ある日、軽音部部室

梓「だから、律先輩は大剣をぶんぶん振り回しすぎなんです!!」

律「いやー、だって大剣の醍醐味ってそこじゃないか? 細かくチマチマ攻撃するのは私の性格にあわーん!!」

梓「だからって、そのせいで3死したら意味ないじゃないですか!!」

澪「モンスター怖い怖い…」

梓「澪先輩も弓がぎりぎり当たるか当たらないかのところでチマチマしすぎです!!」

唯「あー青きのこげっとー!!」

梓「唯先輩は…まぁそのままでいいです… 下手にモンスターの前に出てきて死ぬよりマシですし」


ムギ「ごめんなさい!! 日直の仕事で遅れちゃって あれ?みんな、なにしてるの?」

律「おームギお疲れー」

澪「リオレウス怖い…怖い…」

梓「澪先輩はどうしてモンハンやってるんですか…」

唯「いまねーみんなでモンハンやってたんだよ!!」 フンスッ!

ムギ「モンハン??」

梓「PSPで四人で協力して名前の通りモンスターを狩るゲームです」

律「まー実際ハントしてるの私と梓だけだけどな」

澪「ランポス怖い…怖い…」

唯「あー今度は薬草見つけたよあずにゃん!!」

梓「まぁ、こんな感じなら仕方ないですね…」

ムギ「狩り? それはどうすれば私もみんなと遊べるの??」

梓「PSPとソフトが必要なんですけど、ムギ先輩はもってますか?」

ムギ「ごめんなさい、私あんまりゲームしないからもってないわ…」

律「まー私も聡から借りてやってるしなー」

律「澪も聡の友達から貸してもらってるし」

唯「私は憂にお小遣い前借りして買ったんだよ!! 私もあずにゃんとモンハンしたいし!!」

律「お前なー どんだけ憂ちゃんに甘えてんだよ…」

唯「ぶー、そういうりっちゃんも聡君に貸しってもらってるじゃ~ん」

澪「プーギーかわいいなぁ、あぁ!! ランゴスタが襲ってきたーーーーーー!!」

梓「澪先輩モンハン向いてないですよ… ムギ先輩もやってみませんか? なんなら私の貸してあげますよ?」

ムギ「えぇ、斉藤今すぐ調達して頂戴…品薄? なんとかがんばって!! それとソフトは四人で協力してハントするゲームを
   用意して頂戴…」

梓「って、ムギ先輩いきなり携帯で連絡をとりだしていったい何を・・・」

ムギ「うぅん、なんでもないのニコ そうだ、お茶の用意しないと~」

唯「まってましたー!! 私モンハンしすぎてのど乾いちゃったよ~」

律「いや、お前はきのことか薬草とか拾い集めてただけだろ…」

澪「私のハートはランゴスタ…いい詩が書けそうになってきた…」

梓「砕け散りやすいってことですね…」



その日、夜 琴吹邸

コンコン

斉藤「お嬢様、頼まれた物をお持ちいたしました」

ムギ「入って頂戴」

ガチャ

斉藤「夕方に頼まれていた、PSPとモンスターをハントするゲームソフトでございます」

ムギ「ありがとう斉藤、じゃあお金払うわね」

斉藤「いえいえ、このくらいかまいません。それにお嬢様からお金をいただくなんて」

ムギ「いいのよ、私のワガママだもの それにこれはちゃんとアルバイトして稼いだお金だから琴吹家とは無関係よ」

斉藤「いえいえ、普段ワガママを言われないお嬢様が急に言われたことですので、きっと何か理由があるのでしょう?」

ムギ「でも…」

斉藤「ふふふ、ではこれは私からのプレゼントということでどうでしょう?」

ムギ「え…?」

斉藤「そうですね、もうすぐお嬢様のお誕生日ですのでその前渡しというのはどうでしょう?」

ムギ「で、でも!!」

斉藤「おやおや、お嬢様は私からの誕生日プレゼントを受け取ってくださらないのでしょうか? これは悲しい」

ムギ「もう! そういうのは卑怯よ斉藤…」

斉藤「ふふふ、では受け取ってもらえますかな?」

ムギ「うん! ありがとう斉藤!!」

斉藤「いえいえ、どういたしまして。それではご学友のみなさまとお楽しみください。それでは失礼いたします」

ムギ「ふふふ、ほんと斉藤には頭が上がらないわね…ありがとう斉藤…」

ムギ「え~っとそれでこれがソフトかしら? それでこれがゲーム機で、ここにソフトを入れればいいのね」

ムギ「ふふふ、これで明日はみんなと遊べるわ!!」


よくじつ!!

梓「だ~か~ら!! 律先輩は敵に突っ込みすぎなんです!!」

律「なにおーう!! 私がハンマーで16ビートを刻んでいるのを否定するのか!!」

梓「ハンマーに変えたかと思いきや、「私のリズムに酔いしれな!!」なんていって突っ込むなんてどうかしてます!!」

律「いやー、ハンマーって最初どうかと思ってたけど、持つとやっぱりドラマーの血が騒いでねぇ」

梓「昨日もいいましたけど、それで3死した意味ないです!!」

唯「わぁージンオウガちゃんかわいいー!! よしよししてあげるね!!」

梓「唯先輩もきのこ集めに飽きて狩場に来たと思ったらこれですか!! 昨日よりひどくなってますよ!!」

澪「3rdになって血がでなくなったからまだ怖くなくなったな!!」

梓「澪先輩にいたっては2ndやってその実力なんですか…その実力で2ndやってたことに驚きですよ」

律「澪は最初、アイルーにつられて聡に借りたんだよ、まぁポポにビビッてすぐやめちゃったんだけどな…」

ガチャ
ムギ「みんなお待たせ~」

律「お、ムギ今日はどうしたんだ?」

ムギ「ちょっと、さわちゃん先生に呼び出されちゃっておそくなっちゃった」

梓「またどうせライブ衣装のことでしょ…まったく」

唯「あ~死んじゃった~ うージンちゃんはいつになったら私に心を開いてくれるのかな~?」

梓「あー!! 唯先輩が死んでミッション失敗になっちゃったじゃないですか!!」

律「まったく、唯は仕方ないなー」

梓「律先輩が先に2死したからじゃなですか!! なんで防具作らないんですか!!」

律「攻撃こそ最大の防御なのだー!!」

澪「メイド衣装は着せる分には悪くないな」

梓「まったく、それならしっかり攻撃よけてくださいよ…」

ムギ「ふふふ」

律「ん? ムギどうしたんだ?」

ムギ「ジャーン!! 私もPSP買っちゃいました~!!」

律「おーやったじゃん!! これでムギも入れてできるじゃないか!!」

梓「でも、四人までですからね…一回私抜けましょうか?」

唯「いいよ~私が抜けるから~ あずにゃんうまいからムギちゃんに教えてあげてよ」

梓「まぁ、唯先輩がそういうなら。そういや、ムギ先輩どこまで進みました?」

律「ソロでやるのは最初のうちはいいけどちょっと進むと難しくなるからな…私も聡の借りてやってるときも
  途中で飽きてやめちゃったしな」

ムギ「え? 私は仲間に色々助けてもらったわ リンドウさんとかサクヤさんのほうが私より強いから」

梓「え? あぁもしかしてアドパでやってたんですか? ムギ先輩の家PS3もあるんですか?」

ムギ「え? うちにはゲーム機はないわよ? うちにあるゲーム機はこのPSPだけだけど…」

律「ん? なんか話がかみ合ってないな? ちなみにムギの武器はなんなんだ?」

ムギ「え~っとたしか、バスターブレードにブラストだったかしら? なんだかこれがおっきくて一番強そうな気がして」

梓「すみませんムギ先輩、ちょっとPSP見せてもらっていいですか?」

ムギ「ええどうぞ?」

カチ スリープモード解除

ダダッダダダントゥラララーランダダッダッダダン

梓「これって…」

律「おーなんだ なんか近代的な場所だな…」

ムギ「あれ? みんなとは違うの?」

梓「ムギ先輩…これ一回ゲーム終了していいですか…」

ムギ「えぇ、セーブはしてあると思うし」

HOME→カシュ!!ゲームヲトリダス

梓「やっぱり…」

唯「え~なになに? え~っとゴッドイーター??」

澪「ん? これってソフト違うんじゃないか?」

ムギ「え? もしかしてみんなとソフト違うの?」

梓「えぇ、私たちがしていたのはモンスターハンターでムギ先輩のはゴッドイーターっていう違うゲームなんです」

ムギ「えぇ!! でも確かに、四人でモンスターをハントするって…」

梓「まぁ、確かにあってるっちゃあってるです。ただこれだと…」

ムギ「そうなの…シュン」

律「ま、まぁ!! とりあえず今日はバンド練習するか!! モンハンも飽きてきたし!!」

梓「そうですね!! も、もともと私たち軽音部ですしね!!」

澪「そ、そうだな!! り、律が練習しようだなんてめずらしいなぁ!!」

ムギ「ごめんね、みんな私のせいで…」

律「そ、そんなことないぞー!! さぁ今日は何を練習するかなー」

唯「・・・・・・・」



その日の夜 琴吹邸

ムギ「グスン…私がしっかり斉藤に伝えなかったから…」

斉藤『そうですね、もうすぐお嬢様のお誕生日ですのでその前渡しというのはどうでしょう?』

ムギ「せっかく、斉藤がプレゼントしてくれたものだもの。しっかりクリアしないと失礼よね!!」

ムギ「えーっと、次のミッションはっと」


次の日 ほうかご!!

律「まっさか、ムギが間違えるなんてなー」

梓「まぁ、あんまりゲームやらない人にありがちな間違いかもしれませんが…」

澪「それで、今日はどうする? またしてもムギがさわちゃんに呼び出されていないが モンハンするのか?」

唯「だめだよ!! それだとムギちゃん仲間はずれになっちゃう!!」

律「そうだなー、ま、家でもできるし今日から部活に専念するとしますか!!」

梓「そうですね、そっちのほうがいいですね!!」

ガチャ

ムギ「みんな~今日も遅れてごめんなさ。すぐにお茶の準備するね」

律「お、呼び出しお疲れ様!!」

唯「姉御!! お勤めごくろうさまです!!」

ムギ「あらあら~ふふふ」

梓「なんか出所してきた人みたいなお出迎えですね…」

ムギ「あら? 今日はみんなモンハンしないの?」

律「あ~今日はみんな部活に専念しようって話になってな。なぁ?」

澪「あ、あぁ私たちはもともと軽音部なんだしな!!」

梓「そ、そうです!! なんで私たち部活に来てモンハンしてたんでしょう!!」

唯「あずにゃんが、私たちが来るまでモンハンしてたからじゃ~ん」

梓「うっ…」

ムギ「……」

律「さぁ~って練習練習っと!!」

ムギ「みんな私に気を使ってくれてるのね…」

澪「い、いやそんなことはないぞ!!」

梓「そ、そうですよ!! ムギ先輩一人になっちゃうから、練習に専念しようだなんて」

律「梓!!」

梓「あ…いや…その」

ムギ「ううんいいのよ。私なんだかんだで今このゲームはまっちゃってるから、みんなでモンハンしてて」

澪「いや…そういうわけには」

ムギ「それにその…私もストーリーの続きが気になっちゃって…今日もみんながモンハンしてるときお話進めようかなって思ってたの」

ムギ「だから、みんな気にしないでニコッ」

律「まぁ…ムギがそういうなら…」

澪「でもなぁ…」

唯「なら、私が途中でムギちゃんと交代してムギちゃんもモンハンやろうよ!!」

梓「そうですね…唯先輩ならほとんど初心者と一緒ですし」

唯「ブー 私だって少しはうまくなってるよあずにゃん!!」

ムギ「うん!! ありがとう唯ちゃん!!」

律「よーっし!! んじゃいつも通りモンハン始めるとするか!!」

澪「あぁ!! 桜校モンハン部始動だな!!」

梓「澪先輩…すっかりモンハンに毒されて…弱いけど…」

ムギ「あらあら、うふふ」


しばらくして


梓「まーた律先輩死にすぎです!!」

律「なにおー私の華麗なる突進を否定するか!!」

梓「今度はランスに変えたかと思ったら突進ばっかりしないでくださいよ!!」

律「いや、ランスがもっと突っ込めとささやくものだからつい…」

梓「なにいってるんですか…まったく」

澪「あ~やっぱりライトボウガンはいいなぁ 敵から遠く離れて撃つから怖くないし」

梓「だからって、いつまで通常弾LV1撃ちまくってるんですか!! もっとほかの弾丸もってきてくださいよ!!」

澪「だってお金かかるし…節約は大事だぞ!! ドヤ顔」

梓「だったらガンナーで来ないで近接の武器できてくださいよ!!」

澪「それだったら敵に近づかなきゃいけないじゃないか!! そんなの怖い!! 怖すぎる!!」

唯「さぁ!! ジンちゃん!! 私の胸にとびこんでくるんだー!!」

梓「唯先輩はなんで敵の目の前で踊ってるんですか!! 明日を夢見る自殺志願者ですか!!」

唯「いやーこうしたらジンちゃんも心開いてくれるかとおもって」

梓「んなわけあるかー!! って唯先輩死んだから3死になっちゃった…」

律「まったく唯はもうすこし、しっかりしろよなー」

梓「律先輩が突っ込んで2死するからです!!」

律「てへっ」

梓「あーーーもう!! いったいいつになったら進むんですかこのメンツは…」

ムギ「……」

唯「あ、ムギちゃんどう? お話すすんでる?」

ムギ「…グスッ」

律「おいおいどうしたムギ!!」

梓「や、やっぱり私と代わりましょうか!?」

ムギ「え、あ、違うのついついお話進めてたらつい悲しいお話だったから…」

唯「な~んだびっくりしちゃったよ~ムギちゃん急に泣き出すんだもん」

澪「まったくほんとびっくりしたぞムギ」

ムギ「ごめんなさい。あ、みんな気にしないで続けててね」

唯「ねぇねぇムギちゃん、ちょっと私にもそのごっどい~た~?やらせて!!」

ムギ「えぇいいわよ、あ、でもストーリーだけは進めないでね。やっぱり自分でちゃんとクリアしたいから」

唯「うん!! じゃあどうすればいいの?」

ムギ「そうね…まずは武器から選んだほうがいいのかしら」

唯「ムギちゃんのいつも使ってるのはどれなの?」

ムギ「私は最初から、バスターブレードっていうのとブラストっていう銃で盾はタワーシールドっていうのにしてるわ」

唯「わかんないから、ムギちゃんと同じのでいいや!!」

ムギ「ふふふ、ならそうねぇ、最初はこのオウガテイルを倒すミッションでいいかしら?」

唯「よくわかんないけど、うん! それでいいよ!」


律「ふう、なんか問題なかったみたいだな」

澪「ムギが泣くなんてどんなストーリーだったんだろうな」

梓「そうですねRPGみたいなストーリーなのかもしれないですね」

律「モンハンはそういったのがあんましないからな~」

澪「でも、そういうのは想像で作れるぞ」

梓「そうですね。んじゃこっちも再開しましょうか!!」

律「よーっし、今度は私のガンランスが火をふくぜぃ!!」

澪「今度はヘビーボウガンにでも挑戦してみるか…」

梓「…しばらくこっちは進みそうにないですね」


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最終更新:2011年06月05日 00:08