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宙域の真ん中にはポツンと佇む白いガンダム
コックピットでは金色の眼で何者かと話す金髪の少女
紬「場所は教えてもらったわ、ありがとう」
「・・・」
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---澪部屋---
ベッドの中で愛し合う二人は行為を終え、裸で毛布を被り律の腕枕に頭をのせている澪の姿があった
澪「ねぇ律?」
律「ん?」
澪「私・・・律の子供がほしいな・・・」
律「は、はぁ?///」
いきなり何をいうかと思えば、大胆な発言にゆでだこの様な律の姿が出来上がる
澪「えへ・・・だめかな?」
律「いやそもそも、その・・・ついてないし・・・」
澪は慌てふためく律を見ながらおかしそうに笑い、ちょっといじわるをしてみたのだった
澪「あはは、ちょっと言ってみただけだよ、愛の証がほしいなってさ」
律「澪・・・」
律「なにも愛の証は子供だけじゃないだろ?これからも一杯つくっていこうよ」
澪は恥ずかしそうに毛布を鼻の辺りまで引っ張り
小さな声で
真心を込めて
うんと呟いたのだった
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梓「うっ」
憂「梓ちゃんどうしたの?」
梓「なんか知らないけど砂吐きそう」
憂「ふ、ふーん・・・」
---6時間後---
---プトレマイオス周辺---
澪『私・・・律の子供がほしいな・・・』
律(思い出すとはなぢでそう)
梓「律先輩フォーメーションの最終確認したいんですけど」
律(子供っていうのはそういう事か・・・?結婚とか///)
梓「律先輩?」
律(あの容姿端麗な澪が私と結婚とか・・・勿体なすぎるよなぁ)
梓「・・・」
律「ハァハァ」
梓「おいこらデコ」
律「え?何々?」ニマァ
梓(きめぇ・・・悪口いわれたのに笑ってる・・・)
この宙域にはダブルオーライザー、ケルディム、アリオスにドッキングした梓のガンアーチャーが
ミッションスタートの合図をいまかいまかと待っている状態だ
律「はっいかんいかん」
梓「敵もうそこまできてるんですよ?」
曜子「きましたっ!敵機の中にセラヴィーを発見」
憂「アルケーはいないかぁ」
澪「梓無理するなよ?」
梓「はい、大丈夫です」
ついに指揮官からミッションスタートの号令が入る
さわ子「あんた達プランHTTでいくわよ、油断しないでね!」
憂「はいっ」
律「はいよっ」
澪「了解です」
梓「はいですっ」
さわ子「それじゃあ・・・ミッションスタート!」
憂「ダブルオーライザー先行して敵を叩きます」
粒子を噴出させ、一気に戦場に躍り出るとバーサーカーの力と
安定した00ライザーの力で次々と敵機を落としていく
紬「ヴェーダに情報のないツインドライヴ・・・」
紬「そしてクアンタとの戦闘で見せたあの力・・・危険だわ」
そこに狙いを定め、ダブルオーライザーを狙う白いガンダム
憂「わわっ!」
アラートに反応し、なんとか回避運動を起こし目的の物を見つけ仲間に報告を開始する
憂「セラヴィーを、紬さんを見つけました」
憂「澪さん梓ちゃん!」
元気よく返事をしトップスピードでアリオスとドッキングしたガンアーチャーは紬の元へ向かう
ケルディムは艦の防衛、ダブルオーライザーは遊撃へとミッション通りに行う
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聡「ソレスタルビィィィィイング!」
キミ子「聡あんまり出すぎないでね!」
律「この声またあいつらか」
トレミーの弾幕に紛れ、他敵部隊共々聡とキミ子を近づけまいと狙い打つケルディム
聡はその無茶な特攻により、無謀と思われる攻撃をしていくが、律が他部隊を相手に
しているのとキミ子のカバーによりなんとか損傷をふせげている
聡「姉ちゃんのかたきぃぃぃぃ!!!」
キミ子「聡!!」
だがキミ子のカバーむなしく銃撃戦により、出すぎた聡のアヘッドは
ケルディムに近づく事なく足をもっていかれてしまう
聡「くっそこいつ!!」
キミ子「下がりなさい!」
律「大した腕もないくせに、無闇に前にでてくんじゃねーよ!アヘッド!」
聡「くっそ・・・くっそぉぉぉ!」
悔しそうな声が聞こえるとキミ子と聡は一時撤退をしていく
撤退していく中も律は他敵部隊の応戦へと忙しそうにビットで守り、ライフルを撃つ
律「こいつら!キリがない、シールドビットアサルトモードだ!」
ビットが合体し、右後方、左後方へと発射口がむき、背中あわせにケルディムは左前方、右前方
へと銃を向ける
律「お前らを倒さないと澪が死んじまうだろうがぁぁぁぁああーーッ!」
そのまま同時発射をしそれぞれの方向にいた敵4機を同時に撃墜したのだった
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ダブルオーライザーの中をぐるぐると自分の視点がまわる
憂(やっぱり気のせいじゃない、お姉ちゃんが表に出てきてから体が別人のように動く・・・)
回転しながら右手と左手を別々に動かし、次々と敵機を撃墜していくダブルオーライザー
憂(お姉ちゃんの純粋種の力が私にも影響している?)
元々MSの操縦には卓越した技術を憂は持っていた
それに純粋種の力が混じっているのだ
並大抵の敵なら圧倒されてしまうだろう
憂「もう一人の私に会えるまでは・・・しねない!」
鼓舞するとそのまま一気に襲い掛かる敵部隊を押し返していくのだった
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紬「あら、澪ちゃん、あなたが私の相手をしてくれるの?」
澪「むぎやめてくれ!なんでこんな事するんだ!」
セラヴィーは機体特性上火力は眼を見張るものがある
それ故に動きが他の機体に比べて遅い、
それを利用し、銃を避けながらアリオスの機動力をいかして一気に懐に入り
豊富な武装を近くから破壊していく
澪「接近戦は苦手みたいだからな!」
紬「そうかしら?」
澪「むぎ!」
紬もただ黙ってやられているわけではない、武装がなくても己の拳がある、全身全霊を込め
アリオスを殴打しようとする
澪「させるか!」
そうなる事は予想済み・・・拳を受け止め、負けじと逆にもう片方の拳で殴り返す
紬「それも!」
これも紬の頭には予想済み
セラヴィーのもう一方の手でアリオスの拳を受け止める
すると自然に力くらべと言わんばかりの押し合いになる形になる
澪「くっ」
紬「・・・」
澪紬「トランザム!」
両機が赤く染まり、ピクリともその状態から動かない
しかし必死な澪の顔とは逆に紬の顔には余裕の色が見られた
紬「隠し腕って知ってるかしら?」
澪「なっ」
セラヴィーの肩と膝から隠し腕が発生し、そこから更にビームサーベルが獲物を
叩ききろうと、特有の色を咲かせる
紬「残念だったわね、澪ちゃん」
澪「・・・さすがキーボードは色んな音がでるな」
澪「ベースだけじゃそんな音だせないよ」」
紬「どういたしまして」
澪「・・・でもこっちにはギターもあるんだよ」
紬「え?」
澪「梓ぁぁぁぁぁああーーーーーーーーーーーッ!」
突然アリオスの背中から赤い武装が外れた
いやよくみるとそれは戦闘機のような形をしている
紬は最初それをダブルオーライザーの様な戦闘能力の低いただの支援機だと思っていた
・・・それは間違いという事をこの後知る事になる
梓「澪先輩!」
梓の声が聞こえてきたと思うと、それはMSに変形
紬「梓ちゃん!?」
紬の隠し腕と武装をアンサンブルを奏でるように滑らかに破壊する
梓「ガンアーチャー、澪先輩のベースと私のギターはどんな音色にも負けません」
紬「そんな・・・」
成す術が無いというのはこういう事だろう
トランザムも切れ、観念したような気持ちが思わず言霊へと変化する
紬「・・・」
・・・ここでやられるわけにはいかない
コンソールを操作するとセラヴィーから1つの小型飛行機が飛び出
戦場を脱兎の如く逃走を始める
澪「しまった!」
梓「逃がさない!」
とは言ってもただの小型脱出艇、この2機の機動力はかなりのものを誇る
機動力の差で、アッサリと追いつかれ、最後の紬の望みも断ち切られてしまうのだった
鉄の牢獄と化した小型脱出機の中からあの優しかった声が耳に届く
紬「私の負け・・・ね」
澪「むぎ、艦で・・・私達の古巣で詳しく聞かせてもらうぞ」
梓「むぎ先輩・・・」
梓「あっ!」
梓が何かに気づく
それは若干、その起こった事柄に対して諦めにも似た声色が混じっていた
紬「あの機体は渡すわけにはいかないの、ごめんね」
澪は周辺を警戒する
すると遥か彼方に主を失い戦場を後にするセラヴィーの姿があった
澪「オートパイロットか・・・」
辺りが静寂に包まれている、いつのまにか交戦が終了の一途を辿っていたようだ
澪「敵も撤退したみたいだな・・・」
梓「セラヴィーを失ったからでしょうか?」
澪「かな?」
安心感が出てきた頃に、ミッション終了の合図と優雅な誘いがあった
さわ子「澪ちゃん梓ちゃんナイスよ!さぁティータイム始めましょうか!」
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---プトレマイオス応接室---
憂「すいません、遅くなりました」
憂が入室するとそこには唯以外のかつてのマイスターが揃う形になっている
正確には唯もいるのだが・・・
まだ心の中から姿を見せようとはしなかった
憂(私が入る前のCBはこんな感じだったのかな・・)
憂(・・・私もその場にいたかったな)
紬「みんな久しぶりね」
久しぶり・・・数年前の関係なら喜びそうなシチュエーション
だが立場、想い等が複雑に絡み合い全員複雑な心境なのは否めない
律「こんな形で会いたくなかったけどな」
澪「むぎ・・・」
梓「むぎ先輩・・・」
突然、空気を弾き飛ばすような大きな声が部屋に響く
憂「つ、紬さん!!」
呼びかけられた主は、数秒呆けるが、笑顔を向け
数年前と変わらない暖かさを纏い応答する
紬「何かしら?」
聞きたい事は沢山だ
何から話そう
まず始めに頭に浮かぶのは・・・
憂「いつもお姉ちゃんにお菓子ありがとうございました!」
律紬梓さわ子「え?」
全員口を開けて憂を見ている
この子は戦場に出ても、根本は変わらないままだ
紬がクスクスと笑うと、全員が何とも言えない感じで少し苦笑して見せた
紬「いいのよ、唯ちゃんにも伝えとくわね」
梓「伝えるって・・・」
この状況でどうしてそんな事が言えるんだろう?
紬「えへへ」
毛頭ここから逃がすつもり等断じてない、それに・・・この態度からして・・・
梓「あっちの唯先輩は本当は憂ってネタがあがってるってもんです!」
悪びれない調子で屈託のない顔で驚く
紬「まぁ!ばれちゃったのね」
律「なんでそんな事したんだ?」
紬「面白そうだったからよ」ニコッ
そうだ、こいつはこういうフシがあった、しっかりしてそうで
イタズラ好きというかおてんばというか--
そこに鶴の一声が入る
さわ子「あらあら、そろそろ本題に入ってもいいかしら?」
さっきまでとは違い全員の顔が険しい表情になった
さわ子「そうね、まずむぎちゃんは最後の戦いで反応がロストしてから
どうやって生き延びたのかしら?」
すんなり口を割らないかと思いきや意外にもぽつぽつと従順に質問に答えていく
紬「私はヴェーダから生まれた存在、体が消えてもデータはヴェーダ内に残ってるんですよ」
紬「体の復元には時間がかかりますけどね」
律「ヴェーダは何でもありだな・・・」
紬「気持ちわるいでしょ?人間じゃなくて」
この言葉に皆怒りを滲ませる、なんで怒る?当たり前じゃないか
梓「気持ちわるいわけないです!だってむぎ先輩はむぎ先輩だもん!」
律「ちょっと驚いたけど、私達仲間だっただろ?」
紬「・・・とりあえず喜んでおくわね」
この子達は・・・一言でいうと甘い、心が不安定なままだ、戦士には向いていない
敵を腹をくくって敵として完全に見れていない
でも・・・だから昔の私はこの子達とずっといたんだなと思った
さわ子「そう・・・次の質問にいくわね」
さわ子「むぎちゃんはどうして世界を滅ぼそうとしてるのかしら?」
紬「私はイノベイド、人と共に世界をつくっていく者」
紬「そんな中ヴェーダが世界を変革させるには純粋種、イノベイターを生み出す事が必要だと予測した」
紬「そして先の大戦で後に二人の純粋種が生まれた事をしったわ」
律「唯とあっちの憂ちゃんか」
ニコッと笑うと首を縦にふる
紬「全く正反対の世界のあり方を望む二人」
紬「世界を滅ぼそうとする憂ちゃんと、世界を分かり合おうとさせる唯ちゃん」
梓「太陽と月・・・」
紬「太陽と月?いいえ違うわ、二人とも人の為に平和を願っているんですもの」
梓「え?」
意味ありげに笑うと話を続ける
紬「私は迷っていた、どちらが正しいのか・・・」
紬「でも唯ちゃんは頭の中の憂ちゃんに繋ぎ止められ純粋種としての世界の変革の道を閉じ
前に進むのをやめてしまう」
憂「わ、わたしのせいで・・・」
紬「純粋種になりながらも、歩を辞めるのは、ナンセンスだわ」
紬「そもそもなぜそんな器が純粋種になれたのかしらね・・・」
紬は責めるように憂の胸の辺りを見つめている、その視線の先には唯を見ているように見えた
憂「お姉ちゃんは・・・!」
紬「?」
最終更新:2011年05月02日 21:49