~帰宅~
憂「た、ただいまぁー」
唯「うーいーーー!」ダキッ
憂「ふぇっ!?お姉ちゃん!?」バッ
唯「あぅぅ」コロン
憂「あ、ごめんなさいお姉ちゃん・・・びっくりして・・・」
唯「え、ううんっ・・・私もごめんねいきなり」
憂「ううん、お姉ちゃんは悪くないよ・・・ごめんね」
唯「遅かったから待ちどおしくて・・・」
憂「う、ちょっと友達と寄り道してて・・・」
唯「そうかぁー・・・」グゥー
憂「!・・・おなかすいたよね、今から作るから待っててね」
唯「はぁい」
憂(・・・うぅ、お姉ちゃんをまともに見れない・・・さっきも軽く突いちゃったし・・・)
唯(憂があんなにびっくりするなんて・・・抱きつきたかっただけなんて言えないし・・・)
憂&唯(・・・嫌われちゃったらどうしよう)
憂「・・・」グツグツ
TV「あほちゃうか!」
唯「・・・」
憂「・・・お姉ちゃん、出来たよー」コトッ
唯「あ、はーい」
憂(いつもならお皿取ってくれるのになぁ・・・)
唯(考えすぎてお皿取るの忘れちゃった・・・)
唯「いただきます」
憂「いただきます」
唯「・・・」モグモグ
憂「・・・」モグモグ
唯「・・・おいしいね」
憂「・・・え?うん・・・おいしいね、お姉ちゃん」
憂(お姉ちゃんとまともに喋れないよぉ・・・顔が熱くなって・・・)
唯(やっぱりいつもと違う・・・さっきので嫌われちゃったんだ・・・)
~そして片付けが終わって憂の部屋~
憂「・・・はぁ」
憂「普通にしようって思ってるんだけどなぁ」
憂「私のバカ・・・」ツネッ
憂「うぅ・・・痛い」
憂「このままじゃお姉ちゃんに嫌われちゃうよぉ・・・」ウルッ
~そのころ唯の部屋~
唯「・・・」ゴロゴロ
唯「うーいー」
唯「・・・嫌っちゃやだよぉ」ウルウル
唯「・・・あ・・・ブログ更新しなきゃ・・・」
唯「きょう・・・は」カタ・・・カタ・・・
唯「いもうと・・・に」カタ・・・カタ・・・
唯「きらわれ・・・」カタ・・・カタ・・・
唯「ちゃった」ウルッ
唯「・・・ういぃ」ポロポロ
唯「ういぃぃぃ・・・嫌わないで・・・」グスッ
唯「・・・」ゴロゴログスグス
唯「・・・ういぃ・・・Zzz」
~そして翌日~
唯「・・・あれ?いつ寝ちゃったんだろぉ」
唯「んんぅ・・・まだはやいなぁ」
唯「でも眠くないし・・・おきよっと」
トコトコ
憂「お、お姉ちゃん」
唯「あ・・・おはよう、うい」
憂「うん、おはよぉ」
憂(どうしたんだろう・・・今日は1人で起きてる・・・)
唯(1人で起きられたのに褒めてくれない・・・そんなに嫌われちゃってたんだ・・・)
憂「あ、ご飯できてるよ」
唯「う、うん!じゃぁ食べるね」
唯「いただきます」
憂「いただきます」
~学校~
憂(・・・はぁ)
憂(結局あれからほとんど喋れなかった・・・)
梓「どしたの憂、元気ないよー」
純「ほんとだ、珍しいね」
憂(どうすればいいんだろう・・・)
梓「おーい、憂ー!」
憂「・・・え?あ、梓ちゃん!おはようっ」
純「今は昼休みだぞー」
梓「憂大丈夫!?もしかして熱が・・・」ピト
憂「ひゃっ」
梓「んー・・・普通かぁ」
純「ほんとにどうしたんだー憂」
憂「・・・実はね、お姉ちゃんに嫌われちゃったみたいで・・・」
梓&純「えぇぇぇ!?」
純「あの仲の良い姉妹が・・・」
梓「先輩が喧嘩だなんて・・・」
憂「あ、でもね、大丈夫だよ?」
憂「そんなに大したことじゃないよ!・・・うん」
梓「憂・・・」
~そのころ唯は~
唯(・・・はぁ)
唯(絶対ういに嫌われちゃったよぉ・・・)
律「ってなわけでハンバーグを作ってやったんだよ!」
澪「律はハンバーグしか作らないじゃないか・・・」
律「なんだとー!私だって他の事出来るぞ!な?唯!」
唯(うぅ・・・ういー行かないでよぉー)
律「おーい唯ー」
唯(はなれないでよぉ)グスッ
律「うぉっ!?どうした唯!いきなり泣いて・・・」
澪「ゆ、唯!?」
唯「ふぇぇぇ、りっちゃん澪ちゃーん」ギュー
律「どうしたんだよ唯ー、何があったんだー」
澪「そうだぞ、言わなきゃわかんないぞ」
唯「あのね、あのね・・・ういに嫌われちゃったの・・・」グスッ
澪「え?あの憂ちゃんが?」
律「唯じゃあるまいし・・・そんな子供っぽい事しないだろ・・・」
唯「ひーどーいー」ポコポコ
律「冗談だって!」
澪「こら、泣いてる相手に冗談言うな」ポカッ
律「いったぁ・・・」
澪「それで、原因はわかってるのか?」
唯「うん・・・私がはしゃぎすぎちゃって・・・」
律「あの憂ちゃんがそれぐらいで嫌いになるのか?唯がはしゃいでるのはいつもの事だろ」
唯「うぅ・・・でもあんまり喋ってくれないんだよぉ・・・?目もあわせてくれないし」
澪「あの憂ちゃんがそこまでやるって相当・・・」
唯「・・・やっぱりぃぃぃ」グスグス
律「こら、澪だって泣かせてるだろ!」
澪「あ、いやその・・・ごめん・・・」
~そして放課後~
憂(お姉ちゃん、最近ちょっと変だしなぁ・・・)
憂(私も恥ずかしくてうまく喋れないけど・・・)
憂(やっぱり私のせいかな・・・)ウルウル
憂(今日こそは家に帰ったら仲直りしなきゃ!)
~帰宅~
憂「ただいまぁ」
憂「・・・お姉ちゃんはまだかぁ」
憂「よしっ、今日はがんばって料理作らないと!」
憂「お姉ちゃんのために・・・」トントン
憂「大好きなお姉ちゃんの・・・」グツグツ
憂「お姉ちゃん・・・///」コトコト
―――
唯「ただいまぁ」
憂「あ、お姉ちゃん・・・お、おかえり」
唯「うん、今日は早かったんだね」
憂「あ、うん」
唯「・・・」
憂「・・・」
憂(・・・このままじゃダメ!ちゃんとお姉ちゃんと向かい合わないと!)
憂「あ、あのねお姉ちゃ」
唯「ちょっと部屋で練習してくるね」
憂「あ・・・うん、いってらっしゃい」
憂(また喋れなかった・・・)
~唯の部屋~
唯「今日はちゃんと喋るって決めてたのに・・・」
唯「うぅぅ・・・ういぃぃぃ」グスッ
唯「ういはもう私の事嫌いなのかな・・・?ういはもう・・・ういは・・・」グスグス
唯「うぇぇぇん」グシグシ
唯「私はね、ういの事が好きなんだよ・・・」
唯「妹としても好きだし・・・女の子としても・・・」
唯「なのにういには言えなくて・・・それだけじゃなくて嫌われて・・・」
唯「こんな気持ち・・・誰にも言えなくて・・・」グスッ
唯「・・・ブログ」
唯「ブログで言うしかないんだよね・・・」
唯「でも言わないよりすっきりする・・・よね」
唯「・・・うん、正直に書こう」カチッ
唯「こんばんは・・・」カタ・・・カタ
唯「きのう・・・いったとおり・・・」カタ・・・カタ
唯「わたしは・・・いもうとに」カタ・・・カタ
唯「きらわれ・・・・・・・・・ました」カタ・・・・・・・・・カタ
唯「・・・」ウルウル
唯「さいしょに・・・かいたとおり」カタ・・・カタ
唯「わたしは・・・いもうとが」カタ・・・カタ
唯「だいすき・・・です」カタ・・・カタ
唯「いもうとと・・・しても」カタ・・・カタ
唯「おんなのこと・・・・・・しても」カタ・・・・・・カタ
唯「でも・・・」カタ・・・
唯「すき・・・ってひとことが・・・いえなくて」ポロポロ
唯「それどころか・・・きらわれて・・・」ポロポロ
唯「わたしは・・・どうすれば・・・いいんだろう」グスッ
コンコン
唯「!?」ビクッ
憂「お姉ちゃん、ご飯だよー」
唯「あ、うん、今いく」グシッ
憂「待ってるね」
唯「・・・うい・・・」
唯「いつもありがとう・・・こんなお姉ちゃんでごめんね」カチッ
~翌日~
憂「んぅ・・・」
憂「・・・朝かぁ」
憂「昨日も結局・・・変な空気のままだったなぁ・・・」
憂「それにいつもより元気なかったなぁ・・・」
憂「やっぱり・・・私のせいかな?」
憂「それとも・・・何かあったのかな?」
憂「・・・ブログ」
憂「お姉ちゃんのブログなら・・・」
憂「きっと何か・・・!」
憂「・・・うん、見に行ってみよう」
憂「・・・あ、でもお姉ちゃんのご飯作り置きしなきゃ」
~そのころ唯~
唯「むにゃむにゃ・・・ういぃ・・・Zzz」スースー
唯「う、うぃー・・・行っちゃ・・・だめなの・・・」スースー
~台所~
憂「よしっ、これで完了♪」
憂「えっと・・・でかけてくるので・・・あたためてたべてね・・・っと」カキカキ
憂「お姉ちゃん、大丈夫かなぁ?」
憂「でも・・・お姉ちゃんのブログを見なきゃ!」
憂「いってきます、お姉ちゃん」ガチャッ
~ネットカフェ~
憂(よしっ、今日はスムーズに来れた!)
店員「いらっしゃいませ」
憂「10~15番のボックス席で時間は3時間パック、会員証はこれです」サッ
憂「何かあったら電話で連絡しますね!じゃぁお願いします」ペコ
店員「・・・あ、はい」
店員(セリフ取られた・・・)
スタスタ
スッ
ガチャッ
ポチッ
憂「お姉ちゃんの気持ち・・・書いてあるといいなぁ」
憂「けいおんにっき・・・っと」カタカタ カチッ
憂「んっと、これだ」カチッ
『×月○日 今日は妹に嫌われちゃった』
憂「・・・え?」
憂「・・・なんで?私がお姉ちゃんの事嫌い・・・?」
憂「そんなはずないよ・・・だって今・・・お姉ちゃんのことで頭がいっぱいで・・・」
憂「好きで・・・大好きで・・・」ウルッ
『×月×日 こんばんは
昨日言った通り、私は妹に嫌われました
最初に書いた通り、私は妹が大好きです
妹としても・・・女の子としても
でも、好きって一言が言えなくて
私はどうすればいいんだろう・・・?』
憂「・・・」ポロ・・・ポロ・・・
憂「うぐ・・・おねえ・・・ちゃ・・・ひっく」グスッ
憂「私の事・・・こんなに・・・」グシッ
憂「なのに私は・・・」ウェェン
憂「・・・・・・・・・お姉ちゃん!」ダッ
店員「あの、お客様お時間のほうが」
憂「大丈夫です!これ980円、レシートはいらないです!」ダッ
店員「・・・ありがとうございました」
憂「っ・・・お姉ちゃん!お姉ちゃん・・・!」タッタッタッタ
ガチャッ
憂「お姉ちゃん!」
唯「あ、うい」
唯「おかえりなさ」
ダキッ
唯「・・・うい?」
憂「お姉ちゃん、ごめんね・・・」ポロポロ
唯「うい・・・?どうして泣いてるの?どうして謝るの・・・?」
唯「謝らなきゃいけないのは・・・私のほうなんだよ・・・?」ポロッ
憂「ううんっ!お姉ちゃんは悪くないの、何も悪くないの」グスッ
憂「私が・・・私が全部・・・」ウェェン
唯「うい・・・」ギュー
唯「でも・・・どうして?」
唯「唯が怒ってたのは私が抱きついたから・・・」
憂「怒ってなんかないの・・・」
唯「・・・え」
憂「あの時はね・・・ぼーっとしてて・・・それでびっくりして・・・」
憂「本当はね、お姉ちゃんに抱きつかれるの・・・すっごく嬉しいんだ」
唯「・・・え?え?」
唯「じゃ、じゃぁ最近あんまり喋ってくれなかったのは・・・」
憂「・・・ごめんなさいお姉ちゃん」
憂「私ね、お姉ちゃんのブログ見ちゃったの」
唯「・・・へ?・・・あのブログ・・・って///」カーッ
唯「いやっ、あのね、うい!あれはそういうのじゃなくて・・・」
憂「いいの!」
憂「お姉ちゃんが好きって書いてくれてたの・・・」
憂「すごく嬉しかった」
唯「・・・うい・・・」
憂「私ね、お姉ちゃんの事好きなの」
憂「お姉ちゃんとしても、女の子としても」
唯「・・・え・・・///」カーッ
憂「お姉ちゃんも・・・同じ気持ちでいてくれてるんだよね・・・?」ウルウル
唯「う、うん・・・///」
憂「・・・よかったぁ」ギュー
憂&唯「・・・///」
憂「お姉ちゃん」
唯「んー?」
憂「あったかい」
唯「えへへ」
~数十分後~
唯「なるほどぉ、それであんまり喋らなかったのかぁ」
憂「うん、ごめんねお姉ちゃん・・・」
唯「ううん、嫌われてなくて本当に良かったよぉ」
唯「さらに好きだって言われて・・・///」
憂「えへへ///」
憂「お姉ちゃん」
唯「んー?」
憂「大好きだよ♪」チュッ
『◎月◎日 今日からは2人で更新する事になりました!
2人の出来事をいっぱい書いて、素敵なブログにしたいと思います♪
これからもよろしくお願いします!』
おわり
最終更新:2011年05月11日 23:55