憂「早く起きなよー!」


唯「う~ん・・」


「・・・・・」

「・・・・」

「・・・はっ!!」ガバッ

「い・・今何時!?」

_________

平沢唯 16歳
職業 勇者

今日から

魔王バラモスを倒す旅に出ます!




第一部「旅の仲間」


さわ子「・・じゃ、頼んだわよ、唯ちゃん。あなたにはこのアリアハンの・・・いいえ全世界の運命がかかっているんですからね」


唯「はい!絶対にこの世界を救って見せます!」
(全世界の運命が・・・私の肩にっ!)


さわ子「ふふ、じゃあこれ餞別よ!持って行って」

唯は3000G受けとった!

唯「わあ!ありがとう!さわちゃん先生!」

さわ子「ふふ」


この人は山中さわ子先生。このアリアハンの王様です。
容姿端麗、物腰静かでとっても優しいので、国民からは「さわちゃん」や「さわちゃん先生」なんて呼ばれて親しまれています。

さわ子「武器は・・・それで良いの? なんなら私が使ってたギターあげるけど・・・」

唯「いえ、私はギー太じゃなきゃ駄目なんです!必ずやこのギー太と共に魔王を討伐してみせましょう!」

さわ子「そ」ニコ

さわ子「あ、それから、旅に出る前に信代の酒場へ寄って行きなさい。魔王討伐隊に志願した3人が待ってるわ。きっと心強い仲間になってくれるはずよ」

唯「わかりました!ありがとうさわちゃん先生!」
(旅の仲間かあ~!どんな人たちかなぁ~)



[アリアハン周辺]

澪「う~ん・・・この地図を見ると・・このまま北に行くとレーべって村があるな。とりあえずそこに行ってみないか?」


秋山澪ちゃん
職業 僧侶
武器 エリザベス

背が高くてかっこいい、大人の女性って感じです。

唯「ねぇねぇ何で澪ちゃんは僧侶になったの?」

澪「だって他の職業は・・・恥ずかしい」テレ

唯「恥ずかしい!?」

澪「戦士とか魔法使いってパーティーの中心って感じでガンガン攻撃していかなきゃいけないし、人の目も自然と集まるだろ?」

澪「自分がその立場になるって考えただけで・・・」

澪「・・・・」

澪「」ボシュッ 

シュ~

唯「澪ちゃん!?」

あと少し繊細です


ムギ「あ!私その村昔行った事あるかも!」
琴吹紬ちゃん 通称ムギちゃん職業 武闘家 武器 なし(素手) 
おっとりぽわぽわ可愛い人です 
唯「ムギちゃんは戦闘力高いよね。武闘家歴長いの?」 
ムギ「私四歳の頃からいろんな武術を習っていたの。大会で優勝したこともあるのよ」
唯「へぇー凄いねぇ」

律「な~、そろそろ休憩にしようぜ~?疲れちゃったよ」 
田井中律ちゃん通称りっちゃん職業 遊び人 武器 戦いのドラム 
元気いっぱいの明るい女の子です
唯「りっちゃんは遊び人~って感じだよね」

律「んなっ!?私にもちゃんと始めた理由があるんだぞ!」 
唯「へ~、どんな?どんな?」 
律「それはえーっと・・・あれよ」
唯「んー?」
律「・・・簡単そうだから」ぼそ
唯「ないんじゃん」

律「だ、だってさー、僧侶とか魔法使いとか呪文を一生懸命覚えたりするのを想像しただけで・・・」
律「キーっ!!」ガシガシ

唯「うわっ」ビクッ

律「・・・ってなるんだよ」ハァ・・ハァ・・・
唯(職業選びにも性格出るんだなあ)


ガサガサ!

スライムとおおがらすが現れた!魔物の群れはこちらが身構える前に襲ってきた!

おおがらす「かあー!かあー!」バサバサ

唯「あいてっ!」
唯はひっかかれた!

スライム「ぴぎ!」ひゅおっ

ムギ「!」サッ
ムギはヒラリと身をかわした!

唯「澪ちゃ~ん!腕ひっかかれて血ぃ出ちゃった!回復してよ~!」

澪「ヒィッ!」
クルッ
澪は耳を塞いでうずくまった!

澪「見えない聞こえない見えない聞こえない見えなry」

唯「ちょっ・・・澪ちゃん!?」

律「あ~唯!澪は痛いのと怖いのはダメなんだ!ハハッ可愛いだろ?」

澪「見えないry」ブルブル

おおがらす「カァー!カァ!」ばさっ

ムギ「ふっ!」タンッ
ムギの跳び膝蹴り!ボゴッ
おおがらす「ぐえ」 おおがらすを倒した!

スライム「ピイ!」

ムギ「キャオラッッッ!!!」
ムギの回し蹴り!
スライムを倒した!

魔物の群れを倒した!


唯「ふ~、びっくりした~!澪ちゃん!もう大丈夫だよ!」

澪「うぅ~・・・!」ガクガクブルブル

律「み~お!ほら!大丈夫だって!」 

澪「・・・ん・・」チラッ
スタッ
澪「お~、おほん!」

唯(戦闘中じゃなかったら回復できるのかな?)「澪ちゃん、この腕~」
澪「ひぃぃ!」クルッ

澪「ひいい、な、生傷を見せないでくれぇ~泣」

唯「ご、ごめん」
(あれ?僧侶って傷を治すのが得意じゃなかったかな・・)

ムギ「唯ちゃん、腕見せて?」

唯「ん?」

ムギは上薬草を使った!

唯「おお~ムギちゃんこれ!高級な薬草じゃない!?」

ムギ「ええ、私呪文使えないから・・たくさん持って来てるの」ニコッ

唯「さすがムギちゃん!ありがとう!」

ーーーーーーーーーーーーーーー

[レーべ]

唯「なんだか平和な村だね~」

澪「そうだな」

村人「ややっ!?あれはもしや噂の魔王討伐隊!?」
村人「きゃ~!そうよ!見て!本物の澪さんだわ!」
村人「おほ~、みんなべっぴんさんじゃのう」

唯「へー私達も結構有名なんだね」
律「イエーイ!」ブンブン
ムギ「ふふ」ニコニコ
澪「あ・・あは・・」


じー

ムギ(----!!!!!----)サッ

ムギ「・・・?」

唯「ん?ムギちゃんどうかした?」

ムギ「い、いえ、なんでもないわ」
(・・・今確かに誰かに見られてた・・・キャーキャー騒いでる村人の視線とは明らかに雰囲気の違う視線・・・!!)

村人「キャーキャーワイワイ」

ムギ「・・・・」
(私が気付いたことに向こうも気付いた・・・? 完全に気配を絶ってる・・・ただ者じゃないわね)


[宿屋]

澪「ふ~む、地図を見ると・・この村から南西に進んだところにナジミの塔って古い塔があるな」

唯「へ~!どれどれ?」

澪「ほらここに!明日行ってみないか?」

唯「そうだね!魔王討伐って言ってもここからどこに行けばいいのか分かんないし」

ムギ「・・・・」ムギは窓の外を見やり微かに外を警戒している!

唯「よし!明日の予定は決まったね!」

澪「そうだな!寝るか!」
テーレレーレテッテッテー♪


[翌日・森の中]

唯「それにしてもスライムって可愛いよね~!どうにかしてペットに出来ないかなぁ?」

澪「よ、よせよ!魔物だぞ?」

律「あ~ら澪ちゃん、あんなプルプルした弱いやつでも怖いのかしらん?」

澪「ち、違う!私はただ、いくら弱い魔物でも寝込みを襲われたりしたら危ないから!」

唯「ねぇ~、ムギちゃんはどう思う?」
ムギ「そうねえ、完璧に躾ければペットにしてもいいんじゃないかしら?」
唯「だよね~」
澪「お、おい唯!絶対ペットになんかしないからな!」

ムギ「・・・」チラッ
(・・やっぱり・・尾けられてる・・!けど位置までは分からない・・!相当の使い手ということ・・!唯ちゃんたちに言うべきかしら・・・)


[ナジミの塔]

おおありくい、いっかくうさぎ、さそりばちが現れた!
おおありくい「シャッ」ペロリッ おおありくいは長い舌で澪のうなじを舐めた!

澪「ヒィィィィィ」ぞくっ 澪はブルブル震えている!

唯「わぁ!あのうさぎ可愛いね~!」 いっかくうさぎ「」ヒュッ いっかくうさぎは角で切りつけてきた!
唯「うわっ!危なっ!」ガキィン 唯はギー太でガードした!

ムギ「せあっ!」 ムギの正拳付き! おおありくいは吹っ飛んだ!おおありくいを倒した!

律「うは~!ムギかっけ~!」
ブウウン・・ちくっ さそりばちは律の肩を針で刺した!

律「あいたーーーーーーーっ!!!」

律「なにしやがる!」 律はスティックで攻撃!さそりばちに1のダメージ!

唯「うさちゃんごめんね!」 唯はギー太を振り下ろしていっかくうさぎの頭を叩き潰した!

ムギ「ハアッ!」タンッ ムギの跳び膝蹴り! さそりばちは粉々に砕け散った!

魔物の群れを倒した!


ーーーーーーーーーーーー

[ナジミの塔最上階]

唯「あ!見て!なんかおじいさんがいるよ!」

澪「魔物・・・ではないようだな」

律「とりあえず話しかけてみようぜ!」

唯「おじいちゃ~ん!どうしておじいちゃんはこんな所に一人でいるの?」

老人「ほっほっほっ・・・お若い娘さん方・・・よくここまで登ってきたのう。褒美にこれをやろう」

唯は盗賊の鍵を受け取った!
唯「なにこれ?鍵?」

老人「ほっほっ・・・そうじゃこれは盗賊の鍵。レーべに鍵がかかって開かない民家があったじゃろ」

唯「え?知らないけど」

老人「まぁあるんじゃよ。その鍵で開けてみなさい」

唯「わかった!じゃあみんな、レーべに戻ろっか!」


[レーべ]

がちゃがちゃ
唯「あ!さっきのおじいちゃんが言ってたのってこの家のことだね!鍵かかってるし!」

律「唯!早く開けてみようぜ!」

澪「で、でも、勝手に開けていいのか?もし中に人がいたりしたら・・・」

律「大丈夫だって!あのじいちゃんが開けろって言ったんだし」

唯「それじゃ開けるよー?」ガチャガチャ 「あれ?」

律「どうした?唯」

唯「開かない・・・」

律「なにぃ?どれちょっと貸してみろ」ガチャガチャ 「あれ?本当に開かない・・・」

律「あれぇ?おかしいな」 澪「鍵が合わないんじゃないか?」

村人「あら?それって盗賊の鍵?」

唯「ん?・・うん。ナジミの塔の最上階にいたおじいちゃんから貰って、この鍵でこの家を開けてみろって」

村人「盗賊の鍵は盗賊にしか使えないわよ」

唯澪律ムギ「!!!!!」 唯「えっ!?そうなの!?}

律「盗賊か~!信代の酒場に盗賊いたっけかな~?」

澪「盗賊はいなかった気が・・・っていうか私達しかいなかったじゃん」

唯「アリアハンに戻ってみる?ムギちゃんどうする?」

ムギ「・・へ?・・そ、そうね、とりあえず今日は遅いからこの村に泊まって、明日行って見たらどうかしら?」
(・・尾行者はこの村にいる・・・!! いい加減不愉快だわ! みんなが寝静まったあと私から出向いてケリをつける・・・!!)


[宿屋]

律「盗賊か~!もういっそ誰か盗賊になっちまうか?」

澪「おいおい、職を変えるにはダーマ神殿に行かないと」

唯「ダーマ神殿?なにそれ」 澪「世界中から職を変えたい人たちが集まる大きな神殿だよ」

ムギ「・・・!!」(誰か来る!)

コンコン  ノックの音がした!

唯「・・・はい?どうぞ」
ガチャッ

???「あの~・・・・皆さんって・・魔王討伐隊・・ですよね?」 

唯「はい」 律澪「??」
ムギ「・・・・」(この娘だったのね・・・)

???「あの・・・入隊希望・・なんですけど・・」

唯「・・・・へ?今なんと?」

???「ですから、私も討伐隊に入隊させてください」

唯「・・・もしやその格好は・・・しょ・・職業は・・・?」

???「盗賊・・・ですけど・・・」

唯律澪ムギ「!!!」パァァァァァ! 律「!」ドタドタドタ

???「え?」

律「確保ぉ~~~~~!!!」だきっ


律「ようこそ魔王討伐隊へ!」 唯「ほらこっち座って座って」

?「あ・・・はい」

唯「お名前は何ていうの?」

?「あ・・中野・・あず」
律「盗賊歴長いの?」
梓「あ・・えっと・・」
唯「誕生日は?」
「あの・・」
「血液型は?」
「えっと・・」
「好きな食べ物は?」

澪「落ち着けお前ら」

ーーーーーーーーーー

梓「えっと、盗賊の中野梓といいます!失礼ながら昨日から皆さんを尾行させていただきました!」

唯律澪「び、尾行!?」

梓「はい!そちらの・・・えっと・・」

ムギ「琴吹紬よ」ニコッ

梓「ムギ先輩は・・・気付いてたみたいですけど」

唯律澪「えーっ!?そうなの!?」 

ムギ「ごめんなさい、尾行の仕方が素人じゃなかったから・・余計な心配かけたくなかったの」

唯「はは~・・・」

ムギ「でも梓ちゃんって凄いのよ?全然尻尾をつかませないんですもの」 

唯「な・・なんか」 律「私らが知らないところで・・」 澪「ハイレベルなやりとりがあったんだな・・」

唯「梓ちゃんっていつ盗賊になったの?」

梓「えっと、4歳の頃からもう修行を始めてました。親が盗賊なので、半ば強制的に・・・」

律「すげー!サラブレッドだ!あ、そうそう、梓にプレゼントがあるんだ!」


梓「ええ!?なんですか!?」ぱあああ

律「パンパカパーン!」 律はネコミミを取り出した!

梓「あの・・これはなんですか?」 「なにってネコミミだけど?」

梓「いやそれは分かるんですけど、えっと・・これをどうすれば?」

律「こうするのよー!」 律は無理やり梓にネコミミを装備させた!

律「わはー!似合ってる似合ってる!」

唯「ん~~~梓ちゃん可愛い~~!」すりすり

律「ニャーって言ってみてニャーって」 「え・・」 「ほら早く!」

梓「に・・にゃあ~・・・」

唯律「あっは~~~ん・・・!!」ズキュウウウウン

唯「あだ名はあずにゃんで決定だね!」

中野梓 職業 盗賊 武器ムスタング 
が仲間になった!

梓「ここで!?」


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最終更新:2011年05月09日 22:50