猫「くぁ……(あれ私いつのまに寝たんだろ……)」
猫「(ていうか何これ……真っ暗で柔らかい)」プニプニ
澪「んむぅ……」
猫「んにゃ!?(こ、これ澪先輩のお……おっぱ……!//)」
澪「あれ……起きたの?」
猫「にゃう……(澪先輩の……)」プシュー
澪「……大丈夫?」
澪「はい、朝ご飯だよ」コト
猫「にゃん!(いただきまーす!)」
ガツガツ
澪「ふふ、おいしいか?」
猫「にゃお!(おいしいです!)」
澪「今日は休みだし二人で遊ぼっか」
猫「にゃあ!にゃあ!(遊ぶだなんて子ども扱いしないでください!)」
澪「じゃーん!猫じゃらしだよ」ピョコ
猫「!(猫じゃらし……?)」ピク
……
憂「お姉ちゃん朝だよー」ガチャ
唯「すー……すー……」
憂「お姉ちゃん起きて」バサッ
梓「くー…くー…」
憂「梓ちゃん……布団の中で丸くなって寝てたんだ」
唯「ううん……」ノビー
梓「にゃあぁ……」ノビー
憂(伸びかたまで猫だ)
…
憂「はい朝ご飯だよ」コト
唯「いっただきまーす!」
梓「にゃーん!」
唯「おいひぃー!」
憂「はい梓ちゃん、あーん」
梓「にゃーん……」モグモグ
憂「どうかな?」
梓「にゃん♪」
憂「そっか、おいしいかー」
唯「味覚はそのままなのかな?」
憂「うーんどうだろ……はい梓ちゃん紅茶だよ」
梓「にゃん」ズズッ
梓「にゃ!!ふぎゃ!ふにゃあぁぁ!!」ジタバタ
唯「猫舌……」
憂「ご、ごめん梓ちゃん!」
……
澪「ほれほれ」フリフリ
猫「にゃあ!にゃあ!(この!この!)」ピョンピョン
澪「あはは、可愛い奴め」
猫「にゃあ!……にゃ!(この!……ってこんなことしてる場合じゃない!)」
猫「(どうすれば私が梓ってことをわかってもらえるんだろう……)」
澪「どうした?ほらほら」フリフリ
猫「ふ……ふにゃ(そ……そんなのに誘惑されるはずが)」
澪「ほーら!」ピョコ
猫「にゃあぁぁん!(にゃあぁぁん!)」ピョーン
……
唯「あずにゃんはどうしたら人間に戻るのかなぁ……」
憂「うーんとりあえず人間の言葉を思い出させれば?」
唯「そうだね!おーいあずにゃーん!」
梓「にゃあ?」テクテク
唯「もう二足歩行は完璧だね!えらいえらい!」ナデナデ
梓「にゃーん♪」ゴロゴロ
憂「梓ちゃん、あいうえおって言ってみて?」
梓「にゃ?」
唯「あ、い、う、え、お、だよあずにゃん!」
梓「……にゃ?」
唯「あ!」
梓「にゃ!」
唯「い!」
梓「に!」
唯「う!」
梓「にゅ!」
唯「え!」
梓「ね!」
唯「お!」
梓「にょ!」
唯「あいうえお!」
梓「にゃににゅねにょ!」
……
澪「ほらーこっちだぞー」フリフリ
猫「にゃん!にゃあ!(ああん!澪先輩ずるいです!)」ピョンピョン
猫「……にゃ?(……なんか違和感が?)」
猫「(まさかこれって……便意!?)」
澪「あれ、反応しなくなっちゃった」
猫「にゃあ……(どうしよう……人間のトイレいくわけには行かないし……)」
澪「あ、もしかしてトイレ?」
猫「にゃ!(げ、ばれた!)」
澪「ちゃんと猫のトイレ買ったんだよ。おいでおいで」
猫「ふにゃ……(絶対やだ……)」
澪「歩けないのか?しょうがないな」ヒョイ
猫「にゃふ!(ちょ、む、胸が当たってます澪先輩!)」
澪「はい、ここだぞー」
猫「にゃあ……(うわ、猫のトイレだ……。当たり前だけど)」
澪「いつでもしていいぞー?」ジー
猫「にゃあにゃあ!(いやいやそんな見られながらできるわけありませんから!)」
猫「(って便意がさらに大きくなってきた……)」プルプル
澪「プルプル震えて……そろそろ出るのか?」
猫「にゃあぁ(人間として駄目でしょこれは……。いやでも今は猫だし……うぅ)」プルプル
……
唯「あずにゃん、唯先輩って言ってごらん?」
梓「にゅい!」
唯「にゅいじゃないよ、唯先輩だよ」
梓「にゅい♪にゅい♪」ペロペロ
唯「きゃはは、あずにゃんくすぐったい」
憂「なんてうらやま……じゃなくて梓ちゃん中々うまく喋れないね」
唯「うん……。でも焦らないで頑張ろう!」
憂「そうだね!」
梓「にゃん!」
唯「ほーらあずにゃん、こんなこともあろうかと猫じゃらしを買っておいたんだよ」フリフリ
梓「にゃ!」
唯「ほーれほれ!」
梓「にゃあぁぁ!」ピョン
唯「ほっ!ほっ!」
梓「にゃん!にゃあ!」ピョンピョン
憂(なんか猫化したっていうより中身が猫と入れ替わったみたい……)
憂「ふふ、そんなわけないか」
唯「きゃあぁぁ!」
憂「お姉ちゃん!?」バッ
唯「あずにゃんがおしっこ漏らしちゃった……」
憂「これはまた派手に……」
梓「にゃーん♪」
……
澪「いっぱいだしたなー」
猫「にゃあぁぁ……(うぅ……澪先輩に見られながらウンチしちゃったよぉぉ)」
澪「お尻拭いてやるからな」サワ
猫「ふにゃ!?(ひゃあ!?)」ビク
澪「こら、じっとしてろ」フキフキ
猫「にゃう……(あぅ、もうやぁ……)」ビクビク
澪「はい、綺麗になったぞ」
猫「(早く人間にもどりたいにゃ……)」
猫「(……あれ?)」
猫(思考回路が猫に近くなっていってるにゃ……)
猫(早急になんとかしないといけないにゃ)
澪「さてと、宿題するかな」
猫(にゃ!)
猫(そうだ、紙とペンがあれば!)ダッ!
澪「あ、こら!」
猫「ごろにゃおーん(私は梓です……と)」
澪「ペン咥えたら危ないだろ。取り上げだ」パッ
猫「んにゃ……(そんにゃ……)」
澪「ほら、大人しくしてろ」ゴロゴロ
猫「ふに(あぁ……力が抜けるにゃ……」)
ガチャ
律「おいーす!」
澪「ノックも無しに人の部屋に……」
律「今更だろー」
澪「何の用だよ。宿題なら自分でやれよ」
律「澪に用は無いって。こいつで遊びに来た」ヒョイ
猫「ふにゃー!(ぎやー!)」
澪「お、おい乱暴に扱うなよ!」
律「へへー」
平沢家
憂「ふう、やっと片付いた」
唯「ほらあずにゃん、憂にごめんなさいしないと」
梓「ふにゃん」コロコロ
唯「聞いてないよ……」
憂「まぁまぁ、そんな事よりお姉ちゃん」
唯「うん?」
憂「猫ちゃんは澪さんが預かってるんだよね?」
唯「そうだよー」
憂(まさかとは思うけど……)
憂「ちょっと澪さんに電話してもらって良い?」
唯「?」
梓「にゃふー」ノビー
……
律「ほれほれ~煮干が欲しいだろ~」ヒラヒラ
猫「にゃ……にゃあ(そんな餌で私が釣られ……)」
律「いらないなら私が食べちゃお」
猫「にゃー!!」モグモグ
律「くくく、梓2は既に私の掌の上だぜ」
澪「あんまりいじめるなよ」
prrrrr
澪「唯だ」
憂『もしもし澪さんですか? 憂です』
澪「憂ちゃん?」
猫「にゃ!(憂!?)」
憂『ちょっとお願いしたい事があるんですが……』
澪「猫を連れて来いって……」
猫「ふにゃー、んにー(それでも憂にゃら……憂にゃらにゃんとかしてくれる)」
ピンポーン
唯「あ、入って入って」
澪「お邪魔します」
律「おい何か臭くないか? その、えーとトイレの匂いと言うか」
唯「え? あははー、あずにゃんがちょっとね。おもら……」
猫「にゃ……(まにゃか……)」
律「あーはっはっは! あ、梓が漏らし……!」
澪「笑うなよ」
律「ぶくくく、悪い悪い」
猫(死にたい……)
梓「……zzz」
律「で、お漏らし一号は呑気にお昼寝か」
唯「猫さんだから仕方ないよ」
猫「にゃ……(唯先輩の優しさが逆に胸にきます……)」
憂「あ、来てくれたんですね」
澪「言われたとおり連れて来たよ」
憂「ありがとうございます」
猫「にゃー! にゃー!(にゅいー! にゅいー!)」
澪「何か訴えてるみたい」
律「腹減ってるんだろ」
唯「アイスならあるよ」
憂「猫ちゃん、落ち着いてよく聞いてね?」
猫「……」
憂「あなたは、梓ちゃん?」
猫「!」
律「おいおい、憂ちゃん何言ってんだ?」
唯「そうだよ、あずにゃんならそこで……」
憂「梓ちゃんなら、右前足を上げてみて」
猫「にゃ!(はい!)」パッ
唯「え!?」
最終更新:2010年01月15日 23:54