高校朝!

憂「・・・はぁ」

純「朝からどしたの?憂がお疲れモードなんて珍しいね」

梓「だね。なにかあった?」

純「はっ。まさか昨日のお菓子作りのせいで疲れたとか・・・」

憂「そ、そんなんじゃないよ。あははっ」アセアセ

憂「(お姉ちゃんにキスされてドキドキし過ぎたなんて言えないよ・・・)」

梓「ならいいけど・・・。純、せっかく作ったクッキー、忘れてきてないよね?」

純「それはもちろん。ほら」ガサッ

梓「ならよろしい」

純「放課後楽しみだね!」

憂「うん!」

紬「・・・もう10時。なんか行き詰まっちゃった」

紬「いい天気だし、気分転換にお散歩でも行こうかな」

紬「えっと、一応お財布持ってっと」

紬「じゃあちょっと行ってきます」パタン

テクテク

紬「んーっ」ノビーッ

紬「平日の朝からお散歩なんてなんか変な感じ」

紬「ふふっ、でも楽しい」

紬「ちょっと高校の辺まで歩いてみようかな」

テクテク

おっちゃん『さぁいらっしゃーい。今なら卵10個パックが150円だよー』

紬「卵!確か今朝食べたからもうないはず!」

紬「お散歩のついでにお買い物ね」

紬「よし、卵確保っと。他はなにかあるかな」キョロキョロ

唯「あーっ!ムギちゃん!なんでこんなところに?」

紬「唯ちゃん!?スーパーで会うなんて珍しいね。お買い物?」

唯「うん。憂にお使い頼まれてね。ゴマ油を買いに来たんだよ」

紬「そうなんだ。私はお散歩の途中で偶然よ」

唯「世間って狭いねぇ」

紬「うん。そのうちりっちゃん達にも偶然会ったりして」

唯「あははっ、ありそうだね」

唯「じゃあ私は買い物終わったし帰るよ。また学校でね」

紬「うん。またあとでね」

・・・

紬「あっ、このお花きれい・・・」

紬「お部屋に飾ろうかな。せっかくだからあずにゃんのも」

紬「すみません。このお花ください」

紬「私もそろそろ帰ろうかな」ガサガサ

紬「ふふっ、お散歩も楽しいっ」

紬「ただいま」パタン

紬「お花は・・・ここでいいかな?」コトッ

紬「うん。お水もあげたしこれで大丈夫」

紬「そろそろ行かなきゃ。行ってきます」パタン


高校放課後!

キーンコーンカーンコーン

梓「やっと放課後だー」ノビーッ

純「早く部室行こうよ」

憂「そうだね。さわ子先生来るまで練習しよう」

梓「うん。今日もがんばりますか」

純憂「おー!」


さわ子「・・・少し経ってから行こうかしら」


ジャカジャン!

梓「・・・ふぅ」

憂「今のよかったね」

純「だね。・・・にしてもさわ子先生遅いね」

梓「いつもなら真っ先に来るんだけど。忙しいのかな?」

純「先にお茶にしちゃう?」

憂「うーん。もう1回合わせようよ」

梓「じゃあ次合わせて来なかったら休憩にしようか」

バターン

さわ子「待たせたわね!!!」

純「先生。ドア壊れますよ・・・」

さわ子「細かいことは気にしないの。さぁ、お茶の準備を!」ビシッ

憂「お、お茶淹れてきます!」トテテッ

純「お菓子準備OKです!」

さわ子「よろしい!」

梓「・・・なんだろう。この気持ちは」

純「恋?」

梓「ありえないから」

憂「お待たせしました」コトッ

さわ子「んんーっ。いい香りねぇ」

純「結構上手にできたんですよ」

さわ子「へぇ。おいしそうじゃない」

梓「憂、私にもお願い」

憂「うん。どうぞ」コトッ

さわ子「・・・うん。なかなかいけるじゃない」サクサク

純「えへへっ」

梓「やっぱ練習後だとおいしいねぇ」

憂「だね。今日は結構練習したし」

純「しすぎて疲れちゃったよー」

ワイワイ

純「そう言えばバンド名ってどうするの?」ズズッ

さわ子「なんで?もう放課後ティータイムって名前があるじゃない」

梓「それが、この前唯先輩が『私達がいないからなにか考えた方がいいんじゃない?』って」

さわ子「・・・ふっ。唯ちゃん、甘いわね」

純「と、言いますと」

さわ子「あなた達はいつでも一緒じゃない。そう、心の中で!」

さわ子「ここに唯ちゃん達がいなくても、みんなの心の中には必ずいていつも一緒に演奏してるのよ!」キリッ

さわ子「(・・・ふっ、決まった)」

梓「・・・先生、くさいです」

純「・・・なんか聞いてるこっちが恥ずかしくなるね」

憂「あはは・・・」

さわ子「なによー。せっかくアドバイスしたのにー」

さわ子「とにかく別のバンド名なんて、私は認めませんからねっ」

梓「・・・そうですか。まぁ私はどっちでもよかったので」

純「憂、おかわりお願い」

憂「うん。ちょっと待ってね」

さわ子「あっ、私にもお願ーい」

梓「平和だなぁ」

・・・

梓「とまぁ、こんな感じでした」モグモグ

紬「そっちも楽しそうね。私達はちゃんと練習したわよ」パクパク

紬「りっちゃんは元気だったし。唯ちゃんもいつも以上に元気だったわ」

紬「(きっと憂ちゃんとうまくいったのね)」

梓「そうですか。それはなによりです」

梓「あっ、お花ありがとうございます」

梓「奇麗なパンジーですね」

紬「お買い物してたらちょうど見つけてね。たまにはこういうのもいいかなぁって」

梓「いいですね。お花があると和みますし」

紬「ふふっ。買ってよかった」

紬梓「ごちそうさま」

紬「じゃあ今日は一緒に片付けようか」

梓「はいです!」

紬「今日は早起きして眠くなかった?」ジャーッ

梓「・・・少しだけ」キュッキュッ

紬「一緒にやるのもいいけど、無理して居眠りしちゃダメだからね」

梓「気を付けます・・・」

梓「では勉強してきます」

紬「うん。あとでお茶淹れるわね」

梓「ありがとうございます。では」パタン

梓「パンジーか、かわいいなぁ」ジーッ

梓「よしっ、今日もやるぞー!」

梓「」カリカリ

・・・

梓「・・・えーっと、このxがこうで」カリカリ

コンコン、カチャ

紬「捗ってる?お茶持ってきたわよ」

梓「あっ、もうこんな時間ですか。ありがとうございます」

紬「じゃあ残り頑張ってね。私は部屋に戻るから」

梓「もう戻っちゃうんですか?」

紬「ここにいても邪魔になっちゃうだろうし」

梓「そんなことないです!」

梓「・・・あっ。わ、わからない問題あるので教えてもらってもいいですか?」チラッ

紬「・・・ふふっ。どの問題?」

梓「わからない問題たくさんあるのでムギちゃんもお茶飲むのをお勧めします!」

紬「じゃあ一緒に飲もうか。カップ持ってくるわね」パタン

梓「・・・ちょっと強引だったかな?でも、いいよね?」

紬「お待たせ。始めよっか!」

梓「はいです!」

梓「えっと、まずはこれなんですけど」

紬「ふむ。この文脈からすると・・・」

・・・

梓「・・・ふぅ、今日はここまでです」パタン

紬「そう。もう遅いし、お風呂入って寝ようか」

梓「・・・ですね。特訓はお休みします」

紬「じゃあお湯入れてくるわね」タタッ

梓「・・・んんーっ」ノビーッ

梓「今日は勉強捗ったなぁ」

梓「ムギちゃん、教えるの上手だし・・・」

梓「これならテストも大丈夫かも」

梓「・・・油断禁物だけどね」

・・・

梓「」ゴクゴク

紬「髪乾かしたら早く寝ましょう。今夜は冷えるって言ってたし」

梓「そうなんですか。それならホットミルクにすればよかった・・・」

紬「今から作っちゃう?」

梓「・・・いえ、このままで」ゴクッ

梓「・・・ふぅ、お待たせしました。乾かしましょう」

紬「うんっ!」

梓「・・・なんか寒くなってきたかもです」ブルルッ

紬「大変!早くお布団に入るわよ!」

梓「は、はい・・・」

紬「今日は2枚掛けて・・・。どう?寒くない?」

梓「・・・たぶん」

紬「ほら、もっとこっちに寄って」ダキッ

梓「あ、あったかい・・・」

紬「ふふっ、体温高めでよかった」

梓「・・・はふぅ」

紬「寒気止まった?」

梓「・・・はい。もう大丈夫です」ポワワッ

紬「念の為今日はずっとこのままねっ!」

梓「あったかです・・・」

紬「風邪引いちゃダメだからね。おやすみ」

梓「はい。おやすみなさい」

チュッ

紬「スゥスゥ」

梓「(・・・ふふっ、あったかい)」

梓「スゥスゥ」


ちょっと前の平沢家!

憂「・・・」

唯「・・・ゴマ油じゃなかったんだね」クネクネ

憂「・・・う、うん」

唯「ごめんなさーい!」バッ

憂「い、いいよ。誰でも間違えはあるし」

唯「うぅ・・・。こうなったらどんな罰でも・・・」グスッ

憂「もう、大げさだよ」

憂「・・・でも、夕ご飯どうしようかな?」

憂「炒め物にしようと思ってたんだけど・・・。うーん・・・」

唯「・・・うぅ」グスッ

憂「あっ、お蕎麦にしよっか。あったかいの」

唯「お蕎麦!」パアッ

唯「ねっ、ねっ。ついでに卵も買ってきたから月見そばにしようよ!」

憂「うん!いいね」

唯「わーい!」

唯「じゃあ私が作っちゃうから憂は宿題してきてっ」

憂「えっ、いいの?」

唯「もちろん。せめてもの罪滅ぼしだよー」グイグイ

憂「・・・くすっ。じゃあ任せるね」

・・・

唯「ん~っ、おいしいねぇ」ズルルッ

憂「うん。あったまるね」

唯「そうだよ。今日は冷えるってテレビで言ってたからあったかいの食べないと!」

憂「じゃあアイスは我慢だね」

唯「・・・」

唯「・・・お風呂入る前に食べれば大丈夫!」

憂「ふふっ、そんなにアイス食べたいの?」

唯「だっておいしいんだもん!」

憂「お腹壊さないでよ」

唯「大丈夫だよー」ズルズル

唯「ふぅ。ごちそうさま」

憂「ごちそうさま。おいしかったよ」

唯「えへへっ。どうもどうも」テレテレ

憂「片付けやっちゃうね」スクッ

唯「その前にアイス食べようよ!」

憂「はいはい。今日は何にする?」

唯「んっとね。じゃあみかんので!」

唯「いやぁ、やっぱりお風呂はいいねぇ」ポカポカ

憂「うん。気持ちいいよね」

唯「・・・お風呂入ったらアイス食べたくなってきた」

憂「だーめ。さっき食べたんだから」

唯「あうー、憂お願いー」

憂「めっ、だよ」

唯「」グスン

唯「・・・はい」トボトボ

憂「・・・言いすぎちゃったかな?」

憂「私はご飯のあと食べてないから食べようかな」ガサッ

憂「冷たっ」

唯「・・・うぅ」

憂「お姉ちゃん。はい」スッ

唯「・・・う、い?」

憂「半分こしようか」

唯「・・・憂ー!」ダキッ

憂「もう、お姉ちゃんったら」

唯「おいしいよぅ・・・」

憂「よかったね」

憂「じゃあ歯を磨いて寝ようか」

唯「うん。でもその前に」

チュッ

唯「ありがと、憂」

憂「・・・お、お姉ちゃん」///

唯「えへへっ、今度はぶどう味だね」ニコッ

憂「う、うん・・・」ドキドキ

唯「ふああっ、寝ようか・・・」ショボショボ

憂「そうしようか。今日はお姉ちゃんの部屋?」

唯「うん。一緒に寝よう」モゾモゾ

憂「今夜は寒くなるから前みたいにお布団取らないでよ」

唯「えへへー。・・・先に謝っておきます」

憂「・・・」

唯「大丈夫大丈夫。ほら、もっとくっつけばいんだよ」ギューッ

憂「・・・うん。そうだね」

唯「あったかあったか」

唯「明日こそサラダ油買うからね!」

憂「ふふっ、今度は間違えないでね」

唯「うん。今度こそ・・・」

唯「じゃあおやすみ。憂」ギュッ

憂「うん。おやすみ、お姉ちゃん」

唯憂「スゥスゥ」


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最終更新:2011年07月09日 00:53