう…」はぁ…

律「ご…ごめん…」

澪「ったく。またか(ドジっこな律かわいい)」

唯「和ちゃんも大変だねぇ(和ちゃんに怒られてるりっちゃんかわいい)」

紬「」タラリ

梓(気絶しながら鼻血出してる…)

和「今から生徒会室に来て書いちゃってくれないかしら?そんなに時間のかかるものじゃないから」

律「おう、分かった」

和「少し律借りるわね」

澪「うん。ごめんな(ちゃんと返せよ)」

梓(行っちゃうのかぁ…)シュン

唯「りっちゃん隊員ご武運を!」ビシッ

律「うむ!行って参る!」ビシッ

バタン

澪「……で?なんで律と一緒にいた?」

唯「偶然だよ~」

澪「…天然ぶるのやめろ」

唯「…あはは、澪ちゃんに言われたくないなぁ」

澪「はぁ?」

唯「さっき怖がるの忘れてたでしょ?」

澪「………あ」

唯「ムギちゃん血出してたのにね~?」にやにや

澪「…お前だって偶然じゃなかったんだろ」

唯「そうだけど、それをわざわざ澪ちゃんに言う必要があるのかな?」

澪「あるんだよ」ギロッ

唯「ないよ」

澪「…」ギリッ

唯澪「…………」バチバチッ

梓「あはは、二人とも腹真っ黒ですねぇ」

唯澪「は?」イラッ

唯「…あずにゃんにも言う権利ないと思うな~?」

澪「お前こそ真っ黒だろ」

梓「私はお二人とは違います」

唯「驚いたときに「にゃっ!?」って言ったり髪型ツインテールにしたり、狙いすぎでイタイよ~?まぁ体がそんなだからロリ系でいくしかないのかもしれないけど」クスッ

梓「…」イラッ

梓「あはは、ロリ系にも大人っぽくもなれない中途半端な人には目障りかもしれませんねぇ?」

唯「…」イラッ

唯梓「…………」バチバチッ

紬「………決着をつけましょう」むくっ

唯「は?」

梓「決着?」

澪「復活して早々何なんだ」

紬「このままじゃいずれこの醜い争いがりっちゃんにバレてしまうわ」

澪梓唯「…!」

紬「自分で言うのもなんだけど…相当見苦しいと思うの」


紬「それがりっちゃんにバレたら…」

澪(律『澪…お前がそんな女だったなんて…暴力振るうけど誰よりも優しさを持っていると信じていたのに…』)

梓(律『あずにゃん…見た目どおりの可愛い子猫ちゃんだと思っていたのに…』)

唯(律『唯…私天然ぶってる奴は受け付けないんだ…』)

紬(律『ムギ…おっとりぽわぽわ、優しい力持ちさんだと思っていたのに…』)

澪紬梓唯「………」ブルッ


澪「ま、まずいぞ!」

梓「どどどどどうしましょう…」アタフタ

唯「なんとしてもバレるわけにはいかない…!」ギリリッ…

紬「だから…決着をつけましょう」

梓「告白…するってことですか?」

紬「そうよ」

唯「全員でいきなり?無理があるよ」

紬「じゃあどうするの?言っとくけど抜け駆けは許さないわよ」

澪「私は…いいと思う」

唯「…正気?告白の返事どころか冗談としか受け取られないと思うけど」

梓「…私も正直そう思います」

澪「じゃあお前らはしなきゃいい」

唯梓「……………」

澪「この話がみんなの前で出た時点で告白することはもう決定事項だよ」

唯「は?」

澪「全員でしなきゃ誰かに出し抜かれるだけだぞ」

唯梓「!」

澪「この話に乗らなきゃムギが律に告白するのをただ見てるだけになる」

梓「…でもじゃあなんでムギ先輩はそうしなかったんですか?」

紬「逆に聞くけどあなた達私が黙ってりっちゃんに告白したらどうした?」

澪「○す」

梓「許さないです」

唯「………」


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最終更新:2011年04月25日 20:37