―学校―
律「唯おいーっす」
唯「おはよー、律ちゃん」
律「あれ?お前制服に変な毛がついてるぞ」
唯「あぁこれ?」
唯「実は昨日犬を拾ったんだぁー」
律「犬?」
唯「迷子になってたんだー」
律「へー、見てみたいな」
唯「今日ウチ来る?」
律「いいの?」
唯「みんな誘ってさ」
紬「何の話?」
唯「あっ、紬ちゃん」
律「唯が子犬拾ってきたんだってさ」
唯「かわいいんだよ~」
紬「いいわね、子犬」
紬「見に行きたい」
唯「じゃあ、あとは澪ちゃんだけだね」
―澪の教室―
唯「おーい、澪ちゃーん」
澪「なんだよ唯、大きな声出して」
唯「今日ウチ来ない?」
唯「子犬拾ったんだー」
澪「え……?」
唯「モフモフしててかわいいんだよー」
澪「で、でもさ、部活は?」
律「まー、いいじゃん 最近練習ばっかだったし」
澪「…うん」
律「じゃ」
ガラッ
澪(犬……苦手なんだよな…)
澪(でも、子犬って言ってたし…なんとかなるかな)
―唯の教室―
唯(はぁ、早く授業終わんないかなー)
唯(そうだ、帰る途中にペットショップに寄らなきゃ)
―平沢家―
ハチ「フワーッ」プルプル
ハチ「……」
ハチ「……」zzz
―放課後―
唯「やっと終わったー!」
唯「みんなー、行こー」
律紬「おー!」
澪(心配だ……)
―平沢家―
ハチ「……」zzz
ガチャッ
唯「ハチー、ただいまー」
ハチ「ワン!」
律紬「おじゃましまーす」
澪「お、おじゃまします」
ハチ「?」
律「うわー、かわいいな~」
唯「でしょでしょー」
紬「秋田犬かしら」
唯「よいしょ」ヒョイ
ハチ「ワフッ」フルフル
律「尻尾振ってるぞ、抱っこされるのが好きみたいだな」
紬「私にも抱かせて」
澪「……」
唯「いいよー、はい」
紬「温かーい」ギュッ
律「ホントだ」ナデナデ
澪(や、やっぱり怖い……)
律「澪も撫でてみろよ」
澪「えっ、いや…私はいいよ…」
律「怖いのか?」
澪「ば、ばか…怖くなんてないよ」
紬「はい、澪ちゃん♪」ズイッ
ハチ「ワンッ」フルフル
澪「な、撫でるだけだろ…できるよ…」
唯「がんばって、澪ちゃん」
澪「よ、よし」
ハチ「ワンッ」
澪「撫でるぞー…」
おそるおそる
ナデナデ
ハチ「クゥーン」
澪「……」ナデナデ
ハチ「ワフッ」
澪「……か、かわいいな」
澪「えへへ」ナデナデ
紬「抱っこしてみる?」
澪「えっ…」
律「がんばれ澪」
唯「大丈夫だよ」
澪「…うん」
紬「はい」
ギュッ
澪「……温かい」
ハチ「ワフッ」
唯(かわいい…)
律「慣れたみたいだな、澪」
澪「うん」
澪「えへへ」ナデナデ
ハチ「ワフッ」カプッ
澪「なな、なんだ!?」
紬「甘噛みね」
律「子犬の愛情表現だよ」
唯「へー、そうなんだー」
澪「び、びっくりした」ドキドキ
唯「私も噛まれたいよー」
律「なんじゃそら」
澪「えへへ」ナデナデ
ハチ「フゥーン」
紬「そういえばこの子、迷子だって言ってたけど飼い主さんは見つからないの?」
律「唯が見つけたときは首輪してたんだよな?」
唯「うん…」
唯「今日から探してあげようと思って」
律「そうか…」
澪「あのさ、捨てられたってことはないかな?」
唯「え?」
澪「まだ子犬だし、散歩してたとは考えにくいだろ」
澪「そんな気がしてさ」
澪「まぁ、飼い主探しはしなきゃだめだけどな」
ハチ「ワフッ」
唯「わかってるよ~」
ハチ「……」
律「ハチ静かになったな」
紬「トイレかしら?」
澪「えっ、おい困るぞ」
唯「どどどどうしよう」
律「お、落ち着け、とりあえずハチを下に」
澪「う、うん」
ハチ「……」
紬「唯ちゃん、トイレットペーパー持ってきて!」
唯「わ、わかった」
タッタッ
唯「持ってきたよー!」
律「……」
紬「……」
唯「アウト…?」
澪「うん…」
唯「はぁ…」ふきふき
律「まぁ、フローリングの上でよかったよ」
澪「そ、そうだな」
唯「トイレのしつけって大変なのかな?」
律「根気よく練習していけば犬は必ずトイレを覚えてくれるよ」
唯「へー、りっちゃん詳しいね」
紬「がんばって、唯ちゃん」
澪「飼い主探しもな」
唯「う…わかってるよ-」
律「おっ、もうこんな時間か」
澪「そろそろ帰るか」
律「じゃあな唯」
唯「うん、みんなまたねー」
律澪紬「おじゃましましたー」
バタンッ
唯「ふぅ…トイレのしつけかー」
唯「がんばろ、ハチ!」
ハチ「?」
ガチャッ
憂「あれ?お姉ちゃん早いね」
唯「うん、今軽音部のみんなが来てたんだー」
憂「ふーん」
憂「あっ、飼い主探しのことなん…」
唯「今日からトイレのしつけしようと思って」
憂「…そう、がんばってね」
唯「根気よく、がんばれば覚えるんだって」
憂「犬は賢いからね」
憂「お腹すいたでしょ、夕飯作るね」
唯「うん」
唯「ハチー」ナデナデ
ハチ「ワフワフ」
憂「ハチの餌も買ってきたよ」
唯「あっ、ペットショップ寄るの忘れてた」
唯「ありがとういー」
憂「うん」
―夕飯―
唯「おいしい♪」モグモグ
ハチ「フゥーン」
憂「ハチ、餌だよ、食べな」
ハチ「フゥーン」
唯「食べないねー」
憂「なんでだろ」
唯「あっ、わかった」
唯「味噌汁をかけて軟らかくしてあげないと」
唯「多分硬い餌はだめなんだよ」
憂「そっかー」
ジャーッ
唯「はい、ハチ」
ハチ「ワン!」
ハチ「ハグハグッ」
唯「やっぱりねー」
憂「ねぇ、お姉ちゃん」
唯「なにー?」
憂「ハチの飼い主のことなんだけど」
唯「……澪ちゃんがハチは捨てられたんじゃないかって」
憂「え?」
最終更新:2010年01月19日 04:06