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   > ペルソナ4のネタバレを含むんだって、オニイチャン!<
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>聞いたことのある声がする…

唯「んん、ここどこだろ……」

>床に紅いタイルが敷き詰められている
 周りは霧で覆われているためそれ以外のことは分からない

唯「うう、霧でなにも見えないよお」

────

>また声が聞こえてきた…
 霧の奥から聞こえてくるようだ

唯「私を呼ぶのはだれ?」

────

唯「こっちにきてって言ってるのかな…」

───!

唯「そうなの?じゃあ今からそっちにいくからねー!」

>声が聞こえてきた方向に進んでいくと、人影が見えた
 霧のせいでその姿ははっきりと見えない

唯「私を呼んだのはあなただよね」

?「…うん」

>どこかで聞いたことのある声だ
 しかし頭がぼんやりして思い出すことができない

唯「どうして私を呼んだの?ここはどこなの?」

?「真実を」

唯「え?」

?「どうか……」

>意識が遠くなるのを感じる…

?「……探し……たす」

憂「お姉ちゃん!お姉ちゃん起きて!」

唯「……あれ?」

憂「お早うお姉ちゃん。そろそろ支度しないと遅刻しちゃうよ?」

唯「……どちらさま?」

憂「ええ!?私だよ!妹の憂だよ!」

唯「はぅ!?そうでした……」

憂「大丈夫?昨日も具合悪そうだったけど、熱でもあるのかなあ」

唯「う~、寝ぼけてたみたい。変なこと言ってごめんね憂~」スリスリ

憂「くすぐったいよ、お姉ちゃ~ん」

唯「よいではないか、よいではないか~」ベタベタ

憂「もう~」


──学校(教室) 午前 雨

唯「ギリギリセーフッ!」ダダ!

律「おはよ、唯。今日は遅かったな」

澪「寝坊でもしたのか?」

唯「そうなんだよお。朝から変な夢見ちゃって、たぶんあれが原因!」

紬「どんな夢だったのかしら?」

唯「それは…」

律「それは?」

唯「…忘れちゃった」

律「だと思ったよ」

>教室に和の姿が見えない
 まだきていないのだろうか…

唯「和ちゃんまだきてないね。もしかして遅刻!?」

澪「律じゃないんだから」

律「どーゆー意味だよー」

澪「言葉通りだ」

律「なんだとー!」

澪「だいたい律は……」クドクド

紬「和ちゃんなら生徒会室よ。ほら、今忙しいから」

唯「そっか、生徒会長さん死んじゃったんだよね……」

>雨が上がった霧の朝、鉄塔に吊るされた生徒会長の死体が見つかった

紬「もう一人の副会長さんも数日前から行方不明って話よ」

唯「和ちゃんも副会長さんなんだっけ…」

>生徒会長、もう一人の副会長がいなくなった負担が和に降りかかっているのだろう

紬「こんなときでも生徒会の仕事を投げ出さない和ちゃんはすごいと思う」

唯「うーん、なにか和ちゃんのお手伝いができないかな?」

紬「いいアイディアかも~♪」

唯「和ちゃんには日頃からお世話になってるもんね」

紬「そうね。せっかくだから私もお手伝いするわ!」

唯「ほんと!?ありがとムギちゅわ~ん」

紬「困ったときはお互い様だもの~」

唯「りっちゃんと澪ちゃんも……」

 コナイダナンテ律ガ寝坊スルカラ私マデ遅刻シタンダゾ!

 ショウガナイダロ!目覚マシ鳴ラナカッタンダカラ!

 ショウガナクナイ!律ハウッカリガ多スギルノ!

>まだ喧嘩している
 …そっとしておこう


──学校(教室) 昼休み 雨

律「待ちにまったランチタイムだー」

唯「だー!」

和「あなたたち、元気がいいのは分かるけどふざけて怪我なんてしないでよ?」

律「大丈夫だって。和も一緒にご飯食べようぜ」

唯「食べよ食べよ~」

和「ごめんなさい。まだ生徒会の仕事が残ってるから」

澪「お昼休みも仕事なのか?大変なんだな」

紬「なにかお手伝いできないかしら?」

唯「和ちゃんすごーく大変そうだから、力になりたいんだ!」

律「たまにはいいこと言うな唯!私も手伝うよ。和には部活関係で色々迷惑かけてるから」

澪「な、なら私も手伝おうかな……」

和「ありがとう。気持ちだけ受け取っておくわ」

紬「でも人が少なくて大変じゃない?」

和「他の生徒会役員の子たちにも頑張ってもらってるから平気よ」

和「それじゃあ私生徒会室に行くね」

>和は教室から出て行ってしまった…

律「大丈夫かな、和」

澪「ちょっと顔色悪かったよね」

紬「やっぱり仕事が忙しいんだと思う」

唯「(和ちゃん…)」

律「…私たちだけでご飯にするか」

澪「そうだな」

>みんなもくもくとお弁当を食べている
 どことなく気まずい雰囲気だ…

律「そーいやさ、最近物騒だよなー」

紬「生徒会長さんが殺されたり、副会長さんが行方不明になったりね」

澪「ほんとに殺人事件なのかな…」

律「事故じゃなさそうだよな」

紬「警察は殺人事件と断定して捜査を開始したってテレビで言ってたわ」

律「…犯人はどうしてあんなことしたんだろ」

紬「見せしめとか?」

律「狂ってるな…」

澪「うう…」ブルブル

紬「副会長さん心配よね」

澪「ゆ、行方不明なんだよね…」

律「実は会長殺しの犯行現場を目撃していて犯人に……」

澪「ひぃい!!」ガタガタ

律「冗談だよ澪。ほんとに怖がりだな~」

紬「噂で聞いたんだけど、副会長さんは会長さんの事件を調べてたらしいの」

律「初耳だな…」

澪「や、やっぱり犯人に連れていかれたんだ」ブルブル

紬「……」

律「……」

>さらに気まずくなってしまった…

律「話変わるんだけど…マヨナカテレビって知ってる?」

澪「し、知らない」

紬「聞いたことがあるような…ないような……」

律「唯は知ってるか?」

唯「……」

律「唯?」

唯「あ、ごめん。ぼーっとしてたよ。えへへ」

律「もお、唯ちゃんたら~」

紬「りっちゃん、マヨナカテレビってどんなお話なの?」

律「しとしと…雨の降る深夜0時に消えたテレビ画面を見つめていると…」

澪「あわわ…」ガクガクブルブル

律「運命の人が映るらしいぜ?」

澪「そ、そんなのくだらない噂話だよ」

律「怖い話じゃないと分かった途端強気になりましたね~」ニヤニヤ

澪「怖がってない!」

律「へいへい」

紬「面白そう♪今夜も丁度雨だし、みんなでやってみない?」

律「いいな!澪は怖いだろうから、やらなくていいぞー」

澪「怖くないって言ってるだろ!くだらない噂話だって証明してやるよ!」

唯「澪ちゃんかっくい~」

紬「私の運命の人は誰かしら~」

唯「私は面白い人がいーなー!」

律「ああ、言い忘れてたんだけど…」

唯「なーに?」

律「テレビに映るのは運命の人じゃなくて、近々死んじゃう人だって噂もあるんだ」

澪「ええ!?」

紬「…私の顔が映ったらどうしよう」

澪「やめてくれよムギ~」ガクブル

律「生徒会長が映ったのを見た人がいるんだよ」

唯「マヨナカテレビに?」

律「うん。はっきりとじゃないけど、似てたらしい」

澪「怖くない怖くない」ブツブツ

唯「ほんとかなー?」

律「今夜みんなで噂の真相を確かめようぜ!」

紬「怖いけど、私も気になるから見てみるね」

律「澪ももちろん見るんだよな?」

澪「えっ!?」

律「さっき証明してやるって意気込んでたろー。やっぱり怖いのか?」

澪「ち、違う!私の部屋にテレビないから…」

律「リビングで見ればいいじゃん」

澪「お父さんとお母さん起こしちゃうかもだろ!だからやめたほうがいいと思うんだ!」

律「そっか。怖いなら仕方ないな」

澪「だから怖くないって言ってるだろ!!」

>律と澪はまた喧嘩を始めてしまった

紬「チャイム鳴るから私はそろそろ席に戻ってるね~」スタスタ

 怖ガリ怖ガリー

 ウルサイウルサイ!

>二人をとめたほうがかいいだろうか
 …そっとしておこう


──通学路(下校中) 午後 雨

梓「……そんな話をしてたんですか」

>梓にみんなでマヨナカテレビの真相を確かめる話をした

梓「私も下らない噂話だと思いますよ」

唯「そうかなあ?私はなんだか気になるんだー」

梓「なぜです?」

唯「うー、それを聞かれると困っちゃうんだよ」

梓「唯先輩の勘、ですか?」

唯「かな!私のしっくすせんすがね、ざわざわ騒ぐんだよー」

梓「唯先輩の勘はアテにならないので大丈夫そうですね」

唯「あずにゃんひどい…」

アルバイトの女の子
 「よろしくお願いしまーす」

>大学生ぐらいの女の子が傘を差しながらチラシを配っている

アルバイトの女の子
 「お願いします」スッ

唯「あ、これはご丁寧に」ペコペコ

梓「唯先輩は丁寧すぎます」

アルバイトの女の子
 「あはは」

>チラシには『近日ケーキショップオープン!』と書かれていた
 色とりどりのケーキの写真が掲載されている。どれもおいしそうだ

唯「ケーキ屋さんだってあずにゃん!すっごくおいしそーだよ!」

梓「分かりましたから、はしゃがないでください。私が恥ずかしいじゃないですか」

アルバイトの女の子
 「ケーキ好きなの?」

唯「はい!大好きです!」

アルバイトの女の子
 「私も大好きなんだ。だからここでバイトしてるの」

唯「ケーキ屋さんでアルバイトかー。いいないいなー」

アルバイトの女の子
 「まだバイト募集してるからよかったらウチにきてね」スッ

>女の子が手を差し出す…
 友好の握手を求めているのだろう

唯「はい!そのときはよろしくお願いします!」ギュッ

>手を握り返した

アルバイトの女の子
 「ふふ、こちらこそ。私はまだここでチラシ配らないといけないから」

唯「はい、さよーならー」

アルバイトの女の子
 「気をつけて帰ってね」

梓「……」

唯「ねえねえ、あずにゃん!ケーキ屋さんでアルバイトしたらケーキ食べ放題にしてくれるかな」

梓「それは無理だと思いますよ」

唯「えー!そうなの?」

梓「真面目に働きましょうよ…」

唯「うう……へっくしゅん!」

梓「大丈夫ですか唯先輩?雨で冷えたのかな」サスサス

>梓が背中をさすってくれている

唯「えへへ、大丈夫だよ」

>…気分が悪くなってきた
 雨で冷えて風邪をひいてしまったのかもしれない

梓「顔色悪いですよ?無理しないでください」

唯「うん、ありがとあずにゃん」

梓「今日は夜中まで起きてないで早く休んだほうがいいですよ」

>梓に釘を刺されてしまった


──平沢宅 夜 雨

唯「ご馳走様でしたー!」

憂「お粗末様です」

唯「う~い~、デザートにアイス食べたいな~」チラチラ

憂「また今度ね。それよりお姉ちゃん今日は平気なの?」

唯「大丈夫だよ~」

>いつの間にか具合がよくなっている
 これなら遅くまで起きていても大丈夫だろう

憂「それならいんだけど。念のために今日は夜更かししないで早く寝るんだよ?」

唯「も、もちろんだよ!ばっちりだよ!」

憂「なんだか心配だなあ」


──平沢宅 深夜 雨

>そろそろ0時になる
 憂を起こさないようにこっそりリビングに行こう

唯「(とうちゃ~く)」スタッ

唯「さっそくテレビを見てみよ」

>覗き込むとテレビ画面に人の顔が映っていた!

唯「うひゃあ!!」

>…映ったのは反射した自分の顔のようだ

唯「寿命が100年は縮まったよお。…でもそうなると私死んじゃうんじゃ」ブツブツ

唯「あ、そんなことよりもう0時じゃん!」

>テレビ画面を凝視する。しかし何も映らない
 やはり単なる噂話に過ぎなかったのだろうか…

唯「…ん~?」

>砂嵐と共にテレビになにか映りだした
 砂嵐がひどくて見づらいが、映っているのは女性のようだ

唯「噂はほんとだったんだ…」

>よく見ると女性は桜が丘高校の制服を着ている

唯「うちの生徒?だ、誰なんだろ」

>食い入るように画面に顔を近づけると…
 なんと!顔がテレビの中に入ってしまった!

唯「うわわ!どど、どうなってるの!?」

>テレビ画面から慌てて顔を引き離した

唯「はあ…はあ…び、びっくりした~。でもなんで……」

唯「ハッ!もしや私エスパー!?」

憂「お姉ちゃん!!」パタパタ

唯「う、憂!」

憂「すごい声がしたけど、大丈夫!?」

唯「なんでもないんだよ!少し寝ぼけてたみたい、でへへ」

憂「そ、そう…」

>すごい体験をしてしまった
 明日みんなにこのことを話してみよう


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最終更新:2011年06月26日 23:58