ーー
ーーー

唯「むにゃむにゃ...」

キン太(はは...ケーキか...)

キン太(今時こんな奴もいるんだな~)

キン太(こりゃ"テスト"も必要ないくらいだな...)

キン太(......)

唯「キン太」

キン太「!、起きてたのか?」

唯「目、さめちゃった」

キン太「まだ夜中だぞ?」

唯「えへへ~、明日が楽しみすぎて」

キン太「はは、そうか」

唯「そういえばさぁ、キン太ってどこから来たの?」

キン太「ん~...しいて言うなら"空の上"かな、詳しくは言えないが」

唯「空の上?すごい!なんかロマンチックだね」

キン太「ああ、凄くいい所なんだぞ?悪人は1人もいないから法律もないし、こっちの世界でいうお金もない。仕事がしたい奴はすればいいし、しなくてもいい」

キン太「争いや揉め事もない。皆が皆の幸せを願ってる..."空の上"には本当の自由と平和があるんだ」

唯「へぇ~なんかすごいね!」

キン太「まあな、だから...」

唯「?」

キン太「いや、何でもない。ちょっとしゃべりすぎた」

唯「え~、もっと聞かせてよう」

キン太「それより、明日の為にも早く寝ときな」

唯「うん...わたしもいつか行ってみたいな~キン太のふるさと...」

唯「...zzZ」

キン太「...」

ーーー
ーー


ーー
ーーー

7月26日(2日目)

憂「お姉ちゃーん、もうお昼だよー」

唯「...zZZ」

憂「今日みんなで勉強会でしょー?もうすぐ来ちゃうよー」

唯「いやいや~もう食べれないようぃ...」ムニャムニャ

憂「もうっ」

唯「...ん?」ムクッ

憂「あ、おはよう、お姉ちゃん」

唯「なんかいい匂いがする...」

憂「うん!ケーキ焼いたんだあ」

唯「ケーキ!?やったあ!」

憂「ふふ、行こっ!」

唯「うん!」タタッ

唯「ういのケーキ~♪」

唯「おお!!」

憂「3ホールも焼いちゃった」エヘヘ

唯「やったー!食べよ食べよ!」

憂「めっ、みんな来てからだよ」

唯「みんな?」

憂「今日勉強会でしょ?」

唯「あ、そうだった!」

ピンポーン

憂「さっそく来たみたい」

憂「はーい」タタッ

紬「お邪魔しまーす」

唯憂「いらっしゃいー」

憂「スリッパどうぞ」

紬「ありがとう、憂ちゃん」

紬「これ、頂き物のケーキなんだけどよかったら食べて?」

唯「ケーキ!?」パアアア

憂「すいません...って、こんなにいいんですか?」ズッシリ

紬「ええ、家にあっても食べきらないから」

ピンポーン

憂「あ、はーい」

律「よっ」

澪「お邪魔します」

梓「お邪魔しますです」

憂「いらっしゃい」

唯「みんなおはよー、ってそれ...」

律「ん?ああ聞いてくれよ!すぐそこで3人ばったり会ったんだけどさー、なんと全員手土産にケーキ買って来てたんだよー!!普段手ぶらな癖にさあ!」

律「いやー、こんな偶然ってあるんだなー」

唯「...」

紬「あらあら...」

憂「...」

律「...ってあれ?」

唯「...」

唯(ん...?これって...)

唯「はっ...!!」

唯(そうだ!願いが叶ったんだ!!)

唯(忘れてたよ...!)

唯(凄い!本当に叶うなんて...!)

唯(これが...キン太の力...!!)

唯(凄い...!凄いよ...!!)

ーーー
ーー


ーー
ーーー

(よる!)

ガチャ

唯「ぐ、ぐるぢぃ~...」バタンキュー

キン太「よっ!バッチリ叶ったろ?」

唯「うん...一日中ケーキ食べてたよ...」

キン太「はは、よかったよかった!皆も巻き添え食らったみたいだけどな」

キン太「さっ、願いは残りあと二つだ。いつでも受け付けるぜ!」

唯「今日はもう無理~...明日考えるよぅ」

キン太「そうか?わかった」

唯「うん、今日はありがとね...おやすみ」モフッ


ーー
ーーー

7月28日(4日目)

キン太「...色々あるだろ、こう、ガツンと...夢溢れるようなさぁー」

唯「思いつかないよ~、もう夢叶えちゃったし」

キン太「ケーキ以外になんか無いのかよ...」

唯「う~ん...」

唯「夏を涼しい季節にする、は?」

キン太「無理だ」

唯「うー...」

キン太「あと3日で二つだからな」

唯「んー...」

唯「ダメだ!」

唯「...お散歩でもしながら考えてくるよ」

キン太「そうか。わかった、気をつけてなー」

唯「うん、お留守番よろしくね」

キン太「憂ちゃんいないから、ちゃんと鍵していけよー」

唯「あいよー」

ガチャ

唯「おさんぽおさんぽ~♪」

唯「...あ、あつい」

唯「あんまりお散歩日和じゃないね...」

唯「ま、いっか」テクテク

おば「あら、唯ちゃん」

唯「あ!おばあちゃーん、こんにちわ」

おば「こんにちわ、お散歩かい?」

唯「うん!おばあちゃんは何してるの?」

おば「それがねぇ...」

おば「庭の花に水やるのを忘れててねえ、全部枯らしてしまったんだよ」

唯「あ、ほんとだ...元気無くなっちゃってる」

おば「駄目だねえ、年取ると...何日も水やりを忘れるなんて、ボケてきたのかねぇ」

唯「...そんな事ないよ!わたしも何でも忘れちゃうし...おばあちゃんはぼけてなんかないよ!」

おば「ふふ、ありがとうねぇ唯ちゃん。でも、花も生き物だからねえ...申し訳なくて...」

唯「うん...」

唯(おばあちゃん、目が潤んでるや...)

唯(あ...そうだ!)

唯「諦めちゃ駄目だよ!おばあちゃん!」

おば「えぇ?」

唯「きっと元気になるよ!だからお水あげてみて?」

おば「唯ちゃん...でも、もう」

唯「ううん!大丈夫だから!」

おば「そうかい...?じゃあそうしてみようかしら」

唯「うん!じゃあ、わたし用事思い出したから帰るね!」タタッ

唯「キン太!願い事見つけたよ!」

キン太「おお、本当か!?」

唯「うん!隣のおばあちゃん家のお花を元気にしてあげて?」

キン太「花?どうしたんだ?」

唯「枯れちゃったの!すごく悲しそうにしてたから...できるでしょ?」

キン太「んー、普通に枯れてるだけならたぶんいけるぜ」

唯「やったあ!」

キン太「じゃ、二つ目の願いはそれでいいんだな?」

唯「うん!お願い!」

キン太「よし、マンマンキラキラチロチロリーン!」

キン太「あいよ」

唯「元気になった?」

キン太「まだだよ、言ったろ?可能な限り自然な形で叶うって」

キン太「明日もキツイかなあ...7日目までに徐々に回復していく感じかもな」

唯「キン太って案外適当だよね...」

キン太「そうか?まあどんどん元気になっていくはずだから安心しとけ」

唯「うん!ありがとお、キン太」

キン太「いいって事よ」


憂「ただいまー」

唯「あ、ういだ!」

唯「また後でね、キン太」

キン太「おう」

唯「ういー!おかえりー!」タタッ


キン太(...しかしおもしろい奴だなあ)

キン太(願い事のクオリティが完全に幼稚園児以下だぜ...)

キン太(...でも...凄えいい奴だよな...)

キン太(...)


キン太(あと3日か...)


ーー
ーーー

(おふろ!)

憂「ふぅ~」

憂(今日見た映画面白かったな~)

憂(お姉ちゃんにも見せたい!DVD出たらレンタルして一緒に見よっと)

ガチャ

憂「?」

唯「お邪魔しまーす」チラッ

憂「お姉ちゃん!?」

唯「一緒に入ってもいい?」

憂「えぇ、恥ずかしいよ~」

唯「よいではないかよいではないか~♩よいしょっ」ザプンッ

憂「もうー///」


唯「気持ちよか~」

憂「何だか久しぶりだね」

唯「最近はういが嫌がるんだもん~」

憂「嫌な訳じゃないもん~」

唯「...」

憂「...」

唯「うい~」

憂「なあに?」

唯「世の中にはさあ...不思議な事がいっぱいあるんだね!」

憂「?」

憂「そ、そうだね...」

唯「不思議だらけだよ」ウンウン

憂「えっと...例えば?」

唯「うんとねー、キン太がね~呪文でねっ、実は一昨日のケーキも....」

唯「...って、ダメだようい!!聞かないで!これ以上は!だめ!めっ」

憂「えぇ!?」

唯「おきてなんだよ!」

憂「????」

唯「ごめんね」

憂「う、うん」

ーーー
ーー


ーー
ーーー

唯「いい湯でした!」ポカポカ

キン太「お前ら本当に仲いいんだなあ、事前リサーチで承知はしてたが」

唯「まあね~キン太ごはん食べる?」

キン太「そうだな、もらおうかな」

唯「はい、どうぞ」パラパラ

キン太「サンキュ」

唯「金魚のエサっておいしいの?」

キン太「正直、微妙だな。せっかく買ってもらったから言わなかったけど」パクパク

唯「そうだよね、おいしくなさそうだもん」

キン太「まあ贅沢は言わないぜ。立派な水槽まで買ってもらっちゃったしな。すぐお別れだってのに...」

唯「え?」

キン太「あ」

唯「お別れ?」

キン太「お、お別れっつっても普通の金魚に戻るだけだからな?水槽は無駄にはならない」

唯「ええ!?キン太じゃなくなっちゃうの!?」

キン太「そりゃそうさ、俺の役目はあくまでお前の願いを叶えること!終わったらそこでお役御免だ」

唯「やだよー!もっと一緒にいたいよ!」

キン太「おいおい勘弁してくれよ、これも掟の一つだ」

唯「掟なんて破るためにあるんだよ!?」

キン太「...何言ってんだ」

キン太「あのなあ、よく聞け。俺が願いを叶えないといけない相手は唯ちゃんだけじゃないんだ」

キン太「唯ちゃんの願いを叶え終えたら次の仕事が待ってる」

唯「そうなんだ...」

キン太「そう、わかったな?」

唯「うん...キン太も忙しいんだね」

キン太「まあな...」

唯「あ!」

唯「じゃあじゃあ、キン太ともっと一緒にいたい!っていうお願いは?」

キン太「無理だ」

唯「うぅ...」

キン太「そんな事言ってないで、ちゃんと願い事考えるんだぞ!あと3日だからな」

唯「えー...でももう何も思いつかないよ」

キン太「まあこれで最後だしな、もう少し考えてみ」

唯「うん...」

ーーー
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最終更新:2011年06月23日 21:51