……
………

憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん!!」

唯「ふふ……お花畑……」

憂「お姉ちゃん!?」

唯「おばあちゃ~んうふふふふ~」

憂「ああああああダメダメそっち逝っちゃダメー!!
  帰ってきてーーーー!」

ヒーホー君「僕に任せるホー!!」

憂「ヒーホー君!!」

ヒーホー君「唯ちゃーん起きるホ~!あんがっ」パクっ

憂(お姉ちゃんの頭食べたああああwwwwwwっうえwwwww)

ヒーホー君「モガガガガ……」

唯「!!~~~~~!!~~~~~!!ほうわちゃぁ!!」ぽんっ

憂「お姉ちゃん!!大丈夫!?」

唯「ああ憂……おばあちゃんが氷河になって全力の
  オーロラエクスキューション食らった夢を見たよ」

憂「何それお姉ちゃん……」

憂「それよりお姉ちゃん……ここって……」

唯「はて……ええええ!?」


最終章 私達の学校!~唯と憂の場合~


唯「学校だぁ!!」

憂「そう……学校。でも見てお姉ちゃん」

唯「???」

憂「私たちの学校って三階建てだよね?
  でも、私達がいるここは……」

唯「あれ!!音楽室が階段の下に見えるよ憂!!

憂「ここ……四階……」

憂「ここ……ホントに私達の学校?」

唯「でもいつもの学校の匂いだよ~」くんかくんか

ヒーホー君「見かけに騙されちゃいけないホー!!」

ヒーホー君「昔邪神の像の使いどころがわからなくて詰んだ経験のある
       僕が言うんだから間違いないホー!!」

唯「なんか……違う気がするけどわかったよヒーホー君!!」

………
…………

―――学校! 5F

唯&ヒーホー「つ~か~れ~た~(ホ~)」

憂「お姉ちゃんもヒーホー君も頑張って!もう少しで最上階だから!」

唯「ホントにぃ~?」

唯「ちょっと休もう?お願~い憂~」

憂(そんな顔で見つめられると……)

憂(お姉ちゃん可愛いよ~)

憂「んもう!ちょっとだけだよお姉ちゃん!」

………
…………

唯「もーいーかーーーーい!」

ヒーホー君「もーーいーーホーーー!」

唯「どこだ~~??」

唯「むむむ……私には感じる」

唯「そこだぁーーー!!」

ヒーホー君「な、なんで分かったホ!?姿消してたハズなのに!」

唯「ヒーホー君は姿が見えなくても隠れてる場所のまわりが冷たいから  
  すぐ分かるのでしたぁ~~ふんす!」

憂(や・休むんじゃなかったのお姉ちゃん……)

……
………

ヒーホー君「ガッコウって……楽しそうだホー……」

唯「うん!とってもとーーっても楽しいよ!!」

唯「学校も楽しいけどね~、何より部活が楽しいんだぁ!」

ヒーホー君「ブカツ?それは美味しいモノかホ?」

唯「あはははっ食べ物じゃないよぉ~![けいおん]って言って
  みんなで音楽をやるの!」

ヒーホー君「音楽……みんなで?」

唯「うん!みんなそれぞれ違う音を出すんだけどね!
  それが一つになると何だか……うまく言えないけど
  心があったかになってすっごく楽しいの!」

唯「あずにゃんはね、すっごくギターが上手くて!ムギちゃんは
  いっつもお菓子を持って来てくれて……」

ヒーホー君「……うらやましいホー……」

唯「ヒーホー……君?」

ヒーホー君「僕もガッコウに行って美味しいお菓子食べて
      ブカツやってみたいホー!!!」

ヒーホー君「僕もトモダチが……欲しい……ホー……」

ヒーホー君「僕気付いた時にはアクマで!オカアサンもオトウサンも
      知らなくて!!ずっと一人ぼっちだったホ!」

ヒーホー君「だから!唯ちゃんには家族もいいトモダチもいっぱいで
      うらやましいホ!!僕もニンゲンに………」

     ぎゅうっ

ヒーホー君「唯……ちゃん?」

唯「私とヒーホー君はもう友達だよ?一緒に飴ちゃん食べてかくれんぼ
  したよ?だから、寂しいこと言わないで……」

唯「ずーっとそばにいて……私を守って?」

ヒーホー君「唯ちゃん!」

唯「えへへ~あったかあったかだよっ♪」

ヒーホー君「アッタカイ……これが…
      なんか胸がジーンってするホー……」

ヒーホー君「でも唯ちゃん……このままだと僕溶けて無くなっちゃうホー」

唯「はわわわ!ヒーホー君ゴメン!」バっ

唯「憂!憂!!魔法!凍らす魔法って無い!?」

憂「私のデバイスには入ってないよお姉ちゃん」

唯「えええええええ」


―――学校! 5F

憂「お姉ちゃん下がって!!」

唯「は、はいいいい!」

ヒーホー君「アクマだああ!ひー!!怖いホー!!」カタカタ

唯「え…っと…ヒーホー君何から突っ込めばいいのかな?」

バシュウウゥゥゥ……ン

唯「憂つよ~い!!いつの間にそんなに強くなったの!?」

唯(心なしか憂の背中に見え隠れする羽が6枚に見えるよ~)

唯(ほぇ!?6枚!?)ゴシゴシ ジ~っ

唯(気のせいかなぁ……?)

憂「そんなことないよお姉ちゃん!……ただ…たまに自分がホントに自分なのか
  分からなくなるような気がするんだ……」

憂「なんだろ……これ……あれ……涙が……おかしいな、えへへっ」

唯「うーいっ」だきっ

唯「憂は憂だよ?どんなことがあったって憂は憂で世界で一人しかいない憂
  なんだよ?だから私は憂の?」

憂「たった一人のお姉ちゃん!!」

唯「えへへっいーこいーこ」ナデナデ

唯「私は憂のお姉ちゃんなんだから!ずっとそばにいて憂を守るよ!!ふんす!」

憂「お姉ちゃん!!ありがとう……」

憂(でも…悪魔をやっつけたのはほとんど私なんだけどな……)

………
…………

唯「ここも行き止まり……」

憂「一旦戻ろうお姉ちゃん!!」

憂「あと行ってないのは……」

唯「ここの廊下だけ……」

憂「行こう!お姉ちゃん!和さんに会って……みんな元に……」

唯「そして……」


唯&憂「私たちの学校!!」

………
…………

憂「ここって……」

唯「……生徒会室??」

ドク……ン……

憂「はぐっ!?」

ドク……………ン

唯「憂!!どうしたの!?」

憂「な、何でもないよ…お姉ちゃん」

憂「それより……入ろう……」

唯「そうだね!うぬぬぬぬぬ~」

唯「失礼つかまつりたてまつる~!!」

唯「あっ!!!」

憂「お姉ちゃんどうしたの!?」

唯「入る前にノックするの忘れてたぁ~」コンコン

憂「………」

ガチャっ

和「フフフ…いらっしゃい」

唯「和ちゃん!!」

唯「どうしてこんなことするの!?和ちゃんは私の幼馴染だよね!?」

和「どいつもこいつも……」

唯「!?」

和「講堂の使用届けをいつまでも出さなかったのはどこの部活だったかしら?」

唯「はうっ」

和「冗談よ…私はね、認められたいの」

和「生徒会長をやったわ……けど誰も私の言う事をまともに聞かない…
  山中先生まで……」

和「それどころかこの高校三年間友達と呼べるものは誰一人いなかった…」

和「あなた達軽音部が情けで付き合ってたことくらい私にもわかる」

唯「そんなこと……そんなことないよ和ちゃ…」

和「だまれええ!私は!現実世界が恨めしい!!だから!悪魔と契約して
  学校を魔界に転送した!私はこれから!魔界と学校の王になるのよ!!」

唯「うっうっグスっ和ちゃんのばがあああぁぁ!!!」ダッ

和「おっと、止まった方がいいわね」

和「後ろを見てごらんなさい」

唯「!?」バッ

後ろを振り向くと鎧を纏った悪魔が唯の身の丈以上はあるであろう剣を
憂の首に当てがっていた

憂「お・お姉ちゃん…た・たすけ……」

憂はその言葉を最後にカクリと首を落とした

唯「憂!!!和ちゃんやめて!!!!」

和「ふふふ…動くと憂の首が[また]飛ぶわよ?」

唯「!!!……う…うう……」

和「ははははは!!いい顔ね…唯?」


―――茶番はそろそろ終わりだ―――

ド……ク………ン

和「があっ!?か・体が……!?」

和「なぜ……契約のハズじゃ……」


―――いつ契約などを交わした?―――
―――[茶番]と言ったはずだ……―――

和「そんな……約束が…ちが…サタ…ぎゃあああああああああ」

ドク……ドク……メキメキ……バキャっ

唯「あ……ああああ……」

和の体はどんどん肥大化していきもはや原型は留めていない……

その華奢だった体は緑色に変色し……

魔界の全ての生物が恐れをなす存在…サタンへと姿を変えた

―――まさか目的が向こうから歩み寄ってくるとはな―――

―――探す手間が省けたわ―――

唯「はひ……ひ……」

唯は極度の恐怖と緊張の為、言葉の意味はおろか指の一本さえ
動かせずにいた

―――ふん……―――

唯がサタンの目に止まる

ブンっ!

唯「きゃああああああああああ」

サタンの尻尾が容赦なく唯を襲おうとしたその時

「ヒーホーーーーー!!!!」

バアアアアァァ……ン…

唯「ヒーホーく……ん?」

―――下級悪魔が私に刃向かおうなど……―――

―――恥を知れ―――

雪でできたジャックフロストの体は

サタンの攻撃を受け止めることは

到底叶わず

無残にも砕け散った…

唯「ヒーホー君!!!やだ!!やだよおおお!!」

ヒーホー君「トモダチは……僕が…守る…だ…ホー…」

ヒーホー君「だから……唯ちゃん……は…生き…て…」

唯「やだ…やだやだ…」

唯の大粒の涙がヒーホー君の顔に落ちる……

ヒーホー君「しょっぱいホー……僕は…しょっぱいのより…アメチャンの
      味が…好き……ホー…唯ちゃん……勇気を…」

唯「うん…うん!・・・うん!!……私……戦うよ!!」

唯「くっそおおおおおヒーホー君のカタキだああああ!」

運命は残酷とはこのことだろう

サタンの尻尾は的確に唯の小さな体を捉えた

ゴキャ……ブンっ ぐしゃァっ


唯の体はいとも簡単に吹き飛び

壁にめり込んだ

唯「うっっゴホっゴボっ!!」

唯の口から大量の鮮血が流れ出る

あまりの痛みと苦しさに自然と涙が出てくる

その時

唯の目に風景が浮かびあがった…

……いつまでも……いつまでも……放課後です…!
(あ…れ……文化祭……?)

…次はクリスマスパーティだよな…!

……その次はお正月ね!……

……初詣に行きましょう!……

……それから次の新歓ライブか~……
(みんな……そうだよ!私たちはいつまでも放課後だもん!)

……って次はないない!……
(そんな……律ちゃん……ずっと…みんなで……)

唯「あず……にゃん……」
「ム……ギ…ちゃん…」
「澪…ちゃん…………」
「律………ちゃん……」



―――ずっと……みんなで……一緒にいたいよ!―――

(憂……もらって……ばかりで……
 何もしてあげられなくて……ゴメンね…)

唯(…………………)




……どおおおおおおりゃあああああああああっ……


バゴーーーン!!!

律「律ちゃん参上ーーーーっ!!」

澪「唯!!!憂ちゃん!!!」

澪「!!……憂ちゃんに汚い手で触れるな……散れ」

澪とヴァルキリーの一撃により鎧の悪魔は一瞬で消し飛ぶ

紬「お待たせ唯ちゃん!!」

梓「唯先輩!!遅くなってゴメンなさいです!!」

唯「み……みんな……どう…して……」


全員「唯の声が聞こえたんだ!!!」


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最終更新:2011年06月26日 02:30