いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「…」zzZ
いちご「んん…」zzZ
エリ「んー…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「ビクンッ」zzZ
いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「…」zzZ
いちご「ぱせり…」zzZ
エリ「りこーだー…」zzZ
アカネ「だ…?…あ…?…どっち…」zzZ
姫子「ちゃーはん…」zzZ
いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「…」zzZ
姫子「松田聖子って今でもかわいいよね…」zzZ
エリ「そんなことより中森明菜聴け…」zzZ
いちご「もうどうにもとまらないぃ…」zzZ
アカネ「それ違う…」zzZ
いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「…」zzZ
姫子「もう羊買ってきたら…?」zzZ
アカネ「東京ドームはシャイだなぁ…」zzZ
いちご「隕石が落ちてくる…?…じゃあペットショップいこう…」zzZ
エリ「おっすニュートン…」zzZ
いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「…」zzZ
姫子「君は二塁ベースによく似ている…」zzZ
アカネ「思った…」zzZ
いちご「たしかに…」zzZ
エリ「はっくし!!」zzZ
いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「…」zzZ
姫子「ビューティコロシアム出ようかな…」zzZ
アカネ「ゴーレムと呼ばれた18年…」zzZ
エリ「もうゴーレムとは呼ばせません…!」zzZ
いちご「あれはいい加減和田アキ子も生まれ変わるべき…」zzZ
いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「…」zzZ
いちご「…」zzZ
エリ「…」zzZ
アカネ「…」zzZ
姫子「はっ」
姫子「……夢か」
姫子「もー朝かー…」
姫子「…夢ん中で夢みてたな」
姫子「なぜかあいつら居たし…」
姫子「ふぁ~、ねんむ」ゴソゴソ
姫子「あら」ゴソゴソ
姫子「…」クシャ
姫子「買いに行きますか」
ウィーン
アンチャン「らっしゃいやせー」
姫子「パーラメントのカートンください」
アンチャン「身分証明書はお持ちでしょうか?」
姫子「…持ってないです」
アンチャン「じゃあちょっとお売りできないですね~」
姫子「はぁ…わかりました」
アンチャン「ありがとうございましたー」
姫子「くっそー、チャラい感じだから売ってくれると思ったのに~」
エリ「お嬢ちゃん、コレでも吸いな」
姫子「あっ、親切にどうも。甘っ!!」
エリ「こいつはココアシガレットといってなぁ」
姫子「完全にお菓子だろが」べしっ
姫子「で、急に出てきてなんなのアンタ」ポリポリ
エリ「いやね、姫ちゃんが帰ってくんの遅いから見に来たんだよ」
姫子「ん?」
エリ「もー早く帰ろ?2人とも待ってるよ」
姫子「はぁ?」
いちご「例えば動物としゃべれるようになったとします」
アカネ「はい」
いちご「わたしはパンダと友達になります」
アカネ「はい」
いちご「アカネはゾウと友達になります」
アカネ「はい」
いちご「なんと素晴らしい世界でしょうか」
アカネ「流石いちご」
姫子「あんたらなに人ん家に勝手に入ってんだ」
アカネ「あ、帰ってきた」
いちご「おかえり」
姫子「何してんのマジで、クーラーまで点けて」
エリ「ただいま~」
アカネ「世界平和についてちょと」
いちご「やっぱこういう話するときは姫子んちかなと思って」
姫子「のわりにゃ現実味のない内容だったね」
エリ「ねぇただいま」
いちご「昨日トイレで考えてたことだしね」
姫子「平和をなめるな」
アカネ「はぁ~エアコンすっし~」
エリ「ただいまと言っているだろう!!!!!!」
姫子「つかどうやって入ったの」
いちご「開けた」
姫子「だからどやって」
いちご「開けた」
姫子「あの…」
いちご「開けたの」
姫子「あそ…」
姫子「あんま寝起きの人を挫折させないようにして」
いちご「うん」
アカネ「はい姫子、これ欲しかったんでしょ」
姫子「おおパーラメント、どしたのコレ」
アカネ「公園の先のタバコ屋で買った」
姫子「マジかありがと、盲点だったな」
姫子「4500円返しとくね」
アカネ「まいど」
エリ「暇じゃこら」
姫子「え…、帰って良いよ…?」
エリ「帰ったらよけー暇なのー!!」
姫子「君らもそうだがヒトんち来んならやる事とか考えてから来なさい」ゴソゴソ
姫子「あ?ライターがない」
エリー・アントワネット「ライターが無いならメラを使えばいいじゃない」
姫子「使えたら最初っからライターに頼ってねえよ」
エリ「よし、家族ごっこしよう」
いちご「じゃ私お母さん」
姫子「やるのか」
エリ「んじゃ姫ちゃんがお父さんでアカネが娘ね」
エリ「私はもう一人の家族、犬のリキ役で」
エリ「じゃゲットレディ!!!」
アカネ「えーっと、パパママおはよう」
姫子「あー…、おはよう?」
エリ「カット」
姫子「なによ」
エリ「そんな探り探りな親子はいないぞ」
エリ「家族なんだからもっと自然に!ナチュナルに!いい?」
姫子「噛んでるけど、はい」
エリ「じゃゲレディ!!!
」
アカネ「パパママおはよう」
いちご「まったくこの子ったらやっと起きたのね、朝ご飯冷めちゃうわよ?」
エリ「わんわんわんわんわんわんわんわん」
姫子「えーアカネ、リキに餌をあげなさい」
アカネ「はーい」
アカネ「ほーらリキ、ごはんだよ~」
エリ「いつもすまんのう」
姫子「カット」
姫子「リキ思いっきり喋っとる」
姫子「しかもおじさんだった」
エリ「そりゃリキももう7歳だからねぇ、それなりに貫禄出てくるよ」
姫子「いやいやいやいや、なんで喋ったんだよ、最初は普通に吠えてたのに」
エリ「わんわんだけだとつまんないから」
エリ「細かい事言ってないで再開!」
アカネ「おいしーい?リキ」
エリ「やっぱこれがないとねぇ、はっはっは」
いちご「アカネも早くご飯食べて支度しなさーい」
アカネ「はーい、いただきまーす」
姫子「よく噛んで食えよー」スーハー
アカネ「あっ」
姫子「どうした?」
アカネ「このお味噌汁…お姉ちゃんも好きだったよね…」
エリ「カット」
エリ「何してんの?アカネ、何意味深にしてんの?」
アカネ「ごめん、こういうシチュエーションよくありそうかなと思って…」
エリ「たしかに見たことある感じだったけど今はいいのそういうの!!!」
エリ「朝のさわやかで微笑ましい風景が台無しでしょ!!!」
姫子「おっさん語喋る犬がいる時点でさわやかでも微笑ましくもないけどな」
アカネ「ふぅーごちそうさま!いってきまーす!!」
いちご「いってらっしゃーい、車に気をつけるのよー!」
姫子「さて、私もそろそろ行くかな」
いちご「今日は何時ごろに帰るの?」
姫子「えっと、10時ごろには帰れるよ」
いちご「そう、じゃいってらっしゃい」チュッ
姫子「うへぇ!!?」
いちご「気をつけてね」
姫子「いぃいぃぃぃい行ってきましゅ」
いちご「さて私も買い物に行かなきゃね」
いちご「リキ、行ってくるわね」
エリ「わんわん」
ふっ、今日もみんな元気な顔して出掛けたか。
朝この場所からみんなの出掛けていく背中を見送るのが俺の日課だ。
みんながみんな楽しそうにドアを開けていきやがる。
俺はそんなみんなの背中を見るのが好きだ。
前は騒がしい所に連れ込まれたなぁと思っていたが、
もうすこしこのままでいるのも、
――――――わるく、
――――――ねぇかな。
つづく
最終更新:2011年05月15日 21:39