紬「私ゲームするの初めてー♪」

律「唯んち集まって何するかと思えばゲームかよー」

澪「ゲームは今までやったことがないな」

唯「今回の企画はね、あずにゃん主催なんだよ」

梓「皆さん、本日はようこそお集まりくださいました」

唯「よっ!あずにゃーん!」パチパチ

梓「ありがとうございます、唯先輩」

律「夏なんだから、部屋こもってないでプールとか行こうぜ」

梓「律先輩シャラップです!」

唯「りっちゃんシャラップ!」

梓「部屋に引篭って冷房ガンガンにきかせながらホラーゲームをする。これこそ夏の醍醐味です」

紬「わー♪」

澪「ホラー!?」

律「唯んちってゲーム機あったっけ?」

梓「ムギ先輩が全部そろえてくれました」

紬「そろえました!」

梓「ソフトは私が持ってきています。さぁまずはどれからやりましょうか」

唯「いっぱいあるねー。迷っちゃいねー」

律「みんなでワイワイやったら怖くないんじゃないか?」

梓「律先輩いいところに気がつきました!」

律「え?ああ……」

梓「ホラーゲームは本来ならば一人でやるべきなのです!」

梓「時間帯は皆が寝静まった深夜!どんな音も聞き漏らさぬよう当然ヘッドフォン!」

梓「これが100%ホラーゲームを楽しむスタイルと言えます」

律「そ、そうなんだ……」

唯「あずにゃんすごーい!先生みたいだよー」

梓「ホラゲリストとして当然です」

律(ホラゲリストって初めて聞いた)」

紬「先生!私も立派なホラリストになりたいです!」

梓「ホラゲリストです!」

紬「す、すみません!」

梓「今日は私がみっちり鍛えてやるです!語尾にはサーイエッサーをつけるです!」

唯「イエッサー!」

紬「サーイエッサー!」

律(帰りたいな……)


梓「本日やるゲームはこの5本です」

  • バイオハザード
  • 零~紅い蝶~
  • サイレントヒル2
  • デッドスペース2
  • アラン ウェイク

唯「よりどりだねー」

紬「迷っちゃうわー」

律「待てよ、2とか続編ものが多いみたいだけど、ストーリー分からないんじゃないか?」

梓「デッドスペース2以外は話が独立してるので問題ありません」

唯「うーん、どれからやればいいのかな」

梓「やりたいものからでかまいませんよ」

唯「むむ……」

唯「>>10に決めた!」

※へいへい


唯「へいへい!」

梓「そんなゲームはありません」

唯「そ、そーりー」

梓「ムギ先輩はどれが気になりますか?」

紬「そうね……」

紬「>>25が気になるわ!」

※・サイレントヒル2


紬「サイレントヒル2が気になるわ!」

梓「なかなかのチョイスです。では早速プレイしましょう」

紬「私が遊んでもいいのかしら?」

梓「はい。唯先輩はふざけたのでダメです」

唯「そんなー」

律「聡に借りてゲームしたことあるけど、私もこれは初めてやるな」

紬「楽しみね♪」


紬「……霧で何も見えないわ」

梓「ゲームの舞台はサイレントヒルというアメリカの架空の町です」

唯「サイレントヒル……。静岡だね!」

律「そうやって馬鹿にしてると、中野教官に怒られるぞ?」

梓「唯先輩にしていいところに気がつきましたね」

梓「サイレントヒルは直訳すると静かな丘。転じて静岡とも呼ばれています」

律(うそーん……)

紬「い、今足音がしなかった?」

唯「後ろに何かいるのかな?」

律「霧で視界が悪いからちょっと先でも注意して進まないといけないんだな」

紬「あ!ラジオを見つけたわ」

唯「聞いてみようよ」

 『ザー…ザー…』

律「変なノイズが聞こえるぞ」

唯「なんだろーねー」

梓「油断しないほうがいいですよ」

紬「きゃっ!」

唯「ムギちゃん後ろにトコロテンが!」

紬「きゃー!!」

律「ムギ落ち着け!」

梓「さっき拾った鉄パイプで攻撃してください」

紬「分かったわ!えいっ!えいっ!」

唯「やっちゃえー!そこでアッパーだー!」

梓「そんな技はありませんよ」

紬「どうだ!どうだ!」

紬「とどめよー!」

梓「もう倒しましたよ!オーバーキルです」

紬「あ、ほんとだ……」

唯「うねうねしてて気持ち悪かったね」

律「びっくり系のホラーかと思ったけど、生理的にくるものがあるな」

梓「サイレントヒルはジャパンホラーに近いものがあるかもしれませんね」

唯「トコロテンもやっつけたことだし、先に進もう!」

紬「おー!」

 『ザー……ザー……』

紬「あら?またラジオからノイズがするわ」

唯「なんだろう?」

律「ムギ後ろ!」

紬「ひぇ!?」

唯「また出たー!」

紬「あっちいってー!」

律「空ぶってる空ぶってる」

梓「ぐふふ」

紬「はぁ……はぁ……」

唯「あぶなかったね」

律「かなり体力もっていかれたな」

梓「瀕死状態ですね。たぶん後一撃でゲームオーバーですよ」

紬「ええ!?どうすればいいのかしら」

唯「あそこにベンチがあるよ!座って休憩すれば治るんじゃないかな!?」

紬「それだわ唯ちゃん!」

梓「治りませんよ!」

唯「そんなぁ」

梓「体力を回復させるためのアイテムが何処かに落ちてるはずです。それを探しましょう」

紬「サーイエッサー!」

紬「きゃあ!」

律「げ、車の下から這って出てきたぞ」

唯「ゴキブリみたい」

梓「死んじゃいましたね」

紬「ぐすん」

唯「どんまいだよ、ムギちゃん。このカタキは私が……!」

梓「次は律先輩です」

律「私か?」

唯「ひどい!」


梓「律先輩はうまいですね。誰かさんと違ってサクサク進みます」

律「ゲームは聡に借りてたまーにやるからな」

唯「りっちゃんすごーい!」

紬「わ、私も仇をとってね!」

律「へへ、任せとけ」

梓「この次は病院のステージですね」

律「いかにも何か出そうだな」

唯「きっと人体模型がボスだよ!」

梓「そんなもん出ません」

紬「あ、看護婦さんだわ」

唯「でも動きがおかしいよ?」

律「こいつ顔がねーじゃん。敵かよ」

梓「バブルヘッドナースたんです」

紬「たん?」

唯「うんたん♪うんたん♪」

律「襲ってきたー!」

紬「きゃー!!」



律「あっぶねー。あのボインナース何気に強かったな」

唯「動きがくねくねしてて怖かったよー」

紬「でもさすがりっちゃんね!倒しちゃうんだもん」

律「ま、私にかかればちょろいぜ!」

梓「ふふ、せいぜい強がってるがいいです」

律「よし、先に進むぜ!」

律「……ん?」

唯「街がおかしくなっちゃったよ!」

紬「みんなサビついた世界なのね。怖いわ」

梓「裏世界です。ここからが本番ですよ」

律「うわ!なんだこいつ!」

唯「頭に三角定規乗せてるよ!」

梓「定規じゃありません!」

紬「おっきな剣持ってるわ!」

律「あれに当たったらやべーな」

梓「サイレントヒルと言えばこの人、三角頭君です」

梓「正式名称はレッド・プラミッド・シングといいます」

律「それどころじゃねー!」



律「あー!やれたー」

梓「さすがの律先輩も初見ではつらかったようですね」

律「もっかいやれば勝てるぜ!」

唯「次は私だよりっちゃーん」

律「頼む唯!もっかいだけ!な?」

紬「私もやりたいー」

梓「次は唯先輩がやってみましょうか」

唯「やたー!」

律「ちぇー」

梓「他にもソフトはいっぱいあるので、違うゲームにしましょうか」

唯「はーい!」



憂「みなさん、お茶いかがですかー?」

律「お!助かるよ。サンキュー憂ちゃん」

紬「いただきます♪」

唯「次はどれにしよーかなー♪」

憂「お姉ちゃん楽しそうだね」

梓「憂も一緒にどう?けっこう面白いよ」

憂「えー。ゲームしたことないからうまくできないよ」

梓「やったことない人同士でビクビクしながらする。これもホラーゲームの魅力なんだよ」

憂「そ、そうなんだ」

律(梓ってほんとにゲーム好きなんだな……)


律「そーいや澪がいないな。どこいったんだ?」

紬「ゲーム始めたときにはもういなかったわ」

梓「澪先輩謎の蒸発!これはホラーな予感です」

律「人間が蒸発するかっての」

憂「澪先輩ならキッチンにいましたよ」

梓「……つまんないです」

律「澪のやつキッチンで何してるんだ?」

憂「えっと……あはは……」

律「?」





澪「怖い怖い怖い怖い……」ガクガクブルブル


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最終更新:2011年06月20日 22:31