――24番道路(ゴールデンボールブリッジ)

唯「ヒー太!!火の粉!!」

むしとり少年「ああ、ビードルがぁ……」

………

唯「リュー太、神速だよっ!!」

ミニスカート「きゃああ、わたしのニドちゃんがっ……」

………

唯「行って、ビー太みだれづき!」

たんぱんこぞう「コラッタ、ひっさつまえばで応戦だ!!」

………

ミニスカート「あたしが4人目よ。そろそろつかれてきたんじゃない?」

唯「まだまだ、行けるよー!!」

………

ボーイスカウト「マンキー、空手チョップ!!」

唯「ヒー太、メタルクローで受け止めてから、りゅうのいかり!!」

唯「やったね、ヒー太!!これで5人抜きだよ」

橋の上での勝負を5度繰り返し、一息ついたところで

唯がヒトカゲに話しかける

ヒトカゲ「―――」ブルブル

唯「ヒー太?」

ヒトカゲが小刻みに震えだし、まばゆい光りがその体を包んだ

唯「これは………進化のときの!!」

そしてヒトカゲの姿が完全に変化した

???「リザーッ!!」

その姿は、ヒトカゲの頃より全体的に凶暴性をましたように見える

爪は鋭く今以上に長くなり、目つきも精悍だ

なによりしっぽの炎の勢いが増している

唯「うわぁ、ヒー太もさらにかっこよくなったね!!」

そういいながら、図鑑を取り出した。


No.5 リザード
もえる シッポを ふりまわすと 
まわりの おんどが どんどん 
あがって あいてを くるしめる。


唯「へぇ~、結構攻撃的な感じなんだね~」

「でも、ヒー太はヒー太だよねっ!!」

リザード「リザッ!!」

その言葉にリザードが強くうなずいた

唯「さぁ、ヒー太。もうすぐ目的地に着くよ~」


――みさきのこや前(25番道路)

唯「きたよおおおお、ヒー太!!ここが乙女の憧れの地だよっ!」

唯の手には、ポケモンセンターでもらったパンフレットのようなものが握られており、

唯「ほらぁ、ここにあのカスミさんも憧れているって書いてる」

【デートスポット】と書かれているパンフレットを指差しながらリザードの目の前に持っていく

唯「う~ん、こんなことなら昨日の午前のうちにあずにゃんとデートにでもくればよかったよぉ」

そうゴチルと、

「………まぁ、でもしょうがないか。今はヒー太が付き合ってくれてるしね」

言って、隣をあるくリザードに微笑みかけた。


――またやってもうたぁあああ

唐突に後ろのほうから叫び声が響いた

唯「……なに……?」

疑問におもいながら振り向いた先には

小屋の姿しかなかった

唯「……中にだれかいるのかな?」

小屋の扉に近づき、ドアノブに手をかけた

唯「!!」

そこにいたのは人の顔をしたコラッタがぶつぶつ人語を呟いてる姿だった

そしてコラッタが開いたドアのほうへ視線をやったとき

唯「………ヒー太、火の粉」

コラッタ「…!?まって、まったって~な。ワイは人間。攻撃ストップっ、ストップや」

疑念に思考が停止した唯の行動に、コラッタは必死に叫ぶ

攻撃命令をだされたリザードは困った顔で、しっぽをふりあげようとしていた

唯「……コラッタ……だよね?」

コラッタ「だから、人間やて言うとんねん。とりあえず、今にも攻撃しそうなリザードをとめてくれへんか?」

唯「……ヒー太、とりあえずストップ」

その制止命令に、コラッタが大きく息を吐いた

コラッタ「危ないところやった。けど、ねえさんええタイミングや」

「一つ頼みがあるんやけど、きいてくれへんやろか?」

コラッタが頭を下げる

唯「……うん、まぁ……私が出来る範囲なら」

そう伝えると、コラッタが、ほな、と言いながら後ろにおいてある装置に駆け寄った

コラッタ「それじゃねえさん、ワイがそこの装置に入ったら、机の上にあるスイッチをおしてくれへんか?」

言いながら、コラッタが背を向け大きな装置の中に入っていく

その様子を見届けた唯は、言われたとおりに机の上にあったスイッチを押した

――プシューーー

スイッチをおした瞬間、装置から白い煙が吹き出た

そして

???「いやぁ、ねえさん。ほんまたすかったわぁ。昔も同じことやってもうて、二度とやらんと思っとってんけど」

そういいながら、コラッタの入った装置から出てきたのは青年。

唯より明らかに年上だ

???「あぁ、まだ自己紹介がまだやったな。ワイの名前はマサキ。パソコンの通信システムを作ったのもワイや」

マサキと自己紹介した青年がこちらに名前を訪ねるが

唯「……コラッタが人間になっちゃった……」

質問など頭に入ってこず、呆然とする唯が呟いた

マサキ「こら、コラッタちゃう!元から人間や。わけあってコラッタとくっついてもうただけや!……それできみ、名前は?」

呆然としていたことに、はっ!として

唯「唯!私は唯だよ」

慌てて答えた

マサキ「そうか、唯か。ええ名前や。
……それにしても唯、ほんま助かったでえ。
あのままやったらまたコラッタとしてすごさなあかんところやった」

「なにかお礼を……っといってもなにもあらへんかったなぁ……」

どうするかなぁ とマサキが頭を掻くと

そのようすに唯が

唯「いやぁ、お礼なんて……」

と言うが、考え込むマサキにその言葉は届かない


そして、マサキは一つのことを思いつき

マサキ「そやっ、ワイのお気に入りのポケモンのデータみせたろ」

そういうと、マサキは自分のパソコンの前に座り、カタカタといじりはじめた

唯「?」

そのようすをはてな顔で見ていると

マサキ「これやっ!!」


そこには

No.133 イーブイ
???

No.134 シャワーズ
???

No.135 サンダース
???

No.136 ブースター
???

唯「うわぁ!!」

画面に映るポケモンに思わず驚嘆の声をあげる


唯「ねぇねぇ、マサキさん!このポケモンってどこに生息してるのっ!?」

目を輝かせながら、マサキに尋ねた

マサキ「せやなぁ……イーブイは生息数が少なくてなぁ……もう少し前やったらなんとかなったかもしれんかってんけど」

唯「そうなんだぁ……」

輝きに満ちていた顔が、一瞬でシュンとする

唯「……ねぇ、マサキさん、せめてこのポケモンのデータポケモン図鑑に写せないかなぁ?」

せめてデータだけでも、と言葉を紡いだとき

マサキ「なんやっ、ポケモン図鑑もっとんのかいなぁ!もしかして、唯はマサラの出かぁ?」

唯「?……そうだよ~」

マサキ「なんや、それやったら今マサラに行ってみたらええことあるかもやで!」

そういいながらマサキは唯のほうへ振りむき

そして

マサキ「実はな……タマムシ大学でこのイーブイってのが研究されとってんけど、一向に職員にも懐かんから研究もできないってことでワイがひきとってんや。でもな、そのイーブイがワイにも懐かんくて、最近オーキド博士のところに預けたんや」

「野生に逃がすにしても、マサラは一番適してるところやしな」

マサキはだから、と息を継ぎ

マサキ「今から、マサラにいったらイーブイに会えるかもしれへんで。懐きさえすれば、イーブイを仲間にできる可能性もあるっちゅうわけや」

唯「………」

黙って話しを聞いていた唯の顔に再びぱぁっと華が咲く

唯「よ~っし、いざマサラへっ!!」

おっー!!と張り切る唯にマサキは続けた

マサキ「こっから、マサラに行くんならクチバからディグダの穴を抜けていくのが一番はやいやろうなぁ」

「よしっ、とりあえず図鑑にデータは入れといたろ。ほら、図鑑だしや」

手を差し出したマサキに、図鑑を渡すため唯はカバンを探る。


唯「あれっ………」

ガサゴソとポケットにも手を突っ込んでみる

唯の額にたらりといやな汗が流れる

唯「…………図鑑どこかにおとしちゃった」テヘッ




「VSリザード」〆




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最終更新:2011年06月12日 01:24