高校!

梓「あ、おはよ。憂、純」

憂「おはよう。梓ちゃん」

純「おはよー」

梓「今回はずっと田舎に行ってたんだね」

純「うーん、まぁいろいろあってねー。あーあ、私も旅行行きたかったなー・・・」

憂「今度は一緒に行こうね。ほら、クラス分け見に行こうよ」

梓「憂と一緒のクラスになってますように」

純「あれ?私は?」

梓「くすっ、冗談だよ」

純「冗談でも傷付いたよー」

梓「あとでお土産渡すからね」

純「よろしい。期待してます」

憂「えっと、・・・あ、私は2組だね」

梓「わ、私のも見て!ここからじゃ見えない」

憂「ふふっ、梓ちゃんも純ちゃんも2組だよ」

梓「本当!?よかった!」

純「今年も同じクラスかー」

さわ子「おはよう、みんな」

梓「あ、おはようございます」

憂純「おはようございます」

さわ子「みんな元気ね。さ、HR始めるから教室に入って」

梓「え?さわ子先生が担任なんですか?」

さわ子「そうよ。去年のクラス担任の評判が良くてね、今年も任されちゃったの」

梓純「・・・」

さわ子「・・・信じてない目ね」

憂「あはは・・・。でも知ってる先生でよかったです」

さわ子「最初に座った席を席順にするからね。早い者勝ちよ」

梓「!」

梓「ムギちゃんの席取った!」

憂「えへへっ、お姉ちゃんの机・・・」

純「澪先輩の席にしよう」

・・・

さわ子「・・・というわけで体育館に移動してください」

梓「始業式か。今日から三年生だね」

憂「そうだね。がんばろうね」


お昼!

梓「あれ、ムギちゃんからメール来てる」

梓「ふむふむ、律先輩のところに行ってるのか」

憂「お姉ちゃんもそうだって」

梓「お昼どうする?どこか食べに行こうよ」

純「いいね。旅行の話も聞きたいし」

梓「じゃあいつものハンバーガー屋さんに行きますか」

純「おー!」

さわ子「みんな、ちょっと時間いい?」

梓「なんですか?」

さわ子「今年から部員は三人集まれば大丈夫になったの。これだけ先に伝えようと思ってね」

梓「え?四人から変わったんですか?」

さわ子「そうよ、去年の生徒会長が提案してね。今年から実施されることになったの」

憂「前の生徒会長って・・・。和ちゃんが」

梓「・・・初耳です」

さわ子「そういうことだから。確かに伝えたわよ」

梓「はい。ありがとうございます」

純「そっかー。これで新入部員募集する手間が減ったね」

梓「そうはいかないよ。ちゃんと募集します!」

憂「和ちゃん、まさか私達の為に・・・」

梓「・・・かもね」

純「それって新入部員が入らないって見越してのこと?」

梓「・・・いやー、まさか・・・」

憂「どっちにしてもこれで廃部はないんだし感謝しなくちゃ」

梓「そうだね。最大の心配事が消えてよかったよ」

純「よし。では安心したところでご飯に行きますか」

梓「そうだね。行こう!」

憂「うん!」

・・・

梓「ただいまー」

シーン

梓「・・・ここに引越して一人は初めてかも」

梓「よし!ムギちゃんの為においしい晩御飯作るぞー!」

梓「冷蔵庫の中は・・・、ふむ」

梓「よし、今日は炒め物にしようっと」

梓「メールでは帰るのは6時って言ってたから今からご飯炊けば丁度いいね」

梓「ふふっ。さぁがんばりますかー!」

・・・

紬「ただいまー」ガチャ

トトトッ

梓「おかえりなさい!」

紬「遅くなってごめんね」

梓「いえ。大学、どうでしたか?」

紬「人がいっぱいでびっくりしちゃった」

梓「そうなんですか。ご飯できてるので着替えてきてください」

紬「本当!?ありがとう!あずにゃん!」ギュッ

梓「・・・えへへっ」///

紬「おいしいわー。さすが私の先生ね」

梓「いえいえ。そういえば大学でも軽音部に入部するんですか?」

紬「それなんだけどね。実は大学に軽音部がないらしいの」

梓「そうなんですか」

紬「そこでりっちゃんが新しく立ち上げよう!というわけで今日は作戦会議してましたー」

梓「・・・律先輩らしいです。でも新入生が簡単に作れるんですか?」

紬「そこで前に少し話した恵さん、曽我部先輩が協力してくれることになってね」

紬「詳しくはまだ何とも言えないけど、でも何とかするって張り切ってくれてるの」

梓「そうなんですか、頼もしい先輩ですね」

紬「ただ・・・」

紬「・・・梓ちゃんの話したらぜひ会ってみたいって話になってね」

紬「次の休みに学生寮行くから付き合ってもらっていい?」

梓「もちろんですよ。私からもお願いしたいですし」

紬「・・・大丈夫。あずにゃんは私が守るから」

梓「はい?」

紬「なんでもないわ。おかわり!」

梓「ふふっ、たくさん食べてくださいね」ペタペタ

紬「うん!」

紬「高校はどう?みんなと同じクラスになれた?」

梓「はい。さらにさわ子先生が担任になりました」

紬「そうなの?先生、がんばったのね」

梓「あと、部活の必要人数が今年から三人になったとかで、なんとか廃部の危機は去りました」

紬「それはよかったわね。それもさわ子先生が?」

梓「それは前生徒会長、和先輩が変えてくれたそうです」

紬「へぇ。さすが生徒会長ね」

梓「今度和先輩を招いてお礼をしたいんですけどいいですか?」

紬「もちろんよ!」

・・・

梓「・・・そしたら純が羨ましい!って叫んで」

紬「ふふっ。・・・あら、もうこんな時間ね」

梓「本当ですね。明日も学校ですから早くお風呂に入って寝ないと」

紬「そうだわ、お弁当どうしよっか?」

梓「あー、そうですね。ムギちゃんが大学生活に慣れるまで私が作りましょうか?」

紬「うれしいけど無理しなくていいのよ?こっちには学食もあるし」

梓「どうせ私のお弁当も作りますし、任せてください!」

紬「ありがとう。今度は私が作るわね!」

梓「はい!期待しています!」

紬「じゃあお風呂行こっか」

梓「はい」///

・・・

梓「」ゴクゴク

梓「ふぅ、では寝ますか」

紬「そうね。いらっしゃい、一緒に寝ようね」

梓「はいです!」

紬「もし軽音部ができて、あずにゃんが大学合格して、入部してくれたら・・・って考えると」

紬「うれしくて死んじゃうかも」

梓「・・・大袈裟ですよ」

紬「ふふっ。また全員と、さらに憂ちゃんや純ちゃんも加わるかもしれないんだもの」

紬「来年が楽しみで楽しみで」

梓「もう、まだ今年度は始まったばかりですよ」

梓「確かに私も楽しみですけど、まずはその為の今をがんばりましょう」

紬「そうね。ふふっ、なんかあずにゃん、かっこいい」

梓「・・・さ、寝ますよ」

紬「うん。おやすみ」

梓「はい。おやすみなさい」チュッ

紬梓「スゥスゥ」


平沢家!

唯「たっだいまー」ガチャ

憂「おかえり。おねえちゃん」

唯「お?なにしてるの?」

憂「明日配る軽音部のビラ作りだよ」カキカキ

唯「おー。懐かしいねぇ」

憂「カクカクシカジカで廃部にはならないけど来年で廃部になっちゃいのは寂しいしね」

唯「そうだね。・・・今日は私がご飯作るからビラ作りがんばってね」

憂「ありがとう。お姉ちゃん」

唯「もぐもぐ。そっかー、さわちゃん先生が担任かー」

憂「うん。お姉ちゃんも大学どうだった?」

唯「やっぱり人多いねー。これからが楽しみだよ」

憂「へぇ。そっちでも軽音部に入るの?」

唯「ふっふっふ。私達の軽音部を作るために今日は作戦会議をしてたんだよ!」フンス

憂「それはすごいね」

唯「ふふっ、憂も大学入学したら入部してね」

憂「うん!」


学生寮!

律「今日はありがとうございました」

恵「お礼はまだ早いわよ。早速明日から動くわね」

澪「お、お願いします・・・」

恵「澪たん、・・・もう変なことしないから怖がらないで、ねっ」

澪「・・・すみません。先輩に失礼な態度をとって」

恵「ううん、私が悪いの」

恵「信用を取り戻すために私、がんばるからね」

澪「は、はい」


次の日!

紬「・・・ううん」ムクリ

紬「・・・あずにゃん?」キョロキョロ

紬「」ガチャ

梓「おはようございます。ムギちゃん」ジューッ

紬「おはよう、・・・ふぁ」

梓「もうすぐ朝ご飯できますからね」

紬「ありがとう。ふふっ、おいしそう」

梓「できましたよ。では食べましょうか」コトッ

紬「うん。今日もおいしいわ」

梓「今日は帰り何時頃ですか?私は明日の新歓ライブの練習で遅くなるかもしれません」

紬「練習がんばってね。私はいつも通りだからご飯作って待ってるわね」

梓「すみませんがお願いします」

紬「いいのよ。そういえばビラは作ったの?」

梓「はい。憂が引き受けてくれました」

紬「ビラ配り、がんばってね」

梓「はい!」

紬「ごちそうさま」

梓「お粗末さま」

梓「はい、お弁当です」

紬「わぁ。な、中身はなに!?」

梓「ふふっ。開けてからのお楽しみです」

紬「そ、そうね・・・。うん、楽しみにしてるわ」

梓「そうしてください。では行きましょうか」

紬「うん。いってきまーす」

梓「いってきます」ガチャ


大学お昼!

律「おーっす。お昼にしようぜ」

唯「お腹空いたよー」

澪「これからは私達、学食になりそうだ。お弁当作れないからな」

紬「そうなの?ならみんなで学食に行きましょうか」

唯「うん。私達はお弁当だから先に席取っておくよ」

律「悪いな。そうするよ」

唯「でも学食も食べてみたいよね」

紬「そうね。今度食べてみようかしら」

―――

唯「おー、人でいっぱいだー」

紬「早く席をとりましょう!」

・・・

律「唯たちどこだー?」キョロキョロ

澪「いた。手、振ってる」

律「おまたせー」コトッ

唯「お、カレーだね」

澪「ムギ、今日は小さいお弁当なんだな」

紬「ちょっとダイエットも兼ねてね」

澪「・・・」

唯「澪ちゃんの定食もおいしそうだねー」

律「澪ちゅわんはダイエットしなくていいんでちゅかー?」

澪「・・・明日からがんばる」

紬「さて、なにが入ってるのかしら」カパッ

唯「おおう。かわいいお弁当だねぇ」

律「やっぱりムギが作ったのか?」

紬「いいえ。あずにゃんが作ってくれたの」

唯「お!愛妻弁当ですね。奥さん」ニヤニヤ

紬「ふふっ。さぁ、食べましょうか」

紬「・・・ちょっぴり物足りない」

澪「足りないなら分けようか?遠慮はいらないぞ」

紬「ふっ、その手には乗らないわ」

澪「くっ」

唯「でも足りないなら食べたほうが・・・、お腹空いて倒れちゃうよ?」

律「さすがに倒れはしないだろ」

澪「でも講義中にお腹鳴ったら恥ずかしいなー」

紬「くっ・・・」

澪「ほれ。この唐翌揚げ、おいしいぞー」

紬「・・・大丈夫です!」

澪「・・・そうか」パクッ

澪「うん。おいしいな」

律「ここのご飯もそれなりにおいしいな。私の腕には及ばないけど」

唯「でも、料理できないんじゃ腕が鈍っちゃうんじゃない?」

律「・・・今度料理しに遊びに行かせてください」

唯「りっちゃんハンバーグが食べられるならいつでも歓迎だよー」

紬「明日からは少しご飯を多くしてもらおうっと」

紬「ごちそうさまでした」


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最終更新:2011年06月14日 18:42