ジョン「何それ」
ジョージ・ハリスン「いいからこっち来て観てみなって」
ジョン「うわなにこれ」
ジョン「女の子が紅茶飲んでるだけじゃん」
ジョージ「もうすぐ弾くから」
ジョン「何をだよ、やだよ俺こんなの。全く面白くない。監獄ロック観ようぜ」
澪『おい、いい加減練習始めるぞ!』
ジョージ「ほら来た来た」
ジョン「この子たちバンドなの?子どもの割に機材のチョイスはなかなか良いね」
HTT『~~♪』
ジョン「!」
ジョージ「ニヤッ」
ジョン「…割といいじゃん」
ジョージ「だろ?BD-BOX持ってるんだ、貸してあげようか」
ジョン「じゃあ一応借りて観てみようか」
翌日
ジョン「ジョージおはよう、コレありがとう!」
ジョージ「あっジョンおはよ……っ!おい目の下にひどいクマができてるぞ!」
ジョージ(これは…夜通し観たな…しかし寝てないくせに目が輝いてる)
ジョン「これ最高だったよ!!音楽はカッコイイし女の子もかわいいし!」
ジョージ「そうか、気に入ってくれてよかったよ」
ジョージ(僕が言えたことじゃないけど、ジョンは本当に昔から周りに影響されやすいな)
ジョン「でも1つ気に入らないことがある」
ジョージ「ん?」
ジョン「なんで律は、ビートルズじゃなくてフーのファンなんだよ!!」
ジョージ(知るかよ)
ジョン「曲だって俺たちの方が有名だし!大体キースみたいな変態よりうちのリンゴの方が何倍も良いドラマーだ!!」
ジョージ「ジョン…(うるっ)」
ジョン「それともう1つ。生前エミネムすら知らなかったお前が、なんでこんなの知ってるんだ!?」
ジョージ「それが日本から来たっぽいファンがさ…僕の墓前に置いて行ったみたいなんだよね、第1期と2期のBD」
ジョン「それで自動的にこちらの世界へ送られてきた、と」
ジョージ「うん。このシステムどうにかしてほしいよね…今回は感謝してるけどさ、基本的にあっちの世界からの贈り物を全部こっちに運ばれるのは迷惑だよ。第一こっちでは欲しいものなんてなんでも手に入るのに」
ジョン「そうか?ファンからの手紙がよく来るから俺は嬉しいよ」
ジョージ「それは僕も嬉しいけど。たまに異臭のするティッシュとか、聞くに堪えない自作曲のカセットなんかが送られてくるんだよね…せめて受け取り拒否くらいできるようにしてほしいよ」
ジョン「それはまあ…うん…ところでさジョージ!」
ジョージ「何だよ?(話題変えやがった)」
ジョン「俺たち死んでからさ、こっちでのんびり気ままにギター弾いて曲作りとかしてるわけじゃん?たまには別のこともしたいじゃん?」
ジョージ「君はもう30年以上になるからね」
ジョン「で、提案なんだけど」
ジョージ「何?」
ジョン「放課後ティータイムのコピーバンドをやりたい」
ジョージ「ちょwwwwwww」
ジョージ(思ってもいない展開に転んだな…こいつのとりあえずやってみよう精神はなんなんだ)
ジョン「君ももちろんあずにゃんパートやりたいよね?」
ジョージ「え、うん、まあ別にいいけど(やっぱり主役は自分なのか)…2人じゃできないよ」
ジョン「メンバーはこれから集めるんだよ!」
ジョージ(めんどくせえ…)
ジョン「お前こっちにも友達多いだろ、入ってくれそうな奴をあたってみてくれ」
ジョージ「えー…やだなあ…(死ぬほどめんどくせえ…死んでるけど)」
ジョン「頼むよ!これがきっかけで新しい友達もできるかもしれないだろ?俺も色々声かけてみるから」
ジョージ「仕方ないなあ…君の熱意には負けるよ」
ジョン「さすがジョージ!じゃあ俺一旦寝るからヨロシク」
ジョージ「おい」
―――
ジョージ「入ってくれそうな奴って言ったって…大体ミュージシャンなんて我の強い連中ばかりなのに、アニメの曲なんかやりたがる奴いるのかな」
ジョージ「まあドラマーはあいつしかいないよな」
―SMクラブ“HEAVEN”
ジョージ「あーやっぱりここにいた!おーい!」
キース・ムーン「ハァハァハァハァハァハァ」
ジョージ「(うわ…何度見てもキモイ)あの…ちょっと話が…」
キース「ハァハァハァハァ…もっと叩いて……///」
ジョージ「今度ジョンと一緒にあるバンドのコピーをするんだ。で、そのバンドでキースに叩いて欲しいんだけど」
キース「叩く!?ハァ…///」
ジョージ「ちゃんと聞けよ!こんな店出るぞ!」
キース「これが例のアニメ?」
ジョージ「うん、このドラムの子は君のファンって設定なんだよ」
キース「そうなんだ!?それ最高じゃん。いいよ、俺やる」
ジョージ「えっいいの?」
キース「なんでそんなびっくりしてんの、俺楽しいこと大好きだよん」
ジョージ「そうか、ありがとう。これキース用のけいおんBDセット、一応用意しといたから見てみて」
キース「おーサンキュー♪楽しみだ!他のメンバーは?」
ジョージ「これから集めるんだ、じゃあ僕はこれで」
キース「あいよー、いいメンバー集まるといーな」
ジョージ「あと2人か…ジョンも周りに声かけるって言ってたけど、期待せず自分で探した方がいいよな」
ジョージ「キーボードはあいつで決定だな」
ジョージ「呼び出しちゃって悪いね」
ビリー・プレストン「気にしないで。君が呼んでくれるならいつでも駆けつけるよ」
ジョージ「いつもありがとうな」
ビリー「で、今回は何?また何か面白いこと持ってきてくれたのかい?」
ジョージ「ジョンとキースと一緒にコピーバンドをやるんだ。キーボードは君しかいないと思って」
ビリー「それは嬉しいな、何のバンドのコピーをするんだ?」
ジョージ「それが…このアニメに出てくるバンドの曲なんだけど」
ビリー「アニメ!?俺こういうのあんまり詳しくないんだよね」
ジョージ「やっぱ普通はそういうリアクションだよな」
ビリー「うーんどうしよっかなー」
ジョージ「頼むよ、またみんなで楽しく音楽やろう」
ビリー「うーん…」
ジョージ(ショボーン)
ビリー「なんて冗談だよ、君に頼まれて断れるわけないだろ」
ジョージ「やめろよそういうの!でもありがとう、助かるよ」
ビリー「ジョンにも久しぶりに会いたいしね。そのバンドの音源貰える?」
ジョージ「BDなら手元にあるよ、はい」
ビリー「ありがとう。連絡待ってるよ~」
ジョージ「さて、あとはベーシストだけ」
ジョージ「でもパッと浮かばないな…どうしようか…」
ラヴィ・シャンカール「なにぶつぶつ言ってるんじゃ」
ジョージ「あっ師匠!」
ラヴィ「ひしゃしぶりじゃのう。どうした」
ジョージ「新しくバンドを組みたいと思って、メンバー集めしてるんです。でもベーシストだけ心当たりがなくて」
ラヴィ「なんじゃしょんなことか、あいつがおるじゃないか」
ジョージ「あいつ?」
ラヴィ「クラウシュじゃよ、バングラデッシュ・コンシャートにいたじゃろ」
ジョージ「クラウシュ?クラウス・フォアマンのことですか?」
ラヴィ「しょのとおり!」
ジョージ「あの…師匠…」
ラヴィ「ふぁ?」
ジョージ「彼はまだ存命で、あっちの世界でがんばってます…」
ラヴィ「しょーだったんか!わしはてっきり」
ジョージ「びっくりしましたよ!縁起でもないこと言わないでくださいよ~」
ラヴィ「いやー申し訳ない。お恥ずかしいのでわしはドロンしゃせていただこう」
ジョージ「ドロンって」
ジョージ「本当に消えた…インド人恐るべし」
ジョージ「ホントどうしようかな、ベーシスト」とぼとぼ
?「あれー?ジョージじゃーん」
ジョージ「ジェシ!ここでなにやってんの」
ジェシ・エド・デイヴィス「別にー?散歩だよ。ジョージこそ何やってんのさ」
ジョージ「僕は新しいバンドのメンバー集め。コピーバンドなんだけどさ」
ジェシ「なにそれー!ギタリストはもう決まってるの?俺とかどう?」
ジョージ「ごめん…ギターは僕とジョンで担当するんだ」
ジェシ「なーんだ、いいもんねー別に。じゃあどのパートを探してるのさ」
ジョージ「それが、あとベーシストだけなんだけどなんか思いつかなくて」
ジェシ「ベーシストかあー」
ジョージ「誰か知らない?できればジャズベ使いがいいんだけど」
ジェシ「じゃベリー・オークリーは?オールマン・ブラザーズ・バンドの」
ジョージ「知り合いなの!?」
ジェシ「こっち来て知り合ったんだー。ギターのデュアンが俺のファンなんだって♪」
ジョージ「ぜひ紹介してほしいな、個人的にも話してみたいし」
ジェシ「オッケー、電話するからちょっと待ってて」RRRR
ジェシ「あ、デュアン?そうそう俺ジェシだよ~。そこにベリーいる?」
ジェシ「ベリー元気ー?あ、死んでるかーwww………ご、ごめん黙んないで」
ジェシ「友達のジョージがさ、お前と話したいって。そうそうそのジョージ。代わるね」
ジェシ「ほい」
ジョージ「ありがとう」
ジョージ「もしもし?初めまして、いきなりごめんね」
ベリー・オークリー『うわあああ!マジでジョージ・ハリスンだ!!』
ジョージ「うん、マジでジョージです。今日電話したのは、君をバンドに誘いたいと思って」
ベリー『おーい!ジョージ・ハリスンが俺に電話してきたぞー!!!』
ジョージ「聞いてる?」
ベリー『ああごめん、何て言ったの?』
ジョージ「ジョンとコピーバンドを組むことになったんだ。それで、ベースを君に
ベリー『おいいいいいい!!!ビートルズの!ジョージが!俺をバンドに誘ってくれたあああ!!』
ジョージ(話聞いてくれ…)
ベリー『入る入る入ります!!!』
ジョージ「まだ詳細話してないけど」
ベリー『何でもやるよ!それで他のメンバーは?』
ジョージ「(やっぱり聞いてなかったか…)ジョンとキース・ムーン、それとビリー・プレストンだよ。そして君」
ベリー『』
ジョージ「ベリー?聞いてる?」
デュアン・オールマン『あ、もしもしデュアンです。あいつ、今気絶したよ』
ジョージ「興奮しすぎだろ…じゃあ詳細は君に伝言を頼んでいいかな?」
デュアン『もちろん、サー・ジョージ・ハリスン。ホント言うと俺も誘ってほしかったけど』
ジョージ「ごめん…まあ今度ゆっくり話そうよ。同じスライド・ギタリストとして」
デュアン『』
ジョージ「デュアン?」
デュアン『』
ジョージ(こいつも気絶か…どうしようもないからひとまず手紙とBDを届けておこう)ガチャ
ジョージ「ありがとね、ジェシ」
ジェシ「いーなー、なんか楽しそう」
ジョージ「どんなバンドになるのか想像もつかないけどね」
ジェシ「ライブやるときは絶対呼べよ!」
ジョージ「ライブ?そんなのやるのかな…分かんないけど呼ぶよ」
ジェシ「絶対だぞ!じゃあ俺散歩の続き~」
ジョージ「あ、待って。これあげる、今度コピーするバンドのBD」
ジェシ「なんか変わったジャケットだなあ。ありがと、観てみるよ!そいじゃまた!」
ジョージ「うん、またね」
ジョージ「やーっとメンバー集まったぞ!ジョン喜ぶだろうな」
ジョン「おいジョージ!」
ジョージ「あれ、ジョンじゃん。寝てるはずじゃ……なんだあのジョンの後を着いてくる恐そうな男たちは」
ジョン「やっと追いついた!いやーなんか眠れなくてさあ、俺も適当に声かけてメンバー集めたよ」
ジョージ「適当にって…」
ジョン「その辺にいたミュージシャン風情に、適当に。その後みんなでけいおん鑑賞会したんだ」
ジョージ「適当に声かけて…なんで…」
ゲイリー・ムーア「来たばかりで、まさかジョン・レノンに会えるなんて!」
ダイムバッグ・ダレル「俺もびっくりしたよ」
クリフ・バートン「俺割と長くいるけどこんなラッキー初めて」
ロニー・ジェイムズ・ディオ「あっちにいるオジーが知ったら泣いて羨ましがるな」
ザ・レヴ「けいおんハマっちゃったー」
ジョージ「なんでこの面子なんだよ!」
最終更新:2011年05月24日 20:52