和「ただいま」
唯憂「ただいまー」
小犬「ワン!」パタパタ
唯「おー、久しぶりだねー。元気にしてたかーい?」ワシャワシャ
和「数時間前に会ったばかりじゃない・・・」
憂「お姉ちゃん。遊ぶ前に冷蔵庫に入れないと」
唯「おー、そうだね。ぬるいジュースはヤダもんね」
和「じゃあ先にお米炊いちゃうからあっちの部屋で遊んでてね」
唯「あーい!」
唯「さぁあっちで遊ぼうかー」ヒョイ
小犬「ワン!」
憂「仲いいね」
和「類は友を呼ぶ、ね」
憂「でも名前は付けた方がいいんじゃないかな?」
和「・・・そうねぇ。憂、なにかいいのある?」
憂「えっ、・・・うーん」
憂「お姉ちゃんに似た犬を和ちゃんが飼ってるから」
憂「ユノとかどうかな?」
和「どこかで聞いたことある名前ね」
和「それならユウにもなるわね」
憂「名前になるなんて、なんか恥ずかしいかも・・・」///
和「ユノか。悪くないかも」
憂「お姉ちゃんにもあとで聞いてみようよ」
和「それもそうね」
ピッ
和「ご飯はこれでよしっと」
憂「ちょっと休憩だね」
和「えぇ。もう少ししたら準備を始めましょう」
唯「えっ、この子の名前?」
和「そう。一応唯にも聞いておこうと思ってね」
唯「犬だから。イー太とかどうかな!」
和「・・・記号じゃないんだから」
唯「えぇー。じゃあ小犬でコー太とか!」
和「太から離れなさい」
憂「お姉ちゃん、この子女の子だよ?」
唯「うーん、うーん・・・」
唯「」プシュー
唯「ならこの子に決めてもらおうよ!」
和「・・・どうやってよ」
唯「まずは部屋の角にワンちゃんを待機させます」
唯「ちょっとここで待っててねー」
小犬「?」
唯「それで私達がそれぞれの名前で呼ぶのです!」
憂「なるほどー」
和「(唯のところに行ったら今後イー太って呼ばなきゃいけないのかしら・・・)」
唯「はい。じゃあ散って散ってー」
唯「イー太ー。こっちにおいでー」パンパン
憂「ユ、ユノちゃーん。こっちだよー」
和「ユウ、唯のところに行っちゃダメよ。それがあなたの為よ」
唯「あっ、和ちゃんずるーい」
小犬「?」ウロウロ
唯「こっちにおいでー」
憂「いらっしゃーい」
和「おいでー」
小犬「」トコトコ
唯「あっ!」
憂「えっ、私?」
小犬「」スリスリ
和「意外ね。よく懐いてる唯のところに行くと思ってたんだけど」
憂「・・・えへへっ」ナデナデ
唯「うぅ・・・。イー太・・・」
憂「よろしくね。ユノ」
ユノ「ワン!」
憂「あまり一緒に遊べなくてごめんね」ギュッ
唯「じゃあ憂は遊んでて。和ちゃん!お鍋の準備しようか!」
憂「そんな。私もお手伝いするよ」
和「ふふっ。でもユノは憂と遊びたいみたいよ」
ユノ「クゥーン・・・」
憂「あっ。・・・じゃあ一緒に遊ぼうか」
ユノ「ワン!」フリフリ
唯「さぁ和ちゃん!やるよー!」
和「えぇ。憂に負けないお鍋にするわよ!」
唯「えへへー。カニカニー」
和「安物だけどね」
唯「それで十分だよ。みんなで食べればどんな食材でも高級品だよぉ」
和「ふふっ、それもそうね。じゃあ材料を切りましょうか」
唯「あいー!」ザクザク
和「まさかこうやって唯と台所に立つ日が来るとは思わなかったわ」トントントン
唯「ふっふっふ。いままでの私とは違うのです!」
唯「憂には今までお世話になってばっかりだからね。少しは恩返ししないと」
和「人ってすごいわね。ここまで変われるなんて」
唯「それに、愛する憂の為だもん!」
和「はいはい。惚気は2人の時にやってちょうだい」
唯「えへへー。和ちゃんも憂と同じくらい好きだよー」
和「そしたら浮気になっちゃうじゃない。・・・そう言ってくれるのはうれしいけど」
唯「憂も和ちゃんのこと大好きだし問題ないよ」
唯「だからずっとこうやって一緒にお料理しようね!」
和「・・・」
和「そうね。私にも恋人ができてお互い疎遠になるまでね」
唯「えぇー!」ズーン
和「ふふっ、冗談よ」
・・・
グツグツ
唯「おいしそうだねぇ」
和「えぇ。憂を呼んでくるわね」
唯「お願いー。お皿の準備してるよ」
和「お待たせ。お鍋できたわよ」
憂「ありがとう。ごめんね、またあとで遊ぼうね」ナデナデ
ユノ「クゥーン」シュン
和「あとでご飯持ってくるからね。いい子で待っててね」
唯「遅ーい!」
和「ごめんごめん」
憂「わぁ、おいしそう。ありがとう。お姉ちゃん、和ちゃん」
唯「えへへっ。褒められた」
和「はい、憂のお皿」
唯「じゃあ準備できたところで。いただきまーす!」
憂和「いただきます」
唯「まずはお豆腐っふー♪」
和「火傷しないようにね」
唯「ふーっ、ふーっ!」
唯「あふふっ!」
憂「大丈夫?」
唯「あふっ、・・・んくっ。熱いけどおしいいよぅ」
和「これから温かくなってお鍋はしなくなるから、今日で最後かもね」
唯「なら存分に堪能しないとね!カニもらいー!」ヒョイ
和「憂も早く取らないと唯に食べられちゃうわよ」
憂「う、うん。そうだね」ヒョイ
・・・
唯「雑炊おいしかったねぇ」
和「えぇ、いいだしが出てたわ」
憂「もうお腹いっぱいだよ」
和「それはよかった。じゃあユノにご飯あげて食器片付けるから先にお風呂に行ってて」
唯「あっ!じゃあ私ごはんあげてくる!」
和「そう?じゃあ憂、先に入ってて」
憂「ごめんね。全部やらせちゃって」
和「ふふっ、いいのよ」
和「じゃあこれ、お願いね」スッ
唯「あいー!」
唯「お待たせー。ユノちゃーん」
ユノ「ハッハッハッ」フリフリ
唯「おーっと、まだダメだよー。待て!」
ユノ「」モグモグ
唯「まだなのにー」
唯「まぁしょうがないか。私もお風呂行こうっと」
唯「えっと、タオルとー」ゴソゴソ
和「お風呂?まだ憂入ってるわよ」
唯「知ってるよ。だから一緒に入ろうかなーと」
和「・・・」
和「そ、そういうのは自分の家でしたらどうかしら・・・」
唯「ん?そういうのってどういうの?」
和「それは・・・」
和「」///
唯「変な和ちゃん」
唯「憂とはいつも一緒に入ってるもんね!」
和「・・・そう、好きにしなさい」
唯「そうだ!和ちゃんも一緒に入ろうよ!」
和「そんなに大きいお風呂じゃないの知ってるでしょ?って言うか2人でもキツイと思うけど」
唯「そっかぁ・・・」ショボン
唯「もう、あの頃のように3人では入れないんだね・・・」ウルウル
和「そりゃあお互い小さかったからね。ほら、行くなら早くしないとあがっちゃうわよ」
唯「おっと、じゃあ行ってきまーす!」
和「本当、仲のいい姉妹ね」
和「でも、キスもしたって言うし。もう恋人ね」
和「それでも私と一緒にいてくれる。・・・いい友達を持ったわ」
・・・
唯「ういー、入るよー」
憂『えっ、お姉ちゃん!?』
唯「やっほー。背中流しに来たよー」ガラッ
憂「・・・ごめん。もう身体洗っちゃった」
唯「そっか。ちょっと遅かったか・・・」
憂「私が洗ってあげるね!」
唯「うん。お願いするよ」
唯「和ちゃんも誘ったんだけど狭いって断られちゃった・・・」
憂「そっかー」コシコシ
憂「また銭湯行きたいね」
唯「うん。今度は澪ちゃん達も誘って全員で行こうよ!」
憂「楽しそうだねっ」
憂「痒いところある?」
唯「んー、右肩のところが・・・」
憂「ここ?」コシコシ
唯「あぁ・・・、そこぉ・・・」トローン
憂「ふふっ。他に痒いところある?」
唯「もう大丈夫ー」
憂「じゃあ流すね」シャーッ
唯「ありがとう、憂」
憂「じゃあ私はあがるからちゃんと温まってね」
唯「えぇー。一緒に入ろうよぅ」
憂「・・・じゃあ、ちょっとだけ」
唯「えへへー」チャプン
憂「2人だとちょっと狭いね」
唯「でも、いつもより憂と近いよ」
憂「」///
唯「ちょっと狭いお風呂もいいねっ!」
憂「う、うん。そうだね」
憂「私はそろそろあがるね。狭いと疲れが取れないだろうし」
唯「そっかー・・・」シュン
憂「そうだ。和ちゃん呼んでこようか?」
唯「おっ」
憂「背中流してあげればきっと喜んでくれるよ」
唯「いいねぇ。おねがーい」
憂「じゃあ呼んでくるね」
唯「うん!」
唯「えへへー。和ちゃんと2人っきりでお風呂なんて何年振りだろ?」
唯「」ワクワク
和『唯?は、入るわよ』ガラッ
唯「いらっしゃーい。さぁ、ここに座ってー」スッ
和「・・・自分で洗えるわよ」
唯「いいからいいからー」
和「もう・・・」
唯「こうやって2人で入るの久しぶりだねー」コシコシ
和「・・・そうね」
唯「今度は憂とも入ってあげてね」
和「えぇ。そうするわ」
唯「」シャーッ
唯「はいっ!終わったよ!」
和「ありがとう。唯もあがったら?のぼせるわよ?」
唯「和ちゃんと湯船に使ったらあがるよ!」
和「狭くても知らないわよ」
和「ちょっと唯、もうちょっと奥に・・・」キツキツ
唯「えへへー。和ちゃんが近いよう」
和「まったく」
唯「・・・さて、お風呂も満喫したしそろそろあがりますか」
和「そのほうがいいわ。ついでに憂とアイスでも食べてなさい」
唯「おおう。カニですっかり忘れてたよ!」
唯「じゃあね!和ちゃん!」ガラッ
和「・・・ふぅ」
和「2人だと狭いのに1人だとこんなに広く感じるのは何故かしら・・・」パチャ
和「やっぱり私って寂しがり屋ね」
和「」ガラッ
和「あら、もうアイス食べたの?」
唯「えへへー。一緒に食べようと思って待ってたんだよー」
憂「はいっ、和ちゃん」
和「・・・ありがとう」
唯「ちべたくておいしいねぇ」ペロペロ
憂「うん!」
和「ふふっ、あったまるわ」
唯「アイス食べてるのにあったまるの?」
和「そういうときもあるのよ」
・・・
和「さて、そろそろ寝るわよ」
唯「ふあぁ・・・、そうだね・・・」ショボショボ
憂「今日はとっても楽しかったよ。ありがとう、和ちゃん」
和「お礼を言うのはこっちよ。じゃあ、おやすみ」パチッ
唯憂「おやすみー」
唯憂和「スゥスゥ」
梓「・・・」ムクッ
梓「・・・11時」チラッ
紬「スゥスゥ」
梓「わっ!ム、ムギちゃんなんで裸で!?」カアァ
梓「・・・私もだ」
梓「そっか、あのまま寝ちゃったんだ・・・」
梓「・・・」
梓「」///
梓「と、とりあえず服を着よう」///
梓「」キガエキガエ
梓「うぅ・・・。昨日はあんなに甘えちゃったからなんか顔合わせづらい・・・」
梓「ちょっと早いけどお昼の準備しよう。・・・お腹空いたし」グゥーッ
最終更新:2011年07月24日 00:52