律「我が軽音部にもマスコットが欲しいわけだが」

澪「いきなりなんだよ」

紬「トンちゃんじゃダメなの?」

梓「あの子はマスコットじゃなく、一部員です」

澪「え、そうだったんだ」

律「というわけで、唯にマスコットのことを頼んで早1時間経つんだけど」

梓「唯先輩一人に任せたんですか……」

唯「おーい! 見つけてきたよー、マスコット!」ガチャリ

梓「マジ!?」

律「おお、でかした唯! で、どんなの?」

唯「はい!」サ

(;0w0)「ウェッ?」

澪「これは……」

律「なにこれ」

紬「か、可愛いっ」

( 0w0)「ゴゴバイッタイ…ゾジデキヴィタディハ?」

梓「ちなみに聞いておくと、どこでこれを?」

唯「その辺に落ちてました」

澪「落ちてる物勝手に拾ってきちゃダメだろ。元の場所に返してきなさい」

唯「えー、こんなに可愛いのに!」

律「ていうかさっきから何か喋ってるみたいなんですけど。誰かわかる?」

(;0w0)「ヒロシザァン! コダドォー! ヴィンナドゴルイヅンダ!?」

律「……ムギわかる?」

紬「私にはちょっと……」

(;0w0)「マザガ! ゴデハアンデッドノシワジャナノカ?」

梓「やっぱりこれ元の場所に戻してきた方が」

唯「あれ、みんなこの子が言ってることわかんないの?」

澪「むしろわかるのか!?」

唯「まぁ、だいたいは」

紬「だったらちょっと会話してみたらどうかな?」

唯「おっけー。ハローハロー、マイネームイズユイヒラサワァ」

( 0w0)「ナニイテンダ」

唯「え、英語はまずかったかな……」

律「英語が万国共通という定義が崩れたわけだ。うんうん」

澪「勉強しない口実にするつもりだろ」

(0w0)「トニガグ、セヅメヴィシテグレェナイカ? ゴゴバドゴナンダ?」

唯「軽音部だよー」

Σ(0w0「ゲイオンムダッデ!?」

( 0w0)「ゾルカ…オリバドルャラミディニバヨッタヨウダ…」

唯「なんか迷子みたい」

梓「どこからの迷子ですか?」

紬「こっちからの言葉は通じてるのね」

律「一方的でなんか申し訳ないなぁ」

唯「どっから来たの?」

(0w0)「オデハオンドゥルゼイガラヤッデキダ」

唯「お名前は?」

(0w0)「ケンジャキダ。ヨドジグナ」

唯「オンドゥル星から来たケンジャキくんだって」

澪「オンドゥル星……?」

紬「宇宙は広いのよぉ」

( ..0w0)「グドゥグドゥジデルビィババナイ。ゴノヴァイダニモアンデッドダディガ…」

梓「何者なんでしょうね。これ」

(0w0)「オデハ…カベンライダーダ!」

唯「仮面ライダーなんだって!」

律「うっそ、すげー!」

澪「でも怪人なんてここにはいないのになんでまた」

(0w0)「ワガリャナイ…アンデッドノジュヅゲンボインドゥヲオッダラコリナドゴロニ…」

紬「なんだかよくわからないけど、可哀想……」

澪「ムギも言葉わかるようになったか」

梓「あ、実は私も」

律「聞き慣れればけっこう大丈夫だね」

唯「ねーねー、とりあえずウチが見つかるまでケンジャキくんここに置いてあげようよぉ」

律「まぁ、悪そうな奴でもないしいっか」

澪「いいんだ……」

(0w0)「ドゥンドゥンビョルジニバナジガススンディイグゲド」

(*0w0)「アディガドゥル! タスカヅヨ!」


平沢家

唯「ただいまー!」

(;0w0)「イイドカ、ユイヂャン? イエニバデバベイデボラルナンデ」

唯「大丈夫。どうせ私と憂しかいないしー、それに憂もいいって言ってくれるよ」

憂「あ、お姉ちゃんおかえりー」

憂「……隣の人は?」

唯「ケンジャキくんだよ! しばらくウチに泊めてあげたいんだけど」

(0w0)「ケンジャキディス」

憂「あ、うーん……まぁ、お姉ちゃんがそう言うなら……」

唯「ほんと!? やったー! やっぱり大丈夫だったね、ケンジャキくん!」ギュッ

(*0w0)「ヨカッタ」

憂「ケンジャキさんは普通のご飯食べられます?」

(#0w0)「ヤガルスンナ!」

憂「な、なんで怒るの?」

(0w0)「オデハルンゲンダ」

(0w0)「アンデッドヂャナイゾ」

憂「アンデッド?」

唯「ケンジャキくんたちが戦ってる怪人さんのことなんだって」

憂(ほんとどういう人なんだろ)

唯「それにしてもこのパスタ美味しいねぇ~」

(*0w0)「ア゙ア゙、ゾウダナ。ウイヂャンハリョルディガルバイナ」

憂「えへへっ、喜んでもらえてよかった」

壁.M0)

Σ(0w0「ウェッ!?」

壁)彡サッ

唯「ん、どうかしたの?」

(;0w0)「ア゙、イャ…ダリカニヴィラリデヅキガシダンダ」

唯「見られてる?」

憂「あれ!?」

唯「どうかした、憂?」

憂「え、えっとね……」

憂「ここに並べてた料理が全部空のお皿になっちゃってて」

唯「あれ、まだ私そんなに食べてないよ!?」

(;0w0)「ドルイルゴドゥナンダ…」

・・・

シャコシャコ、シャコシャコ

梓「お母さんってば何もこんな時間にお使い頼まなくたって……もう」

梓「もう外真っ暗だよ。誰も歩いてないし」

梓「……にしても、ケンジャキくんって何なんだろ」

梓「ほんと不思議」

バッ

変質者?「ガァ!」

梓「ひっ」

梓「な、なに!? 来ないでー!」

変質者?「グゲゲゲ……ブギャッ!?」

梓「え……?」

( <::V::>)「……」

梓「だ、誰なの?」

変質者「グギャギャアアアア!」バッ

(<::V::>)「ウオゥアッ!」ズバッ

変質者「ギギィッ!」

梓「え、えぇっ!?」

(;<::V::>)「オゥ、ハヤシダ!」

梓「は? 何て!?」

(#<::V::>)「ニゲロ!」

変質者「ギャアウッ」

梓「よくわかんないけど、逃げようっ」シャコシャコシャコ…

変質者「グルルル」

( <::V::>)「アノコ…」

(*<::V::>)「……」


次の日 部室

律「唯の家どうだった?」

(*0w0)「イゴゴディガヨガッタヨ」

澪「ていうか部室にまた連れてくる必要あったのか?」

扉.M0)

唯「どうせ私も憂も家空けちゃうから」

律「まだ信用されてないんだな~」

(;0w0)「ヴディボナイ。バダナガイヅギアイディボナイジ」

唯「別にそういうわけでもないんだけどなぁ」

紬「はい、ケンジャキくんにも紅茶♪」

(0w0)「アディガドゥル! ムギヂャン!」

梓「……」

紬「梓ちゃんどうしたの。さっきから黙ってて」

梓「あ、いえちょっと……昨日の夜、変な人たちに絡まれて」

澪「それは怖いな……」

(#0w0)「ゾリバユヅゼナイナ!」

律「まぁ、私には遠く及ばないけど梓可愛いもんな」

梓「なんかそれイラッときます」

紬「最近暖かくなってきたし、そろそろそういう人たちが出てくる時期なんだね」

扉.M0)

唯「あずにゃん心配しないで! 私が今度その人たちにあったら叱ってあげるから!」

梓「叱るとかそれ已然の問題ですよ」

(0w0)「ジンバイナラ、オリガカエヅドゥギゴエイスヅヨ」

律「お、さっすが正義のヒーロー。ようやくそれっぽいこと言ったなぁ」

(;0w0)「ゴリバライダードゥバカンゲイナイダロ…」

唯「さてさて、安心したところでムギちゃんお菓子ー!」

紬「はい~」

紬「……あら?」

澪「ん、どうかした?」

扉.M0) モグモグ

紬「持ってきたケーキが、全部ないの!」

唯「えぇーっ!?」

梓「唯先輩食べちゃったんですか?」

澪「さすがの唯もそこまでしないだろ」

律「THE 犯人を探せー! 私のケーキを食べたのはどいつだー!」

(0w0)「ゴンナゴドゥ、ヅイザァイギンア゙ッタヨウナ…」

紬「犯人はこの中の誰か……」

澪「いや、それはわかんないだろ。もしかしたら部外者が」

唯「でも私たち以外でムギちゃんがお菓子持ってきてるってわかるのって」

律「こいつはかなり絞られるなっ」

(#0w0)「ヴィンナオディヅグンダ!」

律「一々怒鳴んなよ!」

梓「でもなんだってこんなことが」

紬「犯人は相当の食いしん坊かお腹が空いていたか……!」

唯「ややっ、ムギちゃん探偵が!」

紬「ワトソンくん。まだ推理できないわ」

澪「まぁ、何もわかってないんだしな」

唯「ところで、さっきからこっち覗いてるあれは?」

「え?」

扉.M0)

Σ(0w0;;「ダディャーナザン!!」

扉.M0) ケンジャキ…

澪「ひ、ひぃっ!」

(0w0;;「ナ、ナズェミデルンディス!?」

扉)彡サッ

律「あ、消えた」

Σ(0w0「ダディャーナザン!」

唯「まさかあれがケーキ泥棒?」

紬「な、謎は全て解けました!」

澪「それでどうするんだよ……」

梓「ケンジャキくん飛び出して行っちゃいましたよ」

律「行動派だなぁ」

唯「面白そうだから私たちも行こうよ~!」

・・・

(;0w0)「ヴェ、ヴェッ…ドコヘヌゲタンダ…」

(;0w0)「ナゼゴゴニダディャーナザンガ…」

和.M0)「ケンジャキッ」

Σ(0w0「ア゙ンタ、ゾンナドゴデナニシデルンディス!?」

和.M0)「ワカラナイ」

和.M0)「ケンジャキ。ゴゴバドコナンダ」

和.M0#)「オデニハワカラナインダ!!」

(;0w0)「ウェ?」

和「あの、お取り込み中悪いんだけど」

和「私生徒会に行かなきゃならなくて」

(0w0)「ダリナンダアンタイッタイ。ダディャーナザンヲドルスヅギダ」

和「別にどうも。この人が勝手に後ろに隠れたのよ」

和.M0)「ズマナイドオドッデル。トッザドバンタンダッタンダ」

和「とりあえず、そろそろどいてくれないかしら……」

唯「あ、いたいたー」

律「こんなところに、和までいるじゃん」

和「この子たちあなた達のペットかなにか?」

梓「ペットというかなんというか」

律「それよりお前か! 私らのケーキを全部食べたのは」

(*0M0)「…アア、ウマカッタ!」

紬「どういたしまして~」

澪「今の褒めたのか?」

(;0w0)「ダディャーナザン。ドルジデゾンナゴトヲ…」

(0M0 )「ワガラナイ、バラガベッデイタンダ…」

唯「お菓子楽しみにしてたのにぃ」

紬「明日また持ってきてあげるから。ね?」

和「それで、私は話に置いてけぼり?」

澪「説明すると長いぞ……」

和「じゃあ黙って生徒会へ行くわ。じゃあね」

唯「和ちゃんばいばーい」

(;0M0)「…オイ、ケンジャキ! コノゴタチハイッダイダレナンダ」

律「私たちは放課後ティータイムだ!」

(#0M0)「ナニイテンダ? ヒドォオヂョグッテルトヴットバスゾ!」

梓「紹介がざっくばらんすぎますよ」

律「とにかく署までご同行願おうかー。ケーキ泥棒」ガシッ

Σ(0M0;;「ウワアアアアアア」

( 0w0)「ダディャーナザン…」

・・・

澪「てことはダディさん(ダディャーナザン)もケンジャキくんと同じ境遇なんだ」

律「揃いもそろって、情けないぞ! ライダー!」

(;0w0)「ガッデムゴトイウナヨ…」

梓「それじゃあダディさんも私たちで面倒見るんですか?」

紬「そうねぇ」

唯「じゃあまたウチで預かるよ!」

澪「二匹も大丈夫なのか?」

(#0w0)「ヒギッテイウナヨナ!」

唯「たぶん大丈夫! てことでよろしくね、ダディさん!」ギュッ

(0M0)「アア」

律「そいじゃ、そろそろお開きとしますか」

紬「そうだね」

唯「あー、お腹空いてヤバいよぉ」

( 0M0)「ソウダナ」

律「帰りどっか寄ってく?」

梓「あ、私はちょっと……別に用があるわけじゃないんですけど」

澪「梓は昨日のことがあるもんな。今日はまっすぐ帰ろう、律」

律「ん、そだね」

( 0w0)「ア゙ヅザヂャン。ャクソグドオディイエバディオグッデグヨ」

梓「え、本当にいいの?」

(*0w0)「キミタディルバゼワニナッデヅジ、ゴリグライオャスイゴヨルザァ!」

梓「ケンジャキくん……ありがとう!」

律「ちょっぴり不安だけど、まぁ大丈夫かな」

・・・

梓「ケンジャキくんでも一緒にいてくれると心強いよ」

(;0w0)「デボハヨゲイダ!」

(0w0)「…コドアダディデア゙ラワリタンダナ?」

梓「うん。ちょうどそこの電柱の陰あたりからこうわぁーっと……」

(;;;<::V::>)ボドボド「ウ…ウウ…」

梓「あ、あの人!」

Σ(0w0「ハヂメ! ドウヂデアイドゥガゴゴニ?」

梓「この人、すごい傷っ」

(;;;<::V::>)ボドボド「ア、アマネチャン…」

(;0w0)(;;<::Vピトッ「シゴネツダ…。スグルナンドゥカシナイト」

梓「とりあえず私のウチに運ぼう」


2
最終更新:2011年06月23日 00:59