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梓「ないよ」

純「いやいや、それがね……」

梓「ない」

純「あっちゃったりね」

梓「ない」

純「うん、ないね」

梓「うん、ない」

梓純「……」

純「いや、いきなりそんな力強く否定しないでもいじゃん!」

梓「勢いで押しきれるって確信があったんだけどなぁ」

純「押し切られないよ! 私どっちかって言うと意志強いほうだよ!」

梓「さっき負けてたじゃん」

純「そういうのはいいからー、ほらー、6月じゃん、私じゃん」ユサユサ

梓「えー……」

憂「もしかして……6月のジューンと純ちゃんの名前をかけてる?」

梓「……なるほど」

純「そう! さすが憂!」

憂「えへへ~」ニコニコ

純「正解者の憂さんには番組特製6月カレンダーをプレゼントします」

憂「わーい♪」

梓「全月プレゼントしてやれ」

純「まぁ、というわけで6月は私の季節だったりするわけだけどさ」

梓「そうなんだ、じゃあ私音楽室行くね」

純「あーん、華麗にスルーしないでぇー!」

梓「どうせくっだらないことでしょ」

純「くだらなくないよ!」

梓「そう、なら続けていいよ」

純「やった」

梓「……ただし、くだらないことだった場合は、二度と楽器の弾けない体になるよ?」

純「……」ピューピュピュー♪

憂「ふふっ」

純「あっ、そういえばきょうようじがあるんだったー」ロボロボ

梓「……今の面白かったから許す」

純「そう、じゃあ祝って!」

梓「前言撤回」

純「ごめんなさいごめんなさい!」ヘコヘコ


梓「しっかし6月なんて本当に欲しい?」

純「いいじゃん、誕生日どころの話じゃないよ! 1ヶ月だよ!」

梓「でも6月なんて祝日ないじゃん」

純「え……?」

梓「しかも梅雨まっさかりだし」

純「え……なにそれ……ありえない……」ズーン

梓「テンション落ちすぎだ」

憂「ほらでも6月といえばジューンブライドだよ!」

純「あ、なんか華やか」

梓「あ、持ち直した」

憂「純白のドレスだよ!」

純「アイアムホワイトドレス!」

梓「なんじゃそりゃ」

憂「Is she a white dress?」

梓「聞かれても困るわ」

純「考えてみたら純ってつくものは世界に溢れてるよね」

梓「世界にまでは溢れてないと思うけど……」

憂「純真!」

純「純金!」

憂「純愛!」

純「純益!」

梓「二人の間にある見えないはずの壁がはっきり見えるわ」

純憂「え?」

梓「いや、なんでも」


憂「純ってついた物といえば、最近『和』って見るとのどかちゃんかと思っちゃって……」

純「あの元生徒会長の?」

憂「うん」

梓(……普段和ちゃんって呼んでるんだ)

純「和服とか!」

憂「のどか服!」

純「和三盆とか!」

憂「のどか三盆!」

梓「和平交渉とか?」

憂「それは長いよ」

純「長い長い」

梓「あ、ごめん」


純「ところでカヨって名前の人についてどう思う?」

梓「え、別に」

純「憂は?」

憂「うーん、ちょっと最近あんまりいない感じの名前かな?」

純「なんだ、カヨかよ……って言われそうな感じしない?」

梓「ギャグかよ」

憂「梓ちゃんもギャグかよー♪」

純「ギャグかよって! かよって!」プククー

梓「あ……///」

純「モヘンジョかよって!」

梓「モヘンジョダロだろ」

純「ダロだろってなんか気持ち悪いね」

憂「響きがねー」

梓「でろでろに近いものを感じるね」

純「悪くなったマヨネーズとかそんなイメージ」

憂「わかるわかるー」

純「でしょー」

梓「でも私はドヤ顔してる人な感じのが強いなー」

憂「ドヤ顔?」

梓「だろ、だろ?って」

純「気持ち悪いねー」

憂「人間性がねー」

梓「それは言い過ぎだろ」

純憂「ダロ! ダロ!」

梓「もういいだろ……」


純「そうだ、6月に私が休日をつくろう!」

梓「何権力なのよ」

憂「なんの休日?」

純「うーん……私記念日?」

梓「自己顕示欲高いな」

純「じゃあ和三盆記念日で」

梓「テキトー!」

憂「私も何月か欲しいなー」

純「8月とか格安だよー」

梓「休日ないからか」

憂「でも8月はなんか夏真っ盛りでお得感あるよねー」

純「6月に謝れ!」

梓「憂の名前じゃ語呂合わせは無理だよね」

純「憂鬱くらいしか出てこないなぁ」

憂「もー、怒るよー?」

梓「私なんて名前入れてそれっぽい単語にするのさえ難しいよ」

憂「あずにゃんは?」

梓「それあだ名だし」

梓「そもそも月の名前っぽい日本名ってそんなにある?」

憂「メイ?」

梓「どっちかっていうと英語圏だよね」

純「真知子!」

梓「3月か」

純「ノベンバーでのぶ代!」

梓「大御所か!」

純「あはは、さすがに今の時代そんな名前の人いないよねー」

憂(お姉ちゃんのクラスにいたんだけどなー)


純「スミーレってさ、墨入れ得意そうだよね」

梓「なによ、藪から棒に……」

憂「墨入れってなぁに?」

純「プラモデルの凹凸の部分を黒く塗ってメリハリを付けるのよ」

憂「プラモデルかー、私そういうの苦手かなー」

純「憂ならできるって!」

憂「いやぁ、でもー……」

梓(確かに憂ならできそうだ……)

憂「手先も器用そうだし」

純「単純作業とか好きそうだし」

梓「言われてみれば素質あるかもね」

純「プラモデル置いといたら作ってそうだよね」

憂「今度やってみる?」

梓「やめてあげなさい」

純「なんで?」

梓(アンタは猫耳がおもむろに置いてあっても大丈夫だろうけどね)

純「なんか言った?」

梓「く、口に出てた!?」

純「山はっただけー」

梓「くっそぅ……」

憂「プラモデルとかって出来る人すごいと思う」

純「そ、そう!? あっははー」チラッチラッ

梓「……」

憂「うん、すごいと思うよ」

純「そ、そっかー!」

梓「……」

純「わたしもー作れちゃったりなんかーしちゃったりー」

憂「すごーい!」

梓「憂は優しすぎるでしょ」

憂「え?」

梓「男兄弟がいる人ってなんかなんでもできそうな感じするよね」

憂「そうだねー」

純「憂は女兄弟だけどなんでも出来るけどね」

憂「なんでもは出来ないよー」

梓「でもやったことないんでしょ?」

憂「でもー、なんだかよくわかんないし、本当にすごいと思う」

梓「興味ないからじゃない?」

憂「かなー」

純(ああ、私の自慢話は掻き消えちゃったな、まぁいっか)


チャリンチャリン!

純「うっわ、危い!」

梓「このへん路側帯ないもんね」

憂「怖いよねー」

純「全く、なんだあのDQNは!」

憂「DQN?」

梓「端的に言えば不良のことだよ」

純「あー、ああいうの倒して感謝状が欲しい!」

梓「そういうのって犯人とかじゃないともらえないんじゃないの?」

純「じゃあ犯人でもなんでも掛かってこいだぜ!」アチョー

憂「だぜ?」

梓「……すっごい弱そうだ」

梓「だいたいどうやって戦うの? アンタ武道とかやってないんじゃないの?」

純「なんかこう……運良く背負い投げとか金的とか」

梓「運だのみ!?」

憂「ご、護身術の本ならあるよ!」

梓「護身で犯人逮捕できりゃあそれは逮捕術でしょ」

純「じゃあ私インドの山奥で修行して武術を極める!」

梓「はいはい、行ってらっしゃい」

純「冷たいよー!」

純「やっぱ私の拳法だったら私の名前だな」

憂「純拳法?」

梓「おお、なんだか本場っぽい」

純「ふふふー、あちょー!」ヒュン

梓「あぶなっ!」

純「きえろ、ぶっとばされんうちにな!」シュシュシュ

憂「……」パシ

純「え……?」

憂「……危ないことはやめよ?」

純「……はい」

梓(暴漢に襲われたら憂に助けを求めよう)

純「感謝状じゃなくて皆勤賞ならもらったことあるんだけどなー」

憂「純ちゃんえらーい」

梓「ナントカは風引かないっていうし」

純「ナントカって何よう!」

憂「水泳選手?」

梓「ずっと水の中にいるし、体強そうだよね」

純「逆にずっと風引いてるんじゃない?」

梓「あーあ、純は世界中の水泳選手を敵に回したね」

憂「あーあ」

純「え、私だけ!?」


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最終更新:2011年07月02日 22:19