音楽室
律「このまま待ってるのも暇だしな…」
律「どうしようかな～…」
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澪「え？今日は部活やらないのか？」
紬「ええ、急に皆都合が悪くなっちゃって…」
澪「そっか…律には伝えてあるのか？」
紬「さっきりっちゃんにメールを送ったんだけど…返信がまだ
来ないの」
澪「そっか…とりあえず私、音楽室見てくるよ」
紬「ええ、お願い…」
音楽室
ガチャッ
澪「…やっぱり居ないな」
澪「先に帰ったのか…？」
律（ふっふっふっ…実は私がロッカーの中に隠れているとも知らずに）
澪「全く、先に帰るならメールぐらいくれればいいのに…」
律（後は皆が集まった瞬間を見計らって…！！）
澪「仕方ない…帰るか」
律（えっ？）
バタン
律「お、おいおい！皆が居ないからって帰る事ないだろ…」
律「こうなったら電話して音楽室に…」
ガサゴソ
ガサゴソ
律「あ、あれ？…」
ガソゴソ
律「け、携帯がない…」
律「鞄の中か？」
ガサゴソ
ガサゴソ
律「ない…」
律「はぁ～…家に忘れてきちゃったか」
律「仕方ない、大人しく帰るか…」
ガキッ
ガキッ
律「あ、あれ…？」
ガキッ
ガキッ
律「あ、開かない…な、何でだよ！？」
律「こ、このっ！！」
ガチャッ
ガチャッ
律「あ、開けよ！！」
ドン！
ドン！
律「ど、どうすりゃいいんだ…」
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澪「…まだメール来ないな…何やってるんだ、律」
澪（もう二時間も待ってるのに…）ｼｭﾝ
教師「何だー？まだ居たのか？」
澪「あ、あっ！すみません…」
教師「もうとっくに下校時刻は過ぎてるから早く帰りなさい」
澪「は、はい！…」ﾀｯﾀｯﾀｯ
澪（バカ律…何やってるんだよ…！）
音楽室
ドン！ドン！
律「だ、ダメだ…誰も来ねぇ…」
ドン！ドン！
律「だ、誰か助けてくれっ！！」
ドン！ドン！
シ～ン
律「っ…この！開けよ！」
ガチャッ！ガチャッ！
律（やっぱりダメか…立て付けが悪くなってたのか！？）
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澪「～♪～♪」
澪（このＣＤ気になってたんだよー…今日は部活が休みでよかったかも）
澪（い、いや…練習はしっかりしないと…でないと律がまた…）
澪（律……）
ｶﾁｬ
澪「まだ返信なしか…何やってるんだか…」
音楽室
律「く、くそおおっ！！」
ドンッ！ドンッ！
律（周りが暗くなってる！？…は、早く誰か気付いてくれ！！）
律「だ、誰か居ないのか！？だ、誰でもいいから助けてくれ！！」
ドンッ！ドンッ！
シーン
ドンッ！ドンッ！
律「っ！！…」
律（痛っ…手が…腫れてる…）
律「は、はは…まさかこんな事になるなんて…」ｸﾞｯﾀﾘ
律「まぁ、最悪でも明日になれば誰か気付いてくれるだろうし」
律「そんなに深刻に考える事も…」
律「……」
律「って、今日金曜日だった！！…」
ドンッ！ドンッ！
律「だ、誰かっ！！誰か助けてくれっ！！」
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澪の部屋
ｼﾞｬｶｼﾞｬｶｼﾞｬｶｼﾞｬｶ♪
澪「やっぱいい曲だな…」
澪「………」
ｶﾁｬｯ
澪（やっぱり律から返事来ないな…）
澪「全く…」
澪「どこ行っちゃったんだよ…」ｼｭﾝ
回想
～～中学時代
澪「………」
律「ん？どうしたんだよ、澪？…」
澪「…あ、あの…その…」
律「ん？…また上履き盗まれたのか？」
澪「………」ｺｸｯ
律「しょーもない事するよな…」
澪「………」
律「ちょっとサイズ違うかもしんないけど、私の履けよ」
澪「え、えっ？…」
澪「べ、別にいいよ！…今の時期寒いし…」
律「まぁまぁ、いいからいいから！」
澪「………」
澪（ごめん…律…いつも迷惑かけて…）ｳﾙｯ
律「な、何だよ！泣く事ないだろ？」
澪「…ぐすっ…ごめん…律…」
律「………」
澪「………」
律「ふふーん…そっか、澪しゃんにはひょっとして無理かもな」ﾆﾔﾆﾔ
澪「え、えっ？…」
律「ほら、澪の方が足大きいかもしんないし--」
ゴチーン！！
律「し、しどい…」ｷｭ～
澪「わ、私はそんなに足大きくない！！////」
澪「そこまで言うなら、仕方ないな…」
律「へへっ…」
澪（ごめん…律、せっかく気遣ってくれたのに…）
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澪「…こんなにお前の事、心配してるのに…」
澪「………」
バタン！
澪「ひ、ひっ！？」
澪母「み、澪っ！！」
澪（な、何だ…ビックリした…）
澪母「律ちゃんどうしたの！？」
澪「い、いや…今日は部活も無かったから学校で見たのが最後だけど…」
澪母「そう……」
澪「何かあったの？…」
澪母「さっき律ちゃんの親から電話があって…まだ家にも帰ってないみたいなの…」
澪「えっ？…」
音楽室
ドンッ！ドンッ！
トンッ…トンッ
律「はぁっ…はぁっ…」
律「何か…手が痺れてきた…」
律「………」
律「今頃皆、心配してくれてるかな…」
律「………」
律「…トイレ、どうすりゃいいんだろ…」
最終更新：2011年05月11日 22:01
