梓「唯先輩、次にやるゲームは決まりましたか?」

唯「今話しかけないで!」

律(やけに真剣だな……)

紬「……」ドキドキ

唯「決めました!」

律「で、どれやるんだ?」

唯「>>65にします!」

※デッド


唯「このお面被った人のゲーム!」

梓「デッドスペース2ですか……」

律「何か問題でもあるのか?」

梓「いえべつに。それも面白いかもしれませんね」

紬「これって外国のゲームなのね」

唯「ほんとだ!説明書が映画だよー」

梓「日本では発売禁止になったゲームですからね」

律「なんで日本じゃ発売禁止なんだ?」

梓「……」

律「梓?」

梓「さぁ始めましょう」

律(無視された)


唯「むー。字幕がないから何言ってるかさっぱりだよー」

紬「ふんふん……」

律(ムギは理解してそうだな)

梓「そろそろ操作できるようになりますよ、唯先輩」

唯「うん!頑張るよ!」

紬「あら?主人公は捕まってるみたいね」

律「ライトを持ったおじさんは主人公を助けにきたみたいだな」

唯「いい人なんだね!おじさんありがと~」

梓「ぐふふ」

律「うおっ!」

紬「エイみたなお化けがおじさんの頭をー!」

唯「おじさんの頭に穴があいちゃったよー!」

梓「それだけじゃありませんよ」

律「ん?なんだか様子がおかしいな」

紬「みて!おじさんの背中から腕みたいなものがはえてきたわ!」

唯「ひぃ!?おじさんがお化けになっちゃった!」

梓「いよいよです」

唯「わわ!おじさんを頭突きで倒したよ!」

紬「唯ちゃんすごい!」

梓「今のはイベントですから」

律「おい、操作できるみたいだぞ」

唯「ほんとだ!」

紬「周りはお化けだらけよー」

唯「ど、どうすればいいのー!?」

律「逃げろ!ダッシュだダッシュ!」

唯「ダッシュってどうやるのー!?」

紬「お化けきたー!!」

唯「ふぅ、ひと段落。このゲーム難しいよ」

律「それにこのゲームやたらグロいな」

梓「それがこのゲームのウリでもあります」

梓「四肢切断が攻略にもかかわってきますからね。それに人間の遺体損壊行為もできますよ」

律(ひでぇゲームだな……)

唯「……」

紬「どうしたの唯ちゃん?」

唯「手術してた人助けられなかったぁー」ビエーン

梓「あれはもともと助けられないんですよ」

唯「でも、でも首がとれちゃったよー」ビエーン

紬「唯ちゃん泣かないで?あの人のためにも私たちが頑張りましょう?」

唯「うん……」

唯「わ!またお化けだ!」

律「とりあえず頭だ!頭撃つんだ唯!」

唯「とりゃー!」

紬「頭取れても生きてるわ!」

唯「むちゃくちゃに暴れだしたよー!?」

律「なら足!足狙って動きとめろ!」

唯「どうだー!」

紬「足ちぎれちゃったー!?」

唯「ご、ごめんなさいー!」

律(結局敵をバラバラにしてしまった……)

唯「私なんだか手足が痛くなってきたよ」

紬「私もあるはずのない傷みが」

梓「感情移入しすぎですよ。今後は赤さんも出てくるんですから」

律「赤さん?」

梓「新生児の敵です」

紬「それって赤ちゃんじゃ」

唯「ええ!?私赤ちゃんも倒さないといけないの!?」

梓「敵なんだから仕方ありません。ちなみにデッドスペースはこれらの敵をネクロモーフといいます」

梓「人間の死体(Necro)を変質(Morph)させて誕生することからこの名前がついています」

唯「プークスクス」

律「ど、どうした?」

唯「このお化け見てよ。手に歌舞伎揚げつけて遊んでるよー」

紬「わー。これが歌舞伎揚げっていうの?大きいのねー」

唯「よっぽど歌舞伎揚げが好きなんだねー。これ食べられないのかな?」

律「おい、近くまで来てるぞ?離れたほうがいいんじゃないか?」

唯「ププ!歌舞伎揚げはおいしいから安全だよー」

梓「ぐふふ」

 『ビチャーン!』

唯「……え?」

紬「歌舞伎揚げが」

律「爆発した……」

梓「プークスクス」

唯「私バラバラになって死んじゃったー」ビエーン

紬「よしよし」ナデナデ

律「歌舞伎揚げじゃないとは思ってたけど、爆弾だったとは」

梓「あのネクロモーフは近寄って主人公と一緒に自爆するんです」

梓「攻略法は近づかれる前に叩くのが一番安全でしょう」

唯「バラバラになっちゃったよー」ビエーン

律「主人公の死に方もグロかったな」

梓「他にも腕がもげたり、頭がとれたり多種多様です」

紬「わ、私具合が悪くなってきたかも」

律「違うゲームやろうぜ」

唯「めそめそ」



憂「みなさーん、スイカはいかがですかー?」

唯「スイカー♪」

律「あのゲームの後によく物が食えるな……」

紬「憂ちゃん塩はないかしら!?」

律「ムギまで!?」

梓「律先輩は意外とナイーブなんですね」

律「そ、そんなんじゃねーやい」

澪「スイカおいしいな!」

梓「澪先輩いつの間に!?」


梓「さて、次は何やりましょうか」

澪「ひっ!」

律(あ、逃げた)

梓「唯先輩、ムギ先輩!」パチン

唯「アイサー!」ガシッ

ムギ「逃がさないわよ澪ちゃん♪」ガッチリ

澪「はーなーせー!」ジタバタ

梓「次は澪先輩の番ですよ」

澪「やだやだやだー!」

唯「往生際が悪いんだよ!」

紬「澪ちゃんも立派なホラゲリストになりましょう」

澪「そんなのなりたくないー!」

律「ゲームだから大丈夫だって」

梓「そうです。所詮ゲームですから」

澪「でも……」グズグズ

梓「大丈夫です。私がしっかりサポートしますよ」

唯「私もあずにゃんのお陰でとってもうまくなったんだー♪」

紬「梓ちゃんのおかげで身長が2cm伸びたわ♪」

澪「そ、そうなんだ」

律(見え見えの嘘に食いついたよ)

梓「私もホラゲリストになってからいくら食べても太らない体になりましたよ」

澪「すごい……!」

律(澪しゃん気づけー)

澪「わ、私もなれるかな?」

梓「はいです!私も最初は怖くて怖くて仕方なかんですよ」

梓「ですが何度もやるうちに今では立派なホラゲリストです!」

唯「すごい!」

紬「最高よ!」

澪「分かったよ、梓……。私頑張る!」

梓「その域です!」

澪「私やるよ!立派なホラゲリストになるんだ!」

唯「澪ちゃん!」ガシッ

紬「頑張ろうね!」ガシッ

澪「ああ!」

梓(ぐふふ、チョロイもんです)

澪「私はどれをやればいいのかな?」

梓「そうですね、これなんかおすすめです」

唯「零?」

紬「紅い蝶?」

梓「ジャパンホラーゲームと言えばこれです。主人公の名前も澪先輩と一緒なんですよ」

澪「そうなのか……」

唯「つまり澪ちゃんが主人公なんだね!?」

紬「素敵ー♪」

梓「他はバイオハザードとアラン・ウェイクがありますね」

澪「うーん……」

律「私はアラン・ウェイクが気になるな」

梓「こっちも中々の良作です。ちなみにこれは洋ゲーなんですよ」

唯「よげー?」

梓「外国のゲームということです。さきほどのデッドスペース2もそうですね」

紬「へぇ。ゲームって日本だけで作られてるんじゃないのねー」

澪「どうしよう……」

律「まだ決まらないのか?」

唯「じゃあこの零にしましょう、お嬢さん!」

紬「こっちのバイオハザードも捨てがたいわ!」

梓「さぁさぁ!どうするんですか!?」

澪「>>100にする!」

※零


澪「零にする!」

梓「了解です。ではPS2の準備をしましょう」

律「零は次世代機じゃないんだな」

梓「グラフィックは次世代機には劣りますが、怖さはTOP10に入るといっても過言ではありません」

澪「そ、そんなに怖いのか?」

唯「澪ちゃんファイトだよ!」

紬「頑張ってね!」

澪「二人とも目を開けて応援してくれよ!」

 『地図から消えた村……』

律「日本が舞台なんだな」

梓「ジャパンホラーですからね。日本家屋とホラーはよく合いますです」

唯「主人公の側にいる女の子はお姉ちゃんなんだよね?」

梓「はいです。この二人は双子なんですよ」

紬「唯ちゃんと憂ちゃんみたいね♪」

律「この二人かわいすぎてやしないか?ホラーっぽくないぞ」

梓「主人公がかわいいのは仕方がないのです」

梓「零シリーズは全部女の子が主人公なんですよ」

紬「そうなんだー」

梓「ゲームをクリアすると衣装を変えられるんですが、水着に着替えられたりもします」

律「それはだめじゃないのか……」

律「澪、もう操作できるみただぞー?」

唯「澪ちゃん?」

紬「澪ちゃん白目むいてるわ!」

唯「カムバーック!」

澪「はっ!?」

梓「まだ始まったばかりですよ」

澪「ご、ごめん……」

梓「ささ、気を取り直して始めましょうか」

澪「うん」

梓「まずは坂を下って村に行きましょう」

唯「レッツゴー!」

 『お姉ちゃん……』

澪「……」

紬「ね、ねぇ。今の手……」

唯「お姉ちゃんの手じゃなかったね」

澪「じゃあ誰が……」

梓「ぐふふ」

律「このゲームはじめっとした怖さなんだな」

梓「そうですね。首筋にまとわり付くようなネッじめっトリとした怖さが特徴です」

唯「せ、背筋が寒くなってきたよー」

紬「私もー」

澪「家の中に入ったぞ」

唯「歩くたびに床がギシギシなって怖いよー」

紬「昔ながらの日本家屋って不気味ね」

梓「零はヘッドフォンプレイを強く勧めます」

律「なんでだ?」

梓「霊の小さな囁き声を聞き漏らさないためです」

紬「このゲームは幽霊と戦うの!?」

唯「そ、そんなの勝てっこないじゃん!」

澪「わわわ、私はどうすれば!?」

梓「落ち着いてください。霊と戦うための武器がのちのち手に入りますか」

澪「カメラを拾ったぞ」

唯「早速お姉ちゃんを撮ろうよ!」

梓「ちなみにそれが霊と戦うための武器です」

律「へー、カメラが武器なのか。かわってんだな」

梓「カメラで霊を撮影することによって除霊するんですよ」

澪「それじゃあ嫌でも幽霊を見なきゃいけないじゃないか!」

梓「はいです。幽霊を無理矢理見せられる怖さもまた零のウリですよ」

唯「私見たくないよー」ビエーン

紬「私もやだー」メソメソ

澪「泣きたいのは私だ!」

唯「ひっ!」


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最終更新:2011年06月20日 22:34