---------------
-----------
-------
---捜索ポイントF---
誰もいない絶壁の側でそこに似つかわしくない乙女の声で無線のやり取りが行われる
憂「えっ!?澪さん見つかったんですか?」
憂「梓ちゃんも!?そうか・・・だから・・・よかったぁ本当に良かった」
憂「はいっ、はいっ今から帰還します」
焦卆しきった胸をなで降ろしみんなの安全を再認識すると体全体を使って表した
憂「やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
「ふふ、嬉しそうね」
突如現れる気配。誰だ?この声は?こんな時間にこんな所に現れるもの好きはいるだろうか。
憂「だ、だれ?」
「私よ、ソレスタルビーイングのガンダムマイスター元ヴァーチェのパイロット」
「そして今はセラヴィーのパイロット」
その名には聞き覚えがある、そうだ、お姉ちゃんと一緒に過去を戦い抜いた
憂「セラヴィー、マイスター・・・
憂「琴吹紬・・・」
憂「生きてた・・・生きてたんだ・・・!探してたんです!よかった!よかったよぉ」
本当に今日はいい日だ、会いたかった人達に思わぬ人達につぎつぎと再会していく
だが言葉の脈絡を断ち切り彼女は語り出した
紬「この世界を変えるには大きな変革が必要なの」
憂「え?」
紬「変革は痛みを伴う、私達ソレスタルビーイングがやってきた事もそう」
紬「だから今までやってきた通り、私達の計画に協力してくれないかしら?」
何をいきなり言い出すと思えば、また一緒に分かり合える世界へと共に変えて
いこうという提案ではないか
少しいままでの様子とは違いとまどったが、それは願ったり適ったり
大きく首を縦にふろうとした
しかし次の言葉に体の動きが止まる
紬「世界を滅ぼす為に」
憂「へ?」
思考がとまると同時にあの男の言葉がフラッシュバックする
憂「ま、まさかお姉ちゃんと紬さんは・・・」
紬「・・・あぁ・・・なるほど」
紬「ふふ、返事は急いでないわ、いい事おしえてあげる」
つかつかと自分の方に歩みよってくると憂のふとももに指をすべらせ耳元でこういった
紬「アロウズの上層部のトップいえ、彼女は5日後の経済界のPTに出席するわ」
憂「ひっ、アロウズの上層部に・・・」
憂「彼女・・・?だ、だれですか?」
紬「誰でしょうね、じゃあ私はもういくね、ばいばい」
紬は崖のほうへ歩いていくとなにやら白いガンダムで飛び去っていってしまう
・・・なんだこれは?ナンダコレハ?
憂「意味がわからない、意味がわからないよぉぉーーーー!」
---------------
-----------
-------
---プトレマイオスブリーフィングルーム---
アカネ「00とアリオスの修理は大体終わってます」
アカネ「それと宙の方で支援機が完成したらしいんですが、先に
宇宙に上がっててもいいですか?」
さわ子「えぇ、ありがとう、わかったわ」
朗報の通信を切り、それとは打って変わる目の前の惨状にため息をはく
そこには全く元気がない憂
何かに掴みかかろうとし息を荒げて顔を真っ赤に染める律、
それを必死にとめる澪
そして方頬を赤く染めた梓が倒れていた
律「お前澪にこんな事してわかってるんだろうなぁ?あぁ?」
澪「律やめてくれ!梓も正気じゃなかったんだ!」
律「お前は黙ってろ!」
正直律が人に本気で手を上げて怒る所なんてあんまり見ない
いや全くといっていいほど
見ないだろう、梓はその様子を見て謝る事しかできなかった
梓「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・」
さわ子「りっちゃん、それくらいでもういいでしょ?」
律「でもこいつはっ!私の澪の体に傷をつけやがったんだぞ!」
澪「大丈夫だから!傷も浅かったし!ちょっと血出しすぎて気を失ってただけだから!」
律「それのどこが浅いんだよ・・・」
澪「本当に大丈夫だから・・・お願いだ律!梓を許してやってくれ」
梓「ごめんなさい・・・」
律「でもこいつはゆるせねーんだよ!」
憂はその台詞を聞いてビクッと体を震わせた、それは律と戦った時に自分に吐かれた台詞
憂「・・・・」
律「あっ・・・」
それを見て律はばつが悪そうにそっぽを向いた
皆が沈黙している中、一つの音楽が鳴り響く
幸せ~なら手をたたこっパンパン
幸せ~なら手をたたこっパンパン
律(誰だよ・・・たたけねぇよ・・・)
憂(叩けるわけないよ・・・)
澪(叩けるわけないだろ・・・)
さわ子(叩けるわけないでしょ)
梓「」ブッ
それを聞きなぜか梓が思いっきりふきだした
梓「あははははははっ・・・は・・・は・・・」
顔をあげると、律がすごい顔でこちらを睨んでいた
幸せ~なら手をたたこっパンパン
幸せ~なら手をたたこっパンパン
梓「ごめん・・・なさ・・・い」
律「はぁ、もういいよ、なんかバカらしくなってきた」
幸せ~なら手をたたこっパンパン
幸せ~なら手をたたこっパンパン」
律「てかうるせーなそれ止めろよ!澪の方から聞こえてきてるぞ!」
澪「いや、さっきから止めようとしてるんだけどなんかアリオスが落ちた衝撃で
端末が壊れて止まらないっていうか」
律「そんなもん設定しとくなよてめーーーー!」
澪「う、うるさい///」
幸せ~なら手をたたこっパンパン
幸せ~なら手をたたこっパンパン
憂はそれを見て吹きだし、後は大きく涙をためて笑ったのであった
---------------
-----------
-------
律「梓、今日はもういい、だけど完全に許したわけじゃないからな」
澪「り、りつ・・・」
梓「澪先輩いいんです・・・律先輩に許してもらえるように頑張りますから」
澪「あ、あずさ・・・ごめんな」
きっとできる、いややってみせる、だって私先輩達の事大好きだから--
梓「いえっ」
そこにブリッジから通信が入った
曜子「監視者さんから暗号通信が入りました、5日後の経済界のPTに今まで姿を見せなかった
アロウズの上層部が姿を現すそうです」
さわ子「へぇ・・・アロウズのトップが誰なのか一度みてみたいのもあるわね」
憂がそれに反応し紬がいっていた事を思い出す、今はこの空気に水を差すわけにはいかない
みんなには紬さんの事は黙っていよう
憂「あの私行きたいです!アロウズのトップそれが本当の敵ならこの眼で見てみたいです」
さわ子「あら?分かったわ、もう一人フォローにほしいわね」
律「私が行くよ」
憂「お姉ちゃん・・・」
梓「お姉ちゃん?」
憂「り、律さんっ///」
---------------
-----------
-------
---パーティ会場---
輝くテラス、シャンデリアが並びく巨大な屋敷そこにいつものカチューシャを外した少女
ポニーテールの可愛らしい少女が綺麗なドレスを着て歩いていた
律「しっかし、なんだよこのドレス、ヒラヒラして気持ちわるいっての!」
憂(・・・カチューシャ外した律さんかっこいいよ///反則だよ・・・)
律「なんかじーっと見てるけどどうしましたかしらん」
憂「いえっなんでもっ」
憂「ふ、普段こんな格好しませんしね」
クスクスと笑っていつもと変わらないように律を見る
憂「よく似合ってますよ!」
律「う~ん、あんがと!そうだ、敬語だるかったらやめていいぞ?」
憂「はい!」
憂「じゃなかった・・・えへへ」
握り拳をつくってコツンと自分の頭を叩く
律(かわええ・・・おっと)
律「ふっふっふ、じゃあ外で脱出の準備して待ってるからアロウズの確認よろしくなー」
憂「う、うん///」
つかの間の仲間との談笑を済まし、当初の目的を果たそうと気を強張らせる
憂(いるなぁ資料で確認した通りだけどエースパイロット達もきてる)
だが憂の目的はそれだけではなかった、一番の目標・・・どこだ?どこにいる?
そこに参列している人々からワッと歓声がどよめいた
憂(なんだろう?)
憂「!?」
有り得なかった、なぜならそこにいるはずのない人がいるから--
憂「うそ・・・そんな・・・」
観客が道をつくる、そしてその道の真ん中をあるきこちらへ向かってくるのは・・・
「久しぶりだねぇ」
頭がズキンと痛んだ
憂「お姉・・・ちゃん・・・」
うそだ、信じたくない、なぜこうなる、なんでこうなる
憂「なんでお姉ちゃんがアロウズなんかに!?」
唯「あれ?聞いてないかなぁ?世界を滅ぼすためだよ、まず人を減らさなきゃね、手がかかるんだよぉ」
唯「だから利用させてもらってるだけだよ、私達イノベイターとヴェーダの力を
見せたらなんでもいう事聞いてくれるんだぁ」
『世界を滅ぼしたのは平沢唯だ』
唯の一言一言あの男の一言が憂の余裕を奪っていく
憂「お姉ちゃんがそんな事するわけないよ!」
唯「?さっきからおかしな事をいうね~」
唯「人は滅んで当たり前なのになぁ」
唯は口頭を少し上にあげ、囁くように言葉を紡いだ
唯「そうだいい事教えてあげる~えへへ」
唯「ヴェーダってあれすごいね、データの蓄積量、判断、これからどうすればいいか
全部かいてあるんだもん」
唯「でもちょっと間違ってたからね、データをいじったよ」
憂「ヴェーダって・・・さわ子先生がいってた・・・」
いつものふわふわとした口調でこれを言ってのける
唯「そうだよ、ねね手伝ってくれないかな?世界を人を滅ぼすのを」
これは唯じゃない、違う他のなにかだ、そう心が叫んでいる、だがなぜか肯定そうな自分もいる
姉だからだろうか、いやそれでも思いを跳ね除ける
憂「・・・やだ」
唯「ん?」
憂「いやだっ、お姉ちゃんはそんな事いわない、お姉ちゃんは間違ってるよ!」
憂「私は私の信じる道をいく!」
それを聞き意外そうな顔をした後唯は頬をプクっと含ませる
唯「ぶーぶーぶー!」
唯「・・・残念だねぇ」
唯「じゃあいいや~、もう行っていいよぉ、もー用ないもん」
思わず泣きそうになるだけど--
まだまだ聞きたい事はある、それにやっと姉と会えたのだ
ただで帰るつもりはない
憂「おねぇ」
唯「はやく行かないとCBだってばらしちゃうよ?いってよ~」
ここでソレスタルビーイングだとばれれば逃げ切る事は不可能であろう
憂(今のお姉ちゃんなら本当にやりかねないよ・・・)
苦虫を噛み後ろ髪を引かれる想いで目立たないように早足で会場の出口へと向かう
憂「・・・めっだよ・・・おねえちゃん・・・」
律「お?終わったか?」
憂「このエリアを脱出します、待機させてあるガンダムで出ましょう」
律「ん、あ、ああ、そんな急がなくても・・・」
---帰還ルート上空---
モニターでみるその顔は眉間にしわを寄せ可愛らしい姿を打ち消していた
律「怖い顔してどうしたんだ?」
憂「律さん、見つけました、お姉ちゃんを・・・紬さんを・・・」
律「なんだと!」
思わぬ朗報にケルディムの姿勢制御がゴゥンと崩れる、慌てて律はピックを握り直した
憂「でも・・・お姉ちゃんも紬さんも歪んでました・・・」
律「はぁ?」
誰でもこう思うだろう、事実憂もはじめ聞かされた時こう思ったのだ
憂「だから・・・私は歪みを、お姉ちゃん達の歪みを修正する」
覚悟を決めたのに応答するようにアラートが00とケルディムに鳴り響いた
唯「ところがぎっちょん!」
赤いガンダムが正面から立ちふさがるように00とケルディムの前に降り立つ
憂「あれは・・・桜ヶ丘を襲っていた・・・」
律「スローネの発展型・・・?誰がのってるんだ!」
唯「アルケーだよ!ちょっと遊んでよぉ」
その聞きなれた声は剣を構えると威嚇し、2機にむかって突っ込んできた
唯「いっけー!!ファング!」
高速で飛び回るファングは00とケルディムの周りをグルグルと飛び回ると十字砲火を放つ
憂「お姉ちゃん!?ッ!このファングはやい!」
律「この声!お前は!」
律「しまっ」
律「わぁぁぁぁああーーーーー!!」
予想もしなかった攻撃に00は剣でなんとか受けきるがファングが集中していた
ケルディムはライフルもろとも直撃を受け、煙を上げて海上へと落ちていく
憂「律おねぇ」
唯「よんだー?」
憂は落ちていったケルディムに眼を向けていた為突如眼の前に現れたアルケーと
モニターに映る金色の眼をした唯に思い切り、蹴り飛ばされた
憂「~~~~~~~~ッ!!」
律「やめろっ!お前と戦う理由なんてない!」
下方向からビームサーベルを持ち、落ちたと思われたケルディムがサーベルを
振るってくる、だが軽く受け止められてしまう
唯「えー私達に協力する気はないってきいたもん」プンプン
律「協力?そうかそれで歪みを修正するって!」
唯「そうだよー人間なんてみんな死んじゃえばいいのに」
律「なんでおま」
憂「お姉ちゃん!」
吹っ飛ばされた00は体勢を整え、戦闘不能にしようとアルケーにむかって剣をふるう動作をする
唯「隠し腕の隠太だよ!」
足からビームサーベルをいきなり発生させ、律のサーベルを受け止めながら
下半身を00に揺らし憂のサーベルも同時に受け止める
憂「うそっ」
律「冗談だろっ」
唯「えへへ、ファング!」
腰からファングを出し、つばぜり合いとなって動けないであろう両機にビームが発射された
爆風を上げ、墜落していく2機、だがまだ威力が低いのだろうか、それほど
深刻なダメージは見られないが衝撃の為、姿勢制御ができない
憂「わぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!」
律「ぐぅぅぅぅーーーーーーーーーーーー!」
強い、強すぎる・・・純粋種の力ってこんなすごかったのか--
唯「まとめて堕ちちゃえ」
2機を破壊しようとアルケーは刹那の時も惜しそうにサーベルを光らせ追尾する
さわ子「ところがぎっちょん!」
突然どこから現れたかアルケーにむかってアリオスとトレミーから弾幕が張られ、
さすがのその質量に純粋種もひるむ
唯「うぅ、さすがに艦とガンダム3機の相手はきつい・・・」
唯「まぁいいや、ソレスタルビーイングが暴れる程、世論はアロウズを支持するもん」
回避運動を起こし、分が悪いとみるやあっさりとアルケーは引き下がっていく
澪「律、憂ちゃん新しく情報が入った、ここにいるとまずい、撤退するぞ!」
憂「で、でもあれにはお姉ちゃんが!」
律「・・・くっそ」
澪「お姉ちゃん?唯が!?」
さわ子「話しは聞かせてもらったわ、艦で詳しく聞かせてちょうだい」
憂「はい・・・」
最終更新:2011年05月02日 21:36