458. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/20(金) 01:19:03.93 ID:Q1XJx/Z80

唯「で、でも……どうして分かったの?」

さわ子「そんなの簡単じゃない。唯ちゃんと澪ちゃんの間に何かあったんだなーっていうのはすぐに分かったしね。それに、ムギちゃんの『やっぱり疲れているんじゃないかしら?』っていう言葉で、ムギちゃんと二人で何かあったのかなーって思うし。梓ちゃんの『言葉には責任もって』っていう言葉で、梓ちゃんに何か大切なことを言ったのかなーって思うし」

唯「す、すごいさわちゃん……」

さわ子「だーかーら、それに気付いたのが私だけじゃないっていうことよ」

唯「え?」

さわ子「いつも周りに目を配っているりっちゃんなら、すぐに気づくでしょうね」

唯「あ……」

さわ子「で、こう思うわね。『なんだよ、普段は私と一番しゃべっているくせに。裏では澪たちとばっかり。お前にとって、私って何なわけ?』……みたいな?」

唯「えええ!?  りっちゃんが?  そ、そんなこと思うわけないよ」

さわ子「さっき唯ちゃんが教えてくれた、りっちゃんとの会話と私の推測を重ね合わせてみたらこうなったの!」

唯「ううう……そ、それで怒っていたのかな……?」

さわ子「うーん、でもまだりっちゃんにはもうちょっと理由がありそうね」

唯「え!?  なになに!?」

さわ子「そんなの私にも分かんないわよ。それこそりっちゃんに聞きなさい」


すると、廊下のざわめきが小さくなっていった。


さわ子「あら、もうすぐ歓迎会が始まるんじゃない!?  ほら、早く行きなさい!」

唯「う、うん!  あ、さわちゃん!」

さわ子「んー?」


さわ子に背中を押されていた唯が、急に振り返った。


唯「あの、悩み聞いてくれてありがとう!  少し心が軽くなったよ!」


そこで、満面の笑みを見せた。


唯「……ありがと、さわちゃん」


唯が去っていった音楽室でしばし佇んだ後、さわ子も体育館へと向かった。
ほうっておけない生徒たちの演奏を聴くために。


さわ子「……ほんと、唯ちゃんは罪な子ねえ……」


さわ子は、無意識のうちに微笑んでいた。



さわ子の【可愛い】ステータスが、2/5  →  3/5  にアップしました!

459. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/20(金) 01:19:37.17 ID:Q1XJx/Z80
ぱっと舞台が明るくなり、いよいよ軽音部の出番となった。

律のカウントから、体育館中に響かせる演奏が始まった。
唯は、ギターを弾き鳴らしながら、懸命に歌う。
梓のギターもそれに上手くのり、紬のキーボードも冴えわたる。
いつもは、控えめながらも力強い低音を響かせる澪がどこかぎこちなく、パワフルなリズムで皆を引っ張る律もやはりどこか元気がなかった。


-----演奏!  について-------

・演奏の成功度合いは、軽音部メンバーの【信頼】ステータス、他攻略メンバーの【尊敬】ステータス、
  唯の【ギター】ステータス、疲れ度合い、唯の精神状態によって変わります。
・最も大事なのは唯の【ギター】ステータスですが、他の要素も何気に大きく関わります。
・例えば、【信頼】ステータスが高いほど息ぴったりになってよい演奏ができます。
・【尊敬】ステータスが高いほど、ライブ後の影響力が大きくなります。
・良い演奏を行うために、ライブに備えて各要素を調整しておくといいでしょう。

------------------------------

※【信頼】ステータスの合計は 5/20、【尊敬】ステータスの合計は  2/15  でした。
※【ギター】ステータスは  2.5/5  でした。よって……


唯は、自分は何とか弾きこなせていると感じたものの、普段のような、バンドの一体感が少ない気がした。
腕に疲れを感じながらも、唯は懸命に弾いてみせた。
さわ子の助言のおかげで、まだ心にしこりはあるものの、幾分かスッキリとした気分だった。
演奏が終わると、ぱらぱらと小さく拍手が聞こえた。



※唯たちの演奏は、「普通!」  だったようです。


460. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/20(金) 01:20:09.35 ID:Q1XJx/Z80

歓迎会が終わり、生徒たちがぞろぞろと体育館から出て行く。
唯は舞台袖で、うーんと頭をひねった。


唯「さーて、このあとどうしよう?」


*選択肢*

A:「先にチラシを配ろう!  着ぐるみ着ぐるみ♪」
      早速勧誘といこうかな?

B:「お疲れさまでした、さ、頑張って機材を片づけるよ」
      ちゃんと片づけ!  ギー太、お疲れ様。

C:「先に部室に戻っていようかな……今日の反省も込めてね」
      次はもっといいライブにしようね!  部室に向かう。

D:「ただ何も考えずにぼーっとする時間も必要かな。お、桜、桜」
      ぶらりと学校を歩き回ってみようかな。桜きれいだなあ。


461. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/05/20(金) 01:21:39.95 ID:c+Fpl5HKo
B
465. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/20(金) 01:59:09.28 ID:6i/Vjzam0
→B:「お疲れさまでした、さ、頑張って機材を片づけるよ」
      ちゃんと片づけ!  ギー太、お疲れ様。


唯「チラシを配ったり、部室に行くのには遅れちゃうけど仕方ないね。ちゃんとやろうっと」


唯は、せっせせっせと機材を片づけ始めた。
朝練に遅れて、さらにライブにも遅れそうになった分、唯は必死で動き回った。
片付けを終えた人達は、一人、また一人と体育館を出て行く。


唯「ふーっ……」


額の汗をぬぐい、唯は手元の片付けたものを見て目を見開いた。


唯「あ!  これうちの機材じゃないじゃん!!」


どうやら、別の団体の機材まで片付けてしまったようだ。


唯「なんだ……集中し過ぎて分かんなかったよ」


ふう、と近くの柱にもたれる唯。前日の疲れもあってしばしそうしていると、不意に気配を感じた。


*選択肢*

A:そっと背中を撫でられた!
    労わってくれているのかな?  あ、あなたは……。

B:とんとん。
    肩をつつかれた。うん?  なあに?  あ、あなたは……。

C:ぽんぽん。
    頭に優しく置かれる手。あ、あなたは……。


468. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/05/20(金) 02:01:09.02 ID:c+Fpl5HKo

472. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/20(金) 02:44:55.47 ID:6i/Vjzam0
→A:そっと背中を撫でられた!
    労わってくれているのかな?  あ、あなたは……。


紬「唯ちゃん、お疲れ様」


振り返ると、そこには紬がいた。
紬は、そっとなだめるように唯の背中をよしよしと撫でる。
軽音部一の怪力である彼女も、最後まで機材運びをしていたようだ。


唯「ムギちゃんこそ、お疲れ様だよー。ごめんね、体育館に着いたのぎりぎりになって」

紬「いいのよ、唯ちゃん、がんばっていたものね。皆疲れているだろうし、今日はそのまま解散!  ってさっきりっちゃんがいっていたわ」

唯「え、気付かなかった……」

紬「唯ちゃん、働き者だったからね」


見渡すと、人はもうまばらで、律も澪も梓もいなかった。
教室に引き上げて、帰り支度でもしているのだろう。


唯「……そうだね、もうへとへとかも……疲れた」

紬「ごめんね、唯ちゃん。私のせいね……昨日のデート、あんなにセッティングしてくれたからこんなに疲れが……」

唯「!!  ち、ちがうよ!?  そんなことないよ!  私、楽しかったし!  ほ、ほら、久しぶりにこんな重いの運んだから疲れちゃったんだよー」

紬「……」

唯「?  ムギちゃん?」

紬「……心配なの……だって、唯ちゃんいつも楽しそうで、あんまりそういう弱ったところ見せないから……何かがあったとしても、気丈に振舞うんじゃないかって……」

唯「ええ?  そんなことないよ?」

紬「でも、唯ちゃん、梓ちゃんのこととかすごく考えているし、澪ちゃんとも何か……」


そこで急に紬が口をつぐんだ。


唯「ど、どうしたの?  ムギちゃん?」


唯の問いかけに、少し落ち着いた紬が唯をそっと見つめる。


473. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/20(金) 02:45:30.17 ID:6i/Vjzam0

紬「唯ちゃん、せっかくだから二人で帰らない?」

唯「ふえ?」

紬「……私も、昨日のデート楽しかった!  だから、これはせめてものおかえしなの!  もしかしたら、また疲れさせちゃうかもしれないけど……」

唯「え?  えーと……(ちょ、ちょっとよく分かんない……)」

紬「あ、でも、唯ちゃんが今日やらなくちゃいけないことがあるなら別にいいのよ。ただ、何か唯ちゃんを癒せればいいな、って思っただけだから……」

唯「あ、うん、そっかあ」

紬「うん、唯ちゃんどうする?」


*選択肢*

A:「ありがとうムギちゃん、私もムギちゃんと二人で帰りたいな!」
      ムギちゃんが誘うなんて珍しいね。それじゃあ一緒に行こう!

B:「ごめんね、ムギちゃん!  私、ちょっともやもやすることがあって……また、今度お願いね」
      ちゃんとりっちゃんの口から聞きたい……。教室に向かうよ!

C:「ごめん、ムギちゃん……私、ちょっと伝えてくるね」
      澪ちゃんに悪いことしちゃったから……まだ教室にいるかな?

D:「今日の歓迎会の、あずにゃんの意見聞いておきたいんだ。ムギちゃん心配してくれてありがとう」
      もしかして、部室?  あずにゃーん、どこー?

E:「せっかくだから、お礼言いに行かないといけないんだ」
      さわちゃん、職員室だよね?  レッツゴー!

F:「2年生の意見も聞きたいんだ。あとでムギちゃんにも教えるね」
      今日のライブ、どうだったかな?  外の意見が欲しい!

G:「せっかくだから、和ちゃんの手伝いをしようと思って……ムギちゃん待たせると悪いし……」
      幼馴染と久しぶりに帰りたいな。ほっこりしたいよ。

H:「おっけーだよ!  あ、でも、他に一緒に帰る人も入れた方がいいかな?」
      ムギちゃんがちょっと分からないから……三人ならいろいろ話せるよね。誰にしようかな。
477. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/05/20(金) 03:00:17.08 ID:eFuSSnVho
今日も乙!

しかしこれは悩むな〜…
だが、ムギの好意を無下にするのも気が引けるので

A


492. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/22(日) 00:01:28.56 ID:z04I3pon0
→A:「ありがとうムギちゃん、私もムギちゃんと二人で帰りたいな!」
      ムギちゃんが誘うなんて珍しいね。それじゃあ一緒に行こう!


笑顔で唯が言うと、紬もほっとしたように笑った。


紬「よかったわ、それじゃあ教室に鞄を取りに行きましょう?」

唯「うん」


二人は並んで体育館を後にした。
教室に戻ると、そこは嘘のように静まり返っていた。


紬「他のみんなも、きっともう帰っちゃったのね」

唯「うん……そうだね」


紬が鞄を取り、唯の席の近くまでやってきた。
唯は、鞄に筆箱などを突っ込み、チャックを閉める。


紬「大丈夫?」

唯「うん、詰め終わったよ!」

紬「そうね、それじゃ行きましょう」


紬がいい、教室のドアに向かってゆっくりと歩を進めた。
唯もそれについていこうとする。そのとき……。


*選択肢*

A:「あ、私消しゴム落としてる!」
      床に落ちていたみたい。しゃがんで手を伸ばせば取れるね。

B:「ギー太を忘れないようにしないとね」
      少し背をかがめて、ギー太を背負う。ギー太、今日もお疲れ様。

C:「いたたた!  ぶつけちゃった……」
      ムギちゃんについて行こうとしたら、机の脚に足の指をぶつけたみたい。痛いよお。

D:「お、びっくりした!」
      教室のドアがゆっくりと開いた。まだ残っている子いたのかな。
493. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/05/22(日) 00:02:34.99 ID:52p80KIGo
B
507. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/05/22(日) 00:53:22.09 ID:z04I3pon0
→B:「ギー太を忘れないようにしないとね」
      少し背をかがめて、ギー太を背負う。ギー太、今日もお疲れ様。


唯「危ない危ない。忘れるところだったよ〜」


その声に気付いた紬が振り向き、「私も気づかなくてごめんなさい、待っているからゆっくり支度してね」と、
唯の傍まで近寄り、立って待ってくれた。
そのとき、控えめな足音がして、ひょこっと誰かがドアから顔をのぞかせる気配がした。


梓「……あ、まだ残っていたんですね、ムギ先輩」

紬「あら、梓ちゃん」


唯は驚いてドアの方を見たが、ムギが陰になっていて見えない。
少しかがんだままの体制で、唯は紬と梓の会話を聞いていた。


紬「梓ちゃん、部室にいたの?」

梓「はい、今日は部活がないんですけど、なんとなく立ち寄りたくなりまして」

紬「そうだったの。ごめんね、お菓子もっていけばよかったわ」

梓「そんな!  いいですよ、立ち寄ったといってもほんの少しですし」

紬「そう、明日はもっていくわね」


唯は、梓から見えない状態で二人の会話を聞くのが楽しくなり、しばしの間そのままの体勢でいた。
だが、不意に梓の声がいぶかしげなものに変わった。




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最終更新:2011年06月21日 05:11