759. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/04(土) 19:04:06.27 ID:IjRRU4D10
→A:「ムギちゃん……ありがとう。私ね、自分が、知らないうちに誰かを不快にさせているんじゃないかって……心配なんだ」
      勇気がいるけど、正直に言おう。ムギちゃんがここまで言ってくれているんだから。


紬「えっ……そんな……そんなことないわ!  唯ちゃん、どうして……」

唯「……だって、最近りっちゃんとも澪ちゃんとも上手くいかなくて……もしかしたら、あずにゃんも……これだけの人と微妙な空気なのは、やっぱり私に問題があるんだよ」

紬「……そんなことは、絶対にないわ!  ただ、少し気持ちがすれ違っているだけよ」

唯「和ちゃんもがっかりさせちゃっただろうし……ほんと、だめだよね、私……」

紬「そんなことないっ!!」


思わぬ紬の大声に、唯はぽかんと口をあける。


紬「そんなこと、そんなことない……私、唯ちゃんのこと、とっても優しいいい子だって思っているわ。一緒にいて嫌だなんて考えたこともないもの」

唯「ムギちゃん……」

紬「他のみんなも、きっとそうよ。ただ、今はお互いの気持ちを話していないからちょっと変になっているだけで。ちゃんと分かり合えば、元通りになるわ」

唯「そう、かなあ……」

紬「そうよ。それとも唯ちゃんは、一度や二度のすれ違いでだめになるような関係だと思っていたの?」

唯「そんなことはないよ!」

紬「もしそう思っていたなら、悲しいわ……うっ、うっ」

唯「え?  え?  な、泣かないでよムギちゃん!  ごめんね、そんなこと思っていないから!  だから、泣かないで……お願いだよ」


760. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/04(土) 19:04:41.13 ID:IjRRU4D10

急に俯いて顔を両手で覆う紬に、唯は慌てて駆け寄り、弁解する。
すると、軽やかな笑い声が唯の耳に聞こえてきた。


唯「……へっ?」

紬「……うふふ。ごめんね唯ちゃん、今の嘘よ♪」


見ると、紬の顔には全く泣いた跡がなく、けろりとしていた。


唯「えええっ!?  うそなきっ?」

紬「だって、唯ちゃんがあまりに沈んでいるから……元気づけたくて」

唯「それにしても、びっくりしたよ!  まさか、ムギちゃんがそんなこと」

紬「私、嘘泣きするのが夢だったの〜」


いつものように返す紬に、唯も思わず笑顔になった。
それを見て紬も微笑み、しばらく二人は笑い合っていた。


761. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/04(土) 19:06:32.40 ID:IjRRU4D10

紬「……だからね唯ちゃん、大丈夫よ」

唯「……うん!  ありがとうムギちゃん」

紬「班は別だけど、修学旅行、楽しみましょう?」

唯「うん!  そうだね」


それから二人は、来る修学旅行について和気あいあいと話し始めた。
話すうちに唯はふと思いついて口を開いた。


*選択肢*

A:「ムギちゃんたちの班は、修学旅行でどこにいくの?」
      お寺とかお店とか……知りたいかも。

B:「りっちゃんたちは、どんな様子かな……?」
      あのあと、皆がどういう感じだったか、気になるよ……。

C:「ムギちゃんにお願いがあるの……あの、修学旅行中に皆との仲を取り持ってくれないかな?」
      この上お願いなんてずうずうしいけど……ムギちゃんしか頼めないよ……お願いっ。

D:「ムギちゃん、修学旅行になにもっていく?」
      準備の参考に、教えてもらおうかな?



775. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大分県) 2011/06/04(土) 23:52:21.78 ID:5Ja4ZeCoo
B

修学旅行が3回選べるって選ぶチャンスが3回あるだけなのかと思ったが
目一杯旅行に費やすという言い回しから考えて3回選べばそのぶんイベント内容が濃くなっていくのか



>>775
そんな感じです。
確かアニメでは修学旅行は二泊三日だったので、
第二日目も第三日目も第四日目も修学旅行のコマンドを選ぶと、
二泊三日を目一杯安価で進めることができるというわけです。

第三日目と第四日目にコマンドを選ぶと、
二泊三日のうち、一泊二日を安価で進められます。
その場合、足りない一泊分は>>101のように勝手にイベントが進められて次の月になります。
783. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/06(月) 00:43:18.33 ID:JwvvakY90
→B:「りっちゃんたちは、どんな様子かな……?」
      あのあと、皆がどういう感じだったか、気になるよ……。


紬「りっちゃんたち……って、りっちゃんと澪ちゃんと和ちゃんのこと?」

唯「う、うん……」


紬の念押す声に、唯は思わず萎縮する。
確かに、こんなことをムギちゃんから聞くのはルール違反かも……。
おそるおそる紬の言葉を待っていると、紬が思い出すようにしながら言った。


紬「そう、ね……あのあと……」

唯「…………」

紬「和ちゃんは、私と同じように驚いていたわ。どうして、って。班は4人までだから、唯ちゃんが軽音部の子と組むなら、自分は別の班でもいいって思っていたみたい」

唯「そ、そうなんだ……」

紬「でね、その、少し寂しそうだったわ……あんな態度をとる唯ちゃんは、初めて見たって。自分から友達と離れるような真似なんてする子じゃないのにって……」

唯「和ちゃん……」

紬「それから、和ちゃんあんまり笑わないの。いつもクールだけど、時々微笑んでくれたりするでしょう?  でも……和ちゃん、あれから何か、ちょっと暗くなったかもしれない」

唯「う……」

紬「あ……ごめんね、これは私が勝手にそう感じただけだから」

唯「ううん……」


紬のいうことは、恐らく当たっている。そう唯は思っていた。
……ムギちゃんは、結構鋭い子だから……。


784. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/06(月) 00:43:49.29 ID:JwvvakY90

紬「澪ちゃんは、普段と変わらないけど……」

唯「うん」

紬「時々、唯ちゃんのことが話題に上がると……なにか、傷ついたような表情を見せるの」

唯「うう……」

紬「で、たまにぽつりと唯ちゃんについて言うの」

唯「えっ、なんて!?」

紬「唯は色んな人と仲いいから、別の班でも大丈夫だろうって。そのときに、ちろっと唯ちゃんを見ながら」

唯「うっ……そんな」

紬「りっちゃんは……」

唯「……うん」

紬「話しているときは明るく話してくれるんだけど……一人でいるときとか、何かむすっとしているような……拗ねているような……」

唯「……それ、私のせいだよ」

紬「そんな、そんなことないわよ」

唯「ううん、そうだよ……りっちゃん、他にも怒っているようなそぶりとかあるでしょ?」

紬「…………」

唯「あ、あるんだ……」

紬「…………唯ちゃんの話が出ているとき、りっちゃん、その……意図的に無視しているみたい、なの」

唯「……そう、そうだよね、やっぱり」

紬「ここ最近、りっちゃん、唯ちゃんのことを話さなくなって」

唯「…………う、う」

785. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/06(月) 00:44:35.01 ID:JwvvakY90
紬「で、でもね。平静を装っているけど、ちょっと無理しているような感じなのよ、だから……」

唯「……ムギちゃんはやさしいね」

紬「ほ、ほんとうよ!」

唯「…………私、皆に迷惑かけてるよ」

紬「そ、そんな……」

唯「りっちゃんや澪ちゃん、和ちゃん、そして、ムギちゃんにも」

紬「唯ちゃん!」

唯「皆がそんな風に笑わなくなったのは、私が原因なんだよね。私がまいた種なんだもん……だから」

紬「だ、だから……?」

唯「がんばって、皆と元通りになる!」

紬「ゆ、唯ちゃん……ほんとうに!?」

唯「うん、ムギちゃんにも勇気づけられたし……私がんばるよ!」

紬「唯ちゃん……」

唯「皆と元通りになる!  前みたいに、皆と笑い合えたころに戻りたいもん!」

紬「唯ちゃん……うん、その意気よ!」

唯「私が奪った笑顔は、私が取り戻すっ!  目指せっ、皆のスマイルアゲイン計画!」

紬「お、おーっ!!」


786. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/06(月) 00:45:21.65 ID:JwvvakY90

二人は意気揚々と、学校へとたどり着いた。
唯の心も、紬の心も、5月の日差しのようにぽかぽかとしていた。


紬「(……がんばって、唯ちゃん)」

紬「(偶然だけど、あの時の唯ちゃんの真意が知れてよかったわ……やっぱりわけがあったのね)」

紬「(唯ちゃんとこんな風に相談しあえて嬉しかった……私だから話してくれたのかしら?  ……なんてね)」

紬「(唯ちゃんなら、きっと皆と元通りになれるわ)」

紬「(……そうしたら、私は……?)」

紬「(え、どうして……?  唯ちゃんのこと応援しているのに……胸が……痛い)」


紬の【信頼】ステータスが  2/5  →  3/5  にアップしました!

紬の【気になる】ステータスが  2/3 →  3/3  にアップしました!

これにより、紬の【好き】ステータスが  1/5  →  2/5  にアップしました!

【気になる】ステータスは繰り越され、  0/3  となります。


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いちご「くしゅん!」

姫子「ど、どうしたのいちご?」

いちご「……同じ波長を感じた」

姫子「……え?  なに?」


787. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/06(月) 00:45:49.98 ID:JwvvakY90

朝に感じていた暗い気分が嘘のように、唯は明るく過ごせた。


唯「(少なくとも、修学旅行中には元通りに……なれたらいいな)」


そんな淡い期待を抱いていると、あっというまに昼休みの時間になった。
購買に行く生徒、お弁当箱をもって歩く生徒が行き交っている。
唯も、憂お手製の弁当を手に、そっと席を立った。


唯「どうしようかなー?」


*選択肢*

A:「……自分の席で食べていようかな」
      うん。移動しなくてもいいや。ここで食べよう。

B:「朝のこともあるし、ムギちゃんについて行ってみよう」
      そうすれば一緒に食べられるよね。ん?  ムギちゃん移動するの?

C:「い、いちごちゃん、なにしているんだろう……?」
      いちごちゃん、なんか上を見てる?  電波でも探しているの?

D:「気分転換に教室を出ようっ!」
      たまにはいいよね!  おでかけおでかけ♪

E:「私から、誰かを誘って一緒に食べよう!  屋上とかどうかな?」
      一対一で食べてみたいな。誰を誘おうか?



794. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/06(月) 00:59:48.50 ID:baneizcLo
E

もしEになったら誰かは選べるんだよね?


>>794
いえす、です
ただし、自由がきく選択肢である分、断られる可能性もあったりなかったりするかもですね
798. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/06(月) 01:16:13.10 ID:JwvvakY90
→E:「私から、誰かを誘って一緒に食べよう!  屋上とかどうかな?」
      一対一で食べてみたいな。誰を誘おうか?


唯「うん、いいね!  ぽかぽかしているし、太陽の下でお弁当っていい感じ!」

唯「……じゃあ、誰を誘おうかな……」

唯「早いとこつかまえとかないと!  もう他の人と食べ始めちゃったりするかもしれないし!」


唯「よしっ!  こっちだ!」


*選択肢*

A:廊下に出る

B:教室に残る


800. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/06(月) 01:16:59.52 ID:baneizcLo
B
805. 1です ◆duJq3nZ.QQ 2011/06/06(月) 01:34:51.77 ID:JwvvakY90

→B:教室に残る


唯「教室にいる人から連れ出していこうっと」

唯「色々話したいな……」

唯「む、誰にしようかなー。教室にいる人は、っと……」


*選択肢*

A:「あ、あのーですね……一緒に、屋上で、ごはん……食べてっ!」
      気まずいけどむすっと座っているりっちゃんに声をかけるよ!

B:「澪ちゃん、お話ししたいことがあるから……屋上でごはん、一緒にどう?」
      澪ちゃん、二人きりならいろいろ話してくれるかな……?

C:「いちごちゃん!  一緒に屋上でごはん食べよう?」
      修学旅行の打ち合わせしたいし……あと、昨日のこともお礼いいたい!

D:「さわちゃん、ちょっとお昼は私と一緒に屋上行こうよ!」
      教室で資料を揃えていたさわちゃんを捕まえるよ!

E:「どうしようかな〜?  ……あれ?  憂!?」
      憂が自分のお弁当箱を指しながら教室に入ってきたよ!  どうせだから姉妹で食べようっと。



807. VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2011/06/06(月) 01:39:25.47 ID:baneizcLo
B


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最終更新:2011年06月21日 05:24