澪「なあ、唯。ちょっといいか?」

唯「え…なあに、澪ちゃん?」

ある日、私は、人気の無い校舎裏に、澪ちゃんに呼び出されました。

唯「えと…なあに?」

澪「あの…な。えと…梓の事」

なんとなく、察しがつきました。

ここ最近、私たちは急速に仲がよくなりました。

あれから何週間か経ちましたが、あずにゃんは殆ど毎日、家に来ていて、殆ど毎日一緒に登下校しています。

週末も、必ず泊まりに来てくれています。感覚的には、殆ど家族のようになっていました。

急激に、仲がよくなりすぎて、…多分、澪ちゃんは、不審に思ったのでしょう。

普通なら、特に過剰に反応する事もなかったのかもしれません。だけど澪ちゃんは、ちょっと事情が違います。

唯「あの、ね。ここだとなんだから、今日私の家に来て?…相談、したい事が、あるの」

澪「…」

明らかに、構えていました。

でも、最終的に、「わかった」と言って、承諾してくれました。

澪「…で、なんだ?相談したい事って」

リビングで向き合っていました。澪ちゃんは、私が出したお茶には手をつけようとせず、話を切り出しました。

唯「うん…憂、ね。病気なんだ」

澪ちゃんの表情が、さっと変わります。いぶかしげな表情から、一転して、驚いた様な、そんな表情に。

澪「…なんの病気?」

…以前、あずにゃんに説明したからでしょうか。今回は、だいぶんスムーズに説明する事が出来ました。

澪ちゃんは、この手の話題が本当に苦手らしく、しきりに恥ずかしがっていました。なんて言うか…澪ちゃんは、可愛くてずるい。

嗜虐心が刺激されて、つい、意地悪な話の振り方を一杯してしまいました。

澪「えっと//…その…ごめん!そんな事情とは知らなくて…私、すごい、勘違いしてた!ごめん!」

唯「ううん、いいの。こっちこそ、ごめんね?あずにゃんの事、心配だったんだよね」

澪「本当、ごめん。唯の事、ちょっと、疑ってた。梓に、その、変な遊び教えてるんじゃないかって、疑ってた。本当に、ごめん!」

これについては、一概にえん罪とは言えず、私は苦笑してごまかすしかありませんでした。

あれ以来、私たち三人は、お互いに身体を慰める関係になっていました。

憂の発作のとき以外でも、頻繁に三人でエッチしていました。

…ただ、この事は、この場では内緒です。多分、話がこじれるだけなので。

唯「でね。もしも、なんだけど。私とか、あずにゃんが、その、憂の世話が出来ない事があったら、力になって欲しいの。…お願い、こんなこと、他の人に頼めないから…」

澪「もちろん!憂ちゃんのためだったら、その、恥ずかしいけど、協力するよ!//」

…多分、澪ちゃんにその機会が訪れる事はないだろうと思いながら、協力を仰ぐ事で、「味方」になってくれるように仕向けました。

最近、なんとなく分かって来た事があります。

澪ちゃんは、いわゆるノンケです。あずにゃんは、多分、かなり純度の高い同性愛者です。

なんで分かるの?と言われても、「なんとなく」としか答えようがありません。とにかく最近、なんとなく、分かっちゃったのです。

ちなみに、私と憂も、結構、同性愛者の質が強いようです。(正確には、私たちはどちらでもいける質のようです。)

りっちゃんは、性が未成熟で、よく分かりませんが、多分澪ちゃん同様ノンケです。

ムギちゃんは、同性愛者の素振りがありますが、こちらはどうも、恋愛経験が少なすぎて、自分の性嗜好が分かっていない様な雰囲気です。(多分、ほぼノンケです。)

まあ、とにかく。皆優しいので、いよいよとなれば、協力してくれると思います。これは疑う余地が無いと思います。

ただし、私たち3人とは違い、精神的な無理を強いる事になります。

そんなわけで、私は、これ以上積極的に皆に相談する事はやめようと思っていました。

皆の事を信頼していないとか、そう言う事ではなく、無闇に心配させる必要は無いと思っていたからです。


澪ちゃんを送り出し、入れ替わりで憂とあずにゃんを迎え入れました。

唯「…憂、ごめん。澪ちゃんに話しちゃった」


憂「うん。しょうがないよね。気を遣わせちゃってごめんね?」

私たちは、いつものようにキスを交わし、軽く抱き合いました。

…最近、憂は、病気の事で悲観的になる事が殆どなくなっていました。発作の事もだいぶ分かって来て、なんとなく、前兆の様なものが分かって来たからです。

三人よれば文殊の知恵、というやつでしょうか。

唯「あずにゃん、澪ちゃんが心配してたから、フォローしておいてあげてね」

梓「はい、唯先輩。…この際、もう皆さんに言っちゃった方がいいんじゃないですか?」

あずにゃんとも、憂と同じように、ちゅうと包容を交わします。

殆ど毎日しているにも関わらず、あずにゃんは飽きる事無く、いつも幸せそうに、ふにゃっと破顔します。(あずにゃんはその後、はっと表情を戻し、顔を赤くします。このリアクション、大好きです。ツンデレ最高。)

唯「うーん…無闇に心配させる事もないかなーと思って。憂、どう思う?」

憂「…うーん。私としては、やっぱり、あんまり大勢に知られたくないかも」

憂は、やんわりと、断りました。

まあ、確かに、私とあずにゃんにとっては気の置けない「親友」ではありますが、憂とは過度の交流がある訳ではありません。

多少警戒するのは、これはどうしようも無い事でしょう。

梓「そっか。うーん、まあそうだよね。でも、先輩方なら信頼出来るし。いざという時の為に、やっぱり知っておいてもらっても良いと思うんだ。あと、真鍋先輩とか。純も大丈夫かな」

…あずにゃんは、多分、自分の性嗜好が普通の女の子と違う事に、まだ気がついていません。

なので、若干意識のずれがあるように思えました。

直接的に、話した事はありませんでしたが、多分憂も同じ感想のようでした。

まあ、こういう事は、徐々に理解して認識を深め、合わせて行けばいいのです。問題はありません。

梓「それに、皆で知っていれば、皆で一緒にいられるじゃない?皆でお泊まりしたりできるし。えへへ。良いと思わない?」

…全く、問題ありません。

その日は、あずにゃんは家に帰りました。

私と、憂と、順番にちゅうを交わして、幸せそうな表情を残して家を後にしました。

憂「…ごはん、何にしよっか。今日は一緒に作る?」

唯「うん。今日はカレーにしよう!」

三人で共同生活をするうちに、自然と家事などの分担が正常化されつつありました。

共同生活を安定させる為には、どこかに負担が偏ったり、どこかに不満が蓄積されたり、どこかに後ろめたさが蓄積されたり、そういった事を極力排除しなければいけません。

私たちは、私たちの生活がより良くなるよう、より安定するよう、少しずつ、色々と工夫したり、改善したりしていました。

例えば、家事。

憂は今まで、家事の殆どを一人でこなしていました。

憂は、それを全く苦にしていませんでした。むしろ、家事をする事に幸せを感じていたくらいです。

ですが、私の中では、心の奥底で、家事を全て押し付けている現状に後ろめたさや申し訳なさを感じていました。なので、憂の幸せを奪わない程度に、私の後ろめたさがなくなる程度に、家事を一部「譲って」もらったりしました。

あずにゃんも、生活の中に入っています。私たちは、私たち三人で、この先リアルに暮らして行く為の準備を、少しずつ始めていたのです。

唯憂「ごちそうさまでした!」

お皿を水桶に浸し、二人そろってうーん、と伸びをします。

唯「お風呂、湧かしてくるねー」

憂「うん。ありがとうお姉ちゃん」

お風呂から上がり、明日の準備を整え、二人で部屋に向かいます。

唯「今日は、一緒に寝よっか」

憂「うん」

明かりを消して布団に潜り込み、私たちはいつものように、抱き合いました。

唯「将来の話をしようか」

憂「うん。今日は、どのくらい先の話?」

唯「そうだね…今日は、就職して5年後くらいとか、どうでしょう」

私たちは、三人で、生活を営み続けます。

今はあずにゃんと家が別々ですが、高校を卒業したら、三人で一緒の部屋を借りて、一緒に住みます。

これはもう、三人の共通目標です。一緒の大学に行く為に、皆で勉強も始めました。

女ばかりとは言え、三人全員働けば、それなりの収入になるでしょう。

体調を崩したり、病気したときも、三人いれば安心です。

だからきっと、三人の生活は、きっと良い物にできるはずです。

就職して、5年。20台も終盤に差し掛かり、程度の差こそあれ、仕事もそろそろ独り立ちに近づき、中堅にさしかかる頃でしょうか?

年齢とともに、経験とともに、市場価値が上がる仕事がいいです。そうでさえあれば、もっと歳を取ったときも安心ですから。

具体的な業種や職種、キャリアパスも、早めに考えておいた方がいいかもしれません。

憂「…ねえ、お姉ちゃん。子供、欲しい?」

唯「…わかんない。今はいらない。想像つかない」

憂「…ねえ、お姉ちゃん。女の子同士で結婚、できるようになるかな?三人で結婚は流石に無理かな?」

唯「どうだろうね。別に、結婚しなくてもいいと思うし。もしできるようになったら、三人で結婚しよ?」

憂「…ねえ、お姉ちゃん。私たち、ずっと三人で暮らしていけるよね?暮らしていいんだよね?」

唯「もちろん」

憂の不安は、自分の病気の事から、徐々に三人の今後の人生にシフトしていました。

憂の不安は、ごく真っ当なものです。

あずにゃんは、殆ど盲目的に、今の幸せに酔っているところがありました。

あずにゃんは、根が真面目で、頭のいい子ですが、憂はそれ以上に、常識的で、いろんな事に気が回ります。

なので、いろんな事が気になって、不安で、しょうがないのでしょう。

シンプルに、ただひたすらに、今の幸せを享受するあずにゃんと、その幸せの終わりに怯えて、日々不安を募らせる憂。

憂は、三人でいる間は、その不安を忘れて一緒に幸せをかみしめているようでした。

ですが、あずにゃんが帰って、二人になると、途端に不安になってしまうようでした。

憂「梓ちゃん、今日は泊まっていかないの?」

梓「うん、ごめんね。今日はお母さんいるから…」

あずにゃんのご両親がいる日は、必ず家に帰る事に決めていました。

毎日遊び歩いている…そんな風に親御さんに不安を抱かせたくなかったからです。

憂は、名残惜しそうにあずにゃんを見送っていました。

あずにゃんは、バイバイ、と、手を振って、帰ろうとしました。

憂がその手を取って、引き止めます。

梓「…?憂、どうしたの?」

憂「…ごめんね。なんでもない。もう一回、キスしてもいい?」

あずにゃんが嬉しそうにそれに応じて、今度こそ本当に帰りました。

憂は、複雑な表情でそれを見送りました。

…憂の不安は、日増しに膨らんでいるようでした。

そして、その不安を打ち消すように、あずにゃんが泊まる日は、一緒になってただひたすらに、今の幸せを享受するのです。

夜の生活は、とても上手くいっていました。

基本的に、二人とも、夜は私のいいなりでした。

二人とも、私にベタベタに甘えてきます。

私が一番年上でしたし、こうして甘えられるのもとても心地よかったので、私たちの相性は本当に良かったんだと思います。

私の言いつけ通りに、恥ずかしい姿を晒す二人が、本当に愛おしくて、しょうがありませんでした。

あずにゃんは、少しずつ、自分の性嗜好を理解し始め、戸惑いながらも徐々にそれを受け入れつつありました。

自分が、いわゆる同性愛者である事に、少なからずショックを受けたようでしたが、それもすぐに、私たちとの情事で上塗りされ、気を病んだり卑屈になったりする事はありませんでした。

あずにゃんは、夜の生活をより充実させる為に、私に積極的に色々な「おねだり」をしてきました。

そしてそれを、憂と一緒に分かち合って、二人で一緒に気持ちよくなる事に、幸せを見いだしているようでした。


梓「あの…唯先輩。これ、私たちに付けてくれませんか?」

ある日、あずにゃんはそう言って、犬に付ける様な首輪を二つ、差し出してきました。

憂も、その後ろで恥ずかしそうにもじもじとしています。憂は、首輪につけるためのリードを二本、持っていました。

憂「あのね…私たち、おねえちゃんの、ペットにして欲しいの//」

唯「…ペット?」

梓「はい。唯先輩、私たちを、唯先輩のペットにしてください//」

あずにゃんは、恥ずかしそうに身体をもじもじとしながら、私に訴えかけます。

梓「一生、いい子にして、唯先輩の言いつけは何でも守ります。私たちを躾けて、唯先輩のペットにしてください//」

その頃には、最早、私たちはお互いの性癖をほぼ理解していました。

身体の事もそうですが、性格というか、性質的な物も、お互いに完全に理解していました。

そして、二人で考えて、出した結論が、これだったのでしょう。

私は…首輪を受け取り、順番に、二人に首輪を付けてあげました。

かなり、上等なものなのでしょう。シンプルですが、趣味のよいデザインで、しっかりとした作りの首輪でした。

顎に手を添え、くいっ、と、上を向かせて、首輪を巻き付け…

金属製の錠に通し、ちょうど良さそうな穴に錠を固定して、革製の輪っかに通して…

首輪を付け終えた後、おでこにキスして、頭を軽くなでてあげました。

二人は満足そうに、首輪に手を添えて、幸せそうな笑みを浮かべました。

続いて、憂からリードを受け取り、金属製の金具で、首輪にとりつけました。

リードを付ける瞬間…二人は、はあっ、と、熱っぽい吐息を漏らし、性的な興奮を隠そうとしませんでした。

多分私も、二人と同じ様な表情をしていた事でしょう。

私は辛抱たまらず、順番に、リードを引っ張って強引に顔を引き寄せ、キスをしました。

リードを引くという行為が、エロすぎました。

リードを引いた瞬間、うっ、と一瞬、苦しそうに呻きますが、でもすぐに、はあっと熱い吐息を漏らして…

切なそうな表情が、私の思うままに引き寄せられて…そして、キス。

精神的にも肉体的にも、完全に征服したかの様な充足感。二人の、身体も、人格さえも、全て私の物になったかの様な満足感。

私たちは何度も、その行為を繰り返しました。本当に、飽きる事無く、何度も何度も繰り返しました。

その日のエッチが、今までよりもずっと盛り上がった事は言うまでもありません。

…こうして、二人は、私の夜のペットになりました。


梓「憂…憂…好き。愛してる//」

憂とあずにゃんは、お布団の上に、二人仲良く並んで四つん這いになって、舌を絡め合っていました。

憂「梓ちゃん…嬉しい。もっと、言って。私も、好き。愛してる//」

私はその後ろから、二人を指で犯していました。

ちゅっ、ちゅっ、と、キスの音と、私が秘部を弄ぶ音が混ざり合う中、犬のように四つん這いで舌を絡め合う二人。

四つん這いな上、二人は首輪とリードまでつけていて、まるで本当に犬や猫のようでした。

唯「ふふ。憂、そうしてるとホントにわんちゃんみたい。ほら、憂、わんわんって鳴いてごらん?」

憂「わ…わん、わんっ//」

二人は、約束通り、私の言いつけは何でも守りました。

唯「あずにゃん、猫ちゃんはなんて鳴くのかな?ほら、鳴いてごらん?」

梓「にゃ、にゃん//にゃあー//」

私が犯した秘部からは、とろとろと精液がこぼれ落ち、シーツにじっとりとシミを作っていました。

その光景は、とんでもなく卑猥なものでした。


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最終更新:2011年05月12日 22:13