[次の日]

ガチャガチャ・・・カッチャン!

梓「はい!開きましたよ!」 唯「わあ!さすがあずにゃん!」 律「早く入ってみようぜ!」

ガチャリ
老人「ほっほっ・・よくきたのう」 
唯律澪ムギ「いっ!?」 梓「?」

唯「ナジミの塔のおじいちゃん!?」

老人「ん?ああ、あやつはワシの双子の弟じゃ」

唯「ひえー」 律「そっくり!」

老人「ほっほっ・・・よしこれをお主らにあげよう」 唯は魔法の玉を受け取った!

唯「これなーに?」

老人「それは魔法の玉じゃ。この村から南東に行くといざないの洞窟ってのがある。そこの最深部の祭壇でその玉を使ってみなさい」

唯「使うとどうなるの?」

老人「ほっほっ・・海を挟んだ隣の大陸の・・ロマリア地方へワープするぞえ」

唯「わー!おじいちゃんありがとう!」

老人「ほっほっ・・若い娘っ子はええのう」


[ロマリア地方]

キラービー、毒いもむし、毒いもむしが現れた!

律「うわあ・・!虫ばっかりじゃねーか!」

梓「ふっ!」カサカサ ドカ! 梓は毒いもむしをムスタングで叩き潰した!

律「おほ~、梓速ぇえ!!」 ムギ「やるじゃない梓ちゃん」くすっ ムギの回し蹴り!
キラービーを倒した! 

唯「わ、私だって!」 唯はギー太を振り下ろした! ミス!外れた!

毒いもぬし「うねうね・・」ちくっ

唯「あいたーーーーーーーーっ!!!」 唯は腕を刺された!「うう・・なんか寒い・・」唯は毒に侵された!

澪「唯!」(たまには私もなんかしなくちゃ!あんな小さい傷ならなんとか!)「キアリー!」
唯の体から毒が消えた!
律「ナイス澪!」
唯「よっしゃあ!ふん!」 唯の攻撃! 魔物の群れを倒した!


[ロマリア]

唯「へぇ~!ここがロマリアか~!」 梓「なんだか都会ですね」

律「うはっ!唯!カジノだ!後で行ってみようぜ!」 

澪「お、おい律!そんなギャンブルなんてやるお金ないぞ!」

ムギ「まぁまぁ、見るだけならいいんじゃないかしら?私もちょっと興味あるし」

澪「ムギまで・・!まぁでも、最初は王様に挨拶していこうよ!」

唯「そうだね!」

律「え~、そんなの後でいいじゃ~ん」

そんなこんなで城に入りました


[ロマリア城]

和「・・・とこれ、やっといてくれるかしら?」 大臣「はっ!」

唯「あれ?和ちゃ~ん!」トタトタトタ 和「あら、唯!」

唯「なんで和ちゃんがこんなところにいるの?」

和「なんでって・・私がこの国の王位を継承したからよ。一ヶ月前に」

唯「え!?そうなの!?」

和「そうなのって・・・私がアリアハンを立つ前にあなたと憂でお祝いしてくれたじゃない!」

律「だれ?知り合い?」 唯「あ!紹介するね!幼馴染の和ちゃん!」

和「初めまして。真鍋和です。唯の家と私のおばあちゃんの家が近所で、小さい頃からの仲なんです。私、最近までアリアハンのおばあちゃんの家で暮らしていたものですから」

唯「でもなんで和ちゃんが王様に?」

和「ええ!?私の家系が王族だって知らなかったの!?」

唯「え!?・・・ご、ごめん忘れてた~」

和「も~」

律「お、お前ら本当に幼馴染?」

和「ところで唯、どうしてこんなところにいるの?」

唯「あ、私たち今魔王討伐の旅の途中なんだ~!」

和「へぇ~!凄いわねぇ」(そっか・・とうとう唯にもやるべきことが出来たのね。嬉しいような悲しいような・・)くすっ

ダダダ! 大臣「お、王様ー!」

唯澪律梓ムギ「?」 和「どうしたの?大臣」

大臣「し、城の宝である金の冠が強奪されました!」

和「ええ!?警備はなにしていたのよ!」 

大臣「そ、それが・・・警備にあたっていた兵士が全員やられたようです」

和「なんですって!?兵士たちは大丈夫なの!?」

大臣「はっ!全員怪我はしておりますが命に別状はありMせん」

和「ほっ・・良かった・・!でも、いったい誰が」

大臣「目撃情報によると、あの『カンダタ・いちご』の可能性が極めて高いです!」

梓「カンダタ!?」 

唯「知ってるの?あずにゃん」

梓「はい!カンダタ・いちごって、盗賊の間では有名ですよ!まさに悪い盗賊の鏡みたいな奴です!」

唯「悪い盗賊?」

梓「はい!盗賊にも良い盗賊と悪い盗賊がいるんですよ!ほら、ワンピースにだって良い海賊と悪い海賊がいるじゃないですか!あれと同じですよ!」
梓「で、そのカンダタって悪党のくせに怪力が凄くて・・確かレスリングの元世界チャンピオンですよ!」(ちなみに現世界チャンピオンは信代)

唯「へぇ~!」 和「大臣!奴が向かった先は分かる!?」

大臣「はっ!ここから南西にあるシャンパーニの塔に潜伏している模様です!」

和「すぐに兵士たちを・・・って言いたいところだけど・・」 大臣「はぁ・・全員やられまして・・」

和「困ったわね・・・」

唯「・・・・」

唯「和ちゃん!私たちが金の冠、取り返してきてあげるよ!」

和「ええ!?危ないわよそんな!」

唯「大丈夫だよ!私たち、魔王を倒すのが目的なんだよ?そんないちごなんて可愛い名前の奴にびびってたら、勇者なんて名乗れないよ!」キリッ

和「ゆ・・唯・・」(い、いつのまにこんな逞しい子に・・嬉しいような悲しいような・・)

唯「それに和ちゃんが困ってるんだもん!見過ごせないよ!ねっ?みんなもいいよね?」

澪「そうだな!悪党を野放しにするわけにはいかないな!」

梓「カンダタのせいで盗賊のイメージが落ちて迷惑してたんですよ!」

律「そいつ倒せば私たちの名も上がるな!」

ムギ「レスリングの元世界チャンピオン・・・ワクワクしますわね」

唯「ほらっ・・!ねっ?私たちに任せて!和ちゃん!」

和「唯・・じゃあ・・お言葉に甘えて・・お願いするわ!」

唯「よっしゃー!いざ!シャンパーニの塔へ!」 「おぉー!」

和(唯・・・気をつけてね・・!)



[シャンパーニの塔・最上階]

いちご「・・・ちょろかったわね・・ロマリアの兵士も」

子分「ボスが強過ぎるんですよ~」
子分「ボスに敵う人間なんていませんよ」

いちご「まぁね・・・この冠・・いくらで売れるかしら・・」

子分「見たとこ・・・かなり値がつきそうですね」

いちご「」(------!!!---)

いちご「・・・・・・」  子分「・・・?」

いちご「・・」ニヤリ  子分「ボス・・・?」

いちご「どうやら・・・お客さんみたいよ」

子分「えっ?」 

ドタドタドタ

唯「たのもーっ!」

子分「!!!」

いちご「・・・・」チラッ

唯「あなたが・・・カンダタ・いちご・・?」

いちご「そうよ・・・だったら何?」

唯「金の冠返してくれる?」

いちご「・・・・どうして?」

唯「私の友達が大切にしているものだから」

いちご「ふ~ん・・・別にいいわよ」 唯「!」

いちご「ただし・・あなた達の持ち物全部ここに置いていって。着ている服も武器も全部」

唯「・・・!」 律「お、おい、唯!こいつすげーむかつくぞ!」

梓「ほら言った通りじゃないですか!根っからの悪党なんですよこいつは!」

いちご「な~んてね、冗談よ冗談。私たちから力ずくで奪ってみれば?」

唯「・・・手加減・・・しないよ・・・!」

いちご「・・・面白いわ」ニヤ

いちご
子分×4が現れた!


律「おっしゃ~!!初のボス戦!?テンション上がってきた~!! いくよっ!1、2、1234!!」ドンドコドンドコドン!
律は戦いのドラムを打ち鳴らした! 唯たちの攻撃力が二倍になった!

唯「・・今のフレーズは・・!」(なんでだろう・・!りっちゃんのドラムを聴くと力が漲ってくる!)

梓「せーの!」  子分1234(来る!)

梓「かぁーれー!」ドカッ 子分1「ぎゃ」

ムギ「ちょっぴり!」ドゴッ 子分2「ぐえ」

澪「ラ!イ!ス!」ばきっ 子分3「ぐあ」

唯「た!あ!ぷ!りぃ!」ドゴォ 子分4「がっ」

律「出たーっ!ドラムを打ち鳴らした時のみ発動する連携技のひとつ!カレーのちライス!」

カンダタ子分を一気に倒した!

いちご「あっ!てめぇら!楽器で人殴る奴があるか!この馬鹿っ!!!!」
いちごが突進してきた!

ムギ「!」ヒュッ ムギが瞬時にいちごの前に立ちはだかった!

いちご「ウルァ!!!」 いちごのラリアット! 

ドガッ! ムギは両腕を顔の前でクロスさせてガード!
ムギ「なるほど、確かに凄いパワーね」

いちご「ちぃ~こしゃくな・・・!!」 いちごが振りかぶった!

ムギ「はァ~・・!」

いちごが振り下ろす!!

ムギ「Oh!!NoNoNoNoNo--NoNoNoNoNoNoNo....!!!!!!!」ドガガガガガガガガガガ!!! ムギの爆裂拳!!

いちご「・・ぐぅ~・・!!」 いちごが吹き飛んだ!

唯「たは~!決まった! かぁーれーちょっぴりライス♪」
梓澪律「♪たぁ・ぷ・りぃ!」

ズザー

いちご「・・・ぐっ!強い!」

いちご「・・くっ!ええい!くれてやるわこんなもの!」ブンッ
いちごは金の冠を唯に向かって思い切り投げつけた!

ムギ「!」シュタッ ムギがすかさずキャッチ!

いちごは逃げ出した! 
「あ!待ってくださいよボス!」
子分たちも逃げ出した!

カンダタの一味をやっつけた!金の冠を取り返した!

唯「やったね!みんな!」
澪「ああ!」
梓「はい!」
ムギ「ええ」
律「ミッションクリアだな!」

唯「じゃ、戻ろっか!」 「おォー!」

唯「いくよっ!ルーラ!」

ゴンッ!!!!! 唯たちは天井に頭をぶつけた!

唯澪梓律ムギ「~~~~~~っ!っ!っ!」

唯「・・ご・・ごめん・・」



[ロマリア]

唯「はいっ!和ちゃん!金の冠取り返してきたよ!」

和「まぁ!助かったわ!本当にありがとう!」(みんな頭に大きなたんこぶできてる・・激しい戦いだったのね・・)

唯「えへへ~~」

和「・・・」(本当に逞しくなったわね・・唯!)
「憂は元気?」

唯「うん!元気だよ!あ、今日アリアハンに帰ってみようかな!」

梓「行ってみたいです!」
律「おほ~!唯の家か!いこうぜ!」

唯「うん!じゃあ和ちゃん、私たちそろそろ行くね!」

和「ええ!唯!みんな!今日は本当にありがとう!」

律「いいってことよ!」

唯「じゃあね!和ちゃん!」

和「旅、頑張ってね!唯!」(唯・・・なんだかいきいきしてるわね)くすっ


[アリアハン・平沢家]

ガチャ
唯「う~い~!!」

憂「あっ!お姉ちゃ~ん!」ニコニコ

澪梓律ムギ「お邪魔しま~す!」

憂「まあ!お姉ちゃんのお友達?どうぞ!上がってください!」

ーーーーーーーーーーーーー
その夜、憂はたくさんの料理を振舞った! 唯たちは談笑し、笑い、とても楽しいひと時を過ごした!

「ははは!あはははは!」

憂「ふふっ!」ニコニコ
(こんな幸せな時が・・・ずっと続くといいな)

憂は・・・この時点では・・・・ 
知る由もなかった・・・・!!! 
これが・・・!!!
この晩餐が・・・!!! 
大好きな唯との・・・・!!!

最後の・・・・!!!!!

ーーーーーーーーーー


宴は夜遅くまで続けられた。

第一部 完  (もうちょっとだけ続きます)




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最終更新:2011年05月09日 22:52