唯「ん~」 カチッ カチッ
唯「さすがに多くなってきたなぁ」 カチッ
唯「パソコンが重いよ……」
唯「どれ、そろそろ整理しよっかな」
唯「フォルダ分けと削除をすればいいのかな?」
唯「んーでもどれ削除しようか迷うなぁ」
唯「とりあえず中身見てきめるしかないよね」
唯「えーっとじゃあ一番古いファイルから」 カチッ
唯「あ、なんか恥ずかしいな……」
唯「まぁいいや! 再生!」
カチッカチッ!
ガサガサ
「えっ、まわってます?」
「まわってるよー♪」
「ちょ、や、やめましょうって」
「えー、せっかく買ったのにー」
「うぅ……」
「ほれあずにゃん撮ってるよー。笑って、ほらほらー」
「か、顔に近づけないでくださいって……邪魔っ!」
「壊さないでね。あ、ちょっとまって。なんかレンズ指紋ついてるっぽい」
ガタガタガタタタ
「べたべたした手で触ってるからでしょ」
「いま拭いてるからー」
ガタガタガタ ゴトゴト
唯「これはじめて撮った日かなぁ?」
唯「なんかぶれぶれ……」
「ん、じゃあ約束どおり撮りながらしよ?」
「えっと……本気ですか?」
「本気だよ! 約束したじゃん!」
「うぅ……あんなの冗談ですって……」
「私のお金で買ったんだからいいでしょー!!?」
「いや……困ります」
「ぶぅー、ぶーぶー!」
「ていうか絶対あとで見返して恥ずかしくなりますよ?」
「そんなことないもん!」
唯「えへへー、そんなことないもん!」
唯「ていうかあずにゃんわかーい! もう二年近く前かな? うん二年前だね! うわぁ~いまよりずっと幼くみえるなぁ」
唯「ん、でもよく見たらいまも言うほど変わってないような……」
唯「……犯罪チックだね」
「あずにゃんの髪の毛さらさらさらさら~、するする~ん」
「もー、寝ましょうよー」
「だめだめ。ゲームに負けたのはあずにゃんだもーん」
「やらしーです。そんなことばっか考えてるんですか」
「私はとってもやらしーよー? だからあきらめなさい!」
「……だいたい、そんなの持ちながらできるわけないじゃないですか」
「そこはこう……あ、どうしよ……」
「……バカですか」
「右手でカメラもって左手あずにゃん!」
「いやです! そんなの愛がありません」
「……じゃあそこの机に置く……定点カメラ!」
「なんでそこまでカメラにおさめたいのかさっぱりなんですけど」
「だっておもしろそうじゃん」
「撮られる側のことも考えてくださいよぉ」
唯「なんか……割と本気で嫌がってるね……」
唯「ごめんなさい過去のあずにゃん」
「ほらベッド寝てー」
「んもうっ! ほんと唯先輩は自分勝手なんだから」
「……」
「なんです?」
「ちゅーしていい?」
「……はいはい」
ちゅ
「あずにゃ~ん♪」
ガタガタガタタタガタ
ガタガ ゴゴ
唯「えっ。ちょ、ちょちょ! カメラは!! 暗転してるよ!!」
唯「……なんにも見えない」
「ん、ふ……ま、まって」
「ん? なに?」
「まだ……心の準備が……」
「ちゅーだけじゃだめ?」
「ちがうんですって……まだあんまり慣れなくて」
「あはっ。あずにゃんカワイー!」
ゴソゴソ ガタガタ
唯「……可愛いもなにも全く見えないよ! ねぇ!!」カチカチカチカチ!
唯「ねぇこれなんなの!! 私なにやってるの!!」
唯「昔のあずにゃんのえっちな顔みたいよー!!」カチカチカチカチ!
「んぁ……やん……唯先ぱ……ぁ」
「えへ……ちゅ、かわいいよ……ちゅ、ね?」
唯「……はぁ。もうずっとこの調子だろうからこれはいいや」
唯「次はどれにしよっかなー」
唯「んー……にしても数が多いなぁ」
唯「どれもあんまり記憶にない……」
唯「全部似たような感じかなぁ」
唯「あ、これにしよ。名前ついてる」
唯「屋上」
唯「屋上? あー! うんうん! あったねーそんなこと」
唯「とりあえずみてみよっかな」
カチカチッ!
唯「はいスタート!」
「はいまわってる! すごいまわってまーす!」
「う、うるさいです! ていうか学校にまでもってこないでください!!」
「へいあずにゃんご機嫌斜めー!」
「んもうっ!! 近 づけ ない で」グググ
ガサガサガタタタ
「やめてー、とりたいのー」
「だからなんで持ってきてるんですか!」
「いいじゃんいいじゃん。はーい、私たちはいま学校の屋上でお弁当をたべていまーす!」
「誰あてのレポートですか!!」
「ん? 未来の私たち」
唯「いえーい、ばっちりみてまーす!」
唯「はぁー懐かしいなー屋上!」
唯「屋上から眺める青空はほんとに好きだった……」
唯「お弁当もおいしそー……あぁもう懐かしすぎておかしくなっちゃう!!」
「あずにゃんは何をたべているんですかー?」
「お弁当です。ほら、唯先輩もちゃっちゃとたべてください」
「あーん♪」
「……はぁ」
「カメラもってたらたべれませーん」
「……はい、あーん」
「んまっんま」
「あ、口に合いました?」
「うん! おいしー」
「この玉子焼き私がつくったんですよ!」
「へぇ、あずにゃんはお料理上手だねぇ」
「憂ほどじゃないですけど」
「んーん。あずにゃんのお弁当おいしーよ?」
「ど、ども……です」
「もっと食べるー! あーん♪」
唯「で、いつになったらえっちするの?」
唯「こんな青春の1ページみせられても……あー腹立たしい!」
唯「自分なのになんか腹立たしい!! 私はあずにゃんのエロ動画が見たいだけなのに!」
唯「……早送りしよ」 カチッカチッ
唯「んー……ここ!」カチッ!
「んあっ、だめです!! 下のみんなにみられちゃうっ!! いやぁあ!」
「えへー、あずにゃんはお外で発情しちゃう淫乱さんなんだー」
「ちがっ、あっ……やっ、んっ……」
唯「えっ、なにが起きたの」
唯「ちょ、ちょっと戻さないとなにがなにやらっ」 カチッ
唯「んー……ここから!」カチッ!
「えっ、ここで……いやいやいや、何言ってるんですか」
「青春の1ページだよ? あずにゃん」
「唯先輩にとっての青春って屋上で後輩とやらしーことすることなんですか」
「後輩と、じゃなくて、あずにゃんと、だよ!」
「……またそうやって……ずるいです」
「ほえ?」
「たまには自分がどんな顔してるか撮っといたほうがいいですよ」
「私は自分よりあずにゃんを撮ってるほうが楽しいもーん!」
「絶対あとで後悔しますから」
「えー、絶対そんなことないしー」
「絶対そうですしー!」
唯「まーだいちゃついてるなぁ……」
唯「早くえっちしてくれないかなー。こっちは時間がないのに」
唯「はぁ、高校生っていいね。ほんと、気楽でさ」
唯「高校生にもどりたいなー……この屋上でもういちどお昼寝したいよ」
「ん……」
「ちゅ」
「あっ……もう……こんなとこで……」
唯「っと、おっぱじめたね」
唯「ほんとこのころは盛ってたなー」
「かわい……ほら、脱がしてあげる」
「やだ……やんっ」
「やんっ、とかいっちゃって」
「か、カメラおきましょう! ね?」
「やれやれ。なんのためにもってきたやらだよあずにゃん!」
ガサガサ ゴソゴソ
「な、なんで服脱がすのはそんなに器用なんですか!」
「ほらほらー抵抗しないとどんどん脱がされてくぞー!」
「……」
「抵抗しないの?」
「もう諦めました」
「早いよー。もっといやんいやんって声ききたかったのに」
「思う壺ですもん」
「ん、あと20分もない」
「あ、はい。てかここ人来ません?」
「鍵かけてるからー」
「ほんとするときに関しては用意周到なんですね」
「褒め言葉? ほら、ちゅーしてちゅー」
「…・・ん、ちゅむ」
「えへっ、ちゅーしてるとこ撮れたよ!」
唯「いやいや撮れてない撮れてない。カメラすんごいあさっての方向むいてたよ」
「ほら、ちゅーだけじゃ我慢できないんでしょ?」
「……はい」
「えっちするよね?」
「し、します……」
「えっと、裸なる?」
「それは……さすがに無理ですよ」
「絶対開放感あってきもちいとおもうよ」
「ないです」
「残念。クス……じゃあふつうに触りっこしよっか?」
「……ですね」
唯「なんか絵的にしょぼいなぁ」
唯「ちゃんとあとから見返すことを考えて撮らないと! ぷんぷん!」
唯「この私は監督失格だね!」
「んっ……そこ」
「ど? ここ好き?」
「はい……う、んぅ……」
「あっ……」
唯「うわーあずにゃんのやらしー顔ドアップ!」
唯「えへー……えへ……ちょこちょこ目線送ってくるの可愛いなぁ」
唯「あずにゃん私だよー! 未来の唯先輩だよー! 見てるよー! がんばれー!」
「ん……唯先輩も……」
「うっ、うん……さわって?」
「ど、どうですか」
「まだあんまし……あっ! ぁ……」
「まだちょっとしか触ってないですよ?」
「う……か、感じやすいだけ……」
「ほんとですか? カメラ回してる段階から興奮してたんでしょ」
「してました」
「えっち」
「えっちですいません」
「えっち先輩」
「んちゅ」
「んっ。ちゅ」
「あずにゃん、そこ手ついて」
「えっ、こうですか?」
「そそ。今度は校庭を背景に撮ろうかと」
「えっ、やっ、やだ!! やです!」
「ほらー、見下ろしてごらん?」
「んあっ、だめです!! 下のみんなにみられちゃうっ!! いやぁあ!」
「えへー、あずにゃんはお外で発情しちゃう淫乱さんなんだー」
「ちがっ、あっ……やっ、んっ……」
「うわー、こんなに濡らしちゃって」
「んっ、ち、ちが……やんっ」
「ほれほれー撮ってるよー撮ってるよー!」
「撮られてる……撮られちゃってますぅ!!」
唯「……うん、校庭をね……ばっちり校庭撮れてるよ……」
唯「はぁ……ほんとろくな動画じゃない」
唯「……あ、澪ちゃんみっけ。あははっ、ボール顔にあたってる」
唯「……いいなぁ、高校生」
唯「元気だなぁー」
唯「なんか……お姉さん変な気分になってきたよ」
唯「画面の外でいちゃついてる若い二人が憎らしい……」
「あんっ、やぁん……んぅう」
「あ、あずにゃ……あっ、やぁっ。きもちい……」
唯「自分の喘ぎ声ってあんまり聞きたくないよね。ていうか私声高すぎ」
唯「そして延々と校庭をうつしたままという……」
唯「はぁ、また時間無駄にした……」
唯「次いこ次……えっとこの動画はどうしよ」
唯「……よし、削除……はしないで……うん、青春フォルダに隔離かな」
カチッ カチッカチッ
唯「どれにしよっかなー」
唯「なんか最初の方のって致命的に撮るのが下手っていうか」
唯「なんかもうカメラである必要すらない出来だよね」
唯「そりゃ素人だけど……」
唯「あー、なんかタイトルついてないのみるき起きないなー」
唯「んー……どうしよ。あ、これこれ! 寝起きドッキリ!」
唯「これはちょっと覚えてるー」
唯「これでいっか」
唯「スタート♪」
最終更新:2011年04月26日 20:36