『傷の対処』
梓「痛っ……」
唯「あずにゃん? どうしたの?」
梓「ギターの弦で指を切っちゃいました……」
唯「うわぁ……痛そうだよぉ……」
唯「仕方ないなぁ。私が舐めてあげるよ!」
梓「だ、大丈夫です! ほっとけば治ります!」
唯「駄目だよ! ほら! ゆび出して?」
梓「あ……」
唯「ちぅちぅちぅ……はい! もう大丈夫だよ!」
梓「唯先輩……えと、ど、どうも、ありがとうごっぎっがっ!」
梓「いてて……今度は舌噛んじゃいまひた……」
唯「あずにゃんはホントに仕方ないなぁ。ほら、舐めてあげるからベロ出して?」
梓「えっ、先輩っ、ちょっと待……あっ……んんっ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
『でかいケーキ』
紬「今日のおやつはウエディングケーキ~♪」デーン
梓「す、すっごい大きいですねー」
唯「ケーキの影に隠れちゃってあずにゃんが見えないよー」
唯「おーい、あずにゃんやーい!」
梓「はーい、私はここにいますよー」
唯「そーだ! せっかくだからトンネル掘ろうよ!」
唯「私、こっちから食べ進めるから、あずにゃんはそっちからお願い!」
梓「しょうがないですねー」
むしゃむしゃ! モシャモシャ! モグモグ!
唯「かなり進んだよぉ! もうすぐ開通だよぉ! ……あれ、なんだろこれ」ムシャムシャ
唯「何か、んっ、暖かいっていうか、んんっ、動いてるっていうか、んはぁ」ペロペロ
梓「ぁはっ、せ、せんぱ、ぁんっ、あぁっ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
紬「……」ゴクリ…
『体育祭』
奴「さあ! パン食い競争がスタートしました!」
奴「2年生チームがリード! 3年生チームと1年生チームがそれを追っています!」
梓「よっ! ほっ!」ピョンピョン
梓「うぅー、なかなか取れないぃぃ!」ピョンピョン
唯「ホイッ! ホイッ!」ピョンピョン
梓「ちょっと唯先輩!? 私のレーンのパンを狙わないで下さいよぉ!」ピョンピョン
唯「だって! こっちの方が取りやすそうなんだもん!」ピョンピョン
梓「やめて下さいよぉ! て、ていうか……」ピョンピョン
梓「ちょっ、先輩っ、んっ、顔が近くてっ、舌が当たってますってばぁっ」ピョンピョン
唯「はぅ、んっ、そんな事っ、んんっ、言ったって、あっ、仕方ないよぉ」ピョンピョン
梓「もうっ、んぅっ、まじめにっ、んっあっ、やってくださいよぉっ」ピョンピョン
唯「やってる、よぉっ、や、あっ、んんっ、不可抗力、ふぁ、だよぅ」ピョンピョン
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
1年生「……」
『ゴムパッチン』
唯「ゴムパッチンをやろう!」
梓「どうやるんですかこれ?」
唯「まず、あずにゃんが片方を咥えます」
梓「はい」パクッ
唯「もう片方を私が咥えます」パクッ
唯「そして引っ張ります」
みょい~~ん
唯「限界まで引っ張ったら、私がゴムを放します」パッ
梓「ちょっ!?」
唯「ん!? あ、あれ!? ゴムが歯に引っ掛かってる!? 取れないっ!?」
唯「ひ、引き寄せられるよぉ! あずにゃんどいてどいてー!」
梓「そんなこと言ったって!? ああっ、ちょっ、危なっ、んんっ」
梓「あんんっ、んっ、はぁん、んあっ、んぷぁ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
『カキ氷』
唯「やっぱり夏はカキ氷だよぉ」シャクシャク
梓「ですね~」シャクシャク
唯「見て見てー! いちご味食べたからベロが真っ赤!」ベー
梓「私はブルーハワイだから真っ青です!」ベー
画家「ぜえ……はあ……す、すいません!!」
唯梓「??」
画家「む、紫色が……今すぐ必要なんです! 僅かでもいいんです! 持ってませんか!?」
唯「絵描きさんが困ってるよぉ……あずにゃん、助けてあげよう!」
梓「え、で、でも、絵の具なんて持ってないですよ……?」
唯「赤と青で紫だよ! すぐ作るから待っててね! 絵描きさん!」
唯「あずにゃん! 早くベロ出して!」
梓「えっ、ちょっ、先輩っ、人が見てる……あぁっ、んっ、んあっ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
画家「有難う御座います! 有難う御座います!」
『家電』
唯「すごいよぉ! 最新家電がいっぱいだよぉ!」
梓「うわー、いろいろありますねー」
唯「あずにゃん見て見てー!」
唯「“むしろ吸引力が上がっていく ダイソン零式”だって! 使ってみよーよ!」
唯「スイッチオン! ……って、うわわわっ」ズゴゴー
唯「ふ、ふひは、ふわへひゃっひゃおー!
(く、口が、吸われちゃったよぉ!)」ズゴゴー
梓「何やってんですか!」ガーン
唯「あふはん、ほっへー!(あずにゃん、取ってー!)」ズゴゴー
梓「スイッチ切ったらいいじゃないですか!」
唯「ほへは、ひふふひっひは、わはんはひほー! はふへへほー!
(どれが、切るスイッチか、わかんないよー! たすけてよー!)」ズゴゴー
梓「ちょっ、こっち向けないでくださ……って、うわぁぁっ」ズゴゴー
梓「わはひはへふわへひゃっひゃひゃひゃいへふはー!
(私まで吸われちゃったじゃないですかー!)」
唯「ほ、ほへんへ、あふはん、あっ、んはっ
(ご、ごめんね、あずにゃん、あっ、んはっ)」
梓「へ、へいうは、へんはい、んんっ、ふひふほはははいへ
(て、ていうか、先輩、んんっ、口動かさないで)」
唯「はっへ、んあぅ、ひひひはいほ、んっ、ふふひいほん
(だって、んあぅ、息しないと、んっ、苦しいもん)」
梓「わはひはっへ、あっ、んっ、ふふひいへふほぉ、んあっ
(私だって、あっ、んっ、苦しいですよぉ、んあっ)」
ズゴゴゴー
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
おばちゃん「ほら兄ちゃんあそこあそこ! 助けたげて!」
店員「な、なんだこれ……」ガーン
『寝言』
唯「くーかー」Zzz
梓「すぅすぅ」Zzz
唯「むにゃにゃ……あずにゃん……」Zzz
梓「唯先輩……アイスばっか食べてたら駄目です……」Zzz
唯「アイスって聞こえた……アイスあるの……アイスどこ……」Zzz
梓「練習しない人は……キライです……あっかんべー……」Zzz
唯「アイス~アイス~……」Zzz
梓「べー……」Zzz
唯「あ……あった……アイス~……ペロペロ~……」Zzz
梓「ぁ……ん……なんだろう……舌がザラザラ……」Zzz
唯「ペロペロ……ペロロ~ン……」Zzz
梓「んはぁ……んっんっ……ぁ……」Zzz
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
『おまじない』
紬「舌で全部の歯に触る事ができたら、幸せになれるんだって♪」
唯「やってみよー!」レロッレロッ
梓「んー?」レロレロ
唯「やったー! できたよー!」
紬「おめでとう~!」
梓「はぁ……」ショボーン
唯「……あずにゃん? わかってるよ~?」
唯「右上の奥歯、触れなかったんでしょ?」
梓「な、なぜそれを!?」
唯「あずにゃんのベロは短いからね! でも、心配しないで!」
唯「私が触ってあげるから! きっとあずにゃんも幸せになれるよ!」
梓「そ、そんなっ、あっ、ちょっ、んふぁ、んんぁ、んぅっ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
紬「……」ゴキュ…
『パピコ』
唯「パピコを割り勘で買って半分づつ食べよう!」
唯「はい、あずにゃんの分……って、あれ? なにこのパピコ??」
唯「と、とれないよぉ! 不良品だよぉ!」
唯「仕方ないからこのまま食べよう」
梓「そうですね。とけちゃいますもんね」
ちゅうちゅう ちゅうちゅう
ちゅうちゅう ちゅぱっれろっぴちゅり
梓「ちょ、ちょっと唯先輩!? それ私の分ですよ!」
梓「自分の食べ終わったんなら離れて下さいよぉ!」
唯「だ、だって! 私は貪欲だからっ、あずにゃんの分も欲しくなったんだよぉ!」
梓「理由が悪質ですよぉ! ちょっ、やめっ」
梓「あっ、やぁっ、ゆいせ、んんっ、ぱぁっ、んんぅっ」
ちゅうちゅう ぺろっちゅるっ
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
『マシュマロキャッチ選手権』
唯「放り投げたマシュマロを口でキャッチするよ!」
梓「負けませんよ!」
紬「二人ともいくわよ~? そぉ~れっ!!」ビュオンッ
唯「た、高っ!? ムギちゃん、肩が強過ぎるよぉ!」
梓「唯先輩は下がっててください! 私が取ります!」
唯「あずにゃんの方こそ下がってて! 私が取るから!」
梓「ちょっ、唯先輩っ、近いですよぉ!」
唯「し、仕方ないよぉ! 落下予測地点はここなんだから!」
梓「んは、ぁ、ちょっと、先輩っ、あんっ、舌がっ、当たってますって」
唯「ベロをっ、うっ、動かしてっ、んぁっ、守備範囲を広くしないとっ、んっ、取れないでしょっ」
梓「んはぁぅ、それはっ、んっ、そうっ、でしゅけどっ、ぁはっ、んんっ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
紬「……」ゴキュリ…
マシュマロ「……」ポトッ
『大きさ比べ』
紬「梓ちゃ~ん♪ タイヤキよ~♪」
紬「はい、あ~んして♪」
梓「え、えっと……あーん」パクッ
紬「わぁ! 梓ちゃんって意外と口大きいね!」
梓「そ、そうですかね……」モグモグ
唯「ムギちゃん、それは気のせいだよぉ! あずにゃんは小さいから口も小さいよ!」
唯「ほら、私と比べてみてよ! 違いがよくわかるから!」アーン
梓「そ、そんなことないですよ! 私の方が大きいですよ!」アーン
唯「ムギちゃん!」
梓「ムギ先輩!」
唯梓「判定は!?」
紬「え、え~っと」
紬「……」
紬「……もっと、お互いに寄ってくれないと、わからない、かなぁ~?」ニタァ
唯「近付くの? これでいい??」ズズイ
梓「ちょっ、近いですよぉ」
紬「うーん、唯ちゃんの口の方が大きい? ような?」
梓「そんなことないですよ!? よく見て下さい!」ズイッ
紬「あ、でも、見かたによっては梓ちゃんの方が大きいような?」
唯「ええー? 私の方が大きいでしょ? もっと近付くからよく見てよぉ!」ズイズイッ
梓「やっ、ちょっ、唇が付いてますよぅ」
紬「梓ちゃんの方が大きいような~そうでもないような~」
唯「ちゃんと見てよぉ! ほら、ベロだってこんなに長いんだよ?」ベロー
梓「ぁ、んぁ、せんぱいっ、ちょっ、んっ、あっ」
唯「あずにゃ、んんっ、あっ、くち、閉じた、らぁっ、わかんない、でしょぉ」
梓「だっ、てぇ、んあっ、舌がっ、はぅっ、絡んでっ、ふっ、ふぁ、んふぁ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
紬「……」
紬「……よしッ!」
『学園祭ライブ』
唯「ではここで、メンバー紹介です!」
唯「まずは、ギターのあずにゃん!」
梓「ど、どうも、2年の中野(ブツン!)」
梓「ん? あれ? マイクの音が……」
ざわざわ……
和「ごめんなさい。ちょっとマイクにトラブルがあったみたい」ヒソヒソ
和「メインの回線が故障したみたいなの。サブの方を使ってちょうだい」ヒソヒソ
梓「サブって何ですか??」
和「唯に口元にくっつけてるピンマイクが、サブの方に繋がってるはずよ」ヒソヒソ
梓「分かりました!」
梓「唯先輩、ピンマイク貸して下さい!」
唯「えっ!? 無理だよぉ! これ取るのすごい時間かかるよ!?」
梓「そ、そうなんですか!?」
梓「えっと、じゃあ仕方ないですね……唯先輩の口元で喋ります」
梓「あー、あー、テスト、テスト」
梓「すいませんっ、何かマイクのトラブルがあったみたいで!」
梓「担当はギター、あっ、ですっ、んんっ」
梓「ちょっ、唯先輩、舌を出さないで下さい……」
唯「ご、ごめんあずにゃん! 私、今日リップ塗ってくるの忘れちゃって」
唯「くちびるが乾燥して……気になって……どうしても舐めちゃうんだよぉ!」
梓「だからって言ってもっ、ん、はぁ、今は、ぁんっ、我慢して下さいよぅ、あっあっ」
唯「んぷぁ、そ、そうだ、んんっ、あずにゃんのっ、ぅんんっ」
唯「くちびるのリップをっ、んっ、少し貰えばっ、んぁっ、何とかなるっ、かもぉっ」
梓「あっ、やぁっ、やめて、下さいよぉっ、んんっあっ」
梓「しゃべれなくぅっ、ああっ、なっひゃぅ、ん、ぁんっ、んぷぁっ」
ちゅぱっれろっぴちゃっちゅるっぴちゃ……
和「……」
和「えー、以上、放課後ティータイムによる演奏でした……」ズーン
最終更新:2011年07月17日 21:06