律「今日はここまでにすっかー」

澪「あんまり練習できなかったな」

梓「やっぱりティータイムが長すぎます!」

律「そう言うなよー、梓だってうまそうにマドレーヌ食ってたじゃんかぁー」

梓「私は練習もする気だったもん!」

紬「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ」

唯「ふぅー疲れたぁ。ギー太もお疲れー」

澪「ほんと、唯はギー太が大好きだなぁ」

唯「んー?そりゃぁそうだよ!ギー太は私の相棒なんだよ!」

紬(あれだけ大事にしてくれると私も嬉しいわぁ♪)

唯「でも、澪ちゃんはベースに名前つけないの?」

澪「名前、かぁ。私はつけないな。」

唯「えー?みんなは?」

律「つけないって。ドラムはリズムを刻むための道具だからな!」

紬「私も…昔からつけたこと無かったの」

梓「私もつけないですね」(言えない…『あずにゃんぐ』って呼んでるなんて言えない…)

唯「そっかぁ。名前つけるとすごく可愛いよ?」

澪「ま、人それぞれってことだよ」

唯「そうかなぁ…」

------------帰り道--------------


唯(夕暮れ時はシガーロスに限るなぁ)シャカシャカ

唯「~~~~~♪」


唯「っ!!!!!」


キキー!!ガシャーン!!!


--------病院---------

?「お姉ちゃん!お姉ちゃん!うぅ…お姉ちゃんヤダよぉ~…」


唯「ん…?憂?」

憂「お姉ちゃん…おねーちゃぁぁんん」ギュー

唯「おおぉ…どうしたのういー?」

憂「お姉ちゃん覚えてないの?学校帰りに事故にあったんだよ!」

唯「うーん…あんまり覚えてないやぁ」

憂「あまり酷い怪我は無かったみたいだから良かったけど…」

唯「背中がちょtt」

憂「背中!?背中がどうしたの!?痛いの!?見せて!!」

唯「ういー、心配しすぎだよぉ。少し痛いだけ。大丈夫だよ」

憂「お姉ちゃん…痛かったらすぐ言ってね?」

唯「分かってるよぉー。」

憂「あ、そうだ。軽音部のみなさん来てくれてるよ!今呼んでくるね!」


澪「大丈夫なのか?心配したぞー」

紬「唯ちゃん大丈夫?」

律「まったく災難だよなー。」

唯「えへへ…心配かけてごめんねー」

梓「信号無視で車と接触なんて…だめです!唯先輩は注意力が足りないです!」

唯「ごめんねーあずにゃん」

澪「みんな心配してたけど、梓はずっと泣いて心配してたぞ?」ボソッ

律「もう一人泣いてたのは誰だったかな澪ちゅわん?」

澪「なっ泣いてないっ///」

律「またまたぁ。でも、梓は特に落ち込んでたからな」

唯「あずにゃん…」


唯「あずにゃんおいでー。」

梓「…」トテトテ

唯「ぎゅぅ~」

梓「むぅ…そんなんじゃ…許してあげないです///」


紬(So Good)ハァハァ


唯「お詫びに今度たいやき買ってあげる」

梓「だめです」

唯「それに…エリクサーの弦も買tt」


梓 「ФωФ」カッ


梓「と…特別ですよ?」

紬「仲直りできたみたいね」(もう少し長引いて欲しかったけど…)

憂「でもお姉ちゃん良かったね、手にも怪我してなく…ハッ」


澪律紬梓(あっ!!)


唯「ほんとだねー。指が折れちゃったりしたらギー太弾けないよぉ」

唯「ギー太…あ!憂!ギー太!ギー太はどこ!?」


律(あちゃー)


憂「あの、ギターは、その…」

澪「唯、ギターは…ギー太は事故で壊れちゃったんだ」


唯「え…?ギー太…?」

唯「そんな、嘘だよ!だってギー太、ギー太は…うわぁ~ん」


紬「唯ちゃん…」ズキ

律「でもさ、唯!お前が無事だったんだから!きっとギー太はお前を助けるために」

唯「やだ!私は怪我しても治るけどギー太は自分じゃ治らないの!」

律「それは…でも、私たちは唯が無事で本当に良かったと思ってる」

澪「きっとギー太が唯を助けてくれたんだよ」

憂「お姉ちゃん、私バイトするよ!お金ためてもう一度同じギター買おう?」

律「おっ!それじゃあみんなでもう一回バイトするかぁ!」

梓「私もやってやるです!」

唯「違うよ…ギー太に代わりはいないんだよ。」

唯「一年生の時にみんなで買いに行って、一目で惚れて、でも高くて買えなくてバイトして」

唯「その後で諦めて他のギターにしようとした時にムギちゃんが値切ってくれて」

唯「それで連れ帰ったギブソンのレスポール、チェリーサンバーストだけがギー太なんだよ!」

憂「お姉ちゃん…」

唯「うぅ…ギー太ぁ…」

澪「唯…よし。みんな、とりあえず一度帰ろう。唯も一人で色々と考えたいだろうし」

律「だな。唯、元気だせよ!って、まだ無理だろうけど」

紬「唯ちゃん、ケーキ用意して待ってるからね?」

梓「たいやきもエリクサーもいらないです。そのかわりまた一緒にバンドしましょう」

憂「みなさん、今日は本当にありがとうございました」

梓「憂、何かあったら言ってね」

憂「うん。ありがとう」


-----------数日後・音楽室-------------


律「大変だーっ…と、まだ澪しか来てないのか」

澪「突然どうした律?」

律「落ち着いて聞いてくれ。一年の時、唯のギター買うためにバイトしたよな?」

澪「したけど…それがどうかした?」

律「当たったんだ」

澪「え?何に?」

律「待ち時間の時に懸賞に応募したろ?」

澪「たしかギターが賞品のアレ?」

律「そう。ギターばっかり気になってて忘れてたんだけど、他にも色々と応募したんだ」

律「昨日の夜電話があって、『賞金が当たりました』」

律「『当選発表後もしばらく連絡がないのでこちらから連絡しました』って」

澪「すごいじゃないか!やったな律!」

律「まぁ私も最初は喜んだんだけど…額が多すぎるんだ」

澪「多すぎるって…どのくらい?」


律「100万」

澪「……ひゃく?」

律「クロスワードで100万だぜ?」

澪「それはちょっと怖くなるな…」

律「だろ?社会人ならともかく、女子高生にいきなり100万って」


紬「おまたせ~。今日は苺大福よー」

律「あ、ムギ。実は…」

梓「遅れましたー」


さわ子「あら、今日はまだ食べてなかったのね」

律「あっ!!さわちゃん!大人の意見を!」


(澪律・説明中)


さわ子「なるほどねぇ。それは簡単にアドバイスできる額じゃないわね」


紬(100万円ってそんな大金なのかしら…?)


律「でもさ、これ親に言ったら絶対全部取られちゃうと思うんだ。それは悔しいだろ?」

澪「うーん…感謝の気持ちを込めて親に渡すのも良いと思うぞ?」

律「それは将来自分で稼いだお金でするよ!こんな強運きっと一生に一回だぜ?」

梓「ただ親にでも渡さないと使い切れませんよ?」

さわ子「確かにそうね。まさか机の引き出しにしまう訳にもいかないでしょ?」

律「それは…そうだ!いいこと思いついた!」

澪「なに?」


律「みんなで楽器を買おう!」


澪「それは…」

律「分かってる、『お前のお金だ』とか思ってるんだろ?」

律「でも考えてみなよ、私が汗水垂らして稼いだわけでもないし、お金が必要なわけでもない」

律「それこそ天からの回りものだよ」

律「しかも軽音部に入ってなければギターのために応募することも無かった。クロスワードは澪と一緒に解いたし」

律「要するにこれは部費だよ!軽音部の部費!」

律「…きっと唯の気も晴れるだろ?みんな仲良く心機一転、新しい機材ならさ!」

梓「でも…」


律「ジャズマスター」


梓「うっ」

律「620…いや、SGかな?」


梓「ФωФ カッ」


澪「おいおい梓、そn」


律「スティングレイ…」ボソ

澪「」ピク

律「ドイツ産まれの?」


澪「ワーウィック!」キラキラ


紬「でも律っちゃん」

律(ムギに楽器は通用しないよなぁ。)


律「この前澪の胸触った時にさー」

紬「えっ!?」


律「ん?なんでもない。それより何か言おうとしなかった?」

紬「なにも」

さわ子「まぁ、私は教師の立場上除外だから」

さわ子「律ちゃんがいいならいいんじゃないかしら?実際、私には何も言う権利はないわよ」

律「じゃあ、みんなそれでいいか?」

梓「にゃぁ!」

澪「ドンシャリ!」

紬「year!」


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最終更新:2010年01月16日 01:52