- 686. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/03(金) 01:32:57.14 ID:XzJe4YOJ0
- →A:悩んでいることを二人に話してみようかな……。
二人に打ち明ける。
唯「姫ちゃん、いちごちゃん……あのね」
姫子「……いいよ、無理しなくて。私達も唯と一緒に行けるの嬉しいし……ただ、ちょっと変だって思っただけ」
いちご「……でも、気になることがあるんだったら……」
姫子「もう、いちご」
唯「ううん、そんな風に心配してくれて嬉しいんだよ……私が気を使わせちゃってるんだし」
姫子「そんなことないよ?」
いちご「変に気は使ってない……でも、唯が寂しそうだから……気がかり」
姫子「……それを、気を使っているっていうんじゃないの?」
いちご「……あっ」
唯「……ふふふっ」
姫子いちご「……!!」
姫子「ふふっ」
いちご「……ふふ」
それを合図に、しばらく3人は笑いあった。
これまでの空気とは一変して、それはそれは和やかだった。
一通り落ち着いたところで、唯がおそるおそる口を開いた。
唯「……あの、ね」
姫子「唯、えっと、無理しなくても」
唯「ううん、二人に聞いてほしいんだ……ちょこっと甘えさせてほしいな」
いちご「……唯が甘えてくるのはしょっちゅうだから気にしてない」
唯「へへっ、そっかあ、じゃあ……」
*選択肢*
A:「朝もみたように、りっちゃんと険悪な感じになっちゃって……」
結構深刻だけど、話せば少しは楽になるかな……?
B:「澪ちゃんと最近気まずいんだ……」
澪ちゃんとも実はあまりうまくいっていないし……。
C:「ムギちゃんにも打ち明けたんだけど……」
班決めでがっかりさせちゃったかも、どうしよう……。
D:「和ちゃん、悲しそうな顔してた……」
大切な幼馴染にまで迷惑かけちゃった……だめだなぁ、私。
- 690. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) 2011/06/03(金) 01:38:01.08 ID:d9m/8qo9o
- この件は早く解決した方がいい気がするし、いちごの反応に期待してA
- 693. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/03(金) 02:14:26.70 ID:XzJe4YOJ0
- →A:「朝もみたように、りっちゃんと険悪な感じになっちゃって……」
結構深刻だけど、話せば少しは楽になるかな……?
姫子「あー、やっぱりかあ……それで、いつものメンバーと班一緒になりたくなかったの?」
唯「……それだけじゃないけど……でも、ずっと悩んでて」
いちご「……ずっと?」
唯「四月から……」
姫子「そんなに前から!? ……軽音部の皆、いつも変わらないから、今回のは突発的に起こったことだと思ったんだけど」
いちご「でも確かに……割と前から二人がうるさくなくなった」
唯「ご、ごめん……」
いちご「いつも何かと二人で騒がしいのに」
唯「ご、ごめんなさいぃ……」
いちご「……だから、最近なんか物足りない」
唯「……いちごちゃん」
いちご「4月に何かあったの? ……聞くだけならできる」
唯「……うん」
唯は、4月の律とのやりとりをかいつまんで話した。
二人は神妙そうに頷きながらも、さわ子のように理由を推察することはできなかったようだ。
- 694. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/03(金) 02:14:56.69 ID:XzJe4YOJ0
-
姫子「それから、今朝につながる、っていうこと?」
唯「……うん」
いちご「……分かる気もするし、分からない気もする……」
姫子「いちご、あんまり混乱させちゃダメだよ」
唯「……色んな人に相談してるんだけど……私、それでも分かんなくて」
姫子「……唯」
唯「私が何か、りっちゃんの気に食わないことをしたのかな……たぶんそうだよね、じゃなかったらあそこまで……」
姫子「唯、そんなことないよ」
唯「なのに、私何でりっちゃんがあんな態度なのか、全然分からないよ……」
いちご「…………」
唯「今朝も、売り言葉に買い言葉でっ……うっ、あうっ、ふえっ、ど、どうしようっ……ふ、ふえええんっ、うぅっ」
唯の声に震えが混じったかと思うと、唯はぽろぽろと涙をこぼした。
やがて言葉ではなく、泣き声だけが聞こえてくる。
苦しそうに目元を抑えて、唯はしばらく泣いていた。
姫子「……唯、大丈夫だから、ね?」
姫子はずっと唯の背中をさすってやっていた。
いちご「……うん、大丈夫、大丈夫だから」
いちごもなだめるように声をかける。
少ししてようやく落ち着いた唯の肩をぽんぽんと叩き、姫子が微笑みながら顔を覗き込んだ。
姫子「大丈夫だよ、大丈夫! ……修学旅行のことは、また相談しようよ。今日は、家に帰って休んだ方がいいよ」
いちご「……うん、元気出して」
- 695. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/03(金) 02:15:33.65 ID:XzJe4YOJ0
-
その言葉に弱弱しく頷き、唯は荷物をまとめて教室を出て行った。
その背中を見送りながら、姫子はぽつりと言う。
姫子「……まさか、唯があんな風に泣くなんてね……」
いちご「律、ひとでなし」
姫子「そこまで言わなくても……でも、本当にどうしたんだろう」
しばらく首をかしげていたが、やはり分からない。
姫子が、不意に確認するように言った。
姫子「……で、分かっているよね?」
いちご「……修学旅行は、素直になるチャンス」
姫子「そうだよね。私達が一肌脱ぐしかないよ!」
いちご「……唯のスマイルアゲイン計画始動」
姫子「……いちごのネーミングセンスって、独特だよね」
教室で、二人の乙女が、何かを企むような顔でこっそりと話しあっていた。
- 696. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/03(金) 02:16:03.22 ID:XzJe4YOJ0
-
教室から出て、唯は一人帰路につく。
吹きつける風が少し冷たいような気がする。
唯「……目元にあたって、痛いや」
唯は妹の憂を心配させまいと、目を擦り、涙の痕跡を消そうとしていた。
家のドアの前にたどり着き、唯は鬱々とした気分を振り切るように、勢いよくドアノブをひねった。
唯「ただいまー!」
憂「おかえり、おねえちゃん!!」
憂が小走りで玄関までやってくる。
いつもと変わらぬ光景に安らぎを感じていると、唯はあることに気がついた。
*選択肢*
A:「憂? この紙は何?」
玄関の下駄箱の上に置いてある。書きおき? なんだろう?
B:「憂! なんか毛がたくさんついてるよ!」
憂の服が、毛だらけだ! 茶色くて短い毛。むむむ?
C:「ん? 足もとになんか当たるなあ……えーっとこれは……」
そのまま靴を脱ごうとしたんだけど……なんだろう?
- 703. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/03(金) 13:39:15.35 ID:vILlqBAK0
- A
このまま行くとりっちゃんはどうなるのだろう?
- 707. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/04(土) 00:53:07.68 ID:Lyv9uVcw0
- →A:「憂? この紙は何?」
玄関の下駄箱の上に置いてある。書きおき? なんだろう?
憂「ああ、それはね、さっき純ちゃんが置いて行ったんだ」
唯「あっ! 純ちゃんが?」
ふと今朝の子猫のことを思い出し、身を乗り出すようにして聞く唯。
憂「純ちゃんとうちまで一緒に帰ってきてね、純ちゃんに子猫引き渡して……」
唯「あ、子猫、大丈夫だった? おなかすかせていたりとか……」
憂「うん、おりこうさんで、ゲージの中でぐっすり寝てたよ」
唯「そっか! よかったよかった」
切ない気分の後のせいか、そんな些細なことが唯にはとても嬉しく感じた。
憂「で、おねえちゃんにお礼言いたいからってしばらく待ってたんだけど……少し前に帰っちゃって」
唯「(姫ちゃんやいちごちゃんとお話ししていたときかな?)」
憂「帰る前に、純ちゃんがそれを書いていったんだよ」
唯「そっかあ〜。気つかわなくてもいいのにね。どれどれ?」
唯は楽しそうに紙を開き、中の文章を目で追った。
- 708. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/04(土) 00:53:52.23 ID:Lyv9uVcw0
-
”唯先輩へ”
”ごめんなさい!”
”今日は猫のためにも早く家に帰らなきゃって思って……先に帰らせてもらいました”
”唯先輩、今朝は本当にありがとうございました! 助かりましたよ〜”
”唯先輩もたまには頼りになるんですね笑 驚きました!”
”引き取る前に唯先輩と子猫とで遊びたいなー、って思っていたので残念です”
”もしよかったら、今度暇な時にでもうちに見に来て下さいねー”
”ではこんなところで! また明日!”
”P.S よかったら、子猫の名付け親になってくれますか? ユニークな答え、期待してます!”
”鈴木純でした!”
唯「……純ちゃんも律儀だねえ〜メールでもいいのに」
憂「う、うん」
唯「憂?」
憂「そ、それだけお姉ちゃんが助けてくれたのが嬉しかったんじゃない?」
唯「えへへ〜そうかなあ?」
憂「そうだよ……きっと」
憂の煮え切らないような返事に首を傾げながらも、唯は純からの手紙を大事そうに折りたたみ、階段を上がっていった。
唯「(……純ちゃん、いい子だなー)」
唯「(少なくとも、純ちゃんや憂は……私のこと不快に思っていたりしないよね?)」
唯「(…………)」
唯「(そういえばあの子猫、可愛かったなー。茶色いふわふわの毛で……まるで純ちゃんみたい)」
唯「(! 閃いた! 子猫の名前、『純ちゃん2号』にしよう!)」
唯「(うふふ、今度教えてあげようっと。どんな反応するかなー?)」
※純との距離が少し縮まったような気がしました。
- 709. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/04(土) 00:54:47.28 ID:Lyv9uVcw0
-
唯「今日は……本当にいろいろなことがあったなー」
唯「体は疲れていないけど、いろいろ心が大変だっだなあ……」
唯「さて、今日はどうしようかな? うーん……」
*定期選択肢*
A:勉強する
B:運動する
C:ギターの練習
D:ショッピングしつつ、おしゃれの研究
E:家事スキルを磨く
F:ご飯を食べて、今日一日はおしまい!
- 710. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/04(土) 00:59:06.27 ID:k2qFtil40
- C
最終更新:2011年06月21日 05:20