瀞霊廷 西端

檜佐木「報告によると旅禍の反応はこのあたり、どうやら俺らが一番乗りらしいな!」

檜佐木「油断せず、気を引き締めろ!」

九番隊隊士達「はっ!!」

檜佐木「(普段目立たない俺だが・・・今回活躍できれば・・・!)」

ゴゴゴゴゴ

檜佐木「霊圧っ!旅禍は三人か。出て来い!」

一護「言われなくても出てやるぜ」

石田「どうやら隊長はいないみたいだね」

茶渡「問題ない」

檜佐木「なん・・・だと!?お前らがどうして!」

一護「どうしたもこうしたもねえ!俺のブルーレイを返してもらいに来たぜ!」

石田「けいおん上映会、楽しみにしてたのに・・・!」

茶渡「ム・・・」

檜佐木「ブルーレイ?何の事だか知らねえが、お前等の好き勝手にさせるわけにはいかん!」

檜佐木「かかれ!」

九番隊隊士達「・・・」

檜佐木「な・・・全滅・・・だと・・・!?」

石田「隙だらけだよ」

檜佐木「お前らよくも!刈れ!『風死』!!」

茶渡「怒りに任せた剣など」スッ

檜佐木「!?」

茶渡「なんの力も持たん!」

ドゴォ!

檜佐木「ぐはっ!!」

バタッ

ザッ

斑目「ひゃっはあ!やるじゃねえかお前ら!」

綾瀬川「フフ、僕たちが相手してあげるよ」

一護「くそっ、またかよ」

茶渡「一護!」

石田「ここは僕たちに任せて、君は一刻も早くけいおんのブルーレイを取り返すんだ」

一護「わかった!頼んだぜ2人とも!」

ダッ

茶渡「問題ない」

斑目「一護とは戦えねえのか。まあいい、ちょっとは楽しませてくれよお!!」

砕蜂「現在、黒崎一護が瀞霊廷の中心を目指して進撃中です」

山本「止まらぬのか?」

砕蜂「けいおんを奪われた怒りの力なのか・・・副隊長たちが止めようにも太刀打ちできていないようです」

山本「ふむ・・・ならば仕方あるまい。出撃可能な隊長はすべて出撃!けいおんを死守せよ!」

砕蜂「はっ、しかしなぜけいおんを死守する必要があるのでしょうか!」

山本「瀞霊廷にはけいおんの原作本はたくさんあるが、出回っているアニメの数はかなり少ない・・・
   DVDですら少ないのにブルーレイとなれば大変稀少じゃ」

山本「今やけいおん!は護廷十三隊の心の支えなのじゃ!ブルーレイを失ったとあればその損失は測り知れぬ!」

砕蜂「確かに!私もブルーレイは観たことがありません」

山本「浮竹隊長、更木隊長、卯ノ花隊長はブルーレイのある総合救護詰所を護衛せよ!」

山本「朽木隊長、狛村隊長、京楽隊長、日番谷隊長は旅禍を迎撃せよ!」

山本「涅隊長は旅禍が逃げぬよう穿界門を封鎖、監視せよ!」

山本「砕蜂隊長は引き続き隠密起動で旅禍の動向を調査せよ!」

山本「以上じゃ!各人持ち場につけ!」

「はっ!!」

―――

阿散井「ぐぁああ!」

射場「うぎゃあ!」

ドサッ ドサッ

乱菊「なんて・・・強さなの・・・」

バタッ

阿散井「なん・・・でだ一護!なんでこんなことを・・・」

一護「最後に聞いて置くぜ。お前の好きなキャラは?」

阿散井「・・・」

一護「気絶したか」

白哉「中野梓だ」

一護「朽木・・・白哉!」

白哉「私の好きなキャラを教えたのだ。兄の好きなキャラも教えてもらおうか」

一護「俺を倒せたら教えてやるぜ。俺が勝ったら、ブルーレイの場所を教えてもらう」

白哉「良かろう。散れ『千本桜』」

フッ

一護「卍!解!」

ドドドドド


総合救護詰所

ルキア「一護と兄様の霊圧がぶつかった・・・!」

浮竹「こっちも気を引き締めないとな」

ルキア「申し訳ございません、私のせいでこんなことになってしまい・・・」

更木「へっへっへ。むしろ感謝してるぜ。また一護と戦えるんだからなあ!」

卯ノ花「更木隊長?それではまるで朽木隊長が負けるとおっしゃっているようですよ?」


瀞霊廷 西端

檜佐木「」

斑目「」

綾瀬川「」

狛村「馬鹿な・・・!」

日番谷「こいつらがやられただと!?」

茶渡「ム・・・新手か」

石田「ついに隊長のお出ましか。ちょうどまた2対2だね」

日番谷「てめえら、俺ら隊長と2対2で互角に戦えるとでも思ってんのか?」

狛村「日番谷隊長、油断するな。今の彼らの霊圧は隊長格のそれに匹敵している・・・
   まさにけいおんパワーの真髄だ」

石田「そうさ。けいおんのためならどんな奴だって倒して見せる」

茶渡「それが俺達の誇りだからだ。だが、あんたたちがブルーレイを返してくれると言うなら無駄な戦いはしたくない」

日番谷「残念だが、俺たちにも誇りはある」

狛村「元柳斎殿の命である以上、けいおんは渡さん!」

石田「そうかいっ・・・!」

茶渡「ならば・・・行くぞ!おおおおお」

狛村「轟け『天譴』!!」

ドカッァア

茶渡「ムッ・・・!」

日番谷「霜天に坐せ『氷輪丸』!!」

石田「遅い!」

ヒュンヒュンッ!

日番谷「くっ・・・!」

ゴゴゴゴゴ

白哉「私の・・・負けか。傷一つ負わせられぬとは・・・」

一護「これがけいおんを求める力だ。任務で戦ったお前とは違う」

白哉「中野梓・・・確かに・・・中野梓への気持は・・・」

一護「約束だ。ブルーレイの場所を教えてもらうぜ」

白哉「四番隊・・・総合救護詰所・・・」

バタッ

一護「救護詰所か。よし、近いな」

京楽「ちょっと待ちなよ一護君」

一護「京楽隊長。どいてくれねえか?」

京楽「まいったねーどうも。そんなことしたら山じいに怒られちゃうんでね。悪いけど止めさせてもらうよ」

一護「やっぱり戦うしかないみたいだな」

京楽「それにねぇ、ボクもブルーレイを楽しみにしてるんだよ。まだ原作しか読んでないからねえ」

一護「あんた原作から読んだのか。少し見直したぜ」

京楽「『アニメから入ったやつはにわか』ってやつかい?そういう差別は良くないよ」

一護「話しすぎたな。行くぜ!!」

京楽「やれやれ・・・ 花風紊れて花神啼き 天風紊れて天魔嗤う『花天狂骨』」

ドォォォォ!

浮竹「朽木がやられ・・・京楽が応戦しているようだ」

ルキア「まさか兄様が!!」

卯ノ花「落ち着きなさい。まだ息はあります。戦いが終わってから治療しても十分助かるでしょう」

ルキア「卯ノ花隊長・・・」

更木「面白くなって来やがった!!」

浮竹「いくら一護君でも、京楽が負けるはずはないと思うが・・・」

ルキア「!?」

浮竹「どうした、朽木」

ルキア「チャドの霊圧が・・・消えた」

ルキア「それに石田の霊圧も・・・」

更木「やっと勝ったのかよ。手間取りやがって」

浮竹「まて・・・日番谷隊長と狛村隊長の霊圧も消えたぞ!」

ルキア「ということは・・・」

浮竹「相討ち・・・か」

更木「はっはっはっは!ただの人間が隊長と相討ちか!おもしれえ!けいおんはここまで奴らの力を上昇させるわけか!」

更木「こりゃあ一護と戦うのが楽しみだぜ!!」

浮竹「京楽・・・気をつけろよ・・・けいおんのブルーレイは、俺達がそう簡単に手を出してはいけないものだったのかもしれない」

浮竹「(そして俺の好きなキャラはいつ言えるのだろうか)」

ルキア「こうしてはいられません!私も一護のところへ向かいます!私が何とか説得してみます!」

浮竹「だが我々にはここの護衛が」

更木「いいじゃねえか!残りは一護一人なんだ。さっさとこっちから行った方がいいだろうが」

浮竹「まあ・・・そうかもしれないが・・・」

卯ノ花「参りましょう。先ほどから京楽隊長の霊圧が乱れています。万が一のことがあるかもしれません」


一番隊隊舎

山本「隊長が3人も倒れたとあってはわしも動かぬわけにはいくまい。我々も最後の旅禍のもとに向かうぞ」

砕蜂「はっ!」

ダッダッダ

浮竹「いたぞ!あそこだ!」

ルキア「一護!」

ゴゴゴゴゴ

浮竹「京楽!大丈夫か?」

京楽「まいったね、どうも・・・七緒ちゃん・・・和ちゃん・・・ごめんよ」

バタッ

浮竹「京楽ーーーーー!!!」

更木「よぉ一護!ずいぶん強くなったみてえじゃねえか!」

一護「こりゃまた・・・ずいぶんたくさん一気に来たな。
   まあ手っ取り早くていいぜ!」

ルキア「お待ちください更木隊長!私が此奴を説得しますから」

更木「んなもんまってられるかよ!引っこんでろ!行くぜさわ子!」

ガキィン

一護「・・・さわ子?」

更木「ああ、この刀の名前だ!いつまでたっても名前がわからねえから勝手に名付けることにした」

一護「そうかよ!」

バキィ!

卯ノ花「さあ、今のうちに負傷者の治療を。
    私は現場に残りますので、山田七席は重傷者を救護詰所に運んでください」

花太郎「はい!」

ルキア「花太郎、兄様を頼む・・・くそっどうすればこの戦いを止められるのだ!」

浮竹「更木!一護君!やめるんだ!」

ガキィン!キィン

更木「おらおらおらおらおら!!」

一護「へっ、そんなもんか?」

キィン

浮竹「そうだ!好きなキャラについて語り合おうじゃないか!
   俺の好きなキャラは・・・」

ズンッ

浮竹「!?」

卯ノ花「この霊圧は・・・」

ゴゴゴゴゴゴ

山本「やめんか、小童共」

ルキア「山本・・・総隊長・・・!」


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最終更新:2011年07月07日 21:35